逃げる?違います。明日への前進です。   作:吹雪型

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シュウの強さの再確認とオチ

side シュウ

 

着替えを終えて武器も装備した。恐らくエスデスさんは偵察として最初に来たのだろう。そして次はイェーガーズが来るはずだ。しかし、何処から出て行くか。どうせ裏口も誰か居るだろうし。ならば…あえて正面から行くかね。

 

「じゃあ、リョーマさんとその他の人達お元気で!」

 

L85とM79を持ちながら出口に向かう。

 

「あ、あのシュウくん1つ聞きたいのだが……良いかな?」

 

リョーマさんが聞いてくる。

 

「何ですか?」

 

「君は一体……何者なんだ?」

 

…………そうだなぁ。

 

「大罪人になる予定の男さ」

 

俺はそのまま出口に向かった。

 

……

 

扉を開ける前に気配を探す……思った通り誰か居るな。よし!行くぜ!

 

俺は扉を開けた。其処にはエスデスさんとセリューさんにボルスさんが居た。

 

「あ!シュウくん!良かった……。本当に居たんですね!」

 

「その通りだ!何故なら私が最初に内部調査を行ったからな!」

 

「隊長はただ遊んでいただけでしょう!」

 

「まあまあ、セリューさん落ち着いて」

 

「キュウキュウ!」

 

中々の面子でお出迎えですな。

 

「さて、まず結論から言いましょう……俺はイェーガーズには戻りません」

 

「「「「ッ!」」」」

 

戻らないと言われないと思っていたのだろう。

 

「な、何故だ!」「やっぱり隊長が好き放題するから!」「待て!そんな事は無い!シュウもノリノリだったからな!」「やっぱり隊長が原因ですよ!」「2人とも落ち着いて下さい!」

 

内部崩壊の危機が迫るイェーガーズ。

 

「俺が戻らない理由……それは」

 

「「「それは?」」」

 

俺は一拍置いて言った。

 

「戻ったら拷問、説教、監禁、最期に処刑でしょう?痛いの嫌だし死にたく無いから戻りません!」

 

どう考えてもDr.スタイリッシュを殺した事は伝わってる筈だ。絶対に戻らんぞ!

 

「待て!拷問も処刑はし無いぞ!……まぁ、説教と監禁はするがな!」

 

説教は分かるけど、監禁もするんですね。

 

「………拷問と処刑はし無いの?」

 

「する理由が無いだろう」(真顔)

 

エスデスさんはそう言った。

 

(あれ?……Dr.スタイリッシュは自分が死んだ後の事を考えて無かったのか?…………え?じゃあ俺が戻らなかったのは完全に無駄だったの?えぇ……マジかYO!)

 

しかし、その理由を言える訳も無く別の理由を考える。そして直ぐに思い付いた。

 

「…まあ、イェーガーズに戻る必要が無いんですよね。覚えてます?俺、仮で所属してるんですよ?理由は強くなる為だ。だが…俺は強くなった。だからもうイェーガーズに残る必要は無いんですよね」

 

俺はそう言いながら殺気を出す。それに反応する3人。

 

「………そうか。ならば……その驕りを叩き潰してやろう!!!セリュー!ボルス!遠慮はするな!!!」

 

「「はい!」」

 

その瞬間俺はL85をエスデスに向け引き金を引く………ただ、一瞬だけ人差し指が引き金を引くのに躊躇した気がした。

 

ドドドドドドドドッ!!!

 

エスデスは氷の壁を作る。それと同時にグレネードを発射。周りには民間人が居るから煙幕弾です。

 

エスデスの周りに煙幕が出来る。その煙幕に突っ込み氷の壁を蹴りながら誘惑の館の上まで跳んだ。

 

「じゃあね〜バイバイキーン」シュパッ!

 

建物の屋根を伝って逃げッ!

 

ヒュンッ

 

「チッ!ランさんかよ!ならこっちからもお返しだ!」

 

ドドドッ ドドドッ ドドドドドッ!!!

 

俺はセブンブーストを使いながら右へ左へと避けながら射撃する。

 

「クッ!当たりませんね。それに、これ以上近づけば彼の間合いに入りかねません」

 

ランはそのまま一定の距離を取り続ける。

 

「フッ!帝具使いは最早敵では無いわ!」

 

グレネードランチャーを上空に向け撃つ。煙幕が出来てそのまま町中に逃げ込む。

 

「余裕余裕!てか、まだアクセルブーストが本調子じゃ無くても帝具使い相手に逃げれるとかやっぱり俺TUEEEE!」

 

そのまま走ってると気配を感じた。

 

ドゴオオオン!!!

