数名の花嫁候補と出会った拓哉は、久々の休みを満喫していた。
拓哉「ホレホレ~♪」
「ニャ~♪」
子供も時に拾った黒猫、名前は《黒歌》という。何でそんな名前にしたかと言うと、夢の中でその名前がいいと黒歌自信に言われたのである。何を馬鹿なことを言ってるんだと思ってるかも知れないが、事実である。
拓哉「あ~和むわ~♪」
黒歌「ニャ?」
拓哉がそう呟くと、黒歌が俺の膝の上で丸くなる。
拓哉「何でもないよ。今までこんな事なかったからな。黒歌が来てから、お前を撫でるのが楽しみなんだよ♪」
黒歌「ウニャ~」
黒歌は、拓哉のお腹に頬擦りをしてきた。和やかな空気が流れていたが、そんな空気は直ぐに去ってしまった。
ピンポーン
拓哉「誰か来たみたいだな。リーラ、出てくれるか?」
リーラ「分かりました」
リーラは玄関に行く。すると、直ぐに戻ってきた。
拓哉「誰だったんだ?」
リーラ「はい。実は・・・」
「拓哉~!!遊びに来たぞ~!!!」
「元気かい?タクちゃん♪」
やって来たのは、ガタイのいい黒髪の男と、スラッとした銀髪ロン毛の男だった。
拓哉「折角の休日に・・・何しに来たんですか?ユーストマさん、フォーベシィさん」
ユーストマ「おいおい拓哉、そんな他人行儀な言い方するなよ。義父と呼んでもいいんだぜ?」
フォーベシィ「僕もお義父さんと呼んでもいいんだよ♪」
拓哉「言いませんから!!(全く・・・せっかく黒歌やリーラとのんびりしてたのに・・・)。それで、神と魔王が何用で?ただ遊びに来た訳じゃないんでしょ?」
フォーベシィ「確かにそうだね」
ユーストマ「いや~な、豪昌の奴から拓哉が次期当主になるって聞いたからな♪」
拓哉「確かに言われましたよ。けど、爺ちゃんが生きてる間はないですよ」
フォーベシィ「でも、事実上は君が当主だよ?流石の豪昌が、彼らに引き継がせるつもりはないんだしね。僕らも、彼らには愛想が尽きてね」
二人が言う彼らとは、拓哉の両親と兄の事である。三人は、加藤家を永久追放になっている。拓哉は少し顔をしかめる。
ユーストマ「・・・すまねぇ。嫌なことを思い出させたな」
拓哉「気にしないで下さい」
フォーベシィ「そうか。・・・それでだけど、僕達は挨拶に来たんだよ。他の皆もいずれ来ると思うよ?」
ユーストマ「だろうな。後、シア達もお前に会いたがってたぞ」
拓哉「皆は元気にしてるんですか?」
フォーベシィ「皆元気だよ。君とは学校が違うからね。寂しがってるよ」
拓哉「流石にそればかりは・・・」
ユーストマ「ふむ・・・マー坊、サー坊に相談してあの計画を早めるか?」
フォーベシィ「そうだね神ちゃん。サーゼクスも乗り気だし、いい頃合いかもね」
二人で何かヒソヒソと話しているが、何を言ってるか聞こえなかった。
ユーストマ「取り合えず俺達は戻るな」
フォーベシィ「今日はあくまで挨拶に来ただけだからね」
そう言い残して、二人は帰っていったのであった。
拓哉「相変わらず、嵐が過ぎ去った感じがするよ。あの二人が来たら」
リーラ「フフッ、そうですね」
リーラは笑いながら答えるのであった。
拓哉「ところでさ、花嫁候補ってまだいるの?」
リーラ「まだまだおられます。川神鉄心さんの孫である川神百代、黛家の娘である黛由紀江、九鬼財閥の令嬢の九鬼揚羽、松永家の娘である松永燕、冥界では、フォーベシィ様の娘のネリネ様、サーゼクス様の妹のリアス・グレモリー様、そして奥様の妹のグレイフィア・ルキフグス様、レヴィアタン様の妹のソーナ・シトリー様、天界でユーストマ様の娘のリシアンシス様と、その他にも多くの花嫁候補がおられます」
