拓哉「ふ〜…やっと今日の仕事終わったな」
リーラ「お疲れ様です拓哉様」
今日の仕事を終え、俺はリーラと帰宅している。珍しく車ではなく歩きだ。すると…
拓哉「ん?」
目の前をフラフラと歩く男がいた。
拓哉(酔っ払いか?)
すると男は突然倒れた。慌てて俺とリーラは近寄る。
拓哉「大丈夫ですか!?」
「うぅ…ミユキ…ちゃん…」
男は泣きながら拳を握っていた。
拓哉「……」
リーラ「拓哉様…」
俺はもしやと思い、リーラに水を買って来るように伝えた。買ってきた水を男に渡し、ようやく落ち着いた。
「すみません。ご迷惑をかけまして」
拓哉「いえ、それはいいんですが…何かありましたか?」
「ええ…まぁ」
拓哉「よかったら話してみませんか?誰かに話すだけでも楽になれますよ?」
「そう…ですね。実は…」
彼は話し始めた。彼の名前は中西ダイスケ。何でも彼には、婚約した彼女がいるそうだ。名前は小森ミユキ。その彼女が、付き合う前に大木という男に持ち帰られていたらしい。それは付き合う前だからいいとして、婚約しても何度も大木と会っていて、挙句の果てに動画も撮っているそうだ。なのに、彼女は未だに婚約者のダイスケより大木の方を優先しているそうだ。因みに大木は、二人が婚約して付き合っている事を知らないそうだ。
拓哉(あ〜…これは大木の方は慰謝料は難しいな)
ダイスケ「俺…情けなくて…」
拓哉「それでやけ酒したと」
ダイスケ「はい…」
拓哉「ダイスケさん。厳しい様ですが、大木って方は慰謝料は難しいでしょう。二人が婚約して付き合っている事を知らないんですから」
ダイスケ「そう…ですか」
拓哉「ですが、婚約者の小森ミユキさんからは取れると思います。どうしますか?ここで会ったのもなにかの縁。こちらで弁護しますが?」
俺はついこの間、弁護士試験を合格したのだ。あの法案を通すなら、自分も詳しくないとな。
ダイスケ「えっと…」
拓哉「大丈夫です。俺に任せてください」
ダイスケ「…分かりました。拓哉さん、お願いします」
拓哉「ええ」
そして翌日、ダイスケが小森ミユキを呼び出した。
ミユキ「えっと…ダイスケ君、この人は?」
拓哉「失礼しました。私は弁護士の者です」
ミユキ「何で弁護士の人が?」
拓哉「小森ミユキさん。貴方、ダイスケさんと婚約しても、大木という男と繋がってますね?」
ミユキ「!?」
俺はダイスケから受け取ったDVDを再生した。そこには、大木との行為中の動画が流れる。
ミユキ「……」
拓哉「婚約前の事ならあれですが、婚約してからもこの様な行為。貴方に慰謝料を請求いたします」
ミユキ「……」
ダイスケ「ミユキちゃん。俺は凄くショックだったよ。あの日も、俺の誘いを断って大木を優先した。大木の奴は、俺達が婚約して付き合ってる事は知らないから何も言えないけど、ミユキちゃんの事が分かったよ」
ミユキ「違う…違うの…」
拓哉「何が違うのか。現に貴方は、この動画でもおっしゃってるではないですか。大木の●●●が好きと」
ミユキ「!!」
拓哉「あ、このDVDは既に貴方の実家に送らせて頂いています」
ミユキ「何で…」
拓哉「それは貴方が1番理解しているはずでは?」
ミユキ「……」
ダイスケ「もう金輪際会わないから。後は弁護士の拓哉さんを通してね」
そしてダイスケは部屋を出ていった。その後、ダイスケはミユキから慰謝料300万を受け取った。ミユキ実家から今回の件で、外出禁止を言い渡され、親に立替えてもらったお金を返すべく、親戚のツテで遠くに行った。大木の方は、ダイスケから話を聞き、笑ってはいたが、申し訳なく思い、気持ちだが50万と、自分も手を出していない女を紹介した。趣味はあれだが、根はなんだかんだです真面目みたいだな。ダイスケは、大木から紹介された女と、なんだかんだで上手く行き、もうじき結婚予定だそうだ。大木本人は、基本狙ってた奴は持ち帰りとかをするが、恋人がいたり婚約、既婚者には絶対手を出さないそうだ。おそらく過去に痛い目見たんだろうな。