 

「おっと。今度は誰かな?」

 

マスクを着け、薙刀を持つ男が居た。

 

「………お前誰だよ?」

 

そう言いながらL85で射撃するが、避けられそのまま薙刀の間合いに入る。しかし、

 

「中々速いけど、無駄無駄!薙刀じゃあ俺には当てれんよ!」

 

ヒラリヒラリと避けていく。しかし…

 

チャキン ダン! ダン! ダン! ダン!

 

「おっと!新手か?」

 

金髪美女がリボルバーで撃ちながら接近してくる。更に

 

ビュウン!!!

 

「うお!その薙刀伸びるんかい!孫◯空かよ!」

 

薙刀を避けながらリボルバーを狙い撃つ。

 

ドドドッ ドドドッ!

 

見事リボルバーのみ破壊した。まぁ、セブンブースト使ってると基本スローモーションになるからね。

 

その時殺気を感じた。

 

「クロメちゃんか!ちょっとは手加減しても良いんだよ?」

 

「私はシュウを連れ戻す。それに手加減する必要は無い」

 

クロメの攻撃は速さを増す。流石に銃だけじゃ対処出来んな!

 

マスクマンとクロメのコンビネーションに手を焼いてると……金髪美女が視界に入った。

無表情なのだが……心なしか(´・ω・`)ショボ-ン←見たいな顔してた。

 

(何であんな風になってんだ?……あぁ、リボルバー壊しちゃったからかな?)

 

2人の攻撃を避けながらそう思った。

 

「全く……仕方ねえな!ホラよ!」

 

俺はL85と予備弾倉を投げ渡す。

 

「それ貸してやるから元気出せよ。おっと!だから当たるかよ!」

 

そう言いながら俺は再度2人に視線を向けッ!

 

ドドドドドドドドッ!!!

 

「チッ!中々やるじゃ無いか!お前達の連携技はな!」

 

「……シュウ、あなた馬鹿?」

 

クロメちゃんが呆れた顔してるが気にしない。

 

「あんまり俺を甘く見るなよ?……行くぜ?」

 

一気にクロメに接近する。L85の弾幕と薙刀を避けながらクロメの間合いに入る。

 

「ッ!」「フッ!」

 

必殺!殺気だけ!

 

ギン!!!!!

 

その瞬間、黒刀をクロメの首に寸止めした。

 

「あっ………」

 

「これでようやく1勝出来た。じゃあな」

 

クロメちゃんが止まってる間に俺は手に煙幕弾を生成して投げたのだった。

 

 

……

 

「シュウくん!」

「キュウくん、大人しくした方が良いよ?」

「キュウ!キュウ!」

 

「おっと、今度は2人のと1匹か」

 

セリューさん、ボルスさん、コロちゃんが現れた。

 

「てか、ボルスさん。ルビカンテは使えなく無い?だって此処帝都だよ?」

 

「うっ!バレた…」

 

そりゃバレるだろう。その時、セリューさんが前に出てくる。

 

「シュウくん……私では勝てないのは分かるよ。だって……シュウくんからは強者独特のオーラを感じる。ううん、覇気と言ったら良いのかな?」

 

「そうか……でも、それを感じる事が出来る様になってるならセリューさんも強くなってますよ」

 

俺……覇気とか出てるんだ。知らなかった……。

 

「だから、私は私なりに強くなります!コロ!1番装備!」

 

「キュアーッ!!!」

 

コロが巨大化したと思ったら右腕からトゲトゲの鉄球が付いている。まさか……アレは!!!

 

「コロ!泰広球!!!」

 

「キュウウウウウウ!!!」

 

ドゴオオオン!!!

 

コロの攻撃を避けながら思う……。アレは……あの形状はッ!!!

 

「ガン◯ムハンマーだ!!!」

 

スッゲー!ガンダ◯ハンマーだよ!ガ◯ダムハンマー!!!やっべー!アレには勝てんわ。

 

「くっ!羨ましいぜ!しかし今日は見逃してやる!」

 

そう言い残しながらグレネードランチャーを発射して逃走した。

 

……

 

更に入り組んだ道を走ってると上から気配を感じた。

 

「シュウウウウウウ!!!逃がさねえええ!!!」

 

ドゴオオオン!!!

