この世界   作:シャト6

15 / 37
第15話

セラフォルーが魔王と紹介し終わり、授業参観も無事に終了した。次はいよいよ会談だ。

 

拓哉「いよいよ今日が会談か」

 

リーラ「はい。本日の夜9時からですので、もう間もなくです」

 

拓哉「なら、そろそろ行くか」

 

部屋から出て出発の準備する。

 

拓哉「一緒に来るのは、リーラ、グレイフィア、セイバー、ティアだ。残りは屋敷を護ってくれ」

 

『かしこまりました』

 

拓哉「もし襲ってくる連中がいたら、手加減するな」

 

ロベルタ「了解いたしました」

 

森「拓哉様もお気を付けくださいね」

 

拓哉「ああ。じゃあ行ってくる」

 

そして会談が行われる学園に出発するのであった。学園に到着すると、既に悪魔や天使達が集まっていた。

 

拓哉「一発触発の雰囲気だな」

 

リーラ「そうですね」

 

グレイフィア「ですが、それは仕方ないかと思います」

 

拓哉「まぁな」

 

そして中に入り、会議室に行くと既にサーゼクスやユーストマ達が来ていた。

 

サーゼクス「よく来たね拓哉君」

 

フォーベシィ「それじゃあ、全員揃ったし始めようか」

 

そして会談は始まった。

 

サーゼクス「まず始めに、私の妹とその眷属だ。先日のコカビエル襲撃で彼女達が活躍してくれた」

 

アザゼル「悪かったな。コカビエルが迷惑かけた」

 

拓哉「あの時感じた気配はそれだったのか」

 

そこから会議は進んでいく。

 

アザゼル「先日の事件は、我が堕天使中枢組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部、コカビエルが単独で起こしたものだ。奴の処理は『白龍皇』が行った。その後、組織の決定で『地獄の最下層(コキュートス)』で、永久冷凍の刑に処しもう出てくることはない。その辺りの説明は、提出した資料に全て書いてあっただろ?それが全部だ」

 

ミカエル「説明としては最低な部類ですが、あなた個人が我々と事を起こしたくないという話に関しては?」

 

アザゼル「ああ、俺は戦争に興味なんて無いからな」

 

そんな話をしてると、老人が会話に混ざる。

 

「では聞こうかのアザゼル殿」

 

アザゼル「なんだ近右衛門?」

 

話しかけてきたのは、魔法人代表の近衛近右衛門だ。

 

近右衛門「何故お主はここ数十年…神器(セイクリット・ギア)の所有者をかき集めておるのじゃ?」

 

その言葉に、場の空気が張り詰める。

 

アザゼル「神器研究のためさ。なんなら、一部研究資料もお前達に送ろうか?俺は今の世界に十分満足している。部下に『人間界の政治に手を出すな』と強く言い渡してるぐらいだぜ?宗教にも介入するつもりもねぇし、悪魔の業界にも影響を及ぼすつもりもねぇ。ったく、俺の信用はこの中でも最低かよ」

 

サーゼクス「それはそうだ」

 

フォーベシィ「その通りだね」

 

セラフォルー「その通りね」

 

ミカエル「そうですね」

 

ユーストマ「そうだな」

 

近右衛門「そうじゃの」

 

拓哉「当然だ」

 

そんな言葉を投げつけられるアザゼルであった。

 

アザゼル「チッ!神や先代ルシファーよりもマシかと思ったが、お前らもお前らで面倒くさい奴らだ。これ以上こそこそ研究するのも性に合わねぇか。分かったよ…和平を結ぼうぜ。お前らも元々そのつもりなんだろ?」

 

拓哉「……」

 

アザゼルの言葉を聞いて、拓哉は黙ったままである。

 

ミカエル「私も悪魔側とグリゴリに和平を持ち掛ける予定でした。これ以上、今までの関係を続けていても世界の害となる天使の長である私が言うのも何ですが…戦争の大本である神と魔王は消滅したのですから」

 

アザゼル「ハッ!あの堅物ミカエルが言うようになったな」

 

そんな話をしてると、ついに拓哉が口を開く。

 

拓哉「少しいいか?」

 

拓哉の発言に、全員が拓哉を見る。

 

拓哉「話の流れ的に、全員が和平を結ぶと思ってるみたいだけど」

 

サーゼクス「君は違うのかい?」

 

拓哉「その通りだ。悪いが、俺はあんたらと和平を結ぶつもりはない」

 

