逃げる?違います。明日への前進です。   作:レッドツリー

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だいぶ暗い雰囲気になってます。
それでも大丈夫なら読んでくれると嬉しいです。


親子

 

side シュウ

 

嫌な予感程良く当たる。今、目の前に居るのはゲンさん。現在俺に刀術を教えてくれてる人……そして、鬼神のゲンと呼ばれてるらしい。

ゲンさんの強さは良く分かっている。勝てる確率なんて良くて2割ぐらい。勝てるかと聞かれれば無理と即答するぐらいだ。

しかし、こんな状況なのに俺はイマイチ考えが纏まらなかった。寧ろこの時代に対する不満や怒りが込み上げてくる。

 

(一体……どれだけ俺から奪えば気が済むんだよ。もう……故郷も……家族も無い。仲間や知り合いも半数以下。そして…今回は俺の命か?……はっ!笑えねぇよ)

 

いつの間にか内心愚痴ってるぐらいだ。しかし、それは唯の現実逃避なだけだ。

 

「……シュウ…………来い」

 

ゲンさんが俺に声を掛ける。来い?そっち側に付けと?……いや、違う。ゲンさんはそんな人じゃ無い。

俺はゲンさんに焦点を当てる。ゲンさんは黒刀を握ってる。

 

 

 

 

あぁ、やっぱりこうなるのか。戦いたく無い……けど、死ぬのは嫌だ。だって……死んだら皆の仇が出来なくなる。

 

 

 

俺はMP28を抜きつつ自分にブーストを掛けた。

 

 

 

 

セブンブースト

 

 

 

引き金を引く時、妙に重く感じた。

 

 

9mmの弾丸がゲンさんを襲う。しかし、ゲンさんは自分に当たる弾丸だけを全て弾く。そして、そのまま距離を詰めて来る。

俺はバックステップしながら左手でイサカを構える。

 

(散弾は避けるしか無いよ?ゲンさんの間合いには絶対に入らない。それに銃で足に当てれば殺さずに済む!)

 

殺さずに終わらせる。それが一番だ。だからイサカの引き金を引く。

しかし、弾は当たらない。右へ左へとゲンさんは高速で移動しながら更に接近して来る。それどころか味方を盾にして来る。

 

「ッ!邪魔だよ!退いてろ!!!」

 

周りの連中を退かす為に言う。しかし、連中はゲンさんに群がっていく。

 

「鬼神のゲン覚悟!!」「仲間の仇だ!!」「報酬増額の糧になれや!!」「くたばれや!」

 

周りの連中が一斉にゲンさんの間合いに入る。

 

「馬鹿!間合いに入るな!!」

 

声を出して引き止める。そして……

 

 

ザンッ!!!!!!!

 

 

全員が胴体と泣き別れした。

 

 

キン

 

 

ゲンさんが黒刀を鞘に収める音だけが聞こえた。

 

「……チッ!」

 

俺は舌打ちしながら煙幕弾を生成してピンを抜きゲンさんに投げつける。

一瞬でゲンさんの周りに煙幕が出来る。その隙に離脱した。

 

 

……

 

 

「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ」

 

町の入り組んだ道を走る。場所なんてもう何処なのか分からない。だけど、これで良い。

 

(何とか撒いたかな?それに、この抗争が終われば何時も通り居酒屋オカンに行けば普通に会えるかもだし)

 

淡い期待を若干混ぜながら自分にそう言い聞かせて心を落ち着かせる。すると雨が降り出して来た。

 

「……雨か」

 

空を見上げる。雨が顔を打つ。

あの場所から逃げたけど、雇い主は死んだだろうな。申し訳ないけど命あっての物種だ。許せとは言わない……ただ、戦力をキチンと把握してから仕掛けなかった雇い主の落ち度だ。

それに他の味方も殺られたか逃げたかの何方かだろう。

 

息を整えながらこの先の事を考えようとした時……

 

 

ゾクッ!!!!

 

 

殺気を感じた。

 

 

(ゲンさん……何で?如何して?)

