最大Lv1の俺が魔王を倒すことになりました。 作:上井カルタ
「魔王の使いだと!?」
アーサーが強く剣を握った。
相手は魔王の使いで俺たちを抹殺しに来たと・・・・・・それよりなんで俺たちのことを知ってるんだ?
「私は我が主、ルシフェル様が貴方方をこの世界に必要ないと判断したため、私が貴方方を主に変わって抹殺してくるように言いつけられてきました」
アスモデウスは羽織っていたマントを空中に投げ捨て、空中の無から杖を取り出しながら言った。
「アスモデウスと言ったか・・・・・・貴様が魔王の使いだかなんだか知らないが、もし俺たちを殺すというのなら手加減はしないぞ!」
アーサーが怒りの混じった表情で言い放った。
「聖王アーサーですか・・・・・・こんな大物に出会えるなんて。お会いできて光栄です」
アスモデウスは笑いながら礼をする。
「まぁ私もそこまで時間があるわけじゃないので、出来れば手短にと思ったのですが、そう簡単には行かないようですねぇ」
アスモデウスが杖を構えると同時に俺達も戦闘態勢を取った。
「さぁ始めましょうか・・・・・・楽しい楽しいデスゲームを!!」
「来るぞ!」
アスモデウスとアーサーの一言と共に、俺達の戦いの幕が切って落とされた。
――――――――――――――――□■□■□―――――――――――――――――
「フンッ!!」
アーサーが力強く剣を振り下ろす。
「甘いですねぇ〜」
アーサーの攻撃をアスモデウスは杖で弾き返した。
「今度はこっちからですよ〜」
「させないわ!【マジックシール】!!」
千春がアスモデウスに何かしらのスキルを唱えた。
「ほぉ・・・・・・これは・・・・・・」
「そのスキルは一時的にスキルを封印するスキルよ!これでアナタはスキルを使え・・・・・・」
「ないとでも?」
アスモデウスは何やら杖を構えると杖の先から氷の槍を作り出した。
『ネオ・アイシクルランス!』
「そんな!くっ!『フレイムシールド』!」
千春は飛んできた氷の槍を作り出した炎の壁で防御した
もし防御力の低い千春が食らっていたら、相当なダメージだったな。
「なんでスキル封印が効かないの!?確かにスキルは発動したのに・・・・・・」
千春が驚愕の表情を見せながら言い、その千春の言葉にアスモデウスが口を開いた。
「あぁ~それはですね、私に『魔王軍の加護』があるからですよ」
「魔王軍の加護・・・・・・だと!?」
アーサーは眉間にしわを寄せた。
「そうです。この『魔王軍の加護』は【状態異常無効】、【ステータス変化無効】という力がありますからねぇ。まぁ簡単に言うと状態異常の攻撃は無意味なんですよ~」
どうしよう。手を横に振りながら、首を振るアスモデウスにだんだん腹が立ってきた。
そう思っていると・・・・・
『『現実壊しの効果により、全ステータス+3000』』
突然、俺の目の前にタブが現れ、すぐに消えてしまった。
(・・・・・・え?今なんて出てきた?)
不思議に思いながらも俺は戦闘態勢を取り続ける。
「さぁて・・・・・・そろそろ時間も無くなってきたので、1人は殺しておきたいですねぇ」
そう言ったアスモデウスは俺の方を向いてきた。
「貴方からにしましょうか。では・・・・・・」
アスモデウスはにやりと笑った。
「・・・・・・へ?」
俺が気づいたときには、懐にアスモデウスが迫っていた。
そして次の瞬間――――――
『―――――デリートマジック』
アスモデウスの手から、とてつもなく眩い光が放たれた。
「さようなら、勇也君――――――」
アスモデウスの放った一言と共に、俺の周りで大規模な爆発が巻き起こり――――――
「・・・・・・え?」
――――――俺は、光と共に消滅した。
――――――――――――――――□■□■□―――――――――――――――――
「ゆ・・・・・・うや」
千春がその場で膝をついた。
「フフ・・・・・・フフフ・・・・・・フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
邪悪な笑みをしたアスモデウスの気色の悪い笑い声がその場に響き渡る。
「フハハハハ!これこそが美しき光景!これこそが美しき未来!これこそが、これこそがこれこそがこれこそがこれこそがこれこそが美しきシナリィィィィィィィィィィオオオオオオオオ!」
完全に狂ったアスモデウスが叫ぶ。叫び叫び続け叫び狂う。
千春はただその場で涙を流した。
そんな千春を見たアスモデウスは――――
「次は、貴方を消しますね」
邪悪な笑みを浮かべながら、千春へと近づいて行く。
「待て!させないぞ!」
千春へ近づけさせまいと、アーサーが前に出るが―――――――
『ダークプリズン』
「な、これは・・・・・・」
アスモデウスが発動したスキルによりアーサーは闇でできた檻の中に閉じ込められた。
「聖王よ、そこで見ていろ。貴様の仲間が死に行く瞬間を!」
「おい!やめろ!」
「さようなら、千春さぁぁぁぁん!」
「やめろおおおおおおおおおお!」
アスモデウスが杖を振り下ろそうとした時だった。
「「「――――――――――ッ!!!」」
「何事ですか!?」
辺りに響いた、爆発音。さすがのアスモデウスも焦ったのか、一瞬だけ気を抜いてしまったようだ。
その爆発した瞬間に、聞こえてきた声に千春は目を覚ました。
「「「千春!!!!!!!!!!」」」
俺の名は切坂 勇也!普通の男子高校生にして、最大Lv1の異能者だ!
たった一人の女の子を守れなくて何が男だ!男として俺が―――――――
―――――――俺が必ず、千春を守る!!
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