『!?』

 

その言葉に、リーラ達拓哉側の連中以外は全員が驚いていた。

 

フォーベシィ「な、何故だねたっちゃん!?」

 

拓哉「まず悪魔側だが、以前リアス・グレモリーとライザー・フェニックスとの結構騒動で、ウチのリーラが無理矢理花嫁にされて、挙句の果てに催眠術か魔法をかけて話せないようにしてたしな」

 

サーゼクス「そ、それは…」

 

その言葉に、サーゼクス達悪魔側は言葉を詰まらせる。

 

拓哉「それについての謝罪の無さ。そして、ここ最近あいつ等と一緒に悪魔の連中が俺達を襲って来た」

 

フォーベシィ「何だって!?」

 

その言葉にフォーベシィが立ち上がる。

 

拓哉「事実だ。悪魔側は、部下の事を把握できてない。堕天使に色々言うのはお門違いだ」

 

『……』

 

遂に悪魔側は何も言えなくなってしまった。

 

拓哉「次に堕天使だが、今回の件あれだけの言葉で終わらせるつもりか?」

 

アザゼル「あっ?」

 

拓哉「あんたの監督不届きで、一歩間違えればこの町の住人は死んでた。それを『悪かったな』で済ませるのか?」

 

アザゼル「……」

 

アザゼルも図星を言われ黙ってしまう。

 

拓哉「そして天使側。あんたらがしっかりと聖剣を管理してれば、そもそもこんな事にはならなかったはずだ。そして、一誠が言うと思うが何故アーシア・アルジェントを追放した?神が死んだ?知らせれば混乱する?人1人の人生を滅茶苦茶にした挙げ句、その事について謝る気配もなし。あんたらは、そこらの人間より腐った性格だ!」

 

『……』

 

悪魔に天使、そして堕天使のトップは誰1人として喋らなかった。

 

近右衛門「じゃが、豪昌の意見はよいのかの?御主だけで決めてしまって?」

 

リーラ「その事については心配ございません」

 

するとリーラが会話に割って入る。

 

近右衛門「何故じゃ?」

 

リーラ「拓哉様は、加藤家の次期当主です。そして、今回の会談は拓哉様が決めた事に従うと、予め了解を経ております」

 

近右衛門「そうか…ならば、わしからは何も言うことはないわい」

 

拓哉「ありがとうございます。ってな訳で、個人的な付き合いはいいが、和平を結ぶつもりはないからな」

 

すると、アザゼルがこう言う。

 

アザゼル「なら、お前の所にいる悪魔のメイドはどうするんだよ」

 

拓哉「本人の意思で、俺達といるそうだ」

 

サーゼクス「!?本当かねグレイフィア!!」

 

グレイフィア「はい。私は拓哉様に一生を捧げます。ですので、サーゼクス様達がこちらに手を出されるなら…命懸けで拓哉様をお守りいたします。例え姉さんや悪魔と敵になろうとも」

 

『……』

 

グレイフィアの言葉に、魔王3人は言葉を失った。まさか、悪魔である彼女が自分達側ではなく、人間である拓哉につくとは思ってなかったからだ。

 

拓哉「ま、和平は結ばなくても今までの付き合いは続けるさ。但し悪魔、堕天使、天使とは余程の事がない限り手は貸さない。もし俺の家族に手を出せば…」

 

拓哉は殺気を部屋全体に放つ。徐々に大きくなり、ガラスにはヒビが入り壁に亀裂が入る。

 

リーラ「拓哉様、落ち着いて下さい」

 

すると、リーラが拓哉の前に立つ。

 

拓哉「リーラ…」

 

リーラ「もう私はあの時の事は気にしておりません。拓哉様が助けて下さいました」

 

拓哉「…分かった」

 

そして拓哉は、殺気を引込めた。それと同時に、周りの空気が一変する。

 

サーゼクス「これは!?」

 

ミカエル「何が起きたのですか!?」

 

近右衛門「どうやら、時間が止まったみたいじゃの」

 

辺りを確認すると、小猫や朱乃、近右衛門が連れてきた護衛が停止している。

 

拓哉「お前らは無事みたいだな」

 

ティア「当然です」

 

セイバー「当たり前です」

 

リーラ「私は、グレイフィアが隣にいたので」

 

グレイフィア「はい」

 

拓哉「なら安心だ。で、これはどういうことだ?」

 

