この世界   作:シャト6

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第11話

GW大型連休3日目、特に予定もないので散歩に出ている拓哉であった。

 

拓哉「いい天気だな。まさしく散歩日和だ」

 

そんな事を呟きながらブラブラ歩いてる。すると、いきなり女性が話しかけてきた。

 

「ちょっとそこのあなた。これ買ってきて」

 

拓哉「はっ?」

 

いきなりそんな事を言われて、思わずそんな言葉を出してしまった。

 

拓哉「なんで俺がそんな事しなきゃならないんだ?」

 

「あんたが男だからよ。男は私達女に貢しか能がないじゃないのよ」

 

拓哉「はぁ…(やれやれ、IS国の女尊男卑がここまで来たか)。悪いが断る」

 

そう言うと、女は更に態度をデカくする。

 

「あんたに拒否する権利なんてないのよ。分かったらさっさと行きなさい」

 

拓哉(だんだんイライラしてきたな。ISなんて変なの作らなきゃこんな世界にはならなかったのにな)

 

IS、通称インフィニット・ストラトス。これを発明した人物篠ノ之束にムカついてきた。

 

拓哉「たかが女1人に、加藤家の当主が舐められたものだな」

 

殺気を出しながらそう言うと、女は少しビビっている。

 

「な、なによ…」

 

拓哉「言いたくなかったが、たかが女が随分と舐めた真似してくれるな?この町で赤の他人がそんな事言っても、変な目で見られるだけだぞ?ここには女が偉いって思ってる奴は誰一人いないんだからな」

 

「!!」

 

そう言われ、周りを確認するとほとんどの人が女を軽蔑の目で見ていた。

 

「くっ!覚えてらっしゃい!!」

 

そう言い残して、女は逃げて行った。

 

拓哉「ったく、IS作った奴一発くらい殴ってやりたい気分だ」

 

そして散歩の続きを始めた。堪能して家に戻ると、リーラとグレイフィアが出迎える。

 

「「お帰りなさいませ拓哉様」」

 

拓哉「ただいま。何か変わった事はなかったか?」

 

リーラ「えっと…」

 

すると、2人とも気まずそうな表情になる。

 

拓哉「何かあったのか?」

 

グレイフィア「実は…」

 

話を聞くと、ロベルタが買い物に行った時倒れている女性を見つけ、家に連れてきたそうだ。それだけならよかったのだが、連れてきた人物が問題だったのだ。それは…

 

拓哉「まさか、ロベルタが連れてきた人物がISの生みの親の篠ノ之束だとはな」

 

ベットで寝てる人物を見ながらそう言う。

 

リーラ「如何なさいますか?」

 

拓哉「普段なら放っておくけど、今日は少しな」

 

グレイフィア「何かございましたか?」

 

聞かれたので、拓哉は町で起きた事を説明した。すると…

 

リーラ「すみません拓哉様。少し用意を思い出しましたので…」

 

ロベルタ「リーラさん、お付き合いいたします」

 

そんな話をする2人だが、その手には拳銃などが握られていた。

 

拓哉「落ち着け2人とも。もうその女の事は気にするな」

 

「「ですが!!」」

 

拓哉「いいから!」

 

少しキツ目に言う。すると2人は落ち着いた。

 

拓哉「取り敢えず、こいつ(篠ノ之束)が目を覚ますまで見張っててくれ。起きて暴れそうになったら任せる」

 

「「「かしこまりました」」」

 

そして拓哉は部屋を出て行った。そして夜になり、リビングでお茶を飲んでると見張っていたロベルタが束を連れてやって来た。

 

拓哉「目を覚ましたか」

 

束「誰だよお前」

 

そんな言葉を発した瞬間、束はロベルタに地面に叩き付けられ、リーラ達に拳銃を突きつけられた。

 

束「何するんだよ!!」

 

リーラ「それはこちらのセリフです」

 

束「ただの一般人が天才束さんに手を出すなんて馬鹿なの?」

 

拓哉「天才ねぇ」

 

すると拓哉が倒れてる束の側に行き、しゃがみ込む。

 

拓哉「あんたが天才かどうかは知らないが、全世界の三分の二を占めてる加藤家に喧嘩を売るって事でいいんだな?」

 

束「か、加藤家!?」

 

その言葉を聞いて、流石の束も驚いていた。

 

拓哉「悪いけど、あんたの事は色々と調べさせてもらったよ。リーラ」

 

リーラ「はい。彼女の名前は篠ノ之束22歳、ご家族は父親、母親、妹が1人おられます」

 

拓哉「妹がいたのか」

 

リーラ「はい。妹の名前は篠ノ之箒、年齢は現在14歳です」

 

束「箒ちゃんに手を出すな!!」

 

妹の名前を聞いた瞬間暴れだす束。

 

ロベルタ「暴れるな!!」

 

ロベルタが束を床に叩き付ける。

 

束「ぐっ!!」

 

拓哉「リーラ、続きを頼む」

 

リーラ「篠ノ之束には、織斑千冬と織斑一夏という友人がおられます」

 

拓哉「織斑千冬…第一回モンド・グロッソ優勝者だったよな?確かあだ名はブリュンヒルデだったな」

 

リーラ「その通りです。そして…」

 

続いてリーラはこう言い放った。

 

リーラ「過去にあった『白騎士事件』の主犯者でもあります。そこにいる篠ノ之束と」

 

その言葉を聞いた瞬間、束は言葉を失った。

 

束「なんで…お前らが…」

 

グレイフィア「加藤家の力を舐めないで下さい。今現在、織斑千冬はドイツにいるのも把握済みです」

 

束「そんな…」

 

束は、この世の終わりの様な顔をしていた。

 

