最大Lv1の俺が魔王を倒すことになりました。 作:上井カルタ
ごゆっくりどうぞ。※小説家になろうでは、この話は6話めですが、ハーメルンでは都合上、5話ということにさせていただいております。
「俺たちが同行!?」
俺はアーサーの言ったことに驚愕の表情を浮かべ、唾を飛ばしながらに言った。
【君達に同行してほしい】確かにアーサーはそう言った。
アーサーが求める【神器】とはLv制限が70以上の大陸にあるか無いかと言われている、DGA内の最強装備である。噂によると、その力は魔王すらも凌駕するという。今現在確認されている神器は、アーサーが見つけた【聖剣 エクスカリバー】、豪炎王ザルガ専用装備【炎槌 イフリート】発見されているが、入手されたことが無い、樹木の神器【樹装 ユグドラシル】、かつて魔王が所有したとされる、【魔剣 バルムンク】、残り8種類の神器は今だ発見されていない。
「そうだ。君達に同行して欲しい理由は直前に伝える」
そう言った時のアーサーの眼はいつもと違く、何かをにらみつけるかの如く、鋭い目つきだった。
「よし!そろそろ帰るか」
「お、おう」
俺と千春はその時は気づいていなかった。後に起こる、不測の事態を――――――
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クエストを終え、レンジャーギルドに戻った俺たちは、クリア報酬を受け取った後、宿探しへ向かった。宿は、歩いて数分でついた。ちなみに宿代はアーサーが出してくれた。さすが団長と言った所だろう。ん?なんでオンラインゲームなのに宿屋があるのかって?お答えしよう。このゲームで『宿』というのは、安い金で、自分のHPやSPを完全回復することができる、とてつもなく便利な場所なのだ。
宿代を払い終わり、部屋の鍵をもらった後、俺は自分の部屋に入ろうとしたところを、アーサーに引きとめられた。
「そういえば勇也君、君は現実世界で何をしてたんだい?」
「ただの普通の健全な男子高校生ですがなにか?」
突然聞かれたことに対し俺は即答した。
「健全というのは信じれないが、立派に女の子を守る、勇敢な男子高校生とだけは知っておこう」
アーサーは笑いながら自分の部屋に入っていった。
俺は不思議に思いながら自分の部屋に入り、ベッドに寝転んだ。
―――――翌日。
「おーい勇也くーん、朝だぞー」
カラッとカーテンの開く音と共に太陽の光が、部屋の中に差し込んだ。
「ん・・・・・・・もう朝か・・・・・・」
「そうだ、もう朝だ。さぁ準備準備!今日もバンバンクエストして行くぞ!」
アーサーに無理やり起こされた俺は、ユラユラと歩きながら洗面台へと向かった。
身支度を整えた後、俺とアーサーは宿の1階にある、レストランへ下りていった。
「あ、おはよう勇也。そしてアーサーさん」
レストランには、俺よりもずっと前に身支度を済ませた、相変わらずのポニーテールの千春がいた。
「おはー」
「おはよう千春ちゃん。それじゃあ早速行こうか」
俺とアーサーは千春と合流したあと、レンジャーギルドへ行くため、レストランを後にした。
5分ほどした頃、レンジャーギルドに到着した。
「じゃあ今日はこのクエストを・・・・・・」
アーサーは即座にカウンターに向かい、クエストを選択して、戻ってきた。
「よし二人とも。今日のクエストの内容を発表するぞー!ええとね・・・・・・」
アーサーが話そうとしたとき、勇也が途中でこんなことを口にした。
「なぁ、ちょいKYなことなんだが、アーサーは光剣の騎士団の団長だろ?ギルドの仕事はどうした」
このことは前々から気になっていた。幾千とあるギルドの中の頂点のギルドには、大量のギルド加入申請やギルドマネーの管理、部隊編成などがあるはずなのに、アーサーはずっと俺らに着いていてくれている。
「ん?あぁ、ギルドの仕事は副団長に押しつ・・・・・・・任せてあるから。心配しないでいいよ」
「いやバカだろお前!なに放りっぱなしにしてんだよ!え、なに?じゃあ今頃はギルドの副団長がギルドの仕事してんのか?」
「そう言っただろー」
ダメだコイツ、早く何とかしないと。
勇也はテーブルに両肘を着いてうなだれた。
「あの~それでクエストの内容って・・・・・・」
あ、忘れてた。
「そうだったね。今日のクエストは【黒き獅子は闇に生きる】。このクエストはBOSSの『ブラックビースト』を討伐するクエストだ。一応、挑戦基準Lvは10。君達に合ったクエストを選んでみた」
確かに、今の俺たちのLvは 千春Lv13 俺 Lv1
・・・・・・あれ?
「な、なぁアーサー。お、俺の場合は?」
俺の額から嫌な汗が大量に流れてきた。
どうしよう。とてつもなく嫌な予感が・・・・・・
「ん?あ・・・・・・忘れてたっ☆」
的中した。
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その後の夜。俺たちはブラックビーストの生息する、『ダークフォレスト』に向かった。
「にしても、結構深いなこの森」
俺はあたりを見ながら言った。そのことに関して、アーサーが答えた。
「まぁ、通称『迷いの森』だからね~」
「迷いの森?」
「この森に入った者は生きて帰ってこれないからそう呼ばれているらしい」
「どうしようめっちゃヤバイじゃん」
こんなところで死んだら俺等がこの世界に来た意味が無いからな。
そんなことを思いながらクリィチャーを倒していると――――――
「よし倒した!・・・・・・ん?なんだコレ・・・・・・『スキルコピー』?」
クリィチャーを倒したら、目の前に、『専用スキル《スキルコピー》を入手しました』と書かれたタブが出てきた。
「おお!専用スキルなんて珍しい!勇也君、君やっぱり持ってるね」
「そうかなー・・・・・・ってスキルコピーってなんだ?」
「んー、名前の通りだと、多分クリィチャーのスキルをコピーできるんじゃないかな?内容を見ないとよくわからないけど」
「へぇ~」
俺はおもむろに、倒したばっかりのコモドドラゴニアに向けて、スキルコピーを使ってみた。
勇也の手からドーナツ状のリングが、コモドドラゴニアに向けて発射された。
リングがコモドドラゴニアに当たると、『スキル、《ガルフレア》を検出しました。コピーしますか? はい/いいえ』とタブがでたので、はいを押した。すると・・・・・・
『スキルコピー成功 スキル《ガルフレア》入手しました。 《ガルフレア》消費SP30 火属性魔法』
「おおおおお!スキルコピーめっちゃ便利じゃないか!」
「おめでとう勇也!」
俺と千春はハイタッチをした。
「おめでとう勇也君。これで君も強くなった」
スキルコピー・・・・・・出現条件を後で調べておこう。
「さて、そろそろ行こうか」
「「了解」」
――――――10分後。
「やっと着いたぜ。【獅子の巣】!」
「二人共、気を引き締めていこう!」
「「了解!!」」
俺と千春は武器を構えた。
そして・・・・・・
「来るぞ!」
奥の方からだんだんこちらにものすごい勢いで向かってくる足音がしてきた。
俺の額から、汗が流れ落ちた瞬間――――――
「「グルアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」
木を飛び越え、砂煙を起こしながら、俺たちの目の前に現れたのは、鋭く尖った牙、黒く巨大な体、威圧感のあるたてがみを持った、《黒獅子ダークビースト》だった。
「さぁ、バトルの始まりだ!」
勇也たちはダークビースト目掛けて走り出した。
ご閲覧ありがとうございました。