艦娘を助けた翌日、俺達は食堂で食事をとっていた。
ルパン「相変わらずリーラちゃんの食事は美味しいね♥俺様毎日食べたい気分♪」
リーラ「ありがとうございます。拓哉様、如何でしょうか?」
ルパン「あらら…」
ルパンの言葉をスルーに回避するリーラ。その事にルパンは落ち込んでいた。
拓哉「ああ、塩加減や焼き加減もいい。また腕をあげたな」
リーラ「いえ、まだ拓哉様には敵いません」
拓哉「当たり前だ。俺はお前の師匠でもあるんだ。弟子に易々と負けるか。ご馳走さま」
そう言いながら拓哉はコーヒーを飲みながら新聞を見る。
拓哉「さて、今朝の情報はっと。ん~何々、『特車二課・第二小隊、暴走レイバーを捕らえるが、周りの被害甚大』か」
銭形「特車二課か」
ムシャムシャと食べてた銭形が、食事の手を止める。
ルパン「とっつぁん、何か知ってんの?」
銭形「本来ならお前達に話す事ではないが、まぁ有名だし構わんだろ。東京湾が地球温暖化の海面上昇に備え、大堤防を建設している事は知ってるな」
次元「ああ。確か“バビロンプロジェクト”って名前だったな」
ルパン「ああ。その建設をスムーズに行う為に、作業レイバーを作った。そのお陰で作業はスムーズに進み、後数年で工事は終わる」
銭形「だが同様に、レイバー関連の事故や事件が多くなり、更にはその“バビロンプロジェクト”に反対する“エコテロリスト”が社会問題になっている。その対抗策の為に作られたのが『特科車両二課中隊』通称『特車二課』だ。そして舞台は第一小隊と第二小隊とあるんだが…」
そこで銭形の言葉が止まる。
ルパン「とっつぁん?」
銭形「第一小隊はいいんだが、第二小隊の連中が特殊でな。警視庁の連中からは、寄せ集め、破壊者、税金の無駄遣い連中と言われている。特車二課に行くことは、わしらからすれば左遷扱いだからな。いい様に使われてるそうだ」
そう言い、銭形はコーヒーを飲む。
拓哉「なるほど。先程のバビロンプロジェクトだが、俺のじいちゃん…加藤豪昌はそのプロジェクトに参加して指揮してほしいと日本政府から通達があったけど断ってる」
不二子「ちょっと待って」
拓哉の言葉に不二子が待ったをかける。
ルパン「どしたの不二子ちゃん?」
不二子「さっきの話よ。加藤家は断ったって言ってたけど、現にそのプロジェクトを先頭で引っ張り支援してるのは加藤家の筈よ?」
五右衛門「そう言われれば」
拓哉「ああ、それはクズ共が勝手に行ってるだけですよ」
次元「クズ?」
リーラ「はい。彼方が名乗ってる加藤家は、当の昔に勘当されその資格は剥奪されております。ですが、どうしても加藤家の名は絶大です。既にかなり進んでいる建設に、本家も待ったをかけれません」
拓哉「ですので、嫌々ですがウチがそのまま引き継いだんですよ。クズを始末してね」
コーヒーを口に含み、そう答えた拓哉であった。
ルパン「なるほど。世界的に頂点に立つ加藤家も、そう言った秘密があったわけね」
拓哉「ええ。ですが、特に不便はありませんがね。本家を出ていった、もしくは勘当された連中にウチは容赦しませんから」
冷たく言われたその言葉に、ルパン達は黙ってしまった。そして、ルパン達は拓哉の島を後にした。
拓哉「……」
拓哉は書斎で先程の新聞の記事を見ていた。
グレイフィア「如何なさいましたか?」
拓哉「ん?いや、日本の警察とか、色々と面白い部署があるんだ~と改めて思ってね」
リーラ「確かにそうですね」
拓哉「そして、特車二課は別だけど、その一課や内務省直属の公安警察『公安9課』とか知り合いも多いけどね」
すると拓哉は、何かを考え始めた。
リーラ「拓哉様、何をお考えで」
拓哉「ん?リーラはもう検討ついてるだろ♪」
リーラ「…またですか」
拓哉の言葉に呆れるリーラ。
拓哉「リーラ、暫くの間空けるから、その間の事は頼んだぞ」
リーラ「かしこまりました。ですが、いつものようにさせていただきますので」
拓哉「分かってるよ。それじゃ頼んだぞ」
そして拓哉は出ていった。
リーラ「全く、拓哉様は良くも悪くも豪昌様に似てしまって」
グレイフィア「えっと…拓哉様どちらに」
リーラ「恐らく、先程話した特車二課に警察官として潜り込み、ご自分で体験されるつもりよ」
グレイフィア「ええっ!!で、ですが学校の方は」
リーラ「2~3ヶ月は休学扱いね。まぁ、拓哉様は成績優秀で出席日数も十分。なので、3ヶ月程休んでも問題ないわ」
グレイフィア「ご、豪昌様やかぐや様にご報告は…」
リーラ「その必要もないわ。正直言って、今回の様な事はこれが初めてじゃないわ。それに、あのお二人は拓哉様に甘いのよ。拓哉様が行う事は、『犯罪や加藤家に問題を起こさない限り好きにさせなさい』って言われているのよ。ま、それを容認する私も拓哉様には甘いのかもね」
そしてリーラも部屋を出ていき、グレイフィアだけが取り残されたのであった。それから、その話を聞いた豪昌とかぐやは、日本の総理や天皇陛下、そして警視庁の連中にその事を伝えた。当然、この事を知るのはトップ及び数人しか知らない。そして、特車二課に拓哉以外に、拓哉の護衛としてロベルタが事務員、加藤家の男が数人整備士として先に配属された。当然、特車二課の上司及び部下には一切その情報は報告されないのだ。