 

俺は今の場所を移動しながらイサカを構える。

 

(こっちに戦いの意思が無いのはわかってる筈。何でだ?と、兎に角ゲンさんから距離を取るしか無い。後、間合いには絶対に入る訳にはいかない。入ったら味方の連中と同じになる)

 

泣き別れはゴメンだ。だから逃げる。

 

……

 

逃げ続けたら広い道にでた。下町の大通りと言った所だろう。雨は更に強くなり人通りは無い状態だ。

しかし……ゲンさんが居た。そう先回りして待っていた。いや、殺気を出してこの場所に俺が誘導された。

 

ザアアアァァァァァ

 

雨は止む気配は無い。

お互い睨み合う状態になっている。先に口を開いたのはゲンさんだった。

 

「……中々逃げ足が速いじゃねえか。追うのに苦労したぜ。全く、あんまり年寄りの手を煩わせるんじゃねえ」

 

軽く言ってる感じだが殺気は強くなってる。

 

「ね、ねえゲンさん。俺達別に戦う必要は無いじゃ無いか。今回はこっちの負け。それで良いじゃ無いか?だからさ……刀から手を離して欲しい……んだけど」

 

「…………」

 

ゲンさんは唯此方を見てるだけだ。そして、

 

「…行くぞ」

 

一言だけ言った。

 

「ッ!」

 

俺は反射的にイサカを撃つ。もう、足を撃つとかの問題じゃ無い。このままだと……俺は………

 

 

「銃なんざ不粋な物使うなよな。折角刀術教えたんだ……そっちを使え!」

 

一瞬で距離を詰められる。しかし、此方もセブンブーストを使ってるから回避をッ!

 

ギン!!!

 

殺気を感じ咄嗟に身体を捻る。しかし……その殺気はフェイントであった。何故なら、

 

ガシャン

 

イサカが中心から無かったからだ。

 

「ッ!」

 

イサカを手放しMP28を向ける。だが、ゲンさんは予想していたのだろう。返す刀でMP28を3分割にする。

 

ガシャンガランガラ

 

「……さあ、来い」

 

最早ゲンさんの間合いにいる。咄嗟に手慣れているククリナイフを抜き更に間合いに入る。

だが、この選択は間違いだった。ゲンさんの間合いに入ってる時点でククリナイフでは無く、陽炎を使うべきだった!!!

 

ギイイイィィィン!!!

 

二刀のククリナイフは黒刀により吹き飛ばされる。更にゲンさんの蹴りにより俺自身も吹き飛ばされる。

 

「さあ、刀を抜け。お前の全てを見せてみな。これが……最後の試験だぜ?」

 

ゲンさんは黒刀を俺に向ける。

 

「ハァ…ハァ…………………」

 

陽炎を抜き構える。ゲンさんと同じ構え。しかし、俺は伊達に色々な武術を学んだ訳ではない。確かに中途半端な感じなのは否め無い。だが、それらを一つにする事……今この時に全てを纏める!出来なければ………死ぬだけだ。

 

構えを変える。力を抜き1番合う型にする。

 

「ほう……それがお前のやり方か。良いぜ、先手は譲ってやる」

 

厳密に言えば俺に型は必要無い。型を作ればその形に固定される。なら、その日その時に合う型にすれば良い。

 

「………手加減無しだ!」

 

エイトブースト!!!

 

唯闇雲に突撃はし無い。フェイントも混ぜながら接近する。そして一気に近づく。

 

一瞬のスレ違い……その間に12回刀を交わした。

その内の3回が俺の体を斬り裂く。

 

「グッ!…まだだ!!!」

 

更に斬りかかる。時に力を抜き、槍のように突き刺し、刀術を使い、フェイントを混ぜながら斬る。

 

「ほう…やるじゃねえか」

 

ゲンさんに多少の斬り傷を与えるものの、此方のダメージは中々に痛い。腕、足、腹に深い斬り傷が出来ていた。

 

「ハァ…ハァ…ハァ…………まだ、終わって無い」

 

1番厄介なのが殺気によるフェイントだ。殺気を出しつつも、実際は全く別の所を攻撃してくる。この一瞬の間にそれを行う事がどれだけ難しい事か。一体ゲンさんはどんだけの場数を踏んでるんだ?

