この話は私自身も余り読むことをお勧めしません。ですので、読んでも感想などは書かないでください。それでも良い方はお読みください。無理だと思う方は読まないこと、ブラウザバックする事をお勧めします。思いっきり勧めます。
トーマスの修理に取り掛かって三日が経った。だが、ほかの機関車とは違いかなり特別な作りになっている為、思いのほか時間がかかるようだ。その間、拓哉は久々の休みを利用して、リーラとロベルタの三人で買い物に来ていた。
拓哉「たまには、こんな風にのんびりと買い物をするのもいいね」
リーラ「そうですね」
そんな話をしながら歩いていると、1人の男とぶつかった。
拓哉「すみません。大丈夫ですか?」
「あ…はい、大丈夫です」
見るとその男性は、かなり顔が蒼かった。
拓哉「本当に大丈夫ですか?失礼ですが、かなり顔色が悪く見えますが」
「いえ、大丈夫…だいじょ」
すると男性は泣き出した。流石にこの様子に拓哉達も驚きを隠せなかった。そして、取り合えず男性を加藤家が経営している店に入り、特別個室を用意させた。
「すみません」
拓哉「いえ。それより、何かあったんですか?」
拓哉の言葉に、男性は言葉を詰まらせる。
拓哉「いきなり見ず知らずの他人に話すのは難しいかもしれませんが、誰かに話すだけでも楽になりますよ」
「……」
その言葉に、男性は決心して拓哉に話し始める事にした。
「あの…実は」
拓哉「おっと、その前にお互い自己紹介をしましょう」
「そ、そうですね。僕は悟っていいます」
拓哉「悟さんですね。俺は拓哉っていいます」
悟「よろしくお願いします拓哉さん。それで…実は僕には彼女がいるんですが、その彼女が…」
そこで再び悟は言葉を止めてしまった。だが、拓哉はその言葉を聞いてピンと来ていた。
拓哉「悟さん…あくまで俺の勘ですが、もしかして彼女さん浮気されていますか?」
悟「浮気というか…僕が知らない間に別の男と」
拓哉「ああ、なるほど(これってまさか、彼女を寝取られたって事か?)」
全てを理解した拓哉は、悟の事だが自分の事のように怒りを露わにしていく。
リーラ(まずいですね。拓哉様はこの手の話は大嫌い。特に人の彼女を寝取るなどもってのほかです。それの法律を出そうと、自ら総理や天皇陛下に直談判されているくらいですからね)
拓哉「…悟さん。貴方はどうしたいんですか?」
悟「えっ?」
拓哉「はっきりと言いますけど、私はそういった行動をする人間が大嫌いです。それをしたら重罪になるように総理や天皇陛下に、私自ら直談判しに行っているくらいなんです」
悟「そ、総理!?天皇陛下直談判!!?」
その言葉に、悟は拓哉が只者ではないと思った。
拓哉「貴方が彼女やその相手に復讐をしたいと言うなら、私が力を貸します」
悟「そ、そんなの悪いですよ」
拓哉「いえ!ダメです!!貴方がそんなんでは、相手は図に乗る一方ですよ!!」
悟「……」
拓哉の言葉に、黙っていた悟は決心した。
悟「拓哉さん、お願いします!!」
拓哉「わかりました!!」
こうして拓哉は、悟の彼女とその相手の復讐をする手伝いをすることにしたのであった。それから1週間後、再び拓哉と悟は以前出会った店で話している。今回はリーラとロベルタではなく、束、大和、香貫花が一緒に来ている。
悟「えっと…こちらの方達は?」
拓哉「紹介します。篠ノ乃束、大和、香貫花・クランシー巡査部長です」
束「ヤッホー」
大和「初めまして」
香貫花「香貫花・クランシーよ」
悟「拓哉さんは、随分いろんな方とお知り合いなんですね」
拓哉「いえ、たまたまですよ。それで、例の物は手に入れれましたか?」
悟「はい」
そう言うと悟は音声を録音するボイスレコーダーとビデオカメラを渡してきた。
拓哉「ありがとうございます。束、一応解析や編集を頼むよ」
束「お任せ♪」
そして束は部屋を出て行った。
拓哉「それで、今彼女さんは?」
悟「今日は楓さんは家にいるんじゃないかと。僕は仕事があるって言って出てきましたので」
拓哉「となると、出かけていなければ家にいるはずだが」
すると、拓哉の携帯に連絡が入る。
拓哉「もしもし。うん…うん…わかった。今すぐ向かう」
悟「どうしました?」
