逃げる?違います。明日への前進です。   作:吹雪型

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アンケートご協力ありがとうございます。
後はその結果と自分の偏見←を混ぜて行きます!


帝国→南の島→帝国

イェーガーズ全員からお説教を受けた後無くしていたククリナイフを返してもらった。如何やら回収してくれていた様だ。それから数日経った頃、帝都周辺では新型危険種が異常発生していた。

この件に関してはイェーガーズで独自に調べた結果、最初は密林や鉱山に出現程度だったが先日には村の民家に押し入り住人を食い殺した。

また新型危険種の特徴として姿形が人間に近い事、更に僅かながら知性がある事が判明した。更に個々の身体能力は高く、帝国兵や腕自慢の武芸者にも多数犠牲が出ていた。

 

今回の任務は新型危険種の排除及び捕獲であった。

 

……

 

 

「そらよっと」

 

シュウは新型危険種を黒刀で真っ二つにしていく。

 

「コロ!5番!閻魔槍!」

 

「キュアーッ!!!」

 

コロはドリルを装備し危険種に突っ込む。

 

「しっかし、コロの持つ武器はロマンが溢れてて羨ましいな。セリューさん何処であんな素晴らしい武器を手に入れたんですか?」

 

シュウは気になって聞いてみる。

 

「あれはDr.スタイリッシュにお願いしてた武器何ですよ。元々コロを強化したくて相談したら沢山武器をくれたんですよ!」

 

「キュウ!キュウ!」

 

嬉しそうに教えてくれるセリューさん。コロも満更では無いようだ。

 

「へぇ〜、じゃあ後でDr.スタイリッシュの部屋に行ってみるかな?もしかしたら余り物の武器とか無いかな?」

 

「シュウくんに武器はもう要らないと思いますよ?」

 

だってロマンだよ?欲しいじゃないか!

 

「よし!粗方片付けたな!シュウ、セリュー、一旦集合しようぜ」

 

ウェイブから声を掛けられたのでイェーガーズ全員が集合する。

 

「さて、危険種の捕獲も成功した。残りの処理は後続の連中に任せよう。次は南側の方へ移動するぞ」

 

エスデスさんが全員に命令を下す。

 

「さて、シュウこっちに来い」

 

「はい分かりました」

 

ガチャン

 

「これで良し。では行くぞ!」

 

何されたかって?首輪に鎖を付けられました。

流石に戦闘中は鎖は外してくれるけど、それ以外は鎖と首輪がセットの生活だ。基本エスデスさんと一緒だが席を外したりする時は別の誰かが鎖を持つのだ。

 

いやー…………本当に勘弁して下さい。

 

「あのー、俺充分反省してますから鎖だけでも「ダメだ」ですよねー」

 

何事も諦めが肝心だ。

ここ数日、新型危険種を狩ったり捕獲したり人助けしたりボルスさんにビビる民間人を宥めたりと色々忙しい毎日を送っている。

 

………

 

帝都 イェーガーズ本部

 

エスデスさんとランさんは皇帝と大臣の所に新型危険種の報告に行ったので、残りのメンバーは休憩時間になった。

 

「ほらコロ〜飴だよ〜」ポイ

 

「キュウ!」パク

 

「シュウくんとコロは仲良しですね」

 

暇だったのでコロに飴をあげる。セリューさんはそれを見て和んでる様だ。

 

「皆、お茶が入ったよ」

 

ボルスさんがお茶を淹れてきてくれた。

 

「いつもすいません」「ありがとう」

 

「いいのいいの、好きでやってるんだから♪」

 

ウェイブとクロメちゃんはボルスさんからお茶を貰う。

 

「はい、シュウくんにセリューちゃんとコロちゃんも」

 

「あ、ども」「ありがとうございます」「キュウ!」

 

少しお茶を飲むとウェイブの様子が変なのに気付いた。

 

「どうしたウェイブ?茶柱が沈んだのか?」

 

「ちげーよ。ただ…悔しいんだよ」

 

ウェイブは続ける。

 

「ボルスさん良い人なのに……さっきの商人みたいに皆外見で判断して……」

 

ウェイブ……お前。

 

「………人の事言えるの?」

 

「うっ…!そうだった!」

 

ウェイブ……お前。ハア⤵︎

 

「ウェイブ君。前にも言ったけど……私は優しくなんかないよ。疫病に罹った人達を村ごと焼き払った事もあるし、無実を主張している人も処刑命令でもやしたの……」

 

ボルスさんは自分の手を見つめる。

 

「だから私は……数え切れない人から恨みを買ってると思う」

 

「でもそれは軍人として命令で!」

 

「誰かがやらなきゃいけない事とは言え業は業……助けた人にああいうリアクション取られるのも……報いだと思ってる」

 

ボルスさんの言葉にウェイブが元気付け様とした時だった。

 

「あーなたっ♡」「パパー♡」

 

凄い美人と可愛らしいお子さんが居た。てゆーか……あなた?

