やはり俺が346プロのPになるのはまちがっている。   作:高海0o0

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今回、凛は出てきません!凛担当の人、ごめんなさい!


こうして、比企谷八幡は決意する。

 説明を終え、帰宅する頃には既に9時を回っていた。こんなに説明が長くなるとは思ってなかったな。早く家に帰って小町の飯を食べたい。

 そんな事を考えながら駅のホームで電車を待っていると後ろからよく知った人物に声をかけられる。

 

「聞いたぞ。宣材写真、うまく撮れたんだってな」

 

「……親父」

 

 考えてみれば同じ会社で働いてたんだから帰り道で鉢合わせてもおかしくない。

 

「思った通り、お前には向いてるよ、この職業」

 

「どうだか」

 

「向いてるさ、20年間お前を見てきた俺が言うんだ、間違いない」

 

「俺まだ誕生日来てないから19だっつの」

 

「こまけぇ事気にすんなよ、ハゲるぞ」

 

「親父が言うなよ、髪の毛薄くなってきてるぞ」

 

「てめぇ、言っちゃいけねぇ事を口にしちまったな!」

 

 軽口を叩きあってる間に電車がホームへと着いた。それに乗り込み、適当に空いている席に並んで座る。

 

「そもそも親父はろくに俺の事なんか見てねぇだろ」

 

 親父はいつだって小町の事は見ていたが俺の事を気にしたことは無かった。アイドルのプロデューサーをやってみないかと言われるまでろくに会話もしていなかったくらいだ。だが返ってきた言葉は予想外のものだった。

 

「ばっかお前、子供の事を見ない親なんている訳ねぇだろ。俺の目の届かない範囲の事だっていつも小町に聞いてたさ、奉仕部の事も含め、な」

 

「あいつ……」

 

 結局俺は家族に心配をかけていたのか。勝手に一人で育ったつもりで、俺は一人でも生きていけると思って……その結果が、このザマだ。結局今だって親父のおかげで働ける事になってる。専業主夫になりたいとか言ってた自分を殴りたくなるな。

 親父はどうして俺をプロデューサーにしたのだろう。奉仕部の事だって聞いていたのなら親父だって分かっているはずだ。俺がどんなに最低な人間か、どんなに卑怯なやつなのか。やはり息子だから、プロデューサーにしたのだろうか。働いていない息子が情けなくてプロデューサーにしたのだろうか。

 

「なあ親父、本心で答えてくれ。親父は……この仕事が俺に向いてると思ったからこの会社に入れてくれたのか? それとも、息子だから入れてくれたのか?」

 

「向いてると思ったからだ」

 

 ……即答だった。もちろん息子だからと言われても辞める気は無かった。だけど、知っておきたかった、親父の本心を。情けをかけて俺を引き入れたのか、単純にプロデューサーとしてのスカウトだったのか。

 

「そっか……」

 

「言っておくがこの業界は厳しいぞ、少しでも気を抜くとすぐ振り落とされる、気をつけろ。そしてアイドル達を、頼んだ」

 

「……おう」

 

 ここから先、あいつらのアイドル人生は俺にかかっていると言ってもいい。あいつらの足を引っ張らないためにも、あいつら以上に努力しなければならない。そしていつか、きっと

 

 

「お前達をトップアイドルにしてやる」

 

「目が合ってから第一声がそれ!?」

 

「おっとそうだな、すまん、忘れてた。おはよう、北条」

 

 挨拶は大事だな。この業界に来たからにはコミュニケーションを取りたくないだなんて言ってはいけない。むしろ仕事内容のほとんどでコミュニケーションを取るからな。

 

「いや、まあ挨拶もなんだけどさ……どうしたのさいきなり」

 

「いや、なに、少し気合いを入れ直してな。気にしないでくれ」

 

「気になるよ!?」

 

「おはよう、加蓮、プロデューサー。何の話をしてるんだ?」

 

「おはよう、神谷。お前達をトップアイドルにしてやる」

 

「はぁ!?」

 

 なぜそんなに驚く。あれか? 俺がやる気を出したら変なのか? つってもそんなに俺の事知らねぇだろお前ら。

 

「何かあったのか? 急にトップアイドルだなんて……いや、もちろん目指してはいるけどさ」

 

「なに、《 トライアドプリムス 》の今後について少し考えただけさ。目標は「アイドルといえば《 トライアドプリムス 》」と言われるくらいのユニットになる事だな」

 

「デビューしたてのユニットの目標じゃないよそれ! もう夢のレベルだよ!」

 

「何があったのかは知らないけどさ、落ち着けよ、プロデューサー。なに焦ってんだ?」

 

 ……正直なところ、確かに焦っている。昨日の帰り道、親父がアイドル達を頼んだと言った時の表情が忘れられない。

 あんなに真剣な顔をした親父は滅多に見ない。だからこそ……再確認してしまった。このユニットは俺次第でどんなアイドルにもなりうるのだと。

 

「俺は……お前達のプロデューサーだ。お前達をトップアイドルにする義務がある。ただでさえ俺は新人なんだ。昨日、プロデューサーの仕事について説明してもらったばかりのひよっこなんだ。周りとはすでに差が開いていると言ってもいい」

 

 俺が説明をしてもらってる間にも周りのプロデューサーは努力をしていただろう。あの時間だって俺にとってはロスタイムなのだ。そう意識するとまた焦燥感が俺を襲う。

 

