この世界   作:シャト6

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第22話

とある休日、拓哉は屋敷でポケモン達の世話をしながらのんびりしていた。

 

拓哉「んん~…いい天気だなぁ」

 

ピカチュウ「ピカ~」

 

ロコン「コ~ン」

 

カビゴン「Zzz…Zzz…」

 

寝ているカビゴンの上で、拓哉とピカチュウとロコンは、日向ぼっこをしている。すると…

 

大和「拓哉様~!」

 

屋敷から大和とリーラが此方にむかって走ってきた。えらく慌てている。

 

拓哉「どうしたんだ2人とも。そんなに慌てて」

 

リーラ「も、申し訳ありません。実は、こんな手紙が届けられまして」

 

渡された手紙を受け取り、中身を確認する。すると、手紙にはこう書かれていた。

 

拓哉「何々…『翌日の午後9時に、加藤家が所有している500カラットのダイヤをイタダキに参上。ルパン三世』ルパン三世って言えば確か…」

 

リーラ「はい。あの有名な“アルセーヌ・ルパン”の孫にあたり、世界的に有名な泥棒です」

 

拓哉「アルセーヌ・ルパンの孫ねぇ…」

 

見た手紙をヒラヒラさせながら、拓哉はリーラ達を見る。

 

拓哉「で、ルパン三世はウチにある500カラットのダイヤを奪いに来るというわけか?」

 

大和「はい」

 

拓哉「で、じいちゃんはどうするって?」

 

リーラ「豪昌様は、『拓哉の好きにしたらいい。別に500カラットのダイヤくらいくれてやってもいいんじゃぞ』と仰りまして」

 

拓哉「好きにね。ってか、500カラットのダイヤくらいって」

 

相変わらず豪昌は豪快である。名前的にも

 

拓哉「まぁでも、別に盗まれて困りはしないが、ウチの島に来るんだ。それなりに歓迎してやらないとな♪

 

リーラ「畏まりました。それでは明日に備え屋敷の警備を強化します」

 

拓哉「よろしく」

 

そしてリーラ達は戻っていた。

 

ピカチュウ「ピカ?」

 

拓哉「明日、もしかしたらお前達にも出番があるかもな」

 

ピカチュウ「チャ~♪」

 

拓哉はそう言いながら、ピカチュウの頭を撫でるのであった。翌日、今夜9時にルパンが来ると聞き付け、ルパン逮捕に全力を注いでいるICPOの警部がやって来た。

 

「失礼します。私ICPOの銭形と申します。ルパンからの予告状が送られたと聞きお尋ねしました」

 

拓哉「どうも。加藤家次期当主の加藤拓哉です。ですが銭形警部、申し訳ないですが警備は我々だけで充分ですのでお引き取り下さい」

 

拓哉の言葉に銭形は反論する。

 

銭形「ルパンを舐めちゃいけませんぞ!奴はどんな手を使っても必ずや来ます。ですので、我々に警備を…」

 

拓哉「いえ、それは間に合ってます」

 

銭形「しかし…」

 

そろそろ鬱陶しいくなってきた拓哉。はっきり言って、拓哉は自分の家族以外屋敷に入れたくないのである。無論この島にも。

 

拓哉「…はっきりと言っておきます。邪魔なんだよあんた達は」

 

銭形「!?」

 

拓哉「アルセーヌ・ルパンの孫だか、世界一の大泥棒だか知らないが、ウチの島に侵入してくるんだ。それ相応の覚悟をしてもらわないとな」

 

拓哉は腰につけてる荒鷹を少しだけ抜き、刃を見せる。すると、銭形以外の連中はビビっている。

 

拓哉「…この程度でビビってんじゃ、ウチの連中の邪魔だ。それでも警備がしたいなら、屋敷の外でしてくれ」

 

そう言い残し、拓哉は部屋に戻っていった。そして、予告時刻迄後2分。銭形達は、屋敷の外で警備をいている。

 