 

俺は再度斬り掛かる。生き残る為に………

 

 

 

……

 

………

 

 

 

ザアアアアァァァァ

 

バチャン

 

俺の体が倒れる。雨は更に強くなる。雨が俺の体の体温を奪っていく。

 

「……立て」

 

ゲンさんの声が聞こえる。身体中が痛い。

 

「立て!」

 

更に強い声で言う。斬り傷が痛い。

 

「立て!!!シュウ!!!」

 

体を起こす。しかし、上手く起きれ無い。深い斬り傷や打撲……後アバラもやられてる。

 

地面は赤い……血だ。誰の?……俺の?………それとも…………誰かの?

 

 

赤い……赤い……紅い……紅い雨……………

 

紅い……紅い……紅い……紅い大地…………

 

紅い……水溜り……紅い……雨…………………

 

 

 

 

 

 

ドクン!!!

 

 

 

 

 

 

死ぬ訳にはイカナイ……この時代に血の代償を支払って貰うまで………。この大地をこの時代に住む全ての人に支払って貰うまで。帝国軍……反乱軍……そして愚民共。お前らの怠惰が今を作ったんだ。お前らの怠惰がこの状況を作ったんだ!!!

 

 

 

 

だから支払って貰う。そう………皆が望んでる。俺には分かる。死んだ皆の無念を貴様等に支払って貰う!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「うがあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

潰す……邪魔する奴は全部潰す…………

 

「血の代償を貴様等に支払って貰う!!!!!」

 

俺は陽炎を握りゲンに斬り掛かった。

 

side out

 

 

 

 

 

side ゲン

 

「グッ!!」

 

シュウの奴が立ち上がった時、あいつは吼えた。そして、血の代償とか言いながら俺に斬りかかる。

直線に来る。それじゃダメだろ?

軽く防ぎ背中を斬るビジョンが見える。だからその通りにする………しかし、俺は腹を斬られた。

 

「シュウ……お前……この土壇場で覚えたのか?」

 

「…………ッ!死いいいねえええええええ!!!!」

 

シュウの眼は淀んでる。いや、憎しみ…苦しみ……そして、哀しみが見えた。

 

「………そうか、お前をそんな風にしちまったのは」

 

 

 

俺の様な奴……か。

 

 

 

………ならば、俺はお前を………

 

 

「来い!シュウ!!!お前の全てをぶつけて来い!!!!」

 

side out

 

 

……

 

………

 

 

「グッ……ハァ…ペッ!……ハァ…ハァ…」

 

死ね無い……死んではいけ無い……時代の終焉の引き金を引く為に……時代の終焉を見届ける為に!!!

 

「シュウ……次で最後にするぜ。………そうだな、俺の攻撃を防ぎ尚且つ当てれたら………この黒刀をやろう。どうだ?乗るか?」

 

……………ゲン……さん

 

ヂャキン

 

「………………フゥー……」

 

構えを作るシュウ

 

「フッ……そう来なくちゃな」

 

チャキン

 

構えを作るゲン

 

強い雨が降り続ける。お互い満身創痍……しかし………

 

「………ッ!!!!」

 

ナインブースト!!!!

 

ドッッッ!!!!!

 

シュウは駆ける。様々な武術を……ゲンに教えて貰った刀術を……技を織り交ぜながら………

 

「でやあああああああ!!!!!!!」

 

「うおおおおおおおお!!!!!!!」

 

 

 

近づく2人……そして交差………

 

 

 

キイイイィィィン!!!

 

 

 

 

 

 

 

ヒュンヒュンヒュン トッ!

 

 

 

 

刀身の先が地面に刺さる。その刀身は銀色に輝いていた。

 

 

 

「………シュウ坊………お前に教える事は全て終わりだ…………合格だ……………良くやったな」

 

 

 

 

 

ドサ

 

 

 

 

side シュウ

 

「…………ッ!ゲンさん!!!!」

 

俺は陽炎を放り投げゲンさんの所に駆け付ける。

 

「ご、ごめ、ごめんなさい!こ、こんな風に……あ、血、血が……今、医者呼ぶから!「ガシ」ゲンさん?」

 

「良いんだ……もう」

 

ゲンさんは血を流しながら言う。

 

「な、何言ってるんだ!まだ、間に合うよ!だから!」

 

