主人公 : 雨宮 涼 (あまみや りょう)
「はぁー...今日も暇ねぇ」
とある神社の縁側。
そこにはお茶を啜りながら、空を流れる雲を
暇そうに眺める少女がいた。
紅白の不思議な巫女服を着ており
何故か脇を露出していて、頭には赤いリボンを
結んでいる。
少女は博麗 霊夢。
この幻想郷と外の世界を隔てる博麗大結界を
管理する博麗神社の巫女であり、幻想郷で起こる
大きな事件"異変"に対応する異変解決者の1人。
最近はその異変も起こらず、平和な毎日を
暇そうに送っていた。
「こんなに暇なら、異変の1つや2つ起こってくれても
...いや、やっぱりめんどくさいわ」
そんなことをぼやきながら、霊夢はお茶を1口啜った。
「さてと...そろそろ神社の掃除でも始めようかしら」
毎日の日課となっている神社の掃除をする為、
お茶を縁側に置き、掃除用具入れから竹箒を持ってきて
境内へ向かった────────────
一方その頃
博麗神社に行くためには、とてつもなく長い
階段を登らなければならない。
その階段を登りきればもう目の前には
博麗神社が建っている。
それは、博麗神社に繋がる階段の前で起こった。
バリバリバリッ!!
ドサッ
「あいたっ!」
突然、何も無い空間が音をたてながら裂け、
1人の男が落ちてきた。
紺のV字ネックTシャツに黒のパーカー
紺のジャージを着た完全に部屋着の男。
髪は短髪で寝癖のまま整えられておらず、
しかしその寝癖が良い感じに決まっている。
「いってぇ...ってえ?!なになに?!ここどこ?!!」
尻もちをついたその男はケツをさすりながら
ノロノロと立ち上がり、かと思ったら突然
テンパりながら周りを見回した。
名前は雨宮 涼。
別の場所で帰宅の途中に突然、目の前に先ほどの
裂け目が出現し、止まりきれずに侵入。
気付けばこの状況。
「ってか俺のチャリ!...あった」
涼は交通手段に使っていた自転車を自分が
落とされた場所のすぐ近くで見つけ起こして
ストッパーをかけた。
「それにしても、ここは一体...」
自転車を見つけ、ある程度落ち着いた涼は
まずは状況を整理しようと考え始める。
どうやら一本道のようで右を見れば何もなく、
左を見れば謎の竹林。
正面はどこかに続くであろう道があり、
後ろにはクソみたいに長い階段。
「これは...都会にあるクソ長いエレベーター以上に
長いんじゃ...」
おそらく、涼史上最長の階段を目の前に
開いた口が塞がらない。
ドオオオオオン!!!
そんなことを考えているとその階段の頂上から
なにかの爆発音が聞こえてきた。
しかも一番最初のでかいヤツを筆頭に
何回も聞こえてくる。
「うわっ!...ビックリしたぁ
って、そんなこと言ってる場合じゃ...!」
ただ事ではないと察した涼は
急いでその長い階段を登り始めた──
主人公の涼は意外と冷静みたいです