多分それさえも平穏な日々〜オーバー艦これ後日談〜   作:ウェステール

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深海棲艦といっしょ〜みんなでお勉強編〜2

レ級に続いてやって来たのはドイツ艦娘、戦艦『ビスマルク』だ。

 

金色の長髪に青い瞳のビスマルクは長身で出るトコも出ていて、ほっぽやレ級に比べると“大人の女オーラ”が凄い。

 

「あら提督(アドミラル)、久しぶりね……べ、別に私は貴方に会いたくて来たんじゃなくて、日本語の理解を深めたくて授業に参加するんですからね!そこのところ、履き違えないでよね!」

「見たか?あれが霧島や鳥海がお前達に教えた『ツンデレ』の見本だぞ」

「「オォ〜」」

「な、何なのよ!?」

「いや、別に。ビスマルクは良いお手本だなぁって」

「そ、そう?まぁ私ほどにもなれば、皆の手本になるのも当然よね。良いのよ、もっと参考にしても」

「うん。また今度な」

 

ほっぽやレ級がツンデレになってはイメージが狂うので、この辺で引き離しておかないと。

 

次にやって来たのは……

 

「ん?プリンツか?なんでお前が来てるんだ?」

 

ドイツ艦娘、重巡洋艦『プリンツ・オイゲン』。

この娘はビスマルク以上に日本と日本語に馴染んでる雰囲気だったが。

 

「はい!重巡プリンツ・オイゲン、ビスマルク姉様の支援に参りました!」

 

元気にビシッと敬礼するプリンツ。

支援とな?

 

「はい!ビスマルク姉様と提督(アドミラル)との仲が進展するように、色々お手tーーーー」

「さぁ〜授業の準備に行くわよプリンツ!素早く!迅速に!さっさと!」

「はい!ビスマルク姉様!」

 

……あの二人は、何を考えてるんだか。

 

次いで現れたのは、スク水にセーラー服上衣の潜水艦娘『呂500(ろーちゃん)』だ。

 

「提督提督!お久しぶり、ですって♪」

 

特徴的な言い回しを使うこの娘は、ドイツのUボート、『ゆーちゃん』こと『U-511』の改修機だ。

ろーちゃんは、ろーちゃんのままでいいんだよ?

 

さて、次は……は?

加賀!?

いやいや、授業は簡単な国語だぞ!

なんで加賀が来る必要がある?

 

「何か、問題でも?」

 

怖っ!

なんでそんなに殺気立ってるんだ?

 

「提督の御褒美(プ〜レゼンツ)は、私の物デ〜ス!」

 

金剛まで!?

どうしたんだ一体?

 

「カトリーヌの授業に出ると、提督からHugとKissが貰えるって聞きましタ」

 

どういう伝言ゲームしたらそうなるんだよ!

 

「霧sーーーー」

 

もういい、分かった。

 

 

 

その後も来るわ来るわ。

事実無根な“御褒美”に釣られた娘、僕のセクハラを見張ると主張する娘、完全に野次馬気分の娘、騒動の現場を激写して記事にしようとする青葉、等々……

 

結局、全員が教室には入れない状態となり、日程を分割。

深海棲艦クラスと艦娘クラスとに別れて授業する事となった。

香取や鹿島はそれでいいかも知れんがなぁ……

 

 

 

で、今日は深海棲艦クラスの授業だ。

 

「ハイ!」

 

レ級が手を挙げる。

他の皆より早く授業を受けていたレ級には、一日の長がある。

必然、挙手と正答の機会は他より増えるのだが……

 

撫でられる度に他の艦達にドヤ顔(ゲーム中のあの(ヽヽ)顔)をかますもんだから、質が悪い。

ほっぽは泣き出しそうだし、離島はどんどん目が座っていくし、防空に至っては艤装をレ級に向ける始末で……

 

何なの、この修羅場。

下手な戦場より怖いんですけど。

 

殺伐とした雰囲気のまま、授業は終了。

このまま帰したら、後で殺し合いでも始めるんじゃあるまいか。

 

そう危惧していたら、僕の側に寄って来た鹿島が提案して来た。

 

「みんなの帰り際、一人一人にナデナデお願いしますね」

 

なるほど、“出席の御褒美”って事か。

それで雰囲気が良くなるならお安い御用だ。

僕は教室のドアの脇に移動し、退室する深海棲艦達の頭を撫でてあげた。

 

反応は千差万別だ。

 

ほっぽの様に素直に喜ぶ者、南方棲戦姫の様に撫でられる感触を噛みしめる者、戦艦棲姫の様に無言で頬を染める者……

 

「ワ、私ハ撫デラレタクテ来タンジャナイゾ!」

「授業中、ずっと不機嫌だったじゃん」

「ソ、ソレハ授業ガ難シカッタカラダ!」

 

と、言いつつ素直に撫でられる離島。

とにかく、場外乱闘にならずに済んで良かった。

 

 

ドッと疲れた僕であった。

 

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