拓哉「いえ、以前悟さんに教えてもらった部屋ですが、そこに男が入って行ったそうです」
その言葉を聞いて、悟はショックを受けていた。
拓哉「これは確定ですね。今すぐ向かいましょう」
そして拓哉達は、車に乗り悟と彼女の楓が住んでる家に向かった。到着すると1人の女性が立っていた。
「お待ちしていました拓哉様」
拓哉「ありがとうロベルタ。で、出てきた?」
ロベルタ「いいえ。入ったまま出てきておりません」
拓哉「そうか…悟さん、今から突撃しますが大丈夫ですか?」
悟「は、はい。覚悟はできてます」
拓哉「そうですか。では行きましょう!」
そして拓哉達は部屋の中に入って行く。すると部屋の奥から声が聞こえた。
悟「楓さん…」
拓哉「これで確定か。胸糞悪い」
悟の彼女の声を聞いて拓哉の表情は更に険しくなる。
拓哉「行くぞ」
そして2人がいるであろう寝室に入って行く。すると案の定2人は生まれたままの姿で抱き合っていた。
楓「きゃああ!!」
「な、なんだよお前ら!」
拓哉「それは悟さんのセリフだ」
楓「えっ…嘘…なんで」
楓は、仕事で出て行った筈の悟が一緒にいたことに動揺していた。
悟「楓さん…僕とはしないくせに、全然知らない男の人とはできるんですね」
楓「ち、違うの悟君!!」
拓哉「何が違うんですか?現に貴方は悟さんを裏切ってるじゃないですか」
楓「違う…愛してるのは悟君だけなの!」
悟「……」
楓の言葉も、今の悟には信じられない。
「なんなんだよお前ら!!警察呼ぶぞ!!」
香貫花「私がその警察よ」
香貫花はそう言いながら警察手帳を男に見せる。
「う、嘘だろ。なんで警察がここにいるんだよ」
拓哉「それは別にいいとして…まず貴方の名前は
誠也「なんで俺の名前を知ってんだよ!!?」
拓哉「こっちで色々と調べたんだよ。お前、大学のサークルで彼女を襲ったよな?」
誠也「そ、それは…」
拓哉の言葉に誠也は言葉を詰まらせる。
香貫花「言い訳は結構よ。後は塀の中で聞かせてもらうわ。貴方の大学のお友達も一緒にね」
誠也「なっ!!」
香貫花の言葉に驚く誠也。
拓哉「お前のサークルの連中が洗いざらい話してくれたよ。ま、俺から言わせれば襲われたのにそのまま関係を続けてるのもふざけてるがな」
「「……」」
拓哉の言葉に2人は黙る。
拓哉「さて悟さん、今現在彼女である楓さんに言いたいことがあるんですよね」
悟「…………」
拓哉にそう言われた悟は、楓と誠也の前に立つ。
楓「悟君」
悟「楓さん、嘘を言った僕にも原因はあると思います。だけど、僕より彼を選んだ楓さんとはもうお付き合いを続けることはできません」
楓「そんな…やだ…やだよ悟君…」
拓哉「これを聞いてもこんなことがまだ言えるのか?」
拓哉は悟から受け取ったボイスレコーダーを再生する。
楓『別にいいよ。こんなのいらないから』
誠也『悟さ~ん!楓さんサイコーです!』
拓哉「で、言い訳は?」
「「……」」
拓哉「だんまりか。ま、取り合えず誠也さんには悟さんに慰謝料として200万。楓さんは一応襲われたことを考慮して、悟さんに80万払って下さい。お前らは悟さんにそれだけの事をしたんだからよ」
誠也「ふ、ふざけんな!!俺は絶対払わないからな!!」
誠也がそう言った瞬間、拓哉は誠也を思いっきり蹴り飛ばした。
誠也「がはっ!!」
拓哉「おい、これ以上ふざけた事ぬかすと、この世に生きてることを後悔させるぞテメェ」
拓哉は蹴られて蹲ってる誠也の髪を掴んで、今までにないくらいな表情で言う。
『!!?』
その光景を見た香貫花達全員が背筋が凍る思いだった。
拓哉「さて香貫花さん。逮捕する前にこいつの財産を全て没収させて貰います」
香貫花「分かったわ」
誠也「全財産って…お前に何の権利があって」
拓哉「権利…ですか」
すると拓哉は誠也を見る。
拓哉「改めて自己紹介をしておきましょう。私の名前は加藤拓哉といいます」
楓「加藤って」
誠也「嘘…だろ」
悟「もしかして」
大和「はい。拓哉様は現当主である加藤豪正様のお孫様であり、次期加藤家当主になられるお方です」
「「「!!?」」」
その言葉を聞いた3人は驚きが隠せなかった。