「もう……俺は……先が短いのさ。キセルを吸い過ぎた所為もあるが……な。だが……このキセルは妻からの最後の……送り物だからよ」

 

最後…の送り物?……

 

「ゲンさん……奥さんと子供が居るんじゃ?」

 

「もう…居ないんだ。だから……もう……良いんだ」

 

そんな……だって…居酒屋で自慢してじゃ無いか………

 

「子供が出来た時……俺は……いつか報いを受けると思った。………それが……コレさ……グッ」

 

「もう…良いよ……分かったからさ……喋っちゃダメだよ。医者を」

 

「お前を見た時……息子を……家族を思い出した。お前には感謝してる。………シュウ坊……この黒刀を……貰ってくれねえか?………息子が大きくなったら……あげるやつだったんだ」

 

ゲンさんが黒刀を俺に渡してくる。俺はその黒刀を受け取る。

 

「……名前は…………息子と一緒に考えたくてな………付けて……無いんだ…………悪いな」

 

「……ゲンさん……もう…分かったから……だから……死なないでよ」

 

どんどんゲンさんの体温が下がってるのが分かる。そして…その表情も……何度も見てきた表情になって行く。

 

「お前は……優しい子だ。だから……死んだ奴らも背負っちまってよ……更に………俺の為に涙も流してくれる」

 

「ゲンさん!!!」

 

「シュウ坊………お前はお前だ。死んだ奴はもう………生き返らねえ…………だから………お前はお前の為に生きても良いんだ。悪くねえ、全然悪くねえ!」

 

お……俺は……俺は………ッ!

 

「分かったからさ…自分の為に生きるから……だから………死なないで……1人にしないでよ………一緒に生きてよ………

 

 

 

 

 

お父さん!!!」

 

「ッ!………………フッ」

 

ポン グシャグシャグシャ

 

俺の頭を乱暴に撫でてくれる。

 

「生きろよ………息子よ」

 

スッ パチャ

 

「……ゲンさん?……ゲンさん?!………嫌だよ………こんなの………嫌だよ……目を……開けてよ………鍛錬………まだ………終わっ……う……あ………」

 

 

ザアアアアアアアァァァァァァ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨脚は更に強くなる。その雨音の中に微かに聞こえる声。それを掻き消すように雨は降り続ける。

 

side out

 

 

……

 

………

 

居酒屋オカン

 

ドンドンドン ドンドンドン

 

「何だい?今日はやっては……シュウちゃん!それに………ゲン?」

 

其処には雨に濡れたシュウと目を閉じてるゲンが居た。そしてシュウの眼からは雨とは別の物が流れていた。

 

「……ミラさん。ゲンさんを……お願いします。俺……俺が……言えた義理じゃ無いのは分かってます。だけど……だけど!」

 

「分かったわ。ゲンをコッチに寝かせて」

 

ミラはシュウを誘導する。今のシュウはとても脆く見える。

 

「ミラさん……ゲンさんの奥さんと子供は……誰が殺したか知ってます?」

 

「…ッ!シュウちゃん。それを知って如何するんだい?まさか……仇打ちとか言うんじゃ無いだろうね?」

 

「違いますよ………俺が……やりたいんだ。もう………これ以上………ゲンさんの様な人を作りたく無いんだ。ただ……目星はついてる。ゲンさんの雇い主でしょ?」

 

シュウは1発で言い当てた。それに反応したミラを見てシュウは立ち上がる。

 

「ミラさん……俺は…俺の為にやる」

 

そう言いながらシュウは外に出て行く。

 

「ま、待ちな!シュウちゃん!…ッ!シュウちゃん?」

 

扉を出た瞬間シュウは何処にも居なかった。ただ、暗い夜の闇と雨だけが見えるだけだった。

 

 

 

……

 

………

 

カーネスキ邸

 

side カーネスキ

 

「ワッハッハッハッハッーーー!!酒が進む進む!おいっ!酌をせい!ワッハッハッハッハッーーー!」

 

カーネスキの前にはカーネスキに楯突いた連中の幹部連中の首が置いてあった。

 

「これでカーネスキ様の権力はここら一帯は不動の物となりました!おめでとうございます!」

 

1人の部下が頭を下げると周りの連中も頭を下げる。良い良い!実に良い気分だ!

