この世界   作:シャト6

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第14話

大和「それでは、屋敷の中をご案内いたします」

 

拓哉「よろしく頼むよ」

 

中に入り、これから住む屋敷に入っていく。

 

大和「まずは一階です。一階は皆さんが食事をする食堂、厨房、お客様をお通しする応接室、食料貯蔵庫等があります。二階は大浴場、娯楽施設、お客様の部屋、サロン、図書室等です」

 

拓哉「三階は?この建物は三階建てだろ?」

 

大和「三階は、拓哉様のお部屋や私達使用人の部屋があります」

 

束「あの~…」

 

そんな話をしてると、束が話しかけてきた。

 

拓哉「どうした?」

 

束「私のラボとかはどこになるの?」

 

拓哉「忘れてた」

 

束「酷い!?」

 

拓哉「悪いな。けど、見た感じラボを作れる場所はなさそうだな」

 

リーラ「それについては心配御座いません」

 

するとリーラがそう言う。

 

拓哉「どういうことだ?」

 

リーラ「はい、この屋敷には地下がございます」

 

束「地下があるの?」

 

大和「はい。建物は三階建てですが、地下は五階までございます」

 

拓哉「五階まであるのか!?」

 

流石の拓哉も驚いていた。

 

リーラ「それでは、エレベーターでご案内いたします」

 

全員で屋敷にあるエレベーターに乗り込む。

 

拓哉「リーラ、ボタンは上に行く階しかないぞ?」

 

リーラ「地下に行くには…」

 

するとリーラは、ボタンの下にある場所を押す。すると、そこから何かが出てきた。

 

リーラ「拓哉様、こちらに来て当主の証の指輪をこちらに翳してください」

 

そう言われ指輪を翳す。すると、先程までなかった場所に地下の階のボタンが出てきた。

 

拓哉「なるほど。俺じゃなきゃ地下に行けないって訳か」

 

大和「その通りです」

 

そして地下に向かう。

 

大和「地下一階は、船や車等乗り物を保管しておく場所です。地下二階は、空き部屋があるだけです。ですので、こちらの部屋を束さんのラボにお使いください」

 

束「そうさせてもらうよ」

 

リーラ「地下三階は警備室等がございます。それ以降の階は特に何もございません。ですので、今後次第でお使いになられては如何かと」

 

拓哉「つまり、実質使ってるのは地下三階までってことか」

 

リーラ「その通りです」

 

拓哉「ま、残りはおいおい考えていくさ」

 

取り敢えず、これで屋敷は大体把握した拓哉であった。

 

拓哉「ん?」

 

何かに気づいたのか、窓の外を見る拓哉。

 

リーラ「どうかされましたか?」

 

拓哉「……」

 

リーラに話しかけられるが、そのまま外を眺める拓哉。

 

拓哉「…ま、大丈夫だろ」

 

『??』

 

その言葉に、リーラ達は首を傾げたのであった。そして、前の家から持ってきた荷物をそれぞれこれから住む自分の部屋に持っていき、眠りにつくのであった。翌日、起きて初めて利用する食堂で朝食を食べ、のんびりしてると、リーラがやって来た。

 

リーラ「拓哉様」

 

拓哉「どうした?」

 

リーラ「はい、豪昌様からご連絡があり悪魔や堕天使達が近々集まって、会談を行うようなので豪昌様に代わって、次期当主の拓哉様に出席してほしいそうです」

 

拓哉「会談?」

 

リーラの言葉に、拓哉は首を傾げる。

 

リーラ「はい。豪昌様やかぐや様は、拓哉様に『いい経験になる』と仰られましたので」

 

拓哉「いい経験ね~」

 

そう呟く拓哉だが、何故か乗り気ではなかった。

 

リーラ「拓哉様?」

 

拓哉「…ま、出るだけ出てみるか」

 

リーラ「では、豪昌様や会談に出席される方達にお伝えしておきます」

 

そしてリーラは部屋を出て行った。

 

拓哉「会談か…」

 

どんな事が起きるか、そんな事を考えながら部屋を出て行ったのであった。それから時は流れて、いよいよ合併した学園に登校する。

 

拓哉「今日から新しい学園生活か」

 

リーラ「そうですね」

 

そんな事を話しながら登校してると、いつものメンバーが集まりだす。

 

一誠「よう拓哉」

 

木場「おはよう加藤君」

 

小猫「おはようございます先輩…」

 

拓哉「よう」

 

前の学校で一緒だった一誠達だ。すると…

 

亜紗「おっはよ~たっちゃん!!」

 

ネリネ「おはようございます拓哉様」

 

シア「おはようッス!」

 

拓哉「ネリネ!?シア!!?それに亜紗先輩!!!?」

 

いつもはいないはずのメンバーを見て、驚く拓哉。すると、更に拓哉を驚かせる出来事が…

 

「あれ?拓哉さん!?」

 

「本当だ!!」

 

拓哉「ん?」

 

振り返ると、そこにはGWに会った西野達だった。

 

拓哉「ええっ!!?な、何で西野達が!!!?」

 

つかさ「それはこっちの台詞ですよ!」

 

綾「まさか、本当に拓哉さんの学校と合併したなんて」

 

こずえ「お、驚き…です」

 

四人はそんな会話をしてると…

 

一誠「拓哉~!!誰だこの可愛い女子達は~!!!」

 

一誠が物凄い剣幕で拓哉に詰め寄る。いつの間にか、松田と元浜までいた。

 

拓哉「少し黙れ」

 