 

「ややっ!どうしてここへ?」

 

「貴方ったら一緒に作ったお弁当忘れていっちゃうんだもの♡」

 

「こいつはしまった!」ぺしっ

 

「パパのうっかりものーっ」

 

ボルス一家は輝いていた。まるで独り身の者達に対する当てつけの様に!!←偏見です

 

そしてボルスさんは家族が支えてくれてるから平気だと言った。その姿を見て皆何となくホッコリした雰囲気だ。しかし……

 

パキンッ!

 

「おっと!この湯飲み古くなってたみたいだ」

 

「シュウくん大丈夫かい?」

 

「平気平気。新しい湯飲み持って来ますよ」

 

シュウはそう言って待合室から出た。………しかし、本当は強く握った所為で割れてしまった。

 

 

 

………

 

 

 

 

「………家族…か」

 

シュウはポツリと呟く。しかし、その声色には感情が含まれていた。

 

「ボルスさんは全部持ってるもんな……俺は全部奪われたのに………」

 

シュウは自分の今までの境遇を思い返していた。彼は殆どの親しい人達を奪われ、壊され、殺されたのだ。その中にはボルスさん率いる焼却部隊が焼き払った村もあった。

 

「………………運が無かった……仕方無い………」

 

そう呟くシュウ。しかし、

 

「……でも、今は力がある。帝具使いをも殺せる力を得た。もう、奪われ側じゃ無い……俺が……俺達がこの時代から何もかも破壊し尽くしてやるんだ!………だから……俺は……俺は………」

 

自身の在り方に苦悩する。しかし、今更引くわけには行かない。

 

「俺は時代を殺す。その犠牲は覚悟の上だ……例え……ボルスさんの様な家族が……犠牲になろうとも」

 

シュウは自身にそう言い聞かせ、考えを纏めてから、新しい湯飲みを持って皆の所に戻ったのだった。

 

 

……

 

少ししてからシュウはセリューさんと一緒にDr.スタイリッシュの開発、研究室に来た。この部屋でコロの装備を作ったそうだ。しかし……

 

「よく分からん部品しか無いな」

 

「そうですね。コロ用の十王の裁きはもう出来ていたので拝借しましたが、他の部品については分かりません」

 

「キュウ〜」

 

セリューさんとコロが申し訳なさそうに言う。

 

「まぁ、何か無いか探してみるよ。あればラッキーぐらいに思えば良いしね」

 

「なら私も手伝います!」

 

「キュウキュウ!」

 

取り敢えず二人と一匹で探してみる。でもやっぱりガラクタしか無いな……ん?これは。

 

「スイッチと何かの部品か?………あ、これ遠隔操作様のやつか」

 

多分遠隔操作に使う装置だろうな………これ貰っておこう。

 

・シュウは遠隔装置のスイッチと部品を手に入れた。

 

遠隔装置をポケットに入れるとセリューさんから声を掛けられた。

 

「シュ、シュウくん!あのね、ちょっといいかな?」

 

「ん?何ですか?」

 

セリューさんを見ると少し顔が赤い。

 

「あ、あのね…こ、今度一緒に…帝都を…その……パトロール一緒に行かない?///」

 

「パトロールですか?良いですよ」

 

その瞬間セリューさんの顔が綻んだ。

 

「本当に!まだ新型危険種でバタバタしてるけど、落ち着いたら一緒にパトロール行こうね!約束だよ!」

 

「分かりました。美少女との約束は守るから安心して下さい」キリッ

 

(やっぱりセリューさんは可愛いなぁ。そう思うだろう?コロ)チラッ

 

「キュウ!」コクコク

 

この後、俺は美少女と言われてまた赤くなったセリューさんと一緒にパトロールに行く約束をしたのだった。因みにルートはセリューさんが決めてくれるそうな。

 

「じゃあ早く新型危険種を排除しないと!行くよコロ!」

 

「キュウー!」

 

そのままセリューさんは危険種狩りに行ってしまった……。

 

「えっと……取り敢えず付いて行くか」

 

俺もセリューさんとコロについて行くのだった。

 

 

……

 

夜 帝都近辺 上空

 

side シュウ

 

俺は今エスデスさんと一緒にドラゴンに乗ってパトロールをしている。

理由をエスデスさんに聞くと俺と一緒に月を見たかったからそうだ。そう言われたら行くしか無いな!

