あれから数日後、拓哉は地下に向かい治療してる艦娘達の所に向かった。
拓哉「邪魔するよ」
束「た~ちゃん、お帰り」
ナノマシンで治療してるため、ここにいた束がそう言う。
拓哉「で、艦娘達の様子は?」
束「ん~、危険な数人は除いて他はもう起きても大丈夫だよ」
拓哉「なら少し話してみるか」
奥の部屋に行き中に入ると、入院患者が着る服を着てる艦娘達の姿だった。そして拓哉の姿を見て全員が黙る。
拓哉「なんだ、ここにいる連中は随分と元気そうでなによりだ」
「…貴方は」
短髪のブラウンの髪の女性が話しかける。
拓哉「加藤家次期当主の加藤拓哉だ」
「加藤家…」
どうやら、この女性は加藤家の事を知ってるそうだ。
「あの…何人かの姿が見えないんですけど」
拓哉「数人はまだ治療中だ。加藤家が総力を上げて治す事を約束する」
「…そう」
拓哉「お前達は栄養失調だったから、後2、3日すれば外にも出れる。食事は用意させるから、何か用があればあのスピーカーに話し掛ければ俺かウチのメイドが来る。じゃあな」
そう言い残し部屋を出て行こうとする。すると今度は、茶髪の女性が話しかける。
「Hye待つデース!私達が治ったら、貴方はどうするつもりデスカ?」
拓哉「行く宛があるなら、そこまで送ってやる。もしなければ…」
「なければ?」
拓哉「ウチで働くか?」
笑いながらそう答える拓哉。
「働く…デスカ」
拓哉「ああ。現に大和はウチでメイドトシテ働いてるぞ。もしくは、お前達が艦娘なら、ウチの島周辺の海上警備を任せたい」
『……』
拓哉「ま、今すぐ決めろとは言わないさ。暫くはゆっくり治療に専念しろ」
そう言い残し、拓哉は地下から出ていった。地上に上がり、食堂でリーラ達が用意したご飯を食べていた。
拓哉「リーラ、艦娘達が捕まってた場所はどうなってる?」
リーラ「はい。既に埋め立て作業が行われています。建物も1度全て取り壊し、新たに建設を始めています」
拓哉「そうか。ウチに作業用のレイバーってあったか?」
グレイフィア「いえ、その様なものはございません。ですが、束が開発した作業用ロボットが既に工事を始めています」
拓哉「なるほど。全ての工事はどれくらいで終わる?」
すると今度は、現場担当のロベルタと大和が話す。
ロベルタ「はい。解体から建設までの時間は約1ヶ月です」
拓哉「随分と早いな」
大和「束さんが作業用のロボットを沢山用意してくれましたので」
拓哉「そうか」
拓哉は大和を見る。
拓哉「大和、他の艦娘達がウチで働くかは分からんが、暫くはウチで面倒を見るんだ。外装や他に要望があるか聞いてやってくれ。あいつらも外装が変われば、囚われた記憶を甦らさないだろうさ」
大和「は、はい!ありがとうございます!では、早速皆に聞いてきます!!」
嬉しそうな表情で、大和は艦娘の所に向かった。
リーラ「嬉しそうでしたね」
拓哉「そらそうだろ。今まで死んだと思ってた仲間や姉妹が、数人以外は元気になったんだからな」
グレイフィア「そうですね」
拓哉「それと、そろそろウチの島周辺の警備も強化しないとな」
リーラ「でしたら、プレアデスと剣コノエ達を召集致しましょうか?」
拓哉「う~ん…」
リーラの提案に悩む拓哉。
拓哉「確かにあいつらを呼べば、島の強化にはなるけどその分爺ちゃん達の守りが薄くなっちゃ意味ないからな」
グレイフィア「そうですね。いくら向こうにセバスチャン様とセバス様がおられましても、人数が減ればその分お2人の危険が上がります」
リーラ「でしたら、どちらか片方に致しましょう」
拓哉「そうだな。ならプレアデスだけを呼ぼう。プレアデスを指揮してるセバスは、そのまま向こうに残りセバスチャンと引き続き爺ちゃんと婆ちゃんの護衛をお願いする。リーラ、グレイフィア、2人が今後のプレアデスを指揮する隊長と副隊長だ」
「「了解致しました」」
こうして、島の警備を強化するため、新たにプレアデスという戦闘メイド達がこの島に来ることとなった。因みに豪昌にこの事を話すと、プレアデスだけでなく加藤家全戦力を島に集結させろと言って、かぐやに怒られ拓哉に呆れられたのは、また別の話であった。