この世界   作:シャト6

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第5話

数名の花嫁候補と出会った拓哉は、久々の休みを満喫していた。

 

拓哉「ホレホレ~♪」

 

「ニャ~♪」

 

子供も時に拾った黒猫、名前は《黒歌》という。何でそんな名前にしたかと言うと、夢の中でその名前がいいと黒歌自信に言われたのである。何を馬鹿なことを言ってるんだと思ってるかも知れないが、事実である。

 

拓哉「あ~和むわ~♪」

 

黒歌「ニャ?」

 

拓哉がそう呟くと、黒歌が俺の膝の上で丸くなる。

 

拓哉「何でもないよ。今までこんな事なかったからな。黒歌が来てから、お前を撫でるのが楽しみなんだよ♪」

 

黒歌「ウニャ~」

 

黒歌は、拓哉のお腹に頬擦りをしてきた。和やかな空気が流れていたが、そんな空気は直ぐに去ってしまった。

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

 

拓哉「誰か来たみたいだな。リーラ、出てくれるか?」

 

リーラ「分かりました」

 

リーラは玄関に行く。すると、直ぐに戻ってきた。

 

拓哉「誰だったんだ?」

 

リーラ「はい。実は・・・」

 

「拓哉~!!遊びに来たぞ~!!!」

 

「元気かい?タクちゃん♪」

 

やって来たのは、ガタイのいい黒髪の男と、スラッとした銀髪ロン毛の男だった。

 

拓哉「折角の休日に・・・何しに来たんですか?ユーストマさん、フォーベシィさん」

 

ユーストマ「おいおい拓哉、そんな他人行儀な言い方するなよ。義父と呼んでもいいんだぜ?」

 

フォーベシィ「僕もお義父さんと呼んでもいいんだよ♪」

 

拓哉「言いませんから!!(全く・・・せっかく黒歌やリーラとのんびりしてたのに・・・)。それで、神と魔王が何用で?ただ遊びに来た訳じゃないんでしょ?」

 

フォーベシィ「確かにそうだね」

 

ユーストマ「いや~な、豪昌の奴から拓哉が次期当主になるって聞いたからな♪」

 

拓哉「確かに言われましたよ。けど、爺ちゃんが生きてる間はないですよ」

 

フォーベシィ「でも、事実上は君が当主だよ?流石の豪昌が、彼らに引き継がせるつもりはないんだしね。僕らも、彼らには愛想が尽きてね」

 

二人が言う彼らとは、拓哉の両親と兄の事である。三人は、加藤家を永久追放になっている。拓哉は少し顔をしかめる。

 

ユーストマ「・・・すまねぇ。嫌なことを思い出させたな」

 

拓哉「気にしないで下さい」

 

フォーベシィ「そうか。・・・それでだけど、僕達は挨拶に来たんだよ。他の皆もいずれ来ると思うよ?」

 

ユーストマ「だろうな。後、シア達もお前に会いたがってたぞ」

 

拓哉「皆は元気にしてるんですか?」

 

フォーベシィ「皆元気だよ。君とは学校が違うからね。寂しがってるよ」

 

拓哉「流石にそればかりは・・・」

 

ユーストマ「ふむ・・・マー坊、サー坊に相談してあの計画を早めるか?」

 

フォーベシィ「そうだね神ちゃん。サーゼクスも乗り気だし、いい頃合いかもね」

 

二人で何かヒソヒソと話しているが、何を言ってるか聞こえなかった。

 

ユーストマ「取り合えず俺達は戻るな」

 

フォーベシィ「今日はあくまで挨拶に来ただけだからね」

 

そう言い残して、二人は帰っていったのであった。

 

拓哉「相変わらず、嵐が過ぎ去った感じがするよ。あの二人が来たら」

 

リーラ「フフッ、そうですね」

 

リーラは笑いながら答えるのであった。

 

拓哉「ところでさ、花嫁候補ってまだいるの?」

 

リーラ「まだまだおられます。川神鉄心さんの孫である川神百代、黛家の娘である黛由紀江、九鬼財閥の令嬢の九鬼揚羽、松永家の娘である松永燕、冥界では、フォーベシィ様の娘のネリネ様、サーゼクス様の妹のリアス・グレモリー様、そして奥様の妹のグレイフィア・ルキフグス様、レヴィアタン様の妹のソーナ・シトリー様、天界でユーストマ様の娘のリシアンシス様と、その他にも多くの花嫁候補がおられます」

