どうしましょう。
このまま潔く完結とするか。はたまた続けるか。
なにかこういう状況で書いてほしいといったリクエスト等があったら感想で教えてください!
出来る限り答えます!
逆にこのまま完結でいいよ。という人もできればお願いします。
多かった方の方向でいきたいと思います。何もなかったら完結にします。
目を見開き、何が起こったのか分からず硬直する暦をそのままに、相澤はその背に左手を回し、右手でゆっくりと頭を撫でた。
「暦」
撫でる手はそのままに静かに名前を呼ぶと、肩が震えた。けれど抵抗はしない。
「すまない。俺の行動がお前をそこまで追い込んでいたとは知らなかった。…………けどな。俺のせいでお前に変化が起きたことは、嬉しいと、思っちまうんだよ」
自分がなにを言いたいのか分からず、いつもの無表情がどこにいったのかと聞きたいぐらい顔を歪め、必死で気持ちを言葉に表そうとしているその姿が、どこまでも愛おしかった。
「お前は今更だと言ったが、それは俺の台詞だ。俺は今の今までお前のことを知らなかった。だから、俺が責められることはあってもお前が責められることなんてない。」
すべてを拒絶していた目の前の少女が、自分に心を開いてくれたことが素直に嬉しかった。
「お前が俺のことをただ一人の父だと言うように、お前も俺にとって、大切な、代わりなどいない。ただ一人の娘なんだ」
最後の一言で、もう限界だった。
ポロポロと意思とは無関係に流れてくる涙はそのままに、暦は恐る恐る、その手を相澤の背に回す。
そして、ちから強く。もう離さないとでもいうように力強く。握りしめる。
「~~~~~~~父さんっ!」
止めどなく溢れてくる涙を、相澤の胸にうめるが、それを不快とも思わずにただただ、幸せそうな笑みで相澤は抱き締め直した。
「…………………すみません」
「いや別にいいって」
さっきまで泣いて目の前の人物に抱きついていたことを思い起こし、暦は泣き止んだあとはずっとすまなそうに謝っていた。
それを相澤は苦笑しながら、今度は離れた状態で軽く叩くように頭を撫でる。
暦は照れたように目をそらすが、決してその手を振り払いはしなかった。
「よし。そんじゃまあ行くか」
暦が落ち着いてきた辺りで、相澤はそういい立ち上がる。それに暦はキョトン、とした目を向けた。
「どこにですか?」
「お前の家。とりあえず今の保護者に挨拶して、当面必要なものだけ纏めるぞ」
事も何気にいい放つ相澤に、一瞬思考が停止する暦。
それに気がついた相澤が、軽く笑う。
「お前、親戚の家に居候してるんだろ。居心地がいいのか?」
「!いいえ」
「なら、俺の家に住むぞ」
途中でその可能性に思い至った暦が慌てて否定すると、相澤の言葉に背後に花が見えるほど嬉しそうに笑った。
「はい!」
「今の時間は家に誰かいるか?」
「叔母さんがいます!」
「なら早いとこ行くか。」
先を歩く相澤の背を追うように駆け足になる暦の顔には、押さえきれないといでもいうように満面の笑みが浮かんでいた。
______________
「相澤先生、速くいきましょう」
「…………」
「?どうしましたか?相澤先生」
「……………………それ、なんでそんな他人行儀なんだ」
「だってまだ学校内ですから」
「…………そう、か」
ちょっと寂しい相澤先生でした。