取り敢えず、三人を殴っておく。

 

拓哉「こいつらは、GWに絡まれてたのを助けただけだ。後、この三人は変態三人組だから、むやみに近づくなよ?病気がうつるぞ」

 

一誠「人を病原菌みたいに言うな!!」

 

拓哉「復活早いな。こいつらはまだ気絶してるぞ?」

 

一誠「嫌でもそうなるわ!!」

 

拓哉の言葉に突っかかる一誠であった。

 

拓哉「とにかくさっさと行くぞ。今日は合併したから、午後から授業参観するんだからよ」

 

シア「うぅ…憂鬱だよ」

 

拓哉「だろうな。あの父親たちじゃな」

 

そんな話をしながら、学園に向かうのであった。クラス分けは何の因果か、一誠やネリネ達とは一緒のクラスだった。

 

拓哉(恐らく、サーゼクスやユーストマ達がそうさせたんだろうな)

 

そんな事を思っていた。因みに拓哉達のクラスの担任は紅薔薇撫子だ。そして昼休み、いつものメンツで昼食を食べてると、外が騒がしかった。

 

拓哉「なんだ?」

 

一誠「さぁな」

 

すると、クラスに入って来た男子生徒が話す。

 

「おい!外で魔女っ子の撮影会が行われてるぞ!!」

 

「マジかよ!」

 

そんな話をして、それを聞いた男子達は教室から出て行った。

 

拓哉「魔女っ子…」

 

一誠「ん?どうかしたのか?」

 

拓哉「いや、知り合いにそんな恰好をする奴がいてな。そいつを思い出したんだ」

 

一誠「ふ~ん。なぁ、俺達も見に行こうぜ」

 

一誠に言われ、渋々だが拓哉もついて行くのであった。既に外は、その魔女っ子の恰好をした女性を中心に、多くの野次馬がいた。

 

拓哉「随分と多いな」

 

一誠「くそ~!どんな人か見えね~!!」

 

そう叫ぶ一誠。すると、1人の男子生徒が叫ぶ。

 

「おい!ここで撮影するな!!」

 

一誠「匙じゃねぇか」

 

匙「兵藤か」

 

どうやら、一誠の知り合いのようだ。

 

一誠「お前なにしてんだ?」

 

匙「生徒会の仕事だよ」

 

拓哉「今日からなのに、もう生徒会になったのか?」

 

匙「そうなんだよ。三校合併だから、その中で一番学園に貢献してたのがウチの会長なんだよ。だから、引き続き俺達が生徒会をしてるんだよ。ってお前は!?加藤!!おい兵藤!なんでお前は加藤家の連中といるんだよ!!」

 

一誠「慌てるなよ。こいつは加藤家でも、前にいた連中達とは違うぜ」

 

拓哉「それに、俺と俺の関係者以外の加藤家の連中は、この新しい学園には入れないんだぞ?」

 

そうなのだ。以前まで学園にいた加藤家を名乗る連中は、この新しい学園には編入できていない。サーゼクスや豪昌達がその様に施したのだ。

 

匙「それは…そうだがよ」

 

それでも、バツの悪そうな表情になる匙。

 

拓哉「俺達の事は後にしろ。お前は騒ぎの原因の奴を見に来たんだろ?」

 

匙「お、おお!そうだった!!ちょっとあんた」

 

本来の目的を思い出し、騒ぎの原因の女性に話しかける。

 

「ん?なにかな?」

 

匙「こんな所で撮影会は遠慮して下さい。それに、保護者の人ですよね?」

 

「でも~、これが私の正装なんだよ~☆」

 

拓哉「この喋り方…まさか」

 

リーラ「拓哉様、そのまさかのようです」

 

そう言われ見た人物に、拓哉は頭をかかえるのであった。

 

「あっ!たーちゃんだ~!!☆」

 

すると、拓哉に気が付いた女性は、拓哉目掛けて突っ込んできた。

 

拓哉「ぐほ~!!?」

 

思いっきり衝突したのであった。

 

拓哉「セ、セラフォルー!!毎回突っ込んでくるなって言ってるだろ!!」

 

セラフォルー「えへへ、ごめんね☆でも、たーちゃんが悪いんだよ?全然会いに来てくれないんだもん」

 

拓哉「だからって…」

 

「何をしてるんですか?」

 

すると、これまた生徒会長のソーナ先輩がやって来た。

 

ソーナ「匙、どうかしたのですか?」

 

匙「か、会長。実はこの人が…」

 

セラフォルーを見た瞬間、ソーナの顔は驚きの表情になる。

 

セラフォルー「あっ!ソーナちゃんだ~!!」

 

ソーナ「な、何をしてるんですかお姉様!!」

 

「「お、お姉様~~~~~~!!!!!!!!?」」

 

その言葉に、一誠と匙は驚きの声を出す。

 

拓哉「イッセー、驚いてるとこ悪いがそれだけじゃないぞ」

 

一誠「ど、どういうことだよ?」

 

拓哉「彼女は、確かにウチの生徒会長の姉だが…彼女の名前はセラフォルー・レヴィアタンだ」

 

匙「レ、レヴィアタン!?も、もしかして…」

 

匙の言葉に拓哉は答える。

 

拓哉「ああ、お前らが思ってる通りだ。セラフォルーは五人いる魔王の一人だ」

 

「「はあああああああああ!!!!!!!!!!??」」

 

2人の叫び声が木霊したのであった。




リシアンサス(SHUFFLE)


ネリネ(SHUFFLE)


時雨亜紗(SHUFFLE)


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