 

「如何だシュウ。此処から見る景色は中々良いだろう?」

 

「この高さから見る景色なんて無いから凄く新鮮です!」

 

「ふふっ、そうか良かった」ギュウ

 

しかし、この景色以上に背中に当たる2つの膨らみの方が素晴らしい!いやー、本当に役得役得!

 

俺は景色とエスデスさんの胸の感触を楽しんでると、ふと下の方に人影らしき物を見つけた。

 

「あれは……新型危険種か?」

 

「むっ?無粋な奴だ。仕方無い…パトロールはパトロールだ。シュウ…行くぞ」

 

「行くぞって…え?」ヒョイ

 

エスデスさんは俺をお姫様抱っこすると……下に落ちた。

 

「ッッッ!!!いやあああああああああ!!!」

 

俺は恥もクソも関係なくエスデスさんに抱き着きながら悲鳴を上げた。

 

ドシイィィン!!!

 

衝撃と共に着地した様だが……大丈夫?

 

「……シュウ」

 

「は、はい?何ですか?」

 

エスデスさんが妙に真面目な表情で俺を見る。

 

「もう一回やっても良いか?」

 

「え?紐無しバンジーですか?嫌です」

 

何て事を言うんだ!心臓に悪いよ!

 

「いやな、お前の方から抱き付いてきたのが初めてだったから……ついな」

 

ついじゃ無いよ!

 

「抱き付くぐらいなら何時でもやりますよ!だから勘弁して下さい!」

 

「本当か!よし、ならば止めておこう」

 

上機嫌になるエスデスさん。そして改めて周りを見ると誰もいなかった。

 

「ふむ、如何やら逃げ出した様だな。仕方無いか」

 

「そうですね………取り敢えず降ろしてもらって良いですか?」

 

「ん?…………まあ、良いだろう」

 

何か間があった気がするけど気の所為だよね?

しかし……気配は徐々に増えてきてるな。

 

「エスデスさん来ますね」

 

「ああ……殺るぞ」

 

その瞬間俺とエスデスさんは危険種を瞬殺した。

 

……

 

「いや、本当に瞬殺でした……これから如何します?」

 

「………シュウ、まだ来るぞ」

 

「え?………あ、本当だ。下から来ますね」

 

俺達は他の乱入者を待つ事にした。すると、

 

「おやおや、隠れる時間もくれないとはな……やるじゃん。流石帝国最強と言われるだけある…………て、テメェ……シュウか?」

 

………ん?今、名前呼ばれた気が………。エスデスさんの方を見るとキョトンとした顔してた。珍しいのを見たわ。

 

「ん〜…………………どちら様で?」

 

「て、テメェ……やっぱり気に食わねえ野郎だな!おい!」

 

知らないから素直に言ったのに火に油を注いだ様だ。

 

「チッ!まあ良いさ。エスデスと出会った時点で今回のオモチャ遊びも終了だしな」

 

「どうやら色々と知ってる様だな。拷問室まで案内してやろう」

 

「あ、ならついでに名前聞き出して貰っても?俺あの人知らないからさ」

 

いや、だってマジで知らないんだもん!

 

「クッ……まあ、折角だ……アンタにはデカいオモチャを片付けて貰うとするか!!」

 

【帝具 シャンバラ】 発動!!!

 

「な…なんだ!」「ちょっと!アンタ本当に何も」

 

バシュウウウゥゥゥ

 

 

……

 

………

 

同時刻 南の島

 

ザザーン ザザーン

 

波の音が聞こえる。そして…眩しい太陽の光が。季節は夏……つまり、夏は女性を大胆にする!!!

 

「て、違う違う。ここは何処だ?幻覚でも見てるのかな?」

 

幻視系だとザンクを思い出す。

 

「……いや、幻覚などでは無いだろう。潮の香りや海風…気温湿度…全て本物だろう」

 

「つまり……別の場所に飛ばされたと?」

 

「恐らくな。さっきの奴の能力だろう」

 

「しかし、帝具は本当に何でも有りですね。いやはや……少し自分の力を過信し過ぎてましたね」

 

ちょっと反省だな。それが出来なければ死ぬのは俺だ。

 

「フッ、偉いぞシュウ。ちゃんと自分の駄目な所を修正できた事はな」ナデナデ

 

「いやー、それ程でも///」

 

何故か和んでしまった。

 

「さて、取り敢えず周辺を見てみようか」

 

ズドオオオオ!!!