 

「おいおい、ウェイブか?……はっ!何とまあ殺気がバリバリじゃねえか?」

 

「………………」

 

俺の台詞を無視するウェイブ。これはガチで殺りにきてるな。

 

「シュウ。お前は俺がとっ捕まえる。お前には分からんだろうな……俺の今までの苦痛がな!」

 

「苦痛…だと?」

 

「そうだ!お前を見失ったあの日から……俺は……毎日毎日隊長から拷問され続けてんだよ!!!あれ全部軽いやつとか言ってても痛いもんは痛いんだよおおお!!!」

 

つ、つまり……ウェイブがこうなっちまったのは………。

 

「俺の所為か?」

 

「他に誰が居る!然もホストで遊び惚けていると聞いた時はマジで殺ってやろうかと……」

 

ウェイブ………

 

「ごめんなさい」

 

俺は頭を90度曲げて謝った。

 

「いや、許さん。シュウ!覚悟!!!」

 

ウェイブが一気に接近する……が

 

バギィイイイイン!!!

 

「グアッ!!!」

 

キン

 

「そんな技もへったくれも無い突進攻撃は怖く無いんだよな……。序でに言うと帝具使いに対してもな」

 

俺はグランシャリオを黒刀で叩っ斬った。

 

「うっ……ぐっ!……シュウ……お前!」

 

「ウェイブ、俺は帝具使いに対してはある一定の距離を置いて何時も戦っていた。まあ、時々その距離を無視する時もあるがな。だが…もう距離を置く必要が無くなったんだよ」

 

そう、この黒刀について軽く調べたんだよ。そしたら黒刀の素材は超級危険種だった。つまり…

 

「お前達の持つ帝具と同じ素材の武器を持ってるんだ。まあ、特殊能力は無いけど打ち合う事は勿論の事今のウェイブの鎧だって砕けれる訳だ」

 

帝具使いとの戦力差はある程度縮まった訳だ。

 

「ま、中には例外的な帝具もあるけどさ。それでも……同じ土俵に立ててる事は大きいぜ?」

 

俺はウェイブにそう言い残し立ち去った。

 

side out

 

……

 

それから暫く逃げ続けたが遂に広場に追い詰められてしまった。

 

「シュウ!お前は凄いぞ!まさかたった1人で私達から此処まで逃げれたのたがらな!確かに今のお前の強さなら驕りでも何でもなかったな!」

 

エスデスが興奮気味に褒めてくれる。しかし、シュウとしては出来ればエスデスとの戦闘は避けたい。余りにも差が大き過ぎる。

 

「だが……もう鬼ごっこは此処までだ。此処から先は私が相手になろう!お前の強さを見せてみろ!!!」

 

エスデスは腰に付いてる剣を抜く。しかし、エスデスの強さはどう考えても桁違いだ。

 

「出来ればエスデスさんの相手は……したく無いなあ」

 

「フッ…そう連れないことを言うな!!!」

 

一気に接近してくるエスデス。シュウのアクセルブーストの限界も近い。ならば此処は逃げの一手で!

 

「シュウウウウウウ!!!」

 

ドゴオオオン!!!

 

「ウェイブか!」

 

ウェイブは再度シュウの前に立ち塞がる。

 

「………シュウ。俺は負けねえ……負ける訳にはいかねえんだよ!俺とグランシャリオは……共に強くなるんだよおおおお!!!!!」

 

(グランシャリオ!お前も悔しい筈だ!!そうだろう?帝具だろうが道具だろうが関係無い!!!俺は…お前と共に強くなる!!!だから力を!!!共に強くなる力を!!!!!)

 

ドッッッ!!!!!!

 

「な、何だ!」「コレは!」

 

シュウとエスデス、そして他のメンバーも目を見開く。

 

「うおおおおおお!!!!!!グランシャリオ!!!!!!」

 

 

カッッッッ!!!!!!!!!

 

 

辺り一帯が眩い光に包まれる。そして…

 

 

 

 

 

 

【グランシャリオ・リヴァイブ 見・参!!!】

 

 

 

グランシャリオが進化した。頭部はより鋭角上になり、背中の肩部分と腰、更に脹脛の所にブースターが追加され又拳の部分はより装甲が厚くなっていた。

 

 

「シュウ……お前は俺が……捕まえる!誰にも譲らねえ!!!」

 

シュウに指を差し宣言する。

 

「……ハッ!少しばかしバージョンアップしたぐらいで調子に乗るな!」

 

シュウ!お前の台詞はどう考えてもやられ役の台詞だぞ!言い直せ!

