逃げる?違います。明日への前進です。   作:吹雪型

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主人公のチートをそろそろ生かさいとな!

後、誤字報告ありがとうございます!とても助かります('ω'*)


年上キラー 危険度小

ゲンさんと死闘をした日から1週間が過ぎた。そして……

 

「ホスト・魅惑の館へようこそ!」

 

「「「「「「ホスト・魅惑の館へようこそ!」」」」」」

 

「さあ、ごゆっくりどうぞ」

 

「「「「「「さあ、ごゆっくりどうぞ」」」」」」

 

俺はホストクラブで働く事になった。

 

………いや、何言ってんのか自分でも良く分からなくなってきた。

 

上の空で本日何度目か分からない現実逃避をする為に1週間前の出来事を思い出すのであった。

 

 

……

 

………

 

1週間前 1日目

 

俺は安静にする様に言われていたが横になるのが嫌だった。何故ならずっとゲンさんやミラさんとのやり取りを思い出してしまうからだ。

因みに現在はアクセルブーストは使用不可である。出来るには出来るが、頭痛が酷くなるから駄目だ。無理に使った為のペナルティだな。暫くはアクセルブーストの使用は無理だな。

 

そして、最初にマグナムの回収と武器の補充を行う事にした。

先ずはマグナム。修理は終わったので普通に受け取り終了。

次にククリナイフが吹き飛んで行方不明な為別のナイフを買う事にした。

そこそこ頑丈なサバイバルナイフを6本買う事にした。あのククリナイフは異様に硬く、斬れ味も落ちなかった為重宝していたのに………ごめんヘンターさん、無くしちゃった。

そして、銃も買う事にした。サブマシンガンかアサルトライフルの何方を買うか迷ったが、威力不足は否めない為アサルトライフルを買う事にした。

どんな奴にしたかって?見た目L85に似てたのを買いました←

いや、一応試射したよ?弾倉は落ちなかったし大丈夫大丈夫!それにドラムマガジンもオマケで貰えたからラッキーだよ!

次にショットガン……を止めてグレネードランチャーを買う事にした。見た目M79グレネードランチャーだ。

後、序でに拳銃でニューナンブM60も買った。理由は手の平サイズで隠しやすかったからね。

更に銃に穴を開ける工具も買って店を出た。何で工具を買ったのかって?エスデスバッチを銃に取り付けたいからさ。

 

その後メインストリートから少し離れたお洒落な喫茶店の席に陣取り穴あけ作業をしていた。

後店員が嫌そうな顔してた。

 

2日目

穴あけ作業中。序でに飲み物と昼と晩の御飯を注文する。後店員の態度が雑になった。

 

3日目

穴あけ作業終了。それでエスデスバッチを付けた。良い感じた。序でに首輪も弄ったら外れた。これで首周りが洗い易くなった。後は適当にぼーとしながらお茶飲んでた。すると年上のお姉さんからナンパされた。でも身体と頭がまだ痛いから断った。

店員が偶に無視する……悲しい。

 

4日目

また年上のお姉さんからナンパされた。でもまだ身体と頭がまだ痛いから断った。……と言うか俺モテるっけ?もしかしてモテ期来たんじゃね?序でに周りの席にいる人達から視線を受けてる気がする。

店員の態度がいきなり良くなった。序でにお茶がサービスされた……何故?

 

5日目

指定席が用意されてた。そして周りの人……と言うかマダムと言ったら良いのかな?めっちゃ多くね?まぁ、如何でも良いか。ナンパは無かった。モテ期は気の所為だった様だ。

店員から店長が対応してくれる様になった。

 

6日目

何か……視線を感じる。しかも他方向から。敵意は無いから良いけど。何か鬱陶しい。でもサービスが良くなったから居座る。

店長からのサービス量が増えた。

 

7日目

何時も通り座ってたら1人の男性が声を掛けてきた。

 

「君、ホストにならないか♂」

 

「………は?」

 

これが、魅惑の館のオーナーとの最初のやり取りだった。

 

「いや、突然ですまないね。だが、君には才能がある!女性を口説き、落とし、そして貢がせる才能が!!!」

 

「いや無いです」(キッパリ)

 

と言うか女性に貢がせんなや……いや、ホストだから良いのか?