 

エスデスさんは氷タワーを作り出し上から現在地を確認する。

 

「おお……辺り一面海とは………凄いなこれは」

 

「これはまた綺麗な景色だな」

 

俺達は暫く景色を眺めていた。

 

「何だかセリューには悪いが、デートしてるみたいだな私達は」

 

「………えと、デートですか?随分と落ち着いてますね」

 

するとエスデスさんは帝具は未知の部分が多い為、思考を柔軟にする必要があると言う。

その台詞を聞いて成る程と思う。流石帝国最強であり将軍職に就いてる人だ。今まで沢山の帝具使いと戦って来たのだろう。

 

「さて、話を戻すが…まるでデートだなこの状況!」ガバッ

 

「だから落ち着き過ぎですってば!」

 

何となくイチャつく俺達。しかし、それに待ったをかける奴が居た。

 

ゴゴゴゴゴゴ ザアアアアア!!!

 

其処にはDr.スタイリッシュと似た巨大危険種が居た……つまり、今回の新型危険種も………?

だが、もしDr.スタイリッシュが作った危険種だとしても奴はもう居ない。なら一体誰が?

 

「巨大危険種!!こんな物までいたのか!!」

 

更に巨大危険種は一気に此方に近付く。

 

「……来るか」

 

「私とシュウのデートを邪魔する者には容赦せん!」

 

ザッ!!!!!!!

 

「貴様の様な奴は串刺しのし甲斐がある!」

 

 

『ヴァイス シュナーベル!!!』

 

 

その瞬間、俺は1つの氷を掴みそのまま巨大危険種に接近する。

 

「なっ!シュウ!!!」

 

氷が止まるが関係無い。他の氷を足場にして蹴り上げる。そして…

 

ザン!!

 

「あぎゃあああぁあああぁあ!!!」

 

キン

 

「攻略法が分かれば簡単だ」

 

俺はそのまま弱点を斬りながら地面に降りた。

 

side out

 

side エスデス

 

「シュウ……見事だ///よりお前に惚れてしまうとはな///それに、せっかく必殺技名も叫んだのに……///」

 

私はシュウのあの動きに惚れ惚れしてしまった。帝具使いでは無いのに関わらず、あの氷の動きに反応する。それに巨大危険種の弱点と思われる場所を的確に破壊する。

 

「やはり私達は運命なのだな!///」

 

バキッ!!!!!!

 

……まだ邪魔する者が居たとは。

 

「シュウ…今度は私がお前を惚れさせよう!そして貴様には相応しい死を与えてやる」

 

 

 

パキン ゴゴゴゴッ ギュオオオオ!!!

 

 

 

『ハーゲル シュプルング!!!』

 

 

 

ドオオオオオオン!!!!!!

 

 

 

「……隕石落とし?」

 

シュウの言葉が聞こえた……あまり惚れてはくれて無い様だったが。

 

side out

 

side シュウ

 

その後巨大危険種は現れず、取り敢えず休憩を終えたら島を探索する事にした。

 

蟹や変な花、更にはウリボーなども居て……探索は楽しかったです。

いやー、何というか……童心に帰ったよ。時間があったら多分秘密基地とか作ってたな(確信)

序でにエスデスさんは上着を脱ぎ下着姿になってくれたのは最高だったよ……。俺、あの胸に毎日抱き着かれてると思うと感無量だ。ありがとうございます!!!

 

探索してる内に日が暮れてしまった。

 

「いやー、楽しかったけど……如何しましょう?」

 

「まあ、良いではないか。それに場所がはっきりしたぞ。今、私達が居る場所は帝国より遥か南東の無人島だな」

 

「あぁ、まぁそれぐらいですかね。星も全然ずれてますしね……如何やって帰りましょう?」

 

俺はエスデスさんに聞いてみる。しかし、

 

「つまり…この無人島に私達は二人きりというわけだ///」

 

ッ!こ、これは…まさか!

 

「さて、そんなお前に選択肢をやろう。お前の運命だ……私はどれを選んでも受入れよう」キリッ

 

・此処で一緒に暮らして家族を作る

・帝都に戻り結婚式を挙げる。和、洋、中のバリエーショ全てやる!

・そろそろ次のステップに行くぞ!具体的に言うと……(この小説はR15やで!)

 

……………え?コレ全部……エスデスルートEND(確定)じゃね?