拓哉「さてさて、どう退治してやるか♪」

 

すると、突然屋敷の明かりが消える。

 

拓哉「随分と古臭い手だな」

 

だが、拓哉の屋敷は束の力も加わっており、復旧まで1秒とかからない。

 

拓哉「さて、それじゃあ狩を始めるか」

 

因みにダイヤは拓哉の部屋にあり、そこは一番上で奥の部屋になる。で、拓哉以外の皆は各階で待機中。

 

拓哉「状況はどうだ束?」

 

拓哉は通信で、地下にいる束に連絡する。

 

束『バッチリ映ってるよ。敵は4人だね』

 

拓哉「4人でよく侵入する気になるな」

 

束『だね~。けど、1人驚いたよ。たっちゃんと同じ刀持ってるもん』

 

拓哉(俺と同じ刀?あ~、そう言えば昔じいちゃんに聞いた事あるな)

 

昔豪昌に言われたことを思い出す拓哉。

 

拓哉「多分それは、二代目斬鉄剣だろう。初代より劣るが、切れ味はお墨付きだ」

 

束『へ~、斬鉄剣が2本もあるなんてね』

 

拓哉「世界に存在するのは、その2本だけだ。まさか、こんな場所で拝めるとはな」

 

拓哉は、今自分が持っている初代斬鉄剣を撫でながら、嬉しそうに呟いたのだった。暫くすると、1人の気配が近付いてきた。

 

拓哉(どうやら、やって来たのは1人みたいだな)

 

拓哉は椅子から立ち上がり、扉が開くのを待つ。扉が開くと、赤いジャケットを来た男がいた。

 

「おいおい、次元達を足止めしてるのはカワイ子ちゃんなのに、俺は男かよ」

 

拓哉「それは失礼したね。ようこそルパン三世。俺は加藤家次期当主の加藤拓哉だ」

 

ルパン「あ~らら。俺ってばやっぱり有名人?」

 

拓哉「いや、銭形警部がしつこくあんたの事を話してたから」

 

ルパン「とっつぁん…」

 

流石のルパンも呆れていた。

 

拓哉「本来なら、4人ともここに招待するつもりだったけど、ウチの連中がどうしても警備すると言い張ってね。仕方ないから、各階1人ずつ配置した訳って事さ」

 

ルパン「なるほど。だからあのカワイ子ちゃん達以外、屋敷に人がいなかったってことか」

 

拓哉「その通り。けど、迷わず来れただろ?前日ウチのメイドに変装して屋敷の道順を覚えただけあるな」

 

ルパン「!?」

 

拓哉の言葉に動揺するルパン。

 

拓哉「何故バレたって顔だな。生憎俺は耳がよくてね。あんたはロベルタに変装してたけど、普段のロベルタの呼吸音や心音と違ってたからね」

 

ルパン「……」

 

拓哉「それに、前もって全員に襲われても反撃せずにワザと変装させてやれって指示したからね。楽にロベルタに変装できただろ?」

 

ルパン「なるほどな。つまり俺達は、最初っからお前さんの掌の上って訳か」

 

拓哉「そういうことだ」

 

拓哉はそう言いながら、指を鳴らす。すると天井からモニターが下りてくる。画面が映ると、ルパンの仲間がリーラ達によって捕まえられていた。

 

ルパン「次元!五右衛門!不二子!」

 

拓哉「こういうことだ」

 

拓哉はそう言うと、持ってた刀を抜く。

 

ルパン「その刀!?」

 

拓哉「ああ、これか?これは初代斬鉄剣だ」

 

ルパン「何だって!?」

 

拓哉「君の仲間…石川五右衛門が持ってるのは、この世にある2本の1つだ。謂わば、二代目斬鉄剣だ。だが、初代と比べれば劣るが、それでも切れ味はお墨付きだよ。さて、どうする?ルパン三世」

 

拓哉は斬鉄剣の剣先をルパンに向けた。

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