自分の家が崩壊して、拓哉達はこれからどうするか屋根のない部屋で話し合っていた。
拓哉「さて、マジでどうするかな。折角サーゼクス達が建ててくれたけど…」
グレイフィア「そうですね…」
リーラ「拓哉様、この際丁度いい機会と思われますので、新しく建設されては如何かと」
拓哉「新しく建設するって言っても、この土地だとそこまで大きな家は建てれないぞ?地下も二階までが限度だし」
そうなのだ。今現在拓哉達が住んでいる場所は、普通の一軒家が建てるくらいのスペースだ。
リーラ「それに関してはお任せください。既に豪昌様にご連絡をいれております」
拓哉「流石だなリーラ。ついさっきの出来事にもう対応してるんだな」
ロベルタ「流石ですリーラ様」
グレイフィア「はい、私も見習いたいと思います」
メイド達は、リーラの仕事の素早さに感動していた。そしてリーラは、懐から紙を取り出した。
リーラ「そして先程豪昌様からの使いの方が持って来られた手紙です。ここに、拓哉様の新しい住まいの場所が載っています」
拓哉「なら、さっさと引っ越しの準備をするか。各自無事な荷物を集めて無事な車に積み込め」
『かしこまりました』
中にいたセイバー達も出てき、手伝いの準備を始めた。
ライダー「ところで拓哉、この女はどうします?」
ライダーに言われ振り向くと、そこには篠ノ之束がいた。
拓哉「すっかり忘れてた」
束「ヒドッ!!束さんの事忘れてたの!!?」
拓哉「悪い。さて、あんた自身はどうするんだ?」
束「どうするって…」
拓哉の言葉に束は戸惑う。
拓哉「俺は別にもうどうでもいいが、あんた自身は今まで逃げてたんだろ?」
束「うん…世界各国の連中が、ISコアを寄越せとか、もっといい機能のやつを作れとか言ってくるんだよ。正直言って毎回しんどいんだよ」
拓哉「なるほどな…ってか、さっきと喋り方違くないか?」
先程と違い、強い口調から弱めの口調になっていた。
束「本来はこれが素なんだよ。ああでもしないと、馬鹿な連中とまともに付き合えないよ」
拓哉「なるほどな…」
すると拓哉は何かを考え始める。
拓哉「リーラ!」
リーラ「はい」
拓哉「…こいつに地下でもいいから、ラボを用意してやってくれ。ウチで匿う」
束「!?」
リーラ「かしこまりました」
拓哉の言葉にリーラは頷き、束は驚いていた。
束「えっ!!?」
拓哉「悪いが、これからアンタにはウチに住んでもらう。ウチに色々と貢献してもらう代わりに、あんたの研究費や安全はこちらが保証しよう。どうだ?」
束「本当に…いいの?」
拓哉「ああ。あんたがいいならな」
そう言うと、拓哉は束に手を差し出す。
束「うぅ…グスッ…」
そして束は拓哉が差し出してた手を握り、泣き出したのであった。
拓哉「今は泣けばいい。辛かったんだな」
束「うわああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!」
そして暫く束は泣き叫ぶのであった。
拓哉「落ち着いたか?」
束「うん…ありがとう」
拓哉「気にするな。さて、荷物は纏め終わったみたいだし、そろそろ出発するか。黒歌!」
黒歌「にゃん♪」
呼ぶと拓哉の肩に飛び乗る黒猫。
束「随分懐いてるね」
拓哉「ああ。黒歌も拾ったけど、それ以来すっかり懐かれてな」
黒歌「にゃあ♥」
首元を撫でると、ゴロゴロと音を鳴らし嬉しそうにする黒歌。
リーラ「拓哉様、準備が整いました」
拓哉「それじゃあ出発するか。無事な車も二台だけだったか」
グレイフィア「残念ですが…あの襲撃で、残りの二台は破壊されておりました」
拓哉「別にいいさ。この人数と荷物が乗ればな」
そして、無事だった荷物と拓哉達は車に乗り込み、新しい住まいに向けて出発したのであった。新しい住まいの場所に向かっている拓哉達。
拓哉「随分と走るんだな」
リーラ「はい。GWが終わってから新しく通うことになる学校からは遠くなりますが」
拓哉「そう言えばそうだったな。まさか、3校と一緒になるなんてな」
GW前に発表された事を思い出していた。
束「ところで、本当に何処に向かっているの?たしかこのままいけば海に出るはずだけど」
リーラ「ご心配ありません」
拓哉「取り敢えず、リーラ達は行き先を知ってるんだ。任せていい…」
そこまで言うと、拓哉は何かの気配を感じた。
グレイフィア「拓哉様?」
拓哉「リーラ、ロベルタ達の後ろにいるトラックに気を付けろと伝えてくれ」
リーラ「…何か気づいたのですか?」
拓哉「ああ、あのトラック、ウチを出て高速に乗る前からずっとついて来てる。そして、さっきから物凄い殺気を感じるんだよ」
リーラ「まさか!?」
その言葉に、リーラは嫌な予感がした。
拓哉「リーラが思ってる通りだ。俺の糞オヤジ達の加藤家と、悪魔の気配を感じる」
グレイフィア「悪魔までですか!!?」
今度はその言葉にグレイフィアが驚く。
拓哉「ま、後ろの車には、ロベルタやティア、セイバー達が乗ってるから安心だけどな」
そんな話をしてると、トラックがスピードを上げてきた。
拓哉「来たか」
そう呟いたと同時に、後ろに控えていたロベルタ達が応戦する。
拓哉「やってるな」
束「ってかやり過ぎでしょ!?」
拓哉「あれくらいしないと、あのバカ達は懲りないのさ」
束「いや、だからって…」
見ると、窓からロベルタが何処から取り出したか分からないが、ガトリングガンでトラックの横を撃つ。セイバーは車の屋根に上って、撃ってくる銃弾を斬りおとしていた。
束「ねぇ」
拓哉「なんだ?」
束「あの人たち人間なの?」
拓哉「今応戦してるロベルタ達は人間だぞ?グレイフィアは悪魔だけどな」
グレイフィア「はい」
束「おかしいでしょ君達!!」
束からそんなツッコミをされる拓哉達であった。そんな話をしている間に、ロベルタ達がトラックを始末し終わっていたのであった。