 

「いやー、嬉しい選択肢なのは分かりますが……そろそろこの辺で」

 

「ふふっ…やれやれ、つれない奴だな。まぁ良いだろう。一応戻る方法に心当たりはあるから安心しろ」

 

流石エスデスさんだ。

 

「さて、お前の協力も必要だ。行くぞ」

 

「はい!」

 

……

 

「アレですか……」

 

「やはり私達が飛ばされてきた地点に秘密があったか」

 

「マークが無ければ意味が無いのか………」

 

「それは分からん。だが、あの発動範囲を見るに一度に移動できるのは数人程度。そして大量のエネルギーを消費するとみた。だから連発も出来まい」

 

エスデスさんはあの一瞬で相手の帝具を分析する。

 

「なら暫く見張ってれば良いのですか?」

 

「いつか門が開くかも知れん。それにこの島に危険種を放り込んだのもあいつだろう。これが戻る方法その1…で、より具体的な方法2に行く前に…」

 

「行く前に?」

 

ムギュ

 

「折角二人きりなんだ!お互いもっと分かり合おう!」

 

何でやねん!エスデスさんの胸の感触ならもう分かってるよ!←

 

それからお互いの事を話す事にした。

俺は子供の頃村が全滅したから各地に旅する事にした。そして各地で武術を学び危険種や盗賊狩りをしていた。ついでに帝具使いとも戦ったが微妙な勝ちだったなど話した。

 

そしてエスデスさんの話も聞いた。これまた子供の頃に村が全滅。しかし、その場に残り危険種狩りをしていた。そして獲物がいなくなった為帝国軍に仕官した。

 

北の異民族は仇だと聞いたが……特に憎くは無かったらしい。しかし40万人生き埋めにしたのを聞いたら……コスト削減と見せしめだった。

そして……父の死は弱肉強食故に死んだから仕方ない……と。

 

境遇は似ている。だが、根本が違っていた。

弱肉強食のこの時代が嫌いなシュウ。

弱肉強食のこの時代が平気なエスデス。

 

「エスデスさんは……強いんですね」

 

「?…まあ、こんな時代だ。強い奴が勝つ。弱い奴は強い奴に従うのが通り。弱者は死ぬのも通りだ」

 

まさに……この時代に適応した……いや、最初からこの考えだったのだろう。この考えを修正しなかった父親にも問題があっただろうし。

 

序でに俺はエスデスさんの帝具について聞いてみた。するとエスデスさん俺の手を掴み自身の のシンボルマークに触れさせこう言った。

 

「これだ」

 

よく分からなかった。要約すると超級危険種の生き血を飲んだとの事。ただし、今まで血を飲んだ者は自我を破壊され発狂したそうだ。

つまり……今も超級危険種の血が入ってる?

 

「ふっ、そんな不安そうな顔をするな。ちゃんと飼いならしてるから心配するな」

 

そう言いながらエスデスさんは抱き締める。

 

だが、これは……早い所イェーガーズから抜けた方が良い。今確信した……こんなにも想ってくれてるのは嬉しいが、俺はこの時代が嫌いなんだ。

 

「そ、そう言えば…二つ目の戻る方法は?」

 

「それはな、乗り物を調達だ。この辺りにはエアマンタやオーシャンドラゴンの生息地と文献で見た。空を注意深く見てれば奴等が飛んでくるだろう」

 

それって……

 

「アレですか?」

 

「ッ!言ったそばから現れたか!…間の悪い」

 

エスデスさんはそのままエアマンタに向かう。俺もついて行く。

 

「如何やって捕まえるんですか?」

 

「氷の矢で撃ち落とした後調教する!逃がすか!」

 

成る程。あの距離ならマグナムでも届くかな?

 

ドオォン! キュイイン!!!

 

エアマンタはフラフラと下降して行く。

 

「よっしゃ!当たった!」

 

「良くやったシュウ!では、調教するぞ!」

 

こうして俺達はエアマンタを調教、治療したのち帝国に戻る為の2週間程の旅をする事にした。

 

まぁ、道中の危険種や賊は基本的にエスデス無双だった。そして途中で逃げようとしたがエスデスさんの奥の手『マカハドマ』により捕まってたりとバタバタした帰還の旅をしたのだった。

 

因みに道中鎖は繋がりっぱなしで奴隷と勘違いされたので外されたのだった。

更に混浴の温泉も一緒に入ったり、カップル専用イベントなども参加したりと旅を満喫したのだった。←

 

 

……

 

???「あれ?ゲートB……誰も通らねえ。それどころか……島に居ねえじゃねーかよー!!!………これ、親父にバレたら……ヤベーやつだわ」(滝汗)

 

1人の男が頭を抱えていたのは仕方ない事だった。

 




ヤバイよヤバイよ!チェルシー成分が少ないよ!ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

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