この世界   作:シャト6

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第20話

あの後、お互い気まずい雰囲気の中ブリッジにやって来た。男性クルー達は何故かニヤニヤしていたが…

 

茉莉香「と、取り敢えず目的地には到着したけど」

 

拓哉「ああ、そうだな」

 

顔を赤くしながら言う茉莉香に、普段以上にクールに話す拓哉であった。

 

拓哉「さて、後は地上に降りるだけだが」

 

茉莉香「拓哉さん、私も一緒に行ってもいいですか?」

 

拓哉「別にいいけど、船はいいのか?」

 

そう思ってると、ミーサが話しかける。

 

ミーサ「問題ないわ。この辺じゃ特に危険はないし、大事なお客を1人にさせる訳にはいかないわ」

 

拓哉「別に1人でも問題ないけど…」

 

ミーサ「一応よ。この惑星は重火器は持ち込めないしね」

 

そうなのだ。この惑星はポケモンを傷つけない為に、入る時は重火器は持ち込み厳禁なのである。悪い事をするにもポケモンを使うからである。

 

拓哉「じゃあ、来るのは茉莉香とミーサさんだけかな?」

 

茉莉香「ケインも来ますよ。まぁ、送り迎えだけですけど」

 

拓哉「分かった」

 

こうして、拓哉を含めた四人は地上に降り立ったのである。一度空港に行き、入国手続きなどを行ってから目的地に向かう。

 

拓哉「ここで手続きを済ませれば、そのまま目的地に飛んでいける」

 

ミーサ「それじゃあ、さっさと済ませちゃいましょ」

 

空港で重火器の持ち込みがないか検査をし、四人とも無事に通過した。

 

拓哉「検査も済んだし、目的地に向かうか。ケインさん、まずはここに行ってもらえますか?」

 

ケインに地図を見せ、場所を教える。それを見たケインがナビに打ち込む。因みにナビは、空港で購入した。

 

拓哉「目指すは、マサラタウンのオーキド研究所だ」

 

ケイン「了解です」

 

目的地に向けて出発した。暫く飛んでると、建物が見えてきた。

 

拓哉「あれがオーキド研究所だ」

 

少し離れた広い場所に着陸する。そこから歩いて建物に入っていく。

 

拓哉「こんにちは~!!」

 

すると奥から、白衣を着た老人が出てきた。

 

「君は…もしや拓哉君かの?」

 

拓哉「ええ、久し振りですオーキド博士」

 

オーキド「拓哉君がここに来たということは」

 

拓哉「はい。ようやく準備が整ったんであいつらを迎えに来ました」

 

オーキド「そうか。皆君が来るのを楽しみにしてたからの~」

 

そんな話をしてると、茉莉香が話しかける。

 

茉莉香「拓哉さん、こちらの方は…」

 

拓哉「おっと、紹介がまだだったな。こちらはオーキド・ユキナリ博士で、ポケモン研究者なんだ。ポケモンについては、ほとんど博士に教えてもらったんだ」

 

オーキド「いやいや、拓哉君はわしが教えた事をことごとく吸収していったからの。自慢の教え子じゃわい」

 

拓哉「取り敢えず、今ここにいる連中を引き取ります」

 

そう言って、拓哉達は庭に出て行った。庭に出ると、沢山のポケモンがいた。

 

茉莉香「うわ~!!」

 

ミーサ「凄いわね」

 

拓哉「だろ」

 

オーキド「ここでは、マサラタウン出身のトレーナーから預けられたポケモンの他にも、柵の向こうには野生のポケモン達もおるからの。結構な数じゃよ」

 

そんな話をしてると、数体のポケモンが拓哉達の方に走って来る。

 

オーキド「来たようじゃの」

 

拓哉「やれやれ」

 

そのまま拓哉の所に着いた瞬間、そのまま飛びついてきた。

 

茉莉香「た、拓哉さん!?」

 

ミーサ「ちょっと!!?」

 

一緒に来た2人は焦っていた。が、拓哉は笑っている。

 

拓哉「おいおいお前ら♪くすぐったいって♪」

 

