シャトヤーンのお陰で、俺は茉莉香が向かってる砂赤星方面に向かっている。しかし、俺は今物凄く気まずい。何故かって?それはな、紋章機は一人乗りで今現在俺の上にミルフィーユが座ってる状態なのだ。
拓哉(・・・気まずい。さっきから何も話し掛けてこないし)
そう思ってると、ミルフィーユが話しかけてきた。
ミルフィーユ「あ、あの!」
拓哉「な、なんだ?」
急に話しかけられ少し言葉がどもる。
ミルフィーユ「わ、私・・・重くないですか」
拓哉「全然。寧ろ逆に軽すぎる。ちゃんと飯食ってるのか?」
ミルフィーユ「食べてますよ~!昨日だって、イチゴショートケーキ食べ過ぎたんですよ」
拓哉「全くそうは思えないぞ。だから安心して座ってくれ」
すると、さっきまで遠慮がちに座ってたが、体を俺にあずけてきた。
拓哉「しかし、何でミルフィーユはエンジェル隊に入隊したんだ?」
ミルフィーユ「ミルフィーでいいですよ拓哉さん。エンジェル隊に入隊した切っ掛けはランファなんです。ランファがエンジェル隊に入隊するって言ったんで、ついでに応募したんです♪」
拓哉「ついでにって。それで見事入隊したのには驚きだな」
ミルフィーユ「エヘヘ♪私運がいいんです。勿論、反対に物凄く悪い時もありますけどね」
自分が生まれつき持ってる運の話を始めた。
拓哉「運がいい?例えば?」
ミルフィーユ「そうですね~、この前宇宙福引きで、ケーキ食べ放題が当たったんです♪」
拓哉「凄いな。あれって確か、中々当たらないって噂だぞ」
ミルフィーユ「そうなんですよ~♪でも、反対に酷いときもありますよ」
拓哉「どんな?」
ミルフィーユ「この間、宇宙ぬか漬けを作ったんですけど、ナスがお皿の上で踊っちゃって」
拓哉「…はい?」
ミルフィーの言葉に、俺は変な声を出した。
ミルフィーユ「カブも飛び跳ねちゃって、玉ねぎは爆発しちゃうし」
拓哉「凄いな。けど、それはそれで面白そうだな」
ミルフィーユ「えっ」
拓哉「確かに、運が悪い時は大変だけど、それでも面白そうだと思うぞ?」
ミルフィーユ「で、でもそれで色んな人にも迷惑かけてますし…」
拓哉「けど、誰も怒ってないんだろ?」
ミルフィーユ「それは…そうですけど」
拓哉「ならいいじゃないか?誰も怒ってないならさ」
そう言いながら、ミルフィーの頭を撫でてあげた。
ミルフィーユ「ふぇ!?」
拓哉「そんな深く考えるな。そんな事があっても怒ってないのは、皆ミルフィーの事が好きなんだよ」
ミルフィーユ「///」
拓哉「だから心配するな。もし、一人になったりしたら、俺が助けてやるよ♪」
ミルフィーユ「拓哉さん」
拓哉「さて、話はここまでだ。急いで砂赤星に向かうぞ」
ミルフィーユ「はい♪」
ミルフィーは、嬉しそうに返事をしながら、俺の胸にもたれかあったのである。
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とある船
「どうするのよ!!この船にはシールドもビーム砲も無いのよ!!」
茉莉香「…そうだ!太陽の光をライトニングイレブンにぶつけましょう!!そうすれば、光学照準は見えなくなる筈です!!」
「そうか!!」
茉莉香「座標の計算お願い!!」
すると、黒髪で眼鏡を掛けた女の子が計算を始める。
「これでいい?」
茉莉香「ありがとう!」
そして、マストを動かして太陽の光を反射させる。
「…撃ってこないわね」
「当たった?」
茉莉香「溶けなくてもいいの。照準機さえ狂わせれれば」
そう願っていると、レーダーに反応がある。
「レーダー反応確認。数3隻」
茉莉香「えっ?」
「1隻は…海賊船弁天丸」
『おおっ♪』
「そして、海賊船バルバルーサと…ラッキースター?」
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拓哉「あれか!」
リーラからの情報が正しければ、あれが茉莉香が乗っている船だな。
拓哉「まずいな。あの船攻撃を受けてるな」
ミルフィーユ「任せて下さい!!ラッキースターで、バーンっとやっちゃいます!!」
拓哉「やっちゃ駄目でしょ!!威嚇射撃にしなさい」
俺は、ミルフィーのホッペをつねりながら言う。
ミルフィーユ「ふぁ~い」
ミルフィーも返事をする。
ミルフィーユ「それじゃあいきますよ!!ハイパーキャノン!!」
ラッキースターから、物凄いビームが発射された。
拓哉「すげ~」
ミルフィーユ「エヘヘ♪」
拓哉「さて、取り合えずあの船に乗り込むか」