 

拓哉「・・・全員に会いに行けって、無理すぎない?」

 

リーラ「・・・そうですね」

 

流石のリーラも、それには同意してくれたのであった。翌日、学園にやって来るとサーゼクスに呼び出された拓哉。

 

拓哉「サーゼクスさん?」

 

サーゼクス「開いてるから、入ってきてくれるかな」

 

拓哉「失礼します」

 

中に入ると、魔王であり、この駒王学園の理事長であるサーゼクス・ルシファーが座っている。横には、彼の奥さんでメイドであるフィーナがいた。

 

サーゼクス「久し振りだね拓哉君」

 

拓哉「そうですね。確かに久し振りですねサーゼクスさん」

 

サーゼクス「昔みたいに、お兄ちゃんとは言ってくれないのかい?」

 

拓哉「俺の年齢も考えて下さいよ。ただでさえ、19になったんだからさ」

 

拓哉の年齢は19歳。学校に通ったことがなかった俺に、豪昌やかぐやがここに通わせてくれた。

 

サーゼクス「それもそうだね。もう君も19歳か・・・早いものだね」

 

昔を懐かしむように話すサーゼクスである。

 

拓哉「それで、話とはなんですか?」

 

サーゼクス「うん。実は、近々リアスの婚約会見が行われるんだよ」

 

拓哉「リアスが?」

 

サーゼクス「父が勝手に話を進めてしまってね。僕としては、妹には自由に恋愛をしてほしいと思っているんだけど・・・」

 

拓哉「立場上、無闇に口出しは出来ないって訳か」

 

サーゼクス「その通りだよ」

 

魔王も色々と大変みたいである。

 

拓哉「それで、俺にどうしろと?」

 

仕事モードに入った為、いつもと口調が変わる。

 

フィーナ「それについては、私が説明致します」

 

横にいたフィーナが話始める。

 

フィーナ「私は放課後に、お嬢様の所に行くつもりです。その時に、婚約者であるライザー様も来られます」

 

拓哉「ライザーって、もしかして婚約者ってフェニックス家なのか?」

 

サーゼクス「そうなんだ。リアスは君の花嫁候補でもある。けれど、父はそれに反対でね。人間と結婚させるなら、純血の悪魔同士がと」

 

拓哉「爺ちゃん達から聞いたけど、確かに今の悪魔は種族の数が減少してるのは知ってる。けど、ウチは三つ巴の戦争を止めたんでしょ?ある意味喧嘩売ってるんですか?」

 

拓哉は少し睨みながら言う。

 

サーゼクス「私達悪魔や、天使に堕天使の幹部は、そんなつもりはない。けれど、父や別の御偉いさん達がね」

 

拓哉「・・・だから、悪魔とかはあまり好きになれないんだよ」

 

リーラ「拓哉様・・・」

 

拓哉の言葉に、リーラは悲しい顔をする。サーゼクス達とは普通に話している拓哉ではあるが、心の奥にはやはり悪魔なので警戒しているのである。

 

サーゼクス「そこで依頼内容だけど、リアスの手助けをしてあげてほしい」

 

拓哉「別にそれは構わないが、向こうは俺の事を覚えてるのか?」

 

サーゼクス「おそらく覚えていないだろうね。君達が会ったのは、お互い小さい時だったからね」

 

拓哉「だろうな」

 

サーゼクス「最悪の場合、レーティングゲームにも参加してくれて構わない」

 

拓哉「・・・なるほど。なら、そうさせてもらおうか」

 

サーゼクス「報酬は好きなのを言ってくれ」

 

拓哉「依頼が完了したらね」

 

フィーナ「では後程、私が魔方陣で呼び出しますので」

 

拓哉「了解。リーラも一緒でいいよな?」

 

サーゼクス「構わないよ」

 

拓哉「それじゃあ放課後に」

 

そして拓哉とリーラは、理事長室を出ていった。




フォーベシィ(SHUFFLE)


ユーストマ(SHUFFLE)


フィーナ(オリジナルキャラ)


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