この世界   作:シャト6

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第2話

加藤家の連中に襲われてから1ヶ月後。俺はいつもの様にロベルタに送られて学校に行き、教室に行くと何やら騒がしい。

 

拓哉「何の騒ぎだ?」

 

「拓哉!聞いてくれよ!!」

 

「あいつに・・・あいつに彼女が出来たんだ!!」

 

拓哉「おい松田、元浜、あいつって誰だよ」

 

松田「イッセーだよ!!」

 

その言葉に、俺は心の底から驚いた。

 

拓哉(あのエロで生きてる奴に彼女!?一体何処の物好きだよ!!)

 

そんな事を思っていると、本人が教室にやって来た。イキイキとしながら。

 

一誠「おはよう諸君!!」

 

拓哉「よう一誠。お前彼女が出来たそうだな」

 

一誠「もう噂になってるのか。いや~♪照れるな♪紹介しよう!俺の彼女の夕麻ちゃんだ!!」

 

その女の子を写メを見せられて、松田と元浜は涙を流していた。しかし、俺だけはこの女を怪しいと睨んでいる。

 

拓哉(この女…)

 

写メを見た俺は、何か嫌な予感がしたのだった。

 

一誠「今度の日曜にデートするんだ!羨ましいだろ♪」

 

松田と元浜に、更に追い打ちをした一誠であった。家に向かう車の中で、俺はリーラに話す。

 

拓哉「リーラ、今度の日曜一誠を護衛しろ」

 

リーラ「一誠様をですか?」

 

拓哉「そうだ。今日一誠に彼女が出来たが・・・」

 

リーラ「その彼女が何か?」

 

拓哉「そいつの写メを見て、嫌な予感がするんだ」

 

リーラ「・・・そういう事ですか。分かりました」

 

俺の言葉に、リーラはすぐに理解した。

 

拓哉「一応帰ってから、()()()()に連絡はしてみるがな」

 

リーラ「了解致しました。日曜は、アンジェラに護衛をさせます」

 

拓哉「頼んだぞ」

 

取り合えず、一誠の護衛はこれでいいだろ。家に帰ると、とある人達に連絡をする。

 

『珍しいね。君から連絡をくれるなんて』

 

拓哉「そうだな」

 

『お前のじいさん達から聞かされた時は焦ったが、元気そうでなによりだ』

 

拓哉「ありがとな」

 

『気にするな』

 

『そうだね。それで、私達に何か用かな?』

 

拓哉「…この町で、あんた等の部下が何かしてないかと思ってな。アザゼル、神王、魔王に聞きたくてね」

 

アザゼル『んな訳ないだろ。お前や加藤家がいるのに、喧嘩吹っ掛けるはずないだろ!!』

 

『アザゼルの言う通りだよ』

 

『けど、拓哉君がそう言うって事は、何かありそうなんだね』

 

拓哉「俺の知り合いに彼女が出来たんだが…その彼女が少しな。アザゼルと似た雰囲気を感じてな」

 

アザゼル『何だと?けど、俺は何も知らねぇぞ』

 

拓哉「なら、そいつらの始末はこっちでするぞ?」

 

その言葉に、四人は渋い表情になる。

 

アザゼル『…分かったよ。ウチとしては痛いが、そもそもお前の知り合いに何かしようとしたそいつらが間違ってんだ』

 

『だな。ウチ(天界)の方でも、あんたらに手を出すバカはそうはいない』

 

『それはこっち(冥界)でも同じだよ神ちゃん』

 

拓哉「了解。そこまで言うなら信じるよ。じゃあな」

 

そして俺は、アザゼル達との通信を切った。そして日曜になり、アンジェラが一誠と女を尾行している。

 

アンジェラ「こちらアンジェラです。ターゲットは、映画館を出てファミレスに入り食事をしています」

 

拓哉『なら引き続き尾行を頼む。もし何かあれば、魔方陣で呼び出せ』

 

アンジェラ「了解です」

 

引き続き一誠達を尾行するアンジェラ。夕方になり、二人は人気のない公園にやって来た。

 

アンジェラ(わざわざ人気のない公園を選ぶとは。これは、拓哉様に来ていただきませんと)

 

アンジェラは、自分の近くに魔方陣を展開する。そこから、拓哉とリーラが出てきた。

 

拓哉「状況は?」

 

アンジェラ「はい。今現在二人は、人気のない公園に入りました」

 

拓哉「なるほど。どれどれ・・・」

 

俺は茂みから二人の様子を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕麻「今日は楽しかったわ」

 

一誠「俺もだよ夕麻ちゃん」

 

夕麻「それでね、最後にお願いがあるの」

 

一誠「俺に出来る事なら、何でもするよ♪」

 

可愛い彼女の願いだからな!

 

夕麻「じゃあさ・・・死んでくれるかな?」

 

一誠「・・・えっ?」

 

俺は自分の耳を疑った。夕麻ちゃんが変なことを言った気が・・・

 

一誠「ごめん。俺の聞き間違いかな?もう一回言ってくれる?」

 

夕麻「だから・・・死んでくれるかな?」

 

やっぱり、さっき言ってた事は聞き間違いじゃなかったんだ!!

 

一誠「な・・・何で!?」

 

夕麻「あなたが持っている《神器》が、私達にとって邪魔なのよ。大丈夫よ、苦しいのは最初だけだから」

 

すると夕麻ちゃんの手に何かが握られていた。

 

一誠(ヤバイ!逃げないと!!)

 

頭ではそう思ってるが、体はいうことをきかない。

 

夕麻「それじゃあ、さようなら」

 

槍みたいなのが、俺に向かってくる。俺は恐怖で目を瞑った。しかし、いつまで経っても痛みがこないので、ゆっくりと目を開く。すると、俺の目の前には立っていた人物を見て驚いた。

 

「やれやれ。堕天使は随分と血の気が多いな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠に光の槍が当たるのをどうにか防いだ。

 

拓哉「やれやれ。堕天使は随分と血の気が多いな」

 

夕麻「そんな!?ただの人間に、私の攻撃を防ぐなんて!?」

 

一誠「拓哉!!」

 

拓哉「無事みたいだな一誠」

 

俺は一誠が無事なのを確認する。

 

拓哉「さて・・・俺のダチに何をしようとしたんだ?」

 

俺は堕天使を見ながら聞く。

 

夕麻「・・・いいわ。教えてあげる。そいつには神器が宿ってるのよ。私達にはそれが邪魔なのよ」

 

拓哉「それで殺そうとしたのか」

 

夕麻「そうよ。別に人間が堕天使の為に死ぬのよ。ありがたいでしょ?」

 

堕天使の女は、笑いながらそう言い放つ。

 

拓哉「・・・言いたいのはそれだけか?」

 

俺は堕天使に覇気をぶつける。

 

夕麻「!?う、嘘よ!!たかが人間が、あの方や魔王をも超える力を持ってるはずないわ!!」

 

拓哉(腐っても堕天使か。多少の覇気では気絶しないか)

 

俺はそう思いながら堕天使を見ていた。

 

夕麻「き、今日は諦めるわ。でも、後ろには気を付けるべきね」

 

そして堕天使は飛んでいってしまった。

 

一誠「・・・・・・」

 

拓哉「さて、俺達も帰るか」

 

リーラ「そうですね」

 

アンジェラ「はい」

 

拓哉「じゃあな兵藤。後ろで隠れてる先輩に捕まるなよ」

 

そして俺達は帰ったのであった。

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