ミルフィーユ「どうやって乗り込むんですか?宇宙服は持ってませんよ?」
拓哉「それについては心配ない。リーラがこれを持たせてくれた」
俺は、リーラから受け取った拳銃みたいな物をミルフィーに見せた。
ミルフィーユ「何ですかそれ?」
拓哉「リーラの話では《テキオー灯》って言うらしい。これを浴びれば、二十四時間どんな環境の場所でも、平気になれるそうだ」
ミルフィーユ「スゴいですね♪」
取り合えず、俺達はテキオー灯を浴びる。
拓哉「ラッキースターは、船に縛り付けておこう」
ミルフィーユ「分かりました」
拓哉「なら、通信をいれるか」
俺は船に通信をいれる。すると、茉莉香が出た。
茉莉香『拓哉さん!?』
拓哉「どうやら無事みたいだな」
茉莉香『何でここにいるんですか!!』
拓哉「詳しい事は中で話す。出来れば、ドッキングポートを開けてくれ」
茉莉香『えっと・・・部長いいですか?』
『構わないわよ。私も詳しいお話を聞きたいしね』
そして、俺とミルフィーユは茉莉香がいる船の中に入ったのであった。そのままブリッジに向かう。
拓哉「無事か茉莉香」
茉莉香「はい。けど、何で拓哉さんが?」
拓哉「新奥浜にいる俺のメイドが、茉莉香が変な連中に襲われていると聞いてな。ミルフィーの力を借りて助けに来たってわけ」
茉莉香「そうだったんですか。後ろの人がミルフィーさん?」
ミルフィーユ「はい♪ムーンエンジェル隊所属のミルフィーユ・桜葉です♪」
「ムーンエンジェル隊って、あの白き月の護衛をしている」
ミルフィーユ「そうですよ」
拓哉「そんな簡単に話していいのかよ」
そんな事を言ってると、後ろから声をかけられた。
「お久し振りです拓哉さん」
振り替えると、そこにいたのは・・・
拓哉「ジェニー!?」
ジェニー「はい」
そこにいた人物に驚く。
拓哉「そう言えば、ヨット部だったって言ってたな」
ジェニー「今回は、ヨット部の練習航海なんです」
拓哉「なるほど。そして、横にいるのが彼女って訳か」
ジェニー「そうです」
すると、横にいた女性が俺に話しかけてきた。
「あ、あの!この前はありがとうございました!!」
拓哉「この前?」
「はい。駅前で絡まれてるのを助けてもらいました!!」
拓哉「・・・ああっ!!あの時の!!まさか、ジェニーの彼女だったとは」
ジェニー「拓哉さん、リンと知り合いだったんですか?」
拓哉「いや、この前駅前を歩いてたら、ヤンキーに絡まれててな」
リン「その時に助けてもらったんだよ」
ジェニー「へ~そうだったの」
そんな話をしてると、通路から男性と女性がやって来た。
「貴方ですね。危ないところを助けて下さったのは」
「生徒に怪我がなくて安心しました」
拓哉「いえいえ。俺は加藤拓哉です」
「顧問の《ケイン・マクドゥガル》です」
「医師の《ミーサ・グランドウッド》よ。ところで、1つ聞きたいんだけど」
拓哉「はい?」
ミーサ「名字が加藤って言ってたけど」
拓哉「ええ。そこにいる加藤茉莉香とは、親戚ですよ」
ミーサ「やっぱり。梨理香から聞いたことあったけど。貴方がね」
拓哉「では改めて・・・加藤家次期当主の加藤拓哉です」
ミーサ「まさか、世界の3分の2を締める加藤家の次期当主とお会いするとはね」
拓哉「あはは・・・」
ジェニー「拓哉さんは、一応私の婚約者です」
『ええええええええええええええええええええ!!!!!!!!????????』
その言葉に、全員が驚いた。特に驚いてたのがリンであった。
リン「どういう事だよ!!」
ジェニー「落ち着いてリン。確かに婚約者だけど、拓哉さん自身は嫌なら無理に結婚しなくていいと言ってくれてるの」
リン「そうなのか?」
拓哉「ああ。婆ちゃんにも『無理矢理は駄目』って言われてるしな。それに、ジェニー本人から、『今は恋人がいる』って聞いてるし」
リン「ジェニー」
ジェニー「もし、リンOKなら二人とも婚約者なるのもありなのよ」
拓哉「ありっちゃありだが・・・加藤家は、一夫多妻もOKだけどさ」
茉莉香「そう言えば・・・」
「どしたの茉莉香?」
茉莉香「私も、婚約者候補に入るって、お婆ちゃんから聞いた」
拓哉「マジかよ!?婆ちゃん、マジで話してるじゃん」
俺は思わず頭を抱えて、椅子に座り込んでしまった。
ミルフィーユ「いいな~」ボソッ
小さくミルフィーが呟いた。その言葉は、誰にも聞こえなかったのであった。
リン・ランブレッタ(モーレツ宇宙海賊)
ケイン・マクドゥガル(モーレツ宇宙海賊)
ミーサ・グランドウッド(モーレツ宇宙海賊)