一誠「ん~!今日も授業乗り切ったぜ!!」
稟「だな」
緑葉「だらしないぞ2人とも」
授業が終わり、放課後になって稟達が話している。
一誠「だってよ緑葉、あの先生の授業には睡眠効果があるぞ」
拓哉「確かにな」
すると、拓哉も会話に混ざる。
拓哉「ってか一誠、部活に行かなくていいのか?」
一誠「おっとそうだった」
そう言われ、一誠は鞄を持って部室に向かった。
拓哉「さて、俺もそろそろ帰るか」
稟「なぁ拓哉、俺達今から葛飾に行くんだが一緒に行かないか?」
拓哉「葛飾に?何しに行くんだ??」
稟「俺は買い物。で、樹はいつものナンパだ」
緑葉に指をさしてそう答える稟。
拓哉「緑葉はいつも通りなんだな」
緑葉「まぁな。稟には、俺の知ってる店で安く買い物できるようにしてやる代わりに、ナンパに付き合ってもらうんだよ」
拓哉「…ま、暇だしいいか。今日は特に仕事もないしな」
こうして、三人は荷物を持って葛飾に遊びに行くのであった。稟の買い物を済ませ、緑葉と稟、拓哉も無理矢理ナンパに付き合わされるが、口説いた女性が担任の紅女史だったので、そのまま連行されてしまった。その時に、ドナドナの曲が聞こえたのは気のせいと思いたい。
稟「…どうする?」
拓哉「そうだな…少し知り合いに挨拶したいから俺はそこに向かう」
稟「そうか。俺は楓やプリムラが待ってるし帰るわ」
拓哉「そうしろそうしろ。2人の嫁さんを大切にな」
稟「だから嫁じゃないって!!」
からかいながら、拓哉はある場所に向かった。向かったのはいいが、そこにある筈の建物が見当たらない。見ると、その建物は崩れておりその前には複数の警官がいた。
拓哉「これは一体…」
「拓哉君」
拓哉「ん?」
振り返ると、そこにいたのは知り合いだった。
拓哉「麗子さんに圭一さん、これはいったい何があったんです?」
圭一「実は、先輩が派出所を壊して修繕したんですけど…」
麗子「それがペーパークラフトだったのよ」
拓哉「それで、両津さんが今大原さんに怒られてるって事ですね」
「「その通り」」
その言葉に、拓哉は溜息を吐く。
拓哉「で、どうするんですか?この派出所」
麗子「そうね~」
圭一「流石に、中川グループの力を使っても完成するのに一週間はかかります」
拓哉「やれやれ」
そう言うと、拓哉は何処かに電話をする。
拓哉「もしもし爺ちゃん?」
豪昌『おぉ拓哉か。どうかしたのか?』
拓哉「うん。実はセバスチャンを借りたいんだけど…」
その様子を見て、麗子と中川は話す。
麗子「今拓哉君、お爺ちゃんって言ったわよね」
圭一「おそらく、加藤家現当主の加藤豪昌だと思います」
麗子「その人に電話して、どうするつもりなのかしら」
圭一「さあ?」
そんな話をしてる間に、電話は終わっていた。
拓哉「今からセバスチャンがここに来ます」
麗子「セバスチャン?」
「お久し振りでございます。拓哉坊ちゃま」
いつの間にか、麗子と中川の背後にいたセバスチャン。
「「うわっ(きゃあ)!!」」
拓哉「久し振りセバスチャン。悪いな、こんな事の為に呼び出して」
セバスチャン「いえ、旦那様や坊ちゃまの願いを叶えるのが執事である私の務めですので」
拓哉「で、この派出所を明日の朝九時までに直せるか?」
拓哉の言葉を聞いて、麗子や中川に先程まで説教していた大原達までやって来た。
大原「加藤君!それは流石に無理だろう。この
圭一「そうだよ拓哉君。いくらなんでも、ほぼ何もない状態から明日の九時に完成は…」
寺井「無理だよね~」
両津「わしでも無理だぞ」
麗子「そうよ」
5人はそう言うが、セバスチャンがそれを否定する。
セバスチャン「御心配には及びません。それくらいお安いご用です」
大原「ほ、本当なんですか?」
セバスチャン「はい。加藤家の執事たる者、これくらいの事が出来なくてどうします!!」
拓哉「ってな訳で、任せて下さい。明日俺も来ますので」
そして拓哉は、セバスチャンを残して帰っていったのだった。そして翌日、セバスチャンが早くに屋敷にやって来た。
セバスチャン「おはようございます坊ちゃま」
拓哉「セバスチャンか。ここにいるって事は…」
セバスチャン「はい。ご要望通り派出所は完成いたしました」
拓哉「そうか。無理を言って悪かったな」
セバスチャン「いえ。では向かいましょう」
そしてリーラ達を連れて派出所にヘリで向かった。到着すると、既に麗子達が来ていた。
拓哉「おはようございます」
麗子「おはよう拓哉君」
圭一「おはようございます拓哉君」
大原「無理を言ってすまなかったね。あの馬鹿のせいで」
上司の大原が謝る。
拓哉「いえいえ。それじゃあセバスチャン頼む」
セバスチャン「はい」
掛けてあった布を剥ぎ取ると、見事に元通りの派出所があった。
圭一「ほ、本当に完成してる…」
両津「ワシみたいに、ペーパークラフトじゃないだろな?」
そう言いながら壁を押す。しかし、ビクともしない。
両津「ほ、本物だ!」
セバスチャン「当然です」
拓哉「無理行って悪かったなセバスチャン」
セバスチャン「いえ、坊ちゃまのお願いですので。それでは、私は豪昌様の元に戻りますので」
そしてセバスチャンは消えて行った。
麗子「けど、本当に凄いわね」
圭一「流石加藤家ですね」
セバスチャンの行動を見てそう思わずにはいられない2人だった。