 

「これでワシは父上を超えたも同然だな!それだけでなく更にワシの所に金が流れる訳だ!今日この日は我がカーネスキ家の記念日となるだろう!ワッハッハッハッハッーーー!」

 

最高の気分だ!最早ここら一帯にワシに逆らう奴なんぞ居らん!

 

「さあさあ!貴様らも今日は無礼講じゃ!どんどん酒を飲め飲め!ワッハッハッハッハッーーー!」

 

周りもワシを褒め称える。ワシは今間違いなく人生の絶頂期に居るのは間違い無い!!!

 

「……ッ………て……」

「な………………」

「はや………銃を………」

 

「ん?何やら外が騒がしいですね?少し見てきます」

 

そう言って1人の部下が外に出る。しかし

 

プシャアアアアアア

 

赤い血が障子を染め上げた。

 

「な、て、敵襲だ!」「馬鹿な!敵は殆ど潰したのだぞ!」「おい!貴様ら!金を払ってるんだ行け行け!!!」

 

雇われの傭兵崩れが障子をぶち破る。その瞬間胴体と泣き別れしていた。

 

ドシャアドシャア

 

「ひっ!ひいいいあああああああ!!!!は、はよう!はよう!敵を殺せ!!!!」

 

ワシは周りの連中に命令する。すると敵が此方に来た。

 

黒髪が濡れて表情は見えぬ。しかし…武器は刀だけだ。しかし……あの刀は。

 

「あ、あ、あの刀!ゲンです!ゲンの刀です!!!」

 

ザワッ!!!!

 

ば、馬鹿な!あの鬼神のゲンが死んだだと!!

 

「こ、殺せえええええ!!!!」

 

一斉に斬りかかる部下達……しかし、

 

ザンッ!!!!!!

 

全員が胴体と泣き別れした。更に敵はワシの部下を次々と切り捨てる。

 

……

 

 

「ば、馬鹿な……あ、有り得ん!こんな事……あり得ん!!」

 

周りの部下はもう居ない。たった1人に斬り伏せられたのだ。

 

「ま、まて!お前の望みは何だ?金か?女か?良いだろう……全て用意してやろう。だから……見逃して来れんか?ん?」

 

ワシは寛大な気持ちの持ち主。つまり、此奴をワシの子飼いにすれば全て収まる。

 

「そうじゃ!お前をワシの部下にしてやろう。そうすればここら一帯ではやりたい放題じゃぞ?」

 

奴はゆっくりと此方に来る。返事は無い。

 

「待て待て待て待て!!ワシを殺しても何にもならん「ヒュン!」……!!!う、腕があああ!!!」

 

それを皮切りにワシの身体は斬り刻まれる。

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!!!

 

刀の振るわれるのと同時にワシの身体から血が吹き出る。致命傷では無い。此奴は………

 

「や、止めて………止めて………くれ」

 

ワシはもう……立てん。仰向けになりながら命乞いをする。

 

「立て」

 

「………は?」

 

「立て!」

 

ヒュン ビュジュ!

 

「ヒギャア!……グッ……立てば……み、見逃してくれるのか?」

 

「……………」

 

相手の返事は無い。だが、刀を再度構える。

 

「グッ……フッ……ウグッ!………ハア…ハア…ハア…た、立ったぞ」

 

その瞬間……ワシの身体はバラバラになった。

 

 

side out




黒刀(コクトウ)
ゲンが帝国軍に所属していた時、軍のお偉いさんを上手く使い軍を引き連れて超級危険種討伐に向かった。超級危険種には逃げられたがツノの一部の素材を入手に成功。その素材を元に作られた刀である。
硬さはと斬れ味は同じ帝具の刀型より勝り打ち勝つ事が可能。また、その硬さから鎧型の帝具にも有効である事が分かった。
(*補足として陽炎が最後まで耐えれた理由はシュウの技術による物である。また、硬さを重点に置かれた設計思想があったからでもある)
この討伐によって帝国軍2万5千が壊滅した。

カーネスキ
金が好きだからカーネスキ 以上!

ほら、アカメが斬る!てこんな感じでモブの名前付けてるやん?
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