拓哉「・・・全員に会いに行けって、無理すぎない?」
リーラ「・・・そうですね」
流石のリーラも、それには同意してくれたのであった。翌日、学園にやって来るとサーゼクスに呼び出された拓哉。
拓哉「サーゼクスさん?」
サーゼクス「開いてるから、入ってきてくれるかな」
拓哉「失礼します」
中に入ると、魔王であり、この駒王学園の理事長であるサーゼクス・ルシファーが座っている。横には、彼の奥さんでメイドであるフィーナがいた。
サーゼクス「久し振りだね拓哉君」
拓哉「そうですね。確かに久し振りですねサーゼクスさん」
サーゼクス「昔みたいに、お兄ちゃんとは言ってくれないのかい?」
拓哉「俺の年齢も考えて下さいよ。ただでさえ、19になったんだからさ」
拓哉の年齢は19歳。学校に通ったことがなかった俺に、豪昌やかぐやがここに通わせてくれた。
サーゼクス「それもそうだね。もう君も19歳か・・・早いものだね」
昔を懐かしむように話すサーゼクスである。
拓哉「それで、話とはなんですか?」
サーゼクス「うん。実は、近々リアスの婚約会見が行われるんだよ」
拓哉「リアスが?」
サーゼクス「父が勝手に話を進めてしまってね。僕としては、妹には自由に恋愛をしてほしいと思っているんだけど・・・」
拓哉「立場上、無闇に口出しは出来ないって訳か」
サーゼクス「その通りだよ」
魔王も色々と大変みたいである。
拓哉「それで、俺にどうしろと?」
仕事モードに入った為、いつもと口調が変わる。
フィーナ「それについては、私が説明致します」
横にいたフィーナが話始める。
フィーナ「私は放課後に、お嬢様の所に行くつもりです。その時に、婚約者であるライザー様も来られます」
拓哉「ライザーって、もしかして婚約者ってフェニックス家なのか?」
サーゼクス「そうなんだ。リアスは君の花嫁候補でもある。けれど、父はそれに反対でね。人間と結婚させるなら、純血の悪魔同士がと」
拓哉「爺ちゃん達から聞いたけど、確かに今の悪魔は種族の数が減少してるのは知ってる。けど、ウチは三つ巴の戦争を止めたんでしょ?ある意味喧嘩売ってるんですか?」
拓哉は少し睨みながら言う。
サーゼクス「私達悪魔や、天使に堕天使の幹部は、そんなつもりはない。けれど、父や別の御偉いさん達がね」
拓哉「・・・だから、悪魔とかはあまり好きになれないんだよ」
リーラ「拓哉様・・・」
拓哉の言葉に、リーラは悲しい顔をする。サーゼクス達とは普通に話している拓哉ではあるが、心の奥にはやはり悪魔なので警戒しているのである。
サーゼクス「そこで依頼内容だけど、リアスの手助けをしてあげてほしい」
拓哉「別にそれは構わないが、向こうは俺の事を覚えてるのか?」
サーゼクス「おそらく覚えていないだろうね。君達が会ったのは、お互い小さい時だったからね」
拓哉「だろうな」
サーゼクス「最悪の場合、レーティングゲームにも参加してくれて構わない」
拓哉「・・・なるほど。なら、そうさせてもらおうか」
サーゼクス「報酬は好きなのを言ってくれ」
拓哉「依頼が完了したらね」
フィーナ「では後程、私が魔方陣で呼び出しますので」
拓哉「了解。リーラも一緒でいいよな?」
サーゼクス「構わないよ」
拓哉「それじゃあ放課後に」
そして拓哉とリーラは、理事長室を出ていった。
フォーベシィ(SHUFFLE)
ユーストマ(SHUFFLE)
フィーナ(オリジナルキャラ)