キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ
| ・ω・)ノ ⌒ 「楽園へ……」
|彡サッ! 「楽園へ……」
夜 ナイトレイドアジト
その日結局シュウは晩飯をご馳走になり、そろそろ帝都に戻る事を伝えた。
「え?もう戻るのか?」
「あぁ、今は晴れてるし星座も見えるから迷わないだろうしね」
(あんまり長居すると情が移りそうだし)
「えー!もう一泊ぐらいして行きなよ!別に誰も困らないし。ねっ!皆!」
チェルシーはシュウの腕に抱き着きながら皆に同意を確認する。そしてシュウは……
(ウホホホーイ!柔らかい感触に良い匂いかセットで来たぜ!……ッ!この感じ…ラバック……………フッ)(ドヤ顔)
「く、クソッタレ!!!」
「ちょっと!クソッタレってどういう事よ!」
シュウのドヤ顔が憎たらしく、遂罵声を浴びせるラバック。しかし、チェルシーは過敏に反応する。
「まあまあ、落ち着いて下さいチェルシーさん。僕は怒っていませんから」
「シュウくん……まあ、シュウくんが良いなら別に良いけど」
シュウには勝ち組気分の為か余裕があり落ち着いた対応をする。まさにゲスい奴である。
結局もう一泊する事になったシュウ。この選択が彼にとって1つの決断をする事になる。
side シュウ
どうも!皆さんこんばんは!シュウでーす!俺は今ラバックと共に楽園を覗きに行く所です。
始まりはラバックがコソコソと皆から離れていったのを偶然見つけた為、後をつけたのだ。そしたらラバックは露天風呂が見える位置に陣取り、其処から覗く準備をし始めた。
「ラバック……お前………」
「ッ!………シュウか。悪いが止めるなよ。コレは俺にとって大事な事なんだ!」
ラバックは此方に振り返りながら言う。その目には一切の迷いは無かった。
「ラバック……止めやしねぇよ。寧ろ俺も付き合うぜ!」(キリッ)
「シュウ……」
「ラバック……行こうぜ?」
「ああ!」
「「俺たちの楽園を覗きに!!!」」(ボソ)
俺達はこの瞬間兄弟となった。
エントリーNO.1 アカメ
鍛え抜かれた肉体はある種の芸術である。艶やかな黒い長髪、そして出てる所は出ている素晴らしいスタイル。これは期待が高い!
「良いか?今からアカメちゃんが水浴びをする時間だ。……しかし、我らナイトレイドのトップエース。簡単には行かない」
「分かった。一瞬でも良いさ。必ず……必ず!見ようぜ!」
「おうよ!」
待つ事数分……遂に来た!しかし………
「……あれ?服着てる………マズイ!ラバック!撤収……って速い!」
ラバックはアカメが服を着ている姿を見た瞬間逃げ出したのだ。
「ッ!セブンブースト!」ダッッッ!!!
シュウもこのままではマズイと判断。よって己の能力と肉体を最大限駆使して逃げ出したのだった。能力の無駄使いだ。
「……………逃したか」
ポツリと呟くアカメ。流石トップエースである。
「戦果は……無しか」
「次があるぜ!兄弟!」
「おうよ!」
だが諦めない2人である。
エントリーNO.2 シェーレ
ほんわか天然美少女。スタイル抜群で母性溢れる素晴らしい女性だ。是非とも1度は甘えてみたい!
覗きポイントを変更して再度覗きをチャレンジする2人。
「シェーレさんか〜。あの人なら見つかっても許してくれそうじゃね?」
「……いや、そんな甘い考えは捨てた方が良いぜ。じゃ無いと………死ぬぜ?」
「マジで?……分かった。気を引き締めよう」
「しかし、シェーレはスタイル良いからなぁ。覗きがいがあるぜ!」
「そうだよなぁ。あのスタイルであのおっとりした性格だもんなぁ〜」
2人はダラシない顔をする。しかし、仕方ない事だろう。彼らはまだ思春期真っ盛りなのだから!
「……しかし、遅いな。まだ来ないのかな?」
「これは…………不味い!嵌められてるぞ!シュウ!撤収だ!」
「畜生!またかよ!コレじゃあ期待が高い分虚しさも人一倍だぜ!」
シュウとラバックは一旦諦めて撤収するのであった。
「ん〜、多分この辺だろうけどね〜。……逃げたかな?」
「全く、ラバックだけじゃなくシュウまで覗きをするなんてサイテーよ!」
覗きを防ぐ為レオーネとマインが見回りをしていたのだった。
エントリーNO.3 NO.4レオーネ、マイン
まさかのコンビ。1人はナイトレイド1番の巨乳であり姉御肌のお姉様!そのスタイルは正に暴力的であり、男は獣になっちまうぜー!
