拓哉は、剣先をルパンに突き付けながら問う。
ルパン「……わったよ」
ルパンは、持っていた拳銃を地面に置き、足で壁の方に蹴る。
拓哉「…天下の大泥棒であるルパン三世が、随分とあっさり諦めるんだな」
ルパン「そりゃ俺様だって諦めたかねぇよ。けどな、次元に五右衛門、不二子があっさり負けちまったんだ。で、負けたカワイ子ちゃん達のトップであるお前さんが、あの子達より弱い訳がないって思ったのよ」
拓哉「…流石だ。鋭い洞察力と観察力だ」
拓哉は突き付けてた斬鉄剣をしまう。そして持ってたダイヤをルパンに投げた。
ルパン「とっとと!?」
拓哉「貴方は実に面白いですね、ルパン三世」
ルパン「いいのか?このダイヤ俺に渡してよ」
拓哉「ええ、構いません。ウチのじいちゃんもそれくらいのダイヤくれてやって構わないって言ってますし」
ルパン「それくらいって…お前のじいさんどえらいな」
拓哉「そうですね」
2人は笑いながら話していると、リーラ達が次元達を連れてやって来た。
リーラ「拓哉様、残りの皆様をお連れしました」
拓哉「御苦労様リーラ」
次元「おいルパン、説明してくれ」
ルパン「??」
次元の言葉に、ルパンは首を傾げる。
五右衛門「先程まで、拙者達を拘束していたが、急に解放されここに案内されたのだ」
不二子「一体全体どうなってるのよ!」
拓哉「ええ、私が指示し皆さんの拘束を解かせました」
ルパンに変わって、拓哉が次元達に事情を説明する。
次元「お前さんは?」
ルパン「世界的に有名な、加藤家の次期当主様だとよ」
『!?』
ルパンの説明に、3人は驚いていた。すると、五右衛門が拓哉の持ってる斬鉄剣に気付く。
五右衛門「それはもしや!?」
拓哉「ええ、貴方がお持ちの斬鉄剣と同じものです。最も、此方は初代斬鉄剣ですがね」
五右衛門「なんと!?是非とも見せていただけぬか」
拓哉「構いませんよ。ただし、触れないで下さいね」
五右衛門「もちろんだ」
そう言うと、再び斬鉄剣を抜く。抜いた斬鉄剣をマジマジと見つめる五右衛門。
五右衛門「流石は初代斬鉄剣。素晴らしい輝きだ」
拓哉「もういいかな?」
五右衛門「かたじけない」
そして拓哉は、斬鉄剣をしまいルパンに話す。
拓哉「ルパンさん、貴方にはそのダイヤを差し上げる代わりに、あることに協力してほしい」
ルパン「あること?」
拓哉「ルパンさん…いや、ルパン。あんたは艦娘って知ってるか?」
ルパン「艦娘…」
不二子「聞いた事があるわ。大昔に活躍した戦艦が、女性の姿になって甦るって」
次元「俺も噂程度だが聞いた事はある。だが、実際この世で見た奴はいないんだろ?」
拓哉「ええ、世間ではその様な認識です。ですが…大和」
大和「はい」
拓哉が呼ぶと、横に立つ大和。そして腕から武装を展開する。
ルパン「!?」
五右衛門「まさかお主が」
大和「はい。私は戦艦大和と申します。今は拓哉さんの元で働いています」
ルパン「こいつは驚いた」
次元「だな。まさか生きてる内に本物の艦娘に会うなんてな」
拓哉「で、話なんだがこの島には、昔大和達が住んでいた鎮守府が存在する。そこの調査を協力してほしい」
ルパン「何で俺達に?」
ルパンが言うのは最もだ。彼等は泥棒だ。
拓哉「まだキチンと探索してないので、それの手伝いと、万が一隠し通路等があれば、そういうのは得意でしょう?」
ルパン「なるほどね。いいだろう」
拓哉「交渉成立ですね」
交渉が成立し、2人は握手をする。
次元「しかし、外にいるとっつぁん達はどうするんだ?」
拓哉「心配無用です」
すると今度は、森が銭形を連れてやって来た。
銭形「ル、ルパン!?逮捕だぁ!」
拓哉「残念ですが銭形警部、この島にいる限り、私の許可なく逮捕するのは許しませんよ。例えそれが、世界的有名な大泥棒でもね」
銭形「な、何だと!?」
リーラ「警視庁に送った書類にも書かせていただいています。加藤家が所有する領土で、『当主の許可なく逮捕は禁ずる』と。きちんと銭形様と警視総監のサインもいただいております」
銭形「!?」
リーラは、警視庁に送った書類を見せる。銭形はそれを奪い書類を確認する。
銭形「そ、そんなバカな…」
拓哉「ですので、貴方の部下には既にお引き取りしていただきました。ですが、その書類が有効なのは、ウチが所有している領土です。領土を出れば、後はご自由に」
銭形「くそ~!」
悔しそうに座り込む銭形であった。
拓哉「そして銭形警部、貴方に残っていただいたのは、大和の仲間を探していただくからです」
銭形「??」
拓哉は全員に説明する。つい最近、解体されたと思った仲間が、実はまだこの島で生きている可能性があることを。その為に、これからルパン達と一緒に元鎮守府の場所に向かうと。
銭形「艦娘…話には聞いていたが、実際にそれが本当なら許してはおけん!分かった。わしも協力しよう」
拓哉「ありがとうございます。もちろん、きちんと報酬はお支払いたします。既に上の許可は取ってますので」
ロベルタ「それでは皆様、ヘリをご用意いたしましたので」
そして拓哉達は、ヘリに乗り鎮守府へ向かった。