「ちょ、顔色悪いぞ! ほら水だ、プロデューサー!」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

 水を飲んで少し心を落ち着かせる。思ったよりプレッシャーに弱いんだな、俺。

 

「よく分かんないけどさ、義務とか、新人だとか、そんなのはどうでも良くない?」

 

「え?」

 

「プロデューサーばっか抱えすぎなんだよ。アタシ達の事でしょ、だったら皆で頑張っていこうよ。それにプロデューサーは新人でも《 トライアドプリムス 》には凛がいるじゃん。それこそこっちに有利じゃない?」

 

「確かになぁ、渋谷凛がいるユニットって事で最初から知名度がある訳だからな。これはトップアイドルも近いかもしれないぜ、プロデューサー」

 

 皆で……か。また俺の悪い癖が出たな。誰かと一緒に、ではなく、一人だけでやろうとしてしまう。今回に至ってはアイドル達の事なのにそのアイドル達に相談もしようとしなかった。

 どうやら俺はあの頃とちっとも変わってないみたいです、平塚先生。

 

「あぁ、そうだな。悪かった、これから皆で頑張ろう」

 

「おう!」「うん!」

 

「あと水、サンキュな」

 

 神谷にお礼を言って水を返そうとしたところで手が止まる。

 あれ、おかしいな。俺はペットボトルのいろ○すを渡されて特に考えもせずに飲んでしまった……すでにいくらか減っていた水を、口をつけて。これはつまり関節……。

 

「どうしたんだよ、返してくれよ。私の……水」

 

 そう言って神谷の顔が一気に赤くなる。どうやら話している途中で気づいたようだ。そして神谷の顔が赤くなっていると言うことは関節キスをしたのはもう確実になった訳で……やばい、すげぇ恥ずかしい。

 

「わ、悪かった! そんなつもりは無かったんだ!」

 

「い、いや! 渡したのは私なんだ! 忘れてくれ!」

 

 二人して真っ赤な顔でペットボトルを受け渡しするがそれを面白そうに見つめる影が一つ……。

 

「あー、奈緒とプロデューサー関節キスだー! いいのかなー、アイドルとプロデューサーの禁断のラブ!?」

 

「ち、違うに決まってるだろぉ!」

 

「凛にも教えよーっと」

 

「やめろぉ!」

 

 完全に油断していた、俺のATフィールドが機能していなかった。これを外でやっていたら本当にまずかっただろう。これからという時にスキャンダルなんてたまったものじゃない。

 こんなのが原因であいつらのアイドル人生が潰れないように、俺がしっかりしなければ。そう心に誓いつつ、何気なく時計を見てみた。

 

「ってこんな事やってる場合じゃねぇ! お前ら急げ! レッスンだ!」

 

「こんな事ってなんだ! ってわぁぁ! もうこんな時間かよぉ!」

 

「えー、走りたくないよー、てか凛はー?」

 

「渋谷は今日《 ニュージェネ 》の方だ!」

 

 なんとかレッスンには間に合ったが、時間に余裕をもって行動するようにと怒られた。今回は完全に俺のミスだな。

 

「怒られたみたいですねー、比企谷君」

 

「千川さん……」

 

「まあそっちの話は置いといて。社長に聞いていました、なんでも一人で抱え込もうとすると。その通りなんですね」

 

聞いてたのかよ!

 

「盗み聞きはどうかと思いますよ」

 

「失礼な、入ろうと思ったらかなり重い空気だったんで入れなかったんです!」

 

  確かにあの空気の中に入ろうとする人はいないだろう。だが

 

「ちなみにどこから聞いていました?」

 

「なに、《 トライアドプリムス 》の今後について少し考えただけさの辺りですね!」

 

「ほぼ最初からじゃねぇか!」

 

 あの辺はまだ空気も重くねぇだろ。俺と同じ空間にいたくなかったのかな、なにそれ泣きそう。

 

「でも昔の社長そっくりですね」

 

「親父に?」

 

「はい、会社設立当初の社長もよく一人で抱え込んでいたので大変でしたよ。少しは私達を頼ってくれたらいいのに」

 

 親父に似ている……か。母さんもそんな事言ってたっけな。

 

「と言うか会社設立当初って7年前ですよね。千川さんって何歳なんですか?」

 

ドゴッ

 

「女性に年齢の話はしてはいけませんよ、ふふ♪」

 

「は、はい」

 

 な、何が起きたのか分からなかったが後ろの壁を見ると拳の形をした凹みが出来ていた。これ、平塚先生といい勝負できんじゃねぇの。

 

「でも困った時は本当に頼ってくださいね、最初から一人で出来る人なんていないんですから」

 

「はい、その時はよろしくお願いします」

 

 もう一人で抱え込むような事はしない。と言うよりこの仕事は一人では出来ないみたいだ。アイドル達と共に、俺も成長しなければならない。

 総武高校では、奉仕部ではついに出来なかった比企谷八幡の更生を、今度はこの場所でやっていこう。そしたら俺も、少しはマシな人間になれるだろうか。




 すいません、全く話が思い浮かばないです。今回ちょっと駄文かもです。お前最初から駄文だろってのはちょっと置いといてください。おかしいところは指摘お願いします。自分でもなんども見返したんですがいまいちどこがおかしいのかも分かりませんでした。

 さて、話とテンションが変わりますがこのタイトルの付け方難しいですね!もうほとんどの話が○○、比企谷八幡は~になりそうです!出来るだけ変えようとは思いますが多分無理です!ごめんなさい!
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