この世界   作:シャト6

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第12話

自分の家が崩壊して、拓哉達はこれからどうするか屋根のない部屋で話し合っていた。

 

拓哉「さて、マジでどうするかな。折角サーゼクス達が建ててくれたけど…」

 

グレイフィア「そうですね…」

 

リーラ「拓哉様、この際丁度いい機会と思われますので、新しく建設されては如何かと」

 

拓哉「新しく建設するって言っても、この土地だとそこまで大きな家は建てれないぞ?地下も二階までが限度だし」

 

そうなのだ。今現在拓哉達が住んでいる場所は、普通の一軒家が建てるくらいのスペースだ。

 

リーラ「それに関してはお任せください。既に豪昌様にご連絡をいれております」

 

拓哉「流石だなリーラ。ついさっきの出来事にもう対応してるんだな」

 

ロベルタ「流石ですリーラ様」

 

グレイフィア「はい、私も見習いたいと思います」

 

メイド達は、リーラの仕事の素早さに感動していた。そしてリーラは、懐から紙を取り出した。

 

リーラ「そして先程豪昌様からの使いの方が持って来られた手紙です。ここに、拓哉様の新しい住まいの場所が載っています」

 

拓哉「なら、さっさと引っ越しの準備をするか。各自無事な荷物を集めて無事な車に積み込め」

 

『かしこまりました』

 

中にいたセイバー達も出てき、手伝いの準備を始めた。

 

ライダー「ところで拓哉、この女はどうします?」

 

ライダーに言われ振り向くと、そこには篠ノ之束がいた。

 

拓哉「すっかり忘れてた」

 

束「ヒドッ!!束さんの事忘れてたの!!?」

 

拓哉「悪い。さて、あんた自身はどうするんだ?」

 

束「どうするって…」

 

拓哉の言葉に束は戸惑う。

 

拓哉「俺は別にもうどうでもいいが、あんた自身は今まで逃げてたんだろ?」

 

束「うん…世界各国の連中が、ISコアを寄越せとか、もっといい機能のやつを作れとか言ってくるんだよ。正直言って毎回しんどいんだよ」

 

拓哉「なるほどな…ってか、さっきと喋り方違くないか?」

 

先程と違い、強い口調から弱めの口調になっていた。

 

束「本来はこれが素なんだよ。ああでもしないと、馬鹿な連中とまともに付き合えないよ」

 

拓哉「なるほどな…」

 

すると拓哉は何かを考え始める。

 

拓哉「リーラ!」

 

リーラ「はい」

 

拓哉「…こいつに地下でもいいから、ラボを用意してやってくれ。ウチで匿う」

 

束「!?」

 

リーラ「かしこまりました」

 

拓哉の言葉にリーラは頷き、束は驚いていた。

 

束「えっ!!?」

 

拓哉「悪いが、これからアンタにはウチに住んでもらう。ウチに色々と貢献してもらう代わりに、あんたの研究費や安全はこちらが保証しよう。どうだ?」

 

束「本当に…いいの?」

 

拓哉「ああ。あんたがいいならな」

 

そう言うと、拓哉は束に手を差し出す。

 

束「うぅ…グスッ…」

 

そして束は拓哉が差し出してた手を握り、泣き出したのであった。

 

拓哉「今は泣けばいい。辛かったんだな」

 

束「うわああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!」

 

そして暫く束は泣き叫ぶのであった。

 

拓哉「落ち着いたか?」

 

束「うん…ありがとう」

 

拓哉「気にするな。さて、荷物は纏め終わったみたいだし、そろそろ出発するか。黒歌!」

 

黒歌「にゃん♪」

 

呼ぶと拓哉の肩に飛び乗る黒猫。

 

束「随分懐いてるね」

 

拓哉「ああ。黒歌も拾ったけど、それ以来すっかり懐かれてな」

 

黒歌「にゃあ♥」

 

首元を撫でると、ゴロゴロと音を鳴らし嬉しそうにする黒歌。

 

リーラ「拓哉様、準備が整いました」

 

拓哉「それじゃあ出発するか。無事な車も二台だけだったか」

 

グレイフィア「残念ですが…あの襲撃で、残りの二台は破壊されておりました」

 

拓哉「別にいいさ。この人数と荷物が乗ればな」

 

そして、無事だった荷物と拓哉達は車に乗り込み、新しい住まいに向けて出発したのであった。新しい住まいの場所に向かっている拓哉達。

 

拓哉「随分と走るんだな」

 

リーラ「はい。GWが終わってから新しく通うことになる学校からは遠くなりますが」

 

拓哉「そう言えばそうだったな。まさか、3校と一緒になるなんてな」

 

GW前に発表された事を思い出していた。

 

束「ところで、本当に何処に向かっているの?たしかこのままいけば海に出るはずだけど」

 

リーラ「ご心配ありません」

 

拓哉「取り敢えず、リーラ達は行き先を知ってるんだ。任せていい…」

 

そこまで言うと、拓哉は何かの気配を感じた。

 

グレイフィア「拓哉様?」

 

拓哉「リーラ、ロベルタ達の後ろにいるトラックに気を付けろと伝えてくれ」

 

リーラ「…何か気づいたのですか?」

 

拓哉「ああ、あのトラック、ウチを出て高速に乗る前からずっとついて来てる。そして、さっきから物凄い殺気を感じるんだよ」

 

リーラ「まさか!?」

 

その言葉に、リーラは嫌な予感がした。

 

拓哉「リーラが思ってる通りだ。俺の糞オヤジ達の加藤家と、悪魔の気配を感じる」

 

グレイフィア「悪魔までですか!!?」

 

今度はその言葉にグレイフィアが驚く。

 

拓哉「ま、後ろの車には、ロベルタやティア、セイバー達が乗ってるから安心だけどな」

 

そんな話をしてると、トラックがスピードを上げてきた。

 

拓哉「来たか」

 

そう呟いたと同時に、後ろに控えていたロベルタ達が応戦する。

 

拓哉「やってるな」

 

束「ってかやり過ぎでしょ!?」

 

拓哉「あれくらいしないと、あのバカ達は懲りないのさ」

 

束「いや、だからって…」

 

見ると、窓からロベルタが何処から取り出したか分からないが、ガトリングガンでトラックの横を撃つ。セイバーは車の屋根に上って、撃ってくる銃弾を斬りおとしていた。

 

束「ねぇ」

 

拓哉「なんだ?」

 

束「あの人たち人間なの?」

 

拓哉「今応戦してるロベルタ達は人間だぞ?グレイフィアは悪魔だけどな」

 

グレイフィア「はい」

 

束「おかしいでしょ君達!!」

 

束からそんなツッコミをされる拓哉達であった。そんな話をしている間に、ロベルタ達がトラックを始末し終わっていたのであった。

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