 

「そんな事は無い。周りのマダム達を見たまえ!皆君に夢中だ!さあ、私と一緒にホストをやろう!……そう言えば自己紹介がまだだったね。私はリョーマと言う。宜しくね」

 

「自分はシュウです。ホストはやらない。今身体中が痛いからね。だからほっといてくれ」

 

俺はそう言いながらお茶を飲む。

 

「………心は痛くは無いのかね?」

 

ジャキン

 

俺はマグナムをリョーマに向ける。

 

「余計な御世話だ。失せろ」

 

だが、リョーマは引かない。

 

「私は両刀だ。だから……君を放ってはおけない!」

 

「両刀関係無いだろ!つか、完全下心満載じゃねえか!」

 

「それでも君をホストにしたいんだ!それに……ただ、お茶を飲むだけだと色々考えてしまうのでは?だったら少し身体を動かすと良い。ああ、ウチは重労働は無いから大丈夫さ」

 

「…………チッ」

 

調子狂うな。

 

「取り敢えずこれ私の名刺だ。何時も来てくれ給え。待ってるから……シュウ、お前が来るのを待ってる!」ドン←机ドン

 

「もう良いから行けよ。面倒クセェ」

 

そう言ってリョーマは去っていった。………重労働じゃ無いね。

俺は名刺を見た。別に自分がイケメンでは無い事は知ってる。ただ、気分転換になるならな……。

内心溜息吐きながらお茶を飲んだ。

 

 

 

因みにナンパされたり視線を独り占めした理由の最大の理由は此奴の所為です。

 

年上キラー「何か主人が元気無いな……せや!ワイの力で元気付けたろ!( ✧Д✧)و グッ!」

 

 

 

そして…何と無く名刺に書かれてた場所に向かったのであった。

 

 

……

 

「ハア……何やってんだろう俺?」

 

何度目か分から無い溜息を吐く。

 

「やあ、ヒカルくん来てくれて嬉しいよ。今日は私や他のメンバーの動きやお客様とのやり取りを見て覚えて欲しい。皆さーん!今日は新人が来てるから気合い入れて行くよー!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「まあ、宜しくお願いします」

 

「ヒカルくんは基本的に皆のヘルプをやって貰うから頑張ってね」

 

因みにヒカルくんとは俺の源氏名になる。名前の由来は無い。

 

「さて、先ずは自己紹介していこうか。右から順にジン、カイト、リュウジ、リョーマ、カエデだ。私が居ない時はジンくんがリーダーになるんだ。他のメンバーも頼りになるから分からなければ聞けば大丈夫さ」

 

「そうですか。ま、仕事は仕事。頑張りますか」

 

気持ちを仕事に切り替える。溜息は終わり。

 

そして開店の準備を手伝いながら仕事を覚える。

 

「さあ、皆さん並んで。そろそろ開店だからね。ヒカルくんはドアを開けてね」

 

「はい。じゃあ開けます」

 

ドアを開け様とした瞬間……何か凄く嫌な予感がした。

 

「あの……リョーマさん……凄く嫌な予感がするんすけど」

 

「何だい?緊張しているのかい?……仕方ないな。後で俺の部屋に来な♂」

 

「行かないです」

 

俺しーらない。俺が戦場で培った感が言ってるんだけどな。

 

 

 

ま、いいか。

 

「じゃあ開けます」

 

ギイイイイィィィィ

 

「「「「「「ホスト・魅惑の館へ開ようこそ!!!」」」」」」

 

しかし………悪夢が………始まろうとしていた。

 

「あらー!!リョーマちゃんが居るじゃない!!嬉しいわ〜❤︎」

「キャー!!もしかして今日は皆勢揃い!!❤︎」

「なら、全員指名よ指名!!楽しみだわ〜!!❤︎」

 

ドガドガドガドガドカー!?!?

 

ご立派な肩幅で無精髭の剃り跡が残ってる………お、お、オカマが大量に入ってきた。

 

この時俺は扉の影に隠れていた。しかし、直ぐにバレるのは間違いない。今はとにかく気配を消す事。俺は壁に立て掛けてある備品だ。そう、備品だ!