「コ~ン♪」

 

「ピッカ~♪」

 

「フィ~♪」

 

拓哉「分かった。分かったから落ち着けって」

 

そう言われ、三匹は拓哉から離れる。

 

拓哉「全く。茉莉香、これがポケモンだ。そして、俺の大切な相棒達だ。ほら、挨拶しろ」

 

「コン!」

 

「チャ~」

 

「フィ!」

 

拓哉「左からキュウコン、ピカチュウ、エーフィだ」

 

茉莉香「可愛い~♪」

 

そう言いながら茉莉香は、ピカチュウに抱き着こうとする。しかし、ピカチュウは拓哉以外は嫌なので茉莉香の電気ショックを放った。

 

茉莉香「ひゃああああああああ!!」

 

ミーサ「ま、茉莉香!!?」

 

拓哉「こらピカチュウ!」

 

ピカチュウ「ピカ~…」

 

拓哉に怒られて、しょげるピカチュウ。そのピカチュウを抱きかかえ、茉莉香の側に行く。

 

拓哉「大丈夫か茉莉香?」

 

茉莉香「だ、だいじょうびゅ…れす」

 

オーキド「茉莉香君も見事にやられたの~」

 

拓哉「確かに。博士も初めてピカチュウを抱こうとした時こうなりましたね」

 

ピカチュウ「ピカ~」

 

頭の上で未だに拗ねてるピカチュウ。

 

拓哉「ほらピカチュウ。茉莉香に謝れ」

 

ピカチュウ「ピカピカチャ~」

 

茉莉香「気にしなくていいよ」

 

笑って茉莉香は許してくれた。すると今度はヘドロの固まりがオーキドに向かて走って来る。

 

オーキド「ぬおぉ!?サ、サトシのベトベトン!!」

 

そのままオーキドに抱き着く。

 

拓哉「ず、随分と好かれてますね…博士」

 

オーキド「そうなんじゃ。随分と人懐っこいベトベトンでのぅ」

 

ミーサ「も、物凄い臭いね…」

 

茉莉香「た、確かに…」

 

2人は鼻を摘まみながらそう言う。

 

拓哉「確かに、この臭いは初めての奴にはキツイかな」

 

オーキド「ハハハハ、確かにの~」

 

拓哉「博士、俺は次にウチキド博士の所に向かいます」

 

オーキド「ウチキド君の所か。向こうには水ポケモンを何匹か預けてるんじゃったな」

 

拓哉「ええ。そして場所が出来たので、ウチキドさんにウチに来てもらう約束なんです」

 

オーキド「なるほどのぅ。ウチキド君が最近嬉しそうなのはそれが理由じゃったか」

 

こうして、連れていくポケモンを決めてオレンジ諸島に向かった。オレンジ諸島にはそのままでは入れないので、街から離れた場所に宇宙船を止めて、港まで歩いて行く。そして船に乗ってある島に向かった。

 

拓哉「もうじき研究所に到着するはずだ」

 

研究所に向けて歩いてると、草村から何かが飛び出してきた。

 

茉莉香「きゃあ!!」

 

ミーサ「な、なんなの!?」

 

出てきたのは野生のオニドリルだった。

 

拓哉「オニドリルか。なら…」

 

拓哉は4つあるウチの1つのモンスターボールを投げる。

 

拓哉「出て来いイワーク!!」

 

イワーク「グオオオオオオ~!!」

 

出てきたのは、蛇みたいに長いが岩の胴体をしてかなりデカいポケモンだった。

 

茉莉香「お、大きい…」

 

ミーサ「これって、大きいってレベルじゃないわよ…」

 

イワークを見て、そう述べる2人であった。

 

拓哉「イワーク、体当たりだ!!」

 

イワーク「グオオオオオオッ!!」

 

オニドリル目掛けて体当たりする。オニドリルに命中しそのまま飛んで行ってしまった。

 

拓哉「ご苦労さん。戻れイワーク」

 

そしてボールに戻した。

 

拓哉「2人とも大丈夫か?」

 

