「フン〜フン〜フン〜フン〜」
「ヤケに上機嫌だな、イェガー中尉?」
国連軍の戦術機部隊の救出から無事帰還したアイリスディーナが座る隣の椅子に座り、無意識に鼻歌を歌っていた事に気づいた。
「あぁ…すいません…その…嬉しくてつい…」
「嬉しい?、一体何がだ?」
首を傾げるアイリスディーナから見える綺麗なうなじにドキッとしてしまい無言になるが、不審に思われたくないので話を続ける。
「だって毎日誰かが死んでいく戦場で決して多くはないですけど…命を救えた、それが異常に嬉しくて…」
説明の途中で何だか恥ずかしくなってしまい、頭を掻きながらアイリスディーナがどんな顔をしているのか気になり顔を見てみるとアイリスディーナは優しく微笑んでいた。
「確かに多くはないが決して軽いものでもない
よ、救えた命ある事を我々は誇りに思うよ」
「俺もですよ大尉…」
「んッ…ん?…ここは…」
二人の会話が終わったのと同時に、ベッドの上で気を失っていた唯一の生存者が目を覚まし上半身を起こした。
「お!目が覚めたんだな」
「此処はドイツ民主共和国べーバーゼー基地だ」
「え?…ハ、ハァイ…」
どうやら意識が戻ったばかりで状況が飲み込めてないらしい。
「東ドイツ所属第666戦術機中隊、中隊長アイリスディーナ・ベルンハルト大尉だ」
「同じく、イェーガー・ルドルフハイム中尉であります。以後お見知りおきを!」
「えっとカティアヴァルトハイム少尉です…えっと、もしかして2人が救援要請を聞いて助けてくれたんですか?」
状況を掴めたらしく、気絶する前の事を思い出し始めた。
「俺は違うが助けに行ったのはアイリスディーナ大尉と同じ隊のテオドール・エーデルバッハ少尉だよ」
「あの!!その人に是非お会いしたいんですが…」
「わかったよ連れて来るから待ってて、あと何か食べるものを持ってくるよ」
部屋からでる前にアイリスディーナと目が合い、微笑み軽くお辞儀をする。
「ちょっと頼みますね大尉」
「あぁわかった、それとグレーテル中隊も呼んできてくれ」
「了解です」
微笑み返してくれた大尉を見て部屋を後にした。
「優しい人ですねイェーガー中尉は」
「フフ、そうだろ」
ベッドではなくイェーガー中尉が座っていた椅子に腰掛ける。
「まぁ多少…女好きだが頼れる部下だよ、一応中隊の副隊長なんだよ」
「女好き…なんですか?…じゃあ私に優しくしてくれているのも…」
「心配ないさアイツは男女問わず(誰にでも)あんなだよ」
「信頼しているんですね」
「うん、アイツは私を信じてくれているからな」
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