この世界   作:シャト6

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第24話

ヘリで鎮守府に向かっていると、次元が話し出す。

 

次元「しかし、加藤家ってのは恐ろしいな。個人で軍用ヘリまで持ってやがるとは」

 

リーラ「この島の警備に対してです。他にも色々と御座いますが?」

 

ルパン「お~お~、おっそろしいこって」

 

拓哉「皆さん、目的地に到着しましたよ」

 

ヘリを着陸させ降りる。目の前には、既にボロボロになってる鎮守府がある。

 

五右衛門「かなりの年月が経っているようだな」

 

銭形「それに、ココ以外にも建物がある。これは時間がかかりそうだな」

 

拓哉「ですので、ここから二手に分かれます。俺とリーラ、ルパン、銭形警部、不二子さん。残りの大和、ロベルタ、次元、五右衛門は彼方の建物をお願いします」

 

次元「しゃ~ね~な」

 

五右衛門「承知した」

 

大和「分かりました」

 

ロベルタ「了解いたしました」

 

4人は別の建物に入っていった。

 

拓哉「では、俺達も行きましょうか」

 

拓哉は全員に懐中電灯を渡す。中に入ると、かなりの年月が経っているため、ボロボロであった。

 

ルパン「すんげ~」

 

不二子「何か出そうだわ」

 

銭形「ほ~」

 

拓哉「床が腐ってるので、気を付けて下さい」

 

注意しながら奥に進むと、ある部屋を見つけた。表札にはこう書かれていた。

 

拓哉「『提督室』…」

 

リーラ「ここが、当時使われていた提督のお部屋ですか」

 

拓哉「とにかく入るか」

 

中に入ると、ボロボロとはいえ、当時ではかなり豪華な部屋であったことは間違いない内装だった。

 

ルパン「こりゃまた、随分と悪趣味な部屋で」

 

不二子「この部屋のデザインを考えた男に会ってみたいわ」

 

銭形「わしには分からんな?」

 

銭形だけは、通常でしたね。そして各々部屋の中を調べ始めた。暫く部屋の中を探していると、銭形が何かを見つけた。

 

銭形「なんだこりゃ?」

 

ルパン「とっつぁん、何か見つけたのか?」

 

銭形が調べてたのは本棚だ。本を見て棚に戻さず下に置いていったらしく、そこにはなにやらパズルらしきものがあった。

 

拓哉「これは…」

 

リーラ「パズル…でしょうか?」

 

ルパン「……」

 

ルパンはそれを見ると、素早く数字の書かれたパズルを順番通りに動かした。すると、提督室の机が動きだし、地下に続く階段を見つけた。

 

ルパン「ビンゴ♪」

 

拓哉「流石」

 

不二子「地下に続いてるわね」

 

降りる前に、別の建物を調べてた大和達と合流する。向こうは特にこれといって収穫は無かったそうだ。全員で見つけた階段を下りていく。すると、1枚の扉を見つけた。

 

拓哉「扉…だな」

 

ルパン「ああ。しかもご丁寧に鍵まで付いてら。だが…」

 

ルパンは、鍵がかかった扉を開け始める。

 

ルパン「カチャカチャ…カチャっとな♪」

 

あっという間に、扉にかかっていた鍵が外された。

 

ルパン「開いたぜ」

 

拓哉「では、中に入りましょう」

 

次元「何が出るやら」

 

慎重に扉を開け、中に入る。すると中には、複数の女性が縛られており、目は塞がれ口にはチューブが取り付けられていた。そして、全員が服を着ていなかった。だが、拓哉達はそれどころではなかった。

 

拓哉「これは!?」

 

ルパン「悪趣味だな」

 

銭形「なんということを…」

 

リーラ「……」

 

その光景を見た一同は、思わずそう呟いた。

 

拓哉「リーラ!急いで屋敷にいる全員を出動させろ!そして、束に治療させるんだ!!」

 

リーラ「かしこまりました!」

 

拓哉「手が足りなければ、セバスチャンを頼れ!全員生きてるんだ!!絶対に死なせるな!!」

 

そしてリーラとロベルタ、グレイフィアは直ぐに行動した。だが、大和だけはある場所に向かっていた。

 

大和「武蔵…武蔵!」

 

褐色の女性を抱きしめ、そう叫んでいた。恐らく武蔵とは、その女性の名前なのであろう。

 

拓哉「悪いけど、皆も手伝ってくれ!」

 

『分かった!』

 

そしてルパン達も協力してくれたおかげで、思ったより早く全員を屋敷に移動させ治療させる事ができたのだった。

 

拓哉「束、全員の様子は?」

 

束「ん~…大半は大丈夫だと思うよ。けど、危ない奴もいるけどね」

 

拓哉「そうか…」

 

地下室に緊急で作った部屋に、ベッドをいれそこに助けた全員を寝かせている。だが、束言う通り何人かは危険な状態だ。その連中に関しては、別の部屋で治療している。

 

束「けどさ、何でた~ちゃんはこいつら全員を助けるの?」

 

拓哉「何故って」

 

束「私からすればだけど、大和ちゃんは大切な家族だよ。だから、その姉か妹かは分からないけど、武蔵って子を助けるのは分かるよ。けど、それ以外は他人じゃん」

 

束が言いたいのことも分かる。だが、いくら他人でも助けれるなら助けるのが俺だ。あいつらとは違うからな。

 

拓哉「束が、俺達や妹や織斑姉弟以外に興味がないのは分かる。だがな、助けられるなら助けてやりたいんだよ。じゃないと、俺もあのクズと一緒になっちまうんだよ」

 

束「…そっか」

 

そう言い残すと、束は治療の為自分の研究所に戻っていった。俺は上に行き、応接室で待ってるルパン達と合流する。

 

ルパン「よぅ」

 

拓哉「皆お疲れ様。ホントに助かったよ」

 

次元「それはいいが…」

 

次元が言いたいことも分かる。今ここには大和もいる。本来なら、武蔵の所にいさせてやりたいが、余りにも状態が酷いから、暫くは俺と束以外は面会謝絶だ。

 

銭形「それで、助けた彼女達は助かるのか?」

 

拓哉「今現在、束がナノマシン等を使って懸命に治療してる。翌日に到着する加藤家の医療班が来れば、大半の連中は助かる」

 

五右衛門「大半…ということは」

 

拓哉「ええ、何人かは危険な状態だ。そして、大和の家族であろう武蔵も、その内の1人だ」

 

大和「そう…ですか」

 

俺の言葉を聞いて、大和は落ち込む。

 

拓哉「大和」

 

俺は側に行き、大和の手を握る。

 

拓哉「絶対とは言えないが、加藤家が総力を上げてる。そして、俺の師匠達…一龍さんや節婆、トリコさん達の惑星からも、医療関係の人や食材などを取り寄せた。明日には来るから、お前は信じてやれ。武蔵達が回復することを」

 

大和「…はい!」

 

そしてその日は解散となった。ルパン達も、今夜はここに泊まるよう進めると、二つ返事で泊まることになった。勿論銭形警部もだ。この島にいる限り逮捕はできないから諦めたのか、ルパン達と一緒になって酒を楽しんでいた。

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