暗殺者がHunter×Hunterに転生 作:ジュースのストロー
ビーンズさんに番号札を渡された。私が321番でイルミお兄ちゃんが322番。試験前にこんなに良い数字を引いてしまって幸先が良い。
「わん!」
裏声を使って犬の声でお礼をする。ビーンズさんに始めスルーされそうになったが、しっかりと参加登録をしておいたので例え犬の姿でも大丈夫な筈だとイルミお兄ちゃんに伝えてもらったらプレートを貰えた。
「やぁイルミ♥ 何だい?その犬と変装は♠」
もう来たのか。というかやっぱりヒソカと知り合っているじゃないか。知らない振りをしたね、お兄ちゃん。
「その呼び方は止めて。試験期間中ちょっと隠れないといけなくてね。ギタラクルって呼んで。」
「分かったよ、ギタラクル♦️ それでそこの犬は何♥」
「……ペット。」
「君、嘘つくの下手過ぎないかい♥ ……もしかして、ギタラクルの兄弟だったりするのかな、プレート持ってるし♣️」
「違うよ。」
「あっ、本当にそうなんだ♥ 動物の姿に変身出来るって面白い発だね♠」
「何言ってるのか分からないな。」
見事にヒソカに手玉に取らている。これ以上嘘ついても見苦しいだけじゃないのか? それなら、多少の真実を伝えて残りは伏せておいた方がこちらのためになる筈。
「イル……ギタラクル……。本当に嘘つくの下手だよね。」
「ちょっと何勝手にしゃべってんの?」
「その状態で喋れるんだ♦️」
「これ以上秘密にしてても無駄だって。それにヒソカさんは1回私の円に入ってるから私の事も当たり前に知ってるよ。」
「そうだよ♦️ だから秘密にしないでも良いじゃないか♥」
「……分かったよ。この娘は妹のアリア。試験中はオレと同じ理由でシバって呼べば良いよ。確かにこれはリアの発。手を出したらヒソカでも容赦しないからね。」
最後の言葉の時にヒソカにだけ向けて殺気が放たれた。遊ばれて機嫌が悪かっためか結構強い殺気だったので、ヒソカに一筋の汗が流れる。
「ギタラクル、リアじゃなくてシバだよ。」
私が固まってしまった空気を解すように茶々を入れると、ようやく話が進み出した。
「……う〜ん♥ まだまだ知りたい事もあるけど、おいおいで良っか♦️」
「じゃあそういう事で。試験中はお互い離れている約束だよね。」
「あ、待って♦️ ねぇ、シバ♦️ 何で君はボクの名前を知ってたんだい♥ もしかしてギタラクルに聞いたのかな♠」
ギクッ、そういえばまだ紹介を受けていなかったっけ……。
「そうだよ。」
だから何故即答するんだお兄ちゃん。分かり易すぎる。
「へぇ♥ どうしてなんだい、シバ♠」
「周りの人がそう言ってるのが聞こえましてね。随分と有名人なんですね、ヒソカさん♪」
私は動揺を一切顔にもオーラにも出さず、にこやかな笑みで返す。
「ふ〜ん、そうなんだ♣ 敬語何て使わなくて良いしヒソカで良いよ、面倒でしょ♦️」
「そらならお言葉に甘えて。 これから宜しくねヒソカ♪」
◇◇◇◇◇
「それで何でヒソカの事知ってたの?」
「さっき言ったよね? 周りの人が噂してたからだよ。」
確かに嘘だけど信用ないな……。まぁ腹芸はお兄ちゃんより全然得意だから突き通すけどね。
「本当に?」
「本当だってば……。それよりも何でヒソカの事を教えてくれなかったの? 知り合いだったんでしょ?」
「それは……。ヒソカと関わりを持たせたくなかったから……。」
「確かにあの人すっごく変態だったけどさ。」
しかもヒソカがずっとあそこを勃たせてたせいで柴犬の目をヒソカに合わせると、そこを見上げる形になってしまって嫌だった。……自分は勿論視線を外すけど。
「それが分かってるなら近付いちゃ駄目だよ。試験中はずっと側から離れない事。」
試験中じゃなくても離さないじゃないか。というかイルミお兄ちゃんって分かってはいたけど不器用だよね。始めからお互いにある程度の情報を開示しておけばあそこまで手玉にとられなかったのに……腹芸苦手な癖に。
「分かってるよ。」
「なら良いけど……あ。」
イルミお兄ちゃんの視線を追うと、キルアお兄ちゃんがスケボーを持って歩いていた。私達から離れていってる辺り、良く言えばイルミお兄ちゃんの教育が効いてるし、悪く言えば私達を怪しんでるみたいだ。
「これからは目立たない様にしないと……。」
なら何故にそんな怪しさ満点の格好に変身したんだ?!
(「お兄ちゃんって本当に不器用……。」)
「何か言った?」
「いや。」
はぁ……、もう少しで試験始まるかな?
……と言う事は、もうそろそろゴン達が来る筈……来た!
「うわぁ! 広いね!!」
「私達はどうやらギリギリだったみたいだな。」
「けっ、そんな事は関係ねぇよ! 絶対ぇ合格してやる!!」
ゴン、クラピカ、レオリオの3人。HUNTER×HUNTERで主要なメンバーである。
あ、キルアお兄ちゃんがゴンに話しかけに行った。イルミお兄ちゃんの機嫌が急降下する。
「お兄ちゃん、抑えて……。」
「分かってるよ。」
本当に分かってるのだろうか? 原作では最終試験まで大丈夫だったけど、どんなバタフライエフェクトが起こるのか分からないからなぁ。
そして早速トンパが下剤ジュースを渡しに行ったみたいだ。キルアお兄ちゃんはよくあんな不味い物をゴクゴク飲めるなぁ。実の兄ながら凄いと思う、本当に。
そしてどうやら試験が始まるみたいだ……。実は先程からずっと展開していた円に試験管らしきものが引っ掛かった。
円を紐状に伸ばして一瞬目だけ触れさせたから気付いてはないだろう。得意なオーラ変化で存在も希釈させておいたしね。ヒソカにも同じ事すれば良かったじゃないかって? あれ結構面倒臭いし大人数は無理なんだよ。だから過ぎた事は気にしない気にしない。
〝ジリリリリンッ、ジリリリリンッ〟
「これにて第287期ハンター試験の参加者を締め切ります。今回1次試験の試験管を務めさせていただきますサトツです。宜しくお願いします。1次試験の内容はマラソン。皆様2次試験会場まで着いてきて下さい。」
2次試験会場までの長い道のりの扉がひらく。さて、これからどうなるかな?
【原作との相違点】
アリアの存在と親子丼のくだりにより、番号が増えた。
イルミ301→322、アリア321(無駄に良い数字)
無表情な癖に嘘が付けないイルミ。
初っ端からあそこを勃たせているヒソカ。これによりアリアはヒソカを殆ど視認出来ていない。
ヒソカとの絡みにより、ギタラクルにそもそもトンパが近寄ってこない。但しキルアには警戒される。
アリア達とヒソカの絡みのお陰で腕を切られた被害者がいない。やったね!ラッキー!!
ギタラクルに柴犬がセットになった事によりアニマルセラピーが発動。ギタラクルの取っつきにくい印象が多少和らいだ。
ヒソカのマークルールが存在。
♥ 愉快
♦️ 平時
♠ 疑問
★ 不愉快
♣️ 嘘
原作と全く関係が無い上に下手するとここから増えていく。