 

「うわああああ!!だ、誰かー!!」「た、助け………」「へ、ヘルプ!!!ヘルプ!!!」「ああ……ま、ママ」「い、嫌だー!!!」「く、来るなー!!!うわあああ!!!」

 

………誘惑の館から恐怖の館にクラスチェンジしてるよ。

 

ドシン ドシン ドシン ドシン

 

「あら、皆もう始めちゃってるのかしら?」

 

「あ、リーダー!今始まったばかりよ!それに今日はリョーマちゃんが居るわ!」

 

クワ!!!!

 

「何ですって!!!リョーマサマー!!!今行きますー!!!❤︎❤︎❤︎」

 

ドシン!!ドシン!!ドシン!!

 

足音?が向こうに行く。兎に角今は扉を閉めよう。逃げたいけど……仕事だし……でも。

 

「ブチュ〜❤︎キャー!キスしちゃったわ!///」「じゃあ私も///」「私もやる〜///」

 

ブチュ〜ブチュ〜グチュ〜ヌチュ〜ヌチャヌチャ

 

………うん、無理だわ(確信)

 

「さあ、前日に特級危険種のエビルバードを狩ったのよ!お金の心配はしなくて良いわ!先に前払いよ!!!」

 

ドジヤアアァァァン

 

「さあ!!!今日は無礼講よ!!!皆気合い入れて行くわよ!!!❤︎」

 

「「「「「「うおっしゃあああああ!!!!」」」」」」

 

………神よ……お助け下さい。

 

俺は久々に神さまって奴に助けを求めた。まぁ、意味無いから祈らなかったんだけどね。

 

 

……

 

悪夢が始まってどの位時間が経ったのだろうか。兎に角粘度の高い音がずっと聞こえてたし……悲鳴も途中で聞こえなくなっていた。何回かヘルプと呼んでいた気がするが無視した。そして漢達の声だけが聞こえていた。

 

「そう言えば……今日は誰が扉を開けたのかしら?」

 

ドクン!!!

 

「そう言えばそうね…………まだ、この中に居る?」

 

ドッドッドッドッドッドッ!!!

 

(ま、マズイ。マズすぎる。このままじゃあ喰われる!!!)

 

俺は気配を消しながらカウンター裏に移動する。そして丁度カウンター裏に入れた時1人のオカマが扉に向かう。

 

(あっぶねー。マジでホストヤバすぎ!ホスト舐めてた)

 

「居ないわね……何処かしら?」

 

ズン ズン ズン ズン

 

(………く、クソ!アクセルブーストはまだ使えん。使ったら気絶するか脳が破壊されるかの何方かだ!それに身体もまだ治ってないし!)

 

ズン ズン ズン ズン

 

(こ、コッチに来る!も、もうダメだ………此処が俺の死に場所か………フッ……どうやら……年貢の納め時の様だな)ポン パク

 

最後にコーラ味を出して口に含む。そして……

 

「アッ!!リュウジくんが目を覚ましたわ!!て事は他のメンバーもそろそろ目を覚ますわ!!!❤︎」

 

「何ですって!!!今行くわー!!!」

 

遠ざかる足音……た、たしゅかった……。

 

「う……あ……へ、ヘル……ヘルプ……」「ヒ……ヒカル……助け………」「も……もう……止め」

 

「「「「「「「いただきまーす!!!❤︎❤︎❤︎」」」」」」」」

 

「「「「「「うわあああああああああ!?!?」」」」」」

 

………許せ。

 

 

……

 

気が付いたらオカマ軍団は居なくなっていた……。残ってるのは大量のお金と空ビンに食い散らかした皿………そして素っ裸の男6人だけだった。

何という無残な姿だろうか。体中テカテカしてるし、キスマークが大量に付いてる。そして…全員が泣いていた。声を出さず……ただただ、泣いていた。

 

そしてふと思った。

これ、俺が片付けと掃除すんのかな?……ま、仕方ないな。しっかり片付けしよう。

 

扉の方へ足を向けた。closeの看板を立てる為に。

 


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