拓哉「本来ならここまでしないが、あんたがISを作ったおかげで、世界の半分は女尊男卑が激しくなってるんだよ」

 

束「そんな…それは束さんのせいじゃ」

 

拓哉「確かにそうかもしれないが、ISを作らなければこんな事にはならなかったんじゃないのか?」

 

束「……」

 

とうとう束は黙ってしまった。

 

拓哉「ふ~…」

 

立ち上がり椅子に座ろうとした瞬間、拓哉が叫ぶ。

 

拓哉「伏せろ!!」

 

そう叫んだ瞬間、リビングの窓が爆発した。

 

リーラ「これは!?」

 

ロベルタ「一体何事ですか!!?」

 

グレイフィア「拓哉様!!ご無事ですか!!!」

 

拓哉「無事だ!!リーラ、篠ノ之は?」

 

リーラ「ご無事です!」

 

すると、爆発した窓から誰かが入って来た。

 

「見つけたわ。まさか、ここに篠ノ之博士がいるとは驚きだけどね」

 

拓哉「お前は!?」

 

「覚えてるかしら?今日貴方に馬鹿にされた顔を」

 

そこにいたのは、昼間拓哉に絡んできた女であった。

 

拓哉「どうやってここを調べたかはいいが、何か用か?」

 

「ええ、貴方に死を届けに来たのよ!!」

 

その瞬間、女は拓哉に襲い掛かる。

 

拓哉「うおっ!?」

 

リーラ「拓哉様!!貴様!」

 

拳銃を女に向けて撃つが、纏っている機械に塞がれる。

 

リーラ「なっ!?」

 

「たかが拳銃でISに傷を付けれる訳ないでしょう」

 

グレイフィア「あれがIS…初めて見ました」

 

拓哉「だろうな。この町では見ないだろうな」

 

「何をブツブツ言ってるの!貴方は私を馬鹿にしたのだから、死んで償いなさい!!!」

 

拓哉「面倒だな…」

 

そんな事を呟きながら相手の攻撃を避けていく。

 

「この!当たりなさいよ!!」

 

拓哉「何でわざわざアンタの攻撃を当たってやる義理はないぞ」

 

「ふざけるな!!」

 

更に攻撃の速度を早める。

 

拓哉「やれやれ…」

 

そのまま外に出る拓哉。当然女もそれを追いかける。

 

拓哉「これでいいか」

 

すると横にあった電柱を引っこ抜く。

 

「はっ?」

 

拓哉「拳銃が効かないISに、こんな攻撃が効くかは分からないが…な!!」

 

すると、持っていた電柱を女目掛けて投げる。

 

「くっ!!」

 

素早く避ける。しかし目の前に拓哉の姿があった。

 

拓哉「オラッ!!」

 

「きゃあ!!」

 

蹴りを一発いれて女は吹き飛んだ。

 

束「ウソ…普通の人間がISを押してるなんて」

 

リーラ「流石は拓哉様です」

 

グレイフィア「あの女、拓哉様を舐めすぎです」

 

女性陣はそんな話をしながら、拓哉と女の戦いを見ていた。

 

拓哉「どうした?俺は傷1つついてないぞ?」

 

「はぁ…はぁ…ば、馬鹿にして!!」

 

拓哉「お前、女尊男卑の連中だろ」

 

「それがどうしたのよ!男は女に尽くして生きていけばいいのよ!!」

 

拓哉「そうかよ。スゥ~…」

 

そう聞いた瞬間、拓哉は大きく息を吸い込んだ。

 

リーラ「いけません!皆さん耳を塞いで下さい!!」

 

束「ど、どういうこと?」

 

リーラ「いいですから早く!!」

 

そう言われて、グレイフィア達は耳を塞ぐ。

 

「死ねえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

女は動かない拓哉に突っ込んで来る。しかし次の瞬間、拓哉はニヤリと笑った。

 

拓哉「サウンドバズーカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

 

叫んだ瞬間、拓哉の周りに物凄い衝撃波が生まれた。

 

「な、なんな…きゃああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

束「なにこれ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!?」

 

アンジェラ「み、耳が痛い~!!!!」

 

拓哉「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」

 

リーラ以外の連中は、あまりの大きな声に悶えていた。そして、女が纏っているISから軋む音が聞こえISは壊れたのであった。

 

束「うそ…ISが壊されるなんて」

 

リーラ「IS等、拓哉様の前では鉄くずも同然です」

 

「ば、馬鹿な!!?」

 

女は未だ混乱しているが、拓哉は容赦なく女を殴り飛ばす。

 

拓哉「ふぅ……チョーシにのった罰だ」

 

そして女はかなりの距離を転がっていき、ようやく停止したのであった。

 

拓哉「おいリーラ、あの女を女尊男卑の連中の所に送り返しておけ。手紙付きでな」

 

リーラ「かしこまりました」

 

拓哉「さて…」

 

拓哉はリーラにそう言うと、束の側にやって来た。

 

束「ひっ!」

 

先程とは打って変わって、拓哉にビビっている束である。

 

拓哉「そんなにビビるな。最初はISを作ったお前を一発殴ってやろうと思ったけど、あいつを殴ってチャラだ」

 

束「そ、そうなの?」

 

拓哉「ああ。でだ、あんたはこれからどうするんだ?」

 

束「どうするって…」

 

拓哉の言葉に、束はどうするか考える。

 

リーラ「拓哉様」

 

するとリーラが戻って来た。

 

拓哉「ん?」

 

リーラ「篠ノ之様の事もそうですが…この状態をどうなされるのですか?」

 

そう言われながら、リーラが手で刺した方を見ると、見事に崩壊した我が家の姿があった。

 

拓哉「……」

 

それを見て、さすがの拓哉も言葉を失うのであった。




篠ノ之束(インフィニット・ストラトス)
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