そして、もう1人は小さいながらも儚い存在。まるで妖精を思い浮かべる可愛らしい女性だ!しかし、性格はツンデレなので注意が必要だ!
「……覗く。絶対に覗いてみせる!此処まで来たんだ!やってやるさ!」
「おうよ!シュウその意気だぜ!」
2人の気合は充分だ!……しかし
「……なぁ、此処遠くね?レオーネさんとマインちゃん……米粒サイズだよ?」
そう、バレない為に離れて覗いているのだが……
「コレじゃあ、背景見てるだけじゃん!意味無いじゃん!こう……キャッキャウフフな光景が見たいんだよ!」
「仕方ねぇだろ!完全に警戒されちまってるんだからよ!」
吠えるシュウに怒鳴り返すラバック。
「……くそ!このまま何も出来ないまま無駄死になんざ御免だぜ!」
「だが如何するんだ?もう皆警戒しちまってる。今日は引き上げた方がいいんじゃないか?」
「…………だったら………警戒されて無い所から見ればいい」
シュウは唐突に言う。
「無理だ。いくらお前でもあの警戒網を突破したとしても……死ぬだけだ」
「いや……ある。覗くのが無理なら………一緒に入る……つまり、混浴すれば良いじゃ無い!」
ドヤ顔のシュウの言葉にラバックは目を見開く。
「ば、馬鹿野郎!もっとダメに決まってる!そんな事したらお前は!」
「ラバック………このまま終わらせる訳にはいかない。お前だって悔しいだろ?見たいのに見れない。『これはサンプルです。食べれません』正に今がその状態なんだぞ!そんなのクソくらえだ!」
吐き捨てる様に言い放つシュウ。まるでこの世に幸せは無いと言わんばかりだ。
「シュウ……お前」
「止めるなよラバック。例え……今日死んだとしても悔いはねぇよ。寧ろ、胸張って逝けるさ」
そう言ってシュウは歩き出す。その歩みに迷いは無い。
「ラバック、1つ頼みがある。良いか?」
「……何だよ?」
「今から逝く事を最後まで見届けて欲しい。そして、それを後世に語り継いで欲しいんだ。俺が無駄死にで無かった事の証としてさ。いやまぁ、死ぬつもりは無いぜ?……唯の保険だからさ」
シュウは振り返る事なく言うと再度歩き出す。
「シュウ……くっ!分かった。分かったからよ……死ぬんじゃねえぞ!生きて……生きて帰ってこいよ!馬鹿野郎!!」
ラバックは若干涙声で言い放つ。シュウは片手を上げてそのまま歩く。その後ろ姿はまさに漢の姿だった。
因みに言っておきますけど彼は無断で混浴しに行ったので、これっぽっちも偉くも無い事です。
俺は今温泉に繋がる廊下を歩いている。それこそ自然体でだ。室内に人の気配は少なく、恐らく俺とラバックを探す為に外に出ているんだろう。これはチャンスだ!行くぜ!
エントリーNO.5 チェルシー
お茶目で可愛い年上のお姉さん。スタイルはモデル体型で出てる所は出ている。又、暗殺技術はピカイチだが戦闘技術は並より上程度。しかし、それ故か1番女性らしい雰囲気がある。これは期待が高い!
さてさて、早速温泉に…「あれ?シュウか?」ッ!
其処にはタツミが居た。
「た、タツミ君か。如何したのかな?僕は今から温泉に入ろうと思っていてね」
焦る必要は無い。普通の事を普通に言うだけだ。簡単な事さ。
「そうなのか?だけどまだチェルシーが入って無い「ハッ!ドコッ!!!←鳩尾アタック威力強」グアッ!……シュ……ウ……お前……何を……」
タツミは目を見開き今の状況を理解出来ていない様子だ。
「タツミ……お前は運が無かった。唯それだけだ。取り敢えず、お休み」
俺はタツミにトドメを刺してタツミを隠す。そして何食わぬ顔をして温泉にいくのだった。
右よーし、左よーし、前よーし、後ろよーし。素早く脱いで籠の中に服を入れる。仕舞う場所は………1番端の下にしよう。いや別に深い意味は無いぞい?偶々見にくい場所に着替えを置いただけだし?うんうん、全然不自然じゃ無いね。
と言うわけで……いざ、参る!!!
シュウの『間違えて(大嘘)混浴しちゃった、でもワザとじゃ無いから許してね♡大作戦』が決行されたのだった。
数分後
ガラガラ
目標(チェルシー)進入音を確認。これより姿をチラ見する。
俺はチラッと顔を出し姿を確認すると直ぐに引っ込める。
……………チェルシーさんの姿を確認。これより作戦を開始する!!!
ここに1人の漢の戦いが始まったのである。
後半へ続く!←ネタが思い付かないだけです(真顔)