この世界   作:シャト6

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第3話

兵藤が堕天使に襲われた翌日、俺はじいちゃんに呼び出されて加藤家(本家)に来ている。

 

「よく来たの拓哉」

 

拓哉「久々だね爺ちゃん。それで、俺に何か用なのか?」

 

俺を温かく出迎えてくれた爺ちゃんに呼び出した理由を聞く。

 

「そうじゃ。今まで言っておらんかったが、お主には花嫁候補がいるんじゃ」

 

拓哉「・・・はい?」

 

爺ちゃんの突然の言葉に、俺は思わず変な声を出してしまった。

 

「あなた、いきなりそんな事を言われても、拓哉が困るだけですよ」

 

奥から婆ちゃんもやって来た。

 

拓哉「婆ちゃん、どういうことなんだ?」

 

「キチンと説明してあげるよ。拓哉は加藤家は、世界でもトップの地位なのは知ってるよね?」

 

そう言われて、俺は頷く。

 

「当然、許嫁や数多くの花嫁候補がいるのよ。本当なら、あっちにも話がいくはずだったんだけどね」

 

「フン!自分の息子すら見捨てる奴等に、加藤家を名乗る資格などない!!」

 

爺ちゃんは俺の親の事で顔を真っ赤にする。向こうは勝手に名乗ってるけど…

 

「分かっているよ。それでね、その話が拓哉に全ていっちゃうのよ」

 

拓哉「なるほど」

 

理由を言われて、俺は納得した。

 

拓哉「どれくらいいるんだ?」

 

「そうね~・・・ドリトル家に月の聖母に近衛家に・・・」

 

簡単に聞いただけでも、かなりの数があった。しかも、その内の数人は昔会ったことがある。

 

爺「そこでお前には、これから花嫁候補達に会ってもらう」

 

拓哉「会ってもらうって言われても・・・」

 

婆「これから、その人達の所に行ってもらうわよ」

 

拓哉「・・・はい?」

 

本日二度目の変な声を出してしまったのであった。翌日から、俺は学園を休み花嫁候補達がいる場所に出掛けるのであった。

 

拓哉「まずは何処からなんだ?」

 

リーラ「はい。まずは新奥浜に向かいます」

 

拓哉「新奥浜って言えば、爺ちゃんの娘の加藤家がいたよな?」

 

リーラ「はい。ですが、向こうは此方と違い、武道などは受けていません。極々普通の家庭です」

 

拓哉「なるほど。取り合えず行くか」

 

リーラ「かしこまりました。ロベルタ、出して下さい」

 

ロベルタ「かしこまりました」

 

まずは車で、新奥浜に向かうのであった。車を走らせること二時間、俺達は新奥浜に到着した。

 

拓哉「ここが新奥浜か」

 

リーラ「はい。まずは分家の加藤家に挨拶にいきます。その後に、ドリトル家のお嬢さんが通っている学校に向かいます」

 

そのまま分家に向かった。少し人里離れた場所に建つ1軒の家を見つけた。

 

リーラ「こちらがそうです」

 

拓哉「ここが・・・」

 

生まれて初めて分家にやって来た。取り合えずチャイムを鳴らす。すると、中から女性が出てきた。

 

「は~い」

 

リーラ「初めまして。加藤家から来ましたリーラと申します。そしてこちらが・・・」

 

拓哉「加藤拓哉です」

 

「あんたが父さん達が言ってた子だね。私は加藤梨理香だよ。一応、あんたの父親の妹だよ」

 

拓哉「・・・そうですか」

 

親父の名前を出されて、顔をしかめる。

 

梨理香「父さん達から聞いてるよ。悪かったね」

 

拓哉「いえ・・・」

 

梨理香「立ち話もなんだし、中に入りな。娘も紹介するよ」

 

そう言われて、ロベルタとリーラと一緒に中に入っていく。入ると、別の女性がいた。

 

梨理香「紹介するよ。私の自慢の娘の茉莉香だよ」

 

茉莉香「加藤茉莉香です」

 

拓哉「加藤拓哉だ。よろしく」

 

リーラ「拓哉様のメイドで、リーラ・シャルンホルストと言います」

 

ロベルタ「ロベルタと申します」

 

茉莉香「すご~い!メイドって初めて見た」

 

拓哉「確かにそうだろうな」

 

初めて見るメイドに、茉莉香は目をキラキラさせていた。

 

梨理香「茉莉香、拓哉は親戚になるんだよ」

 

茉莉香「そっか。だから同じ名字なんですね」

 

拓哉「そういうことだ」

 

そして、俺達は暫く他愛ない会話をするのであった。

 

拓哉(いつ以来かな。リーラ達以外とこんなに楽しく話したのは)

 

そんな事を思っていると、リーラが俺に話しかけてくる。

 

リーラ「拓哉様、そろそろ・・・」

 

拓哉「分かった」

 

いけないいけない。次に予定があるのを忘れてた。

 

梨理香「おや?これから何処かに行くのかい?」

 

拓哉「爺ちゃんや婆ちゃんから、俺の花嫁候補達に会いに行けって言われてまして」

 

梨理香「相変わらず、父さんと母さんの考えは分からないね」

 

拓哉「その意見には同意しますよ。それでは」

 

そして俺達は、次の花嫁候補の場所に向かうのであった。すると、婆ちゃんから連絡が入る。

 

拓哉「もしもし?」

 

『拓哉かい?分家の加藤家に行ったそうだね』

 

拓哉「うん。今さっき会ってきた」

 

『向こうの茉莉香ちゃんはどうだい?』

 

拓哉「どうって言われても・・・元気があって可愛かったよ?」

 

『そうかい♪なら、あの子も候補に入れてもいいんだよ?』

 

拓哉「はっ?」

 

『加藤家当主は、複数の花嫁を持ってもいいんだよ。ウチの人はそうしなかったけどね』

 

拓哉「いやいや!?流石にそれは・・・」

 

『大丈夫だよ。あんたなら上手くいくよ。けど、無理矢理はダメだからね。それじゃあね』

 

そして連絡を終えるのであった。

 

拓哉「・・・・・・」

 

リーラ「拓哉様」

 

拓哉「いくらなんでもな・・・」

 

リーラ「拓哉様が選んだ事に、私共は従います」

 

リーラはそう言いながら、俺の頭を撫でてくれるのであった。




加藤梨理香(モーレツ宇宙海賊)


加藤茉莉香(モーレツ宇宙海賊)
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