この世界   作:シャト6

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第33話

拓哉「これが、俺とナナミ達との出会いだよ」

 

ユリ「そうだったのですか」

 

シェリル「ホント懐かしいわね。けど、いきなり気絶はやめてほしかったわ」

 

拓哉「まぁそう言うなよ。ああでもしないと、シェリルやアルは信用しないだろ?」

 

アル「ガハハハ!ちげぇねぇ」

 

拓哉の言葉に、シェリルは呆れながらも笑い、アルは豪快に笑い出した。

 

リーラ「皆様、そろそろお休みになられてはいかがでしょうか?」

 

拓哉「そうだな。んじゃ、今日はこの辺にして明日は観光にでも行くか」

 

「「賛成!!」」

 

拓哉がそう言うと、ナナミとトーマスは楽しそうにして部屋に入って行ったのであった。そして翌日…

 

拓哉「朝か」

 

拓哉は目を覚ます。すると、リーラが部屋に入って来る。見ると何やら慌てていた。

 

拓哉「どうしたんだリーラ?」

 

リーラ「拓哉様、昨日東京銀座にておかしな門が出現したそうです」

 

拓哉「門だと?」

 

リーラ「はい。そして、銀座にいた多くの人が門から出てきた人…ドラゴン等にやられました」

 

拓哉「なんだと!?」

 

リーラの言葉を聞いて驚く拓哉。

 

拓哉「ドラゴンってまた…しかし、本来ドラゴンは人間界にはいないはず」

 

リーラ「はい。先程ティアマットに聞きましたが、どうもこの世界には存在しないドラゴンや竜だそうです」

 

拓哉「なるほど。となると、特車二課の俺達もかり出される可能性がありそうだな」

 

今現在所属している特車二課の事を考える拓哉。

 

リーラ「お察しの通りです。少し前にロベルタが先に特車二課に向かいました」

 

拓哉「となると、第二小隊の連中も向かってるか」

 

そう考えた拓哉は、出勤用の服に着替える。

 

拓哉「リーラ。悪いがナナミ達には今日の観光は中止と言っておいてくれ。そして、島の警戒態勢を最大限に引き上げてくれ」

 

リーラ「かしこまりました」

 

拓哉「ティコも海から島内の巨大な湖に移動させてくれ」

 

リーラ「はっ!」

 

そしてリーラは部屋を出ていく。拓哉はそのまま特車二課に出勤する。出勤すると、格納庫は既に出撃準備に慌てている。

 

太田「佐藤!遅いぞ!!」

 

拓哉「すみません太田さん」

 

香貫花「あら拓哉、来たのね」

 

拓哉「はい。朝から慌ただしいですね」

 

香貫花「ええ。貴方も知っているとは思うけど、銀座に突如現れた謎の門。そこから出てきたまるで中世時代の兵士達に多くの人が犠牲になった事件。今回は特車二課、陸上自衛隊と協力して門の向こうに行くことになるそうよ」

 

拓哉「なるほど」

 

香貫花から説明を聞き、拓哉も準備する。

 

後藤「おぉ佐藤、来たか。悪いが隊長室まで来てちょうだいな」

 

拓哉「分かりました」

 

後藤隊長に呼ばれた拓哉は隊長室に向かった。

 

拓哉「佐藤巡査、入ります」

 

後藤「はいよ~」

 

中に入ると、第一小隊の南雲隊長、第二小隊の後藤隊長、そして自衛隊の人に何故か拓哉の祖父の加藤豪昌とリーラもいる。

 

拓哉「…物凄い方達がいますね。まさか加藤家当主である加藤豪昌さんがおられるとは」

 

豪昌「ハハハハハッ!拓哉よ、もう普段通りで構わないぞ」

 

拓哉「あ~…話したのね南雲さんや後藤さんに」

 

リーラ「はい拓哉様」

 

後藤「しっかりと聞いちゃった」

 

南雲「しかし驚きました。まさか貴方が次期加藤家当主でしたとは」

 

拓哉「南雲さん、話し方普段通りでいいですよ」

 

南雲「…分かったわ」

 

拓哉がそう言うと、少し困り気味に南雲は話す。

 

後藤「けど、なんでまた加藤家次期当主が特車二課(ウチ)に来たの?しかも身分まで隠して」

 

拓哉「いや、以前ICPOの銭形警部から特車二課の話を聞きましてね。それで少し興味がわきまして」

 

後藤「は~、興味ねえ」

 

拓哉「ええ」

 

拓哉は笑顔でそう答える。後藤は頭をポリポリかく。

 

「えっと…そろそろしてもよろしでしょうか?」

 

南雲「ああ、すみません」

 

そして話を始める。

 

「自分は外務官僚の菅原浩治と申します。隣にいるのは、特地派遣方面隊指揮官の狭間浩一郎です」

 

狭間「自分は狭間浩一郎陸将です!」

 

拓哉「外務官まで出てくるとは、まさか日本はあっちの資源とか目当てとかか?」

 

「「……」」

 

拓哉の言葉に狭間と菅原は黙る。

 

拓哉「はぁ…ま、それに関しては爺ちゃんに任せるとして、なんでわざわざ爺ちゃんがいるの?」

 

豪昌「それなんじゃが、わしは政府の連中と色々と話をつけなきゃならん。それに、日本にできた門…ゲートを狙ってくるバカな連中もおる可能性も潰さにゃならんからのう。そこで拓哉や、お前がわしの代わりに自衛隊達と向こうに行って欲しいんじゃ。バカなことを考えてる連中の監視も含めての」

 

拓哉「なるほど」

 

豪昌「もちろん、加藤家の権限も復帰するから、お前さんの自由にすればよい。それを条件にウチの連中を何人か派遣する事になったからな」

 

後藤「ってな訳だ。一応佐藤…いや、拓哉は第二小隊と一緒にゲートの向こうに行くが、基本は自由にしてくれていいから」

 

拓哉「了解。あ、ならできれば香貫花・クランシー巡査部長を俺の側近にお願いしたいんですが」

 

後藤「香貫花を?」

 

拓哉「ええ。実は最初に出勤した時にバレまして。それに、昔香貫花さんとお婆さんを助けた事がありまして」

 

後藤「なるほどねぇ。ま、お前さん一人で行かせると他の連中が色々とうるさそうだしね」

 

後藤の言葉に、拓哉と南雲は苦笑いするしかなかった。そしてゲート突入日、拓哉達特車二課も集まっている。

 

拓哉(やれやれ…せっかくナナミ達が来てるのに、これじゃ日本を案内できないな)

 

そんな事を考えていた。チラッと隣を見ると、今にも駆けだしそうな太田がいる。そして自衛隊と特車二課はゲートをくぐり特地と呼ばれる場所に行くのだった。

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