拓哉は、サーゼクス達に問い掛ける。

 

サーゼクス「恐らく、リアスの眷属の神器を使われたのだろう」

 

拓哉「どんな神器なんだ?」

 

拓哉はリアスに説明を求める。

 

リアス「彼の神器は『停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)』よ」

 

アザゼル「恐らくテロの連中が、強制的に禁手(バランス・ブレイカー)状態にしたんだろうな」

 

拓哉「なるほど」

 

それを聞き、これからどうするか考える。

 

アザゼル「ヴァーリ、お前は外で敵の目を引け。白龍皇が前に出てくれば、このテロの首謀者が動くかもしれない」

 

ヴァーリ「…分かったよ」

 

そしてヴァーリは外に出て、禁手化する。

 

拓哉「……」

 

リーラ「拓哉様?」

 

拓哉「セイバー、それとティア。ヴァーリを見張ってくれ」

 

セイバー「彼をですか?」

 

リーラ「何故ですか拓哉様?」

 

リーラが代表して質問する。

 

拓哉「一瞬だが、アザゼルと話した時に鼓動や呼吸音が一瞬鈍っていた」

 

グレイフィア「呼吸音…ですか?」

 

ティア「それは確かなの?」

 

拓哉「ああ。俺はゼブラさん直々にお墨付きを貰ってるんだ。間違うはずがない」

 

リーラ「そうでしたね。拓哉様は、様々な方達の技を取得しておられました。では、本当なのですね」

 

拓哉「そうだ。とにかく、あいつから目を離すな」

 

「「了解です/だ」」

 

そう言われ2人は、他の連中にバレない様に外に出て行った。すると今度は、部屋に魔法陣が出現する。

 

サーゼクス「この紋様…そうか!今回のテロの黒幕は…!」

 

フォーベシィ「フィーナ君!急いで2人を飛ばすんだ!!」

 

フィーナ「はっ!」

 

急いでフィーナは、リアスと一誠を飛ばす準備に入る。

 

リアス「ちょ、ちょっとフィーナ!?お兄様!」

 

フィーナ「お嬢様…ご武運を」

 

そして2人は転送されていった。それと入れ替わりに、2人の人物があらわれた。

 

「ごきげんよう。現魔王のサーゼクス、フォーベシィ殿」

 

フォーベシィ「君は!?」

 

サーゼクス「先代レヴィアタンの血を引く者、カテレア・レヴィアタン…」

 

ゼノヴィア「旧魔王一族か?」

 

木場「その通りだよ。長きに渡る戦いで悪魔達は疲弊しきっていた。このまま戦争を続ければ種の存続も危うい程に…」

 

木場がゼノヴィアに説明する。

 

カテレア「旧魔王派の者達は、ほとんどがオーフィスと共に『禍の団(カオス・ブリゲード)』に協力する事を決めました。そして…」

 

カテレアは、一緒にきてた人物に目を向ける。

 

カテレア「加藤家の当主が協力しています」

 

ユーストマ「なんだと!?」

 

その言葉に、全員が驚く。

 

拓哉「……」

 

拓哉だけは、違う意味で驚いている。すると、一緒に来てた男が話し出す。

 

「久し振りだな落ちこぼれ。まさか生きてたとは驚きだ」

 

拓哉「…なんでお前がここに!!」

 

「なんでって…加藤家は、旧魔王派の連中と協力して、今人間界にいる現魔王はの連中や加藤家に逆らう奴を殺すことにしたんだよ。で、偶々意見が合ったから協力してるだけだ」

 

拓哉「お前が加藤家を語るな!!!」

 

拓哉は今までにない位の大声で叫ぶ。

 

「黙れ出来そこないが。後、お前は今後邪魔になるからな。一緒に消しに来たんだよ!!ええ、元弟よ~!!!」

 

そう言った瞬間、男は拓哉に襲い掛かる。咄嗟に側にいたリーラを突き飛ばし、そのまま攻撃をすぐさま防ぐ。

 

アザゼル「おいおい、なんであいつまでいるんだよ!」

 

ユーストマ「全くだな」

 

そんな話をしてると、木場が話しかける。

 

木場「あの…彼は一体?」

 

フォーベシィ「彼は拓哉君の実の兄さ」

 

『!!?』

 

その言葉に、理由を知らない連中は驚くのであった。




近衛近右衛門(魔法先生ネギま!)


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。