 

「行くぞ!!」

 

グランシャリオ・リヴァイブのブースターに火が点く……そして、

 

ドンッッッ!!!!!!

 

「うおおおおおお!!!インパクト・ブロー!!!!!!」

 

ウェイブが突っ込む。

 

「速くなかったがそれだけだ!」

 

シュウは応戦する事を選ぶ。そして!

 

ドドドドドドドドッ!!!!!!!!

 

 

一瞬の連続攻撃の後、2人は交差する。

 

 

 

 

パキン カンカン カラン

 

グランシャリオ・リヴァイブの頭部パーツの一部が斬られる。

 

「ガハッ!」 ドッ

 

膝を着いたのは……シュウだった。

 

「あ、当たった……のか?」

 

ウェイブは己の拳を見つめる。

 

「クッ!少し掠っただけでこのダメージかよ……反則だろうがよ……グッ!」

 

シュウの受けたダメージは予想以上に大きい。

 

「だがな……ウェイブ!まだ、俺は負けてねえぞ!」

 

シュウの戦意は落ちてない。

 

「シュウ……次で仕留め……………」

 

ウェイブも応戦しようと構えるが固まる。

 

「?……何だ?」

 

周りを見ると他のメンバーも固まっていた……と言うか、シュウを見つめてる?……いや、シュウの背後を見つめていた。

 

シュウの背中に影が走る。シュウは振り返る……其処には…………コロがいた。巨大化したコロが居たのだ。そして……口を開け……

 

 

 

パク

 

 

 

「「「「「「あっ」」」」」」

 

 

 

モグモグモグモグ

 

 

 

シュウを咥え、そのまま口の中に入れたのだった。

 

 

 

「プヘッ!!ちょ、ちょっと待って!このオチは無いだろう?!そうじゃ無いか!ウェイブがパワーアップしたのに!俺はコレか「ジュルン!」……………プハっ!!悪かった!俺が悪かったよ!だから許し「ジュルン!!」……………………プフっ!はあ……はあ……はあ………コレは無いだろう?そうだろう?…だからさ「ジュルン!!!」………………………………うぐぐっ……ふう…ふう……多分コレが最後だわ。段々吸われる力が強くなってきてな……フッ………どうせ、俺はこう言うオチがお似合いなんだろ?分かってんだよ!!!「ジュルン!!!……ゴクン」………」

 

 

戦いとは……虚しいものだ。イェーガーズ全員がそう思ってしまった。

 

「キュウ!」∠( 'ω')/シャキーン

 

最後のキメポーズを取ったのだった。

 

こうして、シュウの逃走劇は幕を閉じたのだった。

 

 

……

 

王宮 イェーガーズ待合室

 

「じゃあ、コロ。シュウくんを出してくれる?」

 

「キュウ!」

 

モゴモゴモゴ ペッ! ベチャア!!!

 

そこには唾液まみれのシュウが吐き出された。

 

「…………………………………」ブツブツブツブツ

 

何やら喋ってるシュウ。

 

「えと……シュウくん大丈夫?」

 

セリューが声を掛ける。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」

 

何やらトラウマが出来たようだ。

 

「た、隊長!シュウくんが!シュウくんが!」

 

「シュウ!しっかりしろ!もう安心しろ。此処にはお前を傷付ける奴は居ないからな?」

 

セリューとエスデスはシュウを気遣う。

 

「こ、コロ?お、お前……腹ん中に何が居るんだよ!!!声が…声が聞こえるんだ……苦しい…痛い…此処から出してと……一体何が居るんだよ!!俺ホラー系とか苦手なんだよー!!!」

 

そのまま頭を抱えて踞るシュウ。

 

「キュウ?」

 

コロはただ首を傾げるだけだった。

 

この後唾液まみれのシュウは風呂に入れられてスッキリさせた後、エスデスを筆頭に全員からお説教を受ける事になったとさ。

 




グランシャリオ・リヴァイブ
ウェイブとグランシャリオが互いに強くなると決めた瞬間出来た。元々の装甲厚は変わらないが、肩、腰、脹脛にブースターが付きスピードによる一撃離脱戦法が出来るようになった。
また、ブースターを使う事により更に高く跳ぶ事が出来るようになった。打倒シュウを目指した結果得る事が出来た。

コロ・十王の裁きバージョン
原作ではセリューに装着する筈の武器をコロに付けた。その結果コロ自体の戦闘力が強化された。但し、自爆装置は取り付けては無いものの超強力な五道転輪炉は持ってる。

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