暖かい目で余り進まない話をご覧ください。
レーザーヤークトを終え航空戦力の投入により、残りのbeta群を一掃している。betaの群に放たれたミサイルを俺達の中隊は安全域で眺めている。
「アネットの具合はどうだ?ファム中尉」
「鎮静剤を投与した為、眠っていますが今のところ安定しています」
アネット機のハッチを開け、ファム中尉が念入りに様子を見ている。
「そうか…イングヒルトの方は大丈夫か?イェーガー中尉?」
「同士大尉ッ!私にかける時間なんてありません!!問題ないので気にしないでください!!」
「一応…なイングヒルト」
「先輩…」
アネット機の隣に片ひざ立ちの状態でいるイングヒルト機のコックピットを開き、ハッチに乗りイングヒルトに異常がないか確認を始める。
イングヒルトの言う通り異常はないが、万が一の事を考えると確認はやむを得ない。
「じゃあ、イングヒルト触っていくから痛かったら正直に言うんだぞ?」
「は…はい」
イングヒルトの手をとり、優しく触っていく。
「…んん…ッ」
「す…すまん!?痛かったか?」
ちょうどイングヒルトの横腹を確認していると、イングヒルトの口から声が漏れた。
「ち…違います!!大丈夫ですよ」
「そ…そうか、わかった…よし、イングヒルトに怪我はありません!」
ひととうり確認し異常が無いことを告げ、安堵のため息がこぼれる。
「了解した」
安心したのか冷静な大尉の声が少し柔らかく聞こえた。
「司令部から緊急命令だ」
グレーテル中尉からの通信で、中隊に緊張感がはしる。
「現在、国連軍の戦術機部隊がポーランド領内で救援を要請している2機派遣する、国連に貸しを作ってこい!選別は同士大尉に任せる」
「私が志願します!」
ファム中尉が名乗り出るが、アイリスディーナは首を横にふる。
「いや、私が行こう…お前達にはアネットを連れ基地に帰ってもらう、指揮はイェーガー中尉に任せる」
「了解」
「もう1機はエーデルバッハ少尉にする」
そう言い残し自分の戦術機に戻っていく。
「ちょっとまて!?何で俺が?」
「テオドール」
アイリスディーナに食って掛かるテオドールを引き止める。
「なんだよ!!イェーガー中尉!」
「落ち着けテオドール、戦場で冷静さを欠くと死ぬぞ」
「…」
「どうしてお前が指名されたか気づいてるはずだ…」
視線をアネットとイングヒルトの方にむけると、それにつられテオドールも2人を見る。
「チッ…」
舌打ちをして目線をそらし、テオドールも自分の戦術機に向かった。
「テオドール!」
「…」
イラついた表情で振り向く。
「気を付けろよ!」
「チッ…」
2度目の舌打ちをしてバラライカに乗り込み、先に乗っていたアイリスディーナと共にポーランド領内に向かった。
「さてと…」
バラライカに乗り込み、2人を除く666中隊に通信を入れる。
(こちらシュヴァルツ10これより基地に帰投する、シュヴァルツ06を07と02で運搬、その左右を04と05でカバーし前後を俺と03カバーだ)
(シュヴァルツ07了解)
(シュヴァルツ02了解)
(シュヴァルツ04了解)
(シュヴァルツ05了解)
(シュヴァルツ03了解)
(よし、全員気を抜くなよ)
これから始まる残酷な日々に俺は立ち向かって行く。大切な人(アイリスディーナ)を守るために。
コメント等もらえたら嬉しいです。