拓哉「本当は加藤家の力を使いたくなかったが、お前が権利と言うからな。加藤家は警察以上の権利があるんだよ。それに、俺はお前の様な人の彼女を寝取る奴が死ぬほど嫌いなんだよ!!」
誠也「……」
拓哉「お前の財産を悟さんの慰謝料に充てる。そして…」
拓哉は体を布団で包んでる楓を見る。
拓哉「悪いがあんたは今日限りで会社はクビだ」
楓「な、なんで…」
拓哉「あんたが働いている会社は、俺の企業なんだよ。だから、浮気する奴なんかは置いておけないんだよ」
楓「そんな…」
拓哉「これから2度と悟さんに関わるな。んで、悟さんは例の話進めていいですか?」
悟「お願いします」
拓哉と悟は、何かの話を始める。
楓「悟君、どういうこと」
悟「この家を出て、拓哉さんが直々に経営してる会社で働くことになったんだよ」
拓哉「そういうことだ。お前は実家に帰って、悟さんに慰謝料支払う方法でも探すんだな」
悟「……」
すると悟は拓哉に話しかけた。
悟「拓哉さん、せめて仕事のクビは回避してもらえませんか?」
拓哉「…いいんですか?」
悟「はい。元々僕も嘘をつきましたし」
拓哉「…わかりました。一応同じ部署には戻せないんで、ウチのスタッフの監視のもととなりますが」
悟「お願いします」
楓「悟君」
悟「楓さん。これが僕にできる最後の事です。これからはお互い他人になりますが、体を壊さないように気を付けて」
そう言い残して、悟は部屋から出て行った。
香貫花「それじゃあ、私もこいつを連れて行くわ」
拓哉「ありがとうございます香貫花さん。後日お礼をさせてください」
香貫花「…楽しみにしてるわ」
そして香貫花も、誠也を連れて出て行った。
拓哉「じゃあロベルタ。悪いけど後は頼んでいいか?」
ロベルタ「かしこまりました。すぐに引っ越しの手続きをいたします」
拓哉「頼んだよ。既に社員寮には空きがあるから、そこに荷物を運んでおいてくれ」
そして拓哉も部屋を出て行こうとした時、楓が話しかけてきた。
楓「あの…」
拓哉「……」
楓「本当にすみませんでした。私、どうにかしていたみたいで」
拓哉「ホントだよな。悟さんも最後はお人よしだったけど、普通襲われた相手に堕ちて、挙句の果てに『肉体的浮気なのでセーフ』って。はっきり言って頭イカれてるとしか思えなかったな」
楓「はい…」
拓哉「ま、自分で蒔いた種だ。責任もって刈り取るんだな。お前のような都合よく自分の考えを通す奴は嫌いだ。相手の事をどれだけ愛してても、肉体関係になったらお前が悪い。それに、避妊もしていないみたいだし、子供ができた場合どうするつもりだったんだ?」
楓「それは…」
拓哉に言われ、楓は言葉を詰まらせる。
拓哉「はぁ…考えてすらなかったか。つくづくクソだな。悟さんに強引に別れる事を進めて正解だな。考えてないし、子供ができた場合言い訳でもするつもりだったんだろう」
楓「……」
拓哉「ダンマリか。つくづく救いようのない奴だったみたいだな。じゃあロベルタ、後は任せた」
ロベルタ「かしこまりました。大和、束様、拓哉様のお送りお願いしますね」
大和「任せてください」
束「大丈夫大丈夫!この束さんに任せなさいって」
そしてロベルタと未だに黙ってる楓を残して、拓哉達は出て行った。あれから3か月、悟は拓哉が初めて立ち上げた会社の秘書になり、職場の仲間にも恵まれ今ではすっかり元気を取り戻していた。そして、誠也は楓を一緒に襲ったサークルの連中と一緒に逮捕され、今は塀の中で罪を償っている。楓はというと、実家に戻りそこから拓哉のスタッフが監視しながら仕事をこなしており、月に5万ずつ返済すると言ったので、毎月給料の手取りは5万引かれた状態で入金されている。楓自身は、悟本人に償いをしたいそうだが、拓哉が悟に会うのはまだ早すぎると言われたため会うことはなかったそうだ。だが、スタッフが中身や内容を確認した上で手紙のやりとりが行われているらしい。
拓哉「ホント、世の中にはどうしてあんな事をする連中がいるんだろうな」
リーラ「そうですね」
拓哉「悟さんは、これからいい事が起こるといいな。俺みたいに一度どん底を味わわない方がいいんだよ」
リーラ「拓哉様…」
拓哉「さて!今日も出勤してくるよ」
リーラ「お気をつけて行ってらっしゃいませ」