茉莉香「はい」

 

ミーサ「しかし、あれがポケモンバトルなのね。テレビでリーグ戦は見た事はあったけど、生で見るのは初めてだわ」

 

拓哉「だろうと思って、基本的だが戦ったんですよ。最も、俺はその必要はあまりありませんがね」

 

「「??」」

 

拓哉の言葉に2人は首を傾げた。そしてようやく目的地のウチキド研究所に到着した。

 

拓哉「こんにちは~。ウチキドさん!」

 

すると奥から女性が出てきた。

 

ウチキド「あら、待ってたわよ拓哉君」

 

拓哉「お待たせしましてすみません。ですが、ようやく完成しましたので」

 

ウチキド「連絡を貰ってから、もう準備は出来てるわ。彼女達に研究所の引継ぎも済んであるし、安心して拓哉君が所有する研究施設に行けるわ♪」

 

そんな話をしてると、後ろで涙を流してる男子がいた。

 

「うぅっ…うううっ…」

 

茉莉香「あの~」

 

ウチキド「どうかしたかしら?」

 

ミーサ「後ろで泣いてる彼は…」

 

ウチキド「彼はタケシ君でね、4か月前からここで手伝ってくれてたの。だけど、私が今日でいなくなるから、彼にもご両親の所に戻るように言ってたのよ」

 

茉莉香「えっと…」

 

その言葉に、茉莉香は苦笑いしミーサは呆れていた。

 

拓哉「後、ソフィーさんやカンナさんが来てくれます」

 

ウチキド「あらそうなの?私だけでもよかったのに」

 

最後の方は聞こえない声で言うウチキドであった。そして研究所に預けてたポケモンを貰い、残りの2人も回収して拓哉達はポケモン惑星から飛び立ったのであった。そして屋敷に戻るとリーラ達が出迎える。

 

リーラ「お帰りなさいませ拓哉様」

 

拓哉「ただいまリーラ。今日から一緒に住むウチキド博士、ソフィーさん、カンナさんだ」

 

ウチキド「よろしく」

 

ソフィー「宜しくお願いします」

 

カンナ「よろしく」

 

リーラ「…よろしくお願いいたします」

 

少しだけ不機嫌になるリーラ。しかし、そんな表情は心の中だけに留めいつものように接する。

 

拓哉「それじゃあ、早速ポケモン達を庭に放そう」

 

5人は協力して、今まで拓哉が捕まえたポケモンが入ったボールを運ぶ。庭に出ると1つづつ投げていき、そしてようやく全部放ち終わったのであった。

 

拓哉「疲れた~」

 

思わずその場に座り込む拓哉。

 

ソフィー「お疲れ様拓哉君」

 

カンナ「だけど、思ってた以上に広い庭ね」

 

ウチキド「研究所もかなり広いし、設備も充実してたわ。これなら、向こうにいた時以上に研究や管理が出来るわ」

 

拓哉「それはよかった。一応この島には、ポケモンが出て行かないように細工してますので安心してください」

 

ソフィー「けれど凄いわ。島丸ごと拓哉君の所有物だなんて」

 

3人は、島丸ごとが所有物と聞いた時は驚いていた。

 

拓哉「ま、爺ちゃんの力も借りてですけどね」

 

すると、エーフィやワタッコにシェイミがやって来た。

 

拓哉「どうだ?ここは気に入ったか?」

 

エーフィ「フィ♪」

 

ワタッコ「ワタ♪」

 

シェイミ「シェミ♪」

 

3匹は嬉しそうに頷いていた。

 

拓哉「ならよかった。これからはずっと一緒だからな」

 

そう言うと、シェイミは頭の上、エーフィは懐、ワタッコは肩の上に乗って来た。

 

拓哉「ったく、相変わらず甘えん坊だな」

 

ウチキド「本当に、拓哉くんにはよく懐くわね」

 

ソフィー「そうですね」

 

カンナ「そればかりは羨ましいと思うわ」

 

3人も、仲良さそうにポケモン達と話す拓哉を見てそう思うのあった。

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