シュヴァルツェスマーケン・theJäger   作:楠葉遊鳥

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やっとアニメ1話分が終わりましたや…いや、アニメだとまだ少し続きがありますが…それは次回に回想でやります…。
今回も戦術機での戦闘はありません…


入隊

「グレーテル中隊とテオドール少尉を連れてきました、後カティアちゃんにはスープとパンね」

数回ノックをして部屋に入ると、お互いに出会ったばかりだが親しそうしていた。

「ありがとう」

「ありがとうございます」

二人のお礼に笑顔で返し、小さめのテーブルにスープとパンと水が載ったトレーを置く。

「それで、俺に何のようだ?」

面倒くさそうな顔をした。

(テオドールの奴早速イラついてるなぁ…本当顔にでるよなぁ…てかこの後グレーテルちゃん…カティアちゃんを叩くんだよなぁ…どうやって止めよう…)

これから起こる問題にどう対処すべきか考えると、少し頭が痛くなってきた。

「あ…あの…その…っとっとわぁ!!」

「おっと」

慌てて椅子から立ち上がろうとした為足が縺れ倒れそうになるが、急いでカティアを支えた。

「カティアちゃん大丈夫かい?」

「は…はい、ありがとうございます」

カティアをちゃんと立たせ添えていた手を離すとテオドールと向かい合い、明るく無邪気に微笑んだ。

「あの!貴方がテオドール・エーベルバッハ少尉殿ですね!アイリスディーナ大尉とイェーガー中尉からお話を聞きました!助けて頂きありがとうございました!!」

「触るなッ!!」

「え?…」

感謝の言葉と共に握手をしようとテオドールの右手を掴むと大きな声を上げその手を振り払い、カティアは後ろによろめきそれを俺がまた受け止める。

(やっぱりこうなるのか…)

明らかに態度が変わったテオドールにグレーテルやアイリスディーナが向く。

「おいテオドール、それはないんじゃないか?」

「いえ…悪いのは私の方です…」

「カティアちゃん…」

「いきなりあんな事をしてごめんなさい…でも助けてくれた事にお礼を言いたくて…」

「…お前は助けてくれた奴ら全員に礼を言うつもりか?」

「はい!自分の命を救って貰ったらお礼を言うのは当たり前です!」

無邪気に答えるカティアにテオドールの顔が怒りで歪んでいく。

「チッ…」

「ハァ…ところで新しい話は聞けたか?同志大尉?」

「あぁ、イェーガーにお前達を呼びに言ってもらってる間に中隊について話していたところだ」

「な!?…西側の人間よ!?」

「報道されている事だけだろ?そう怒るなよ…」

グレーテルの憤怒っぷりを見ていられずフォローを入れる。

「イェーガー中尉の言う通りです、グレーテル中尉報道された事以外は何も」

「クッ…」

何故か泣き目のグレーテルに睨まれてしまった。

(あ…絶対この子泣いちゃうタイプだ…)

グレーテルの意外な表情を見て何故が気まづくなってしまい目をそらす。

「666…ビーストナンバーを背負った東ドイツ最強の戦術機部隊、通称シュヴァルツェスマーケン…西ドイツでも有名です」

(まぁ、少数の旧機体でBETA共の中を突っ切ってレーザー級を無効化する無謀な戦術をやってれば有名になるわな…)

「それで…その…お願いが…お願いがあります!私を皆さんの中隊に加えて下さい!!」

カティアの言葉にグレーテルの表情が険しくなり、平手にした右手を大きく振りかぶったところでその手首を掴む。

「ちょ…グレーテルちゃんストップ!?叩くのは駄目だって…落ち着いて!?」

「チッ…わかったから放せ」

テオドールの様に舌打ちをして、右手を振り払った。

「それで一体何を吹き込んだ同志大尉!?」

相変わらず物凄い剣幕のグレーテルだが、アイリスディーナは至って冷静に口を開いた。

「私は何も、後で録音を聞けばいい…カティア・ヴァルトハイム少尉、理由を聞かせてくれないか?今の言葉がどれだけ重い意味を持つかわかるな?」

「…私…昔から憧れていたんです…もう一つのドイツは一体どんな所なんだろうって、どんな人が住んでいるんだろって…何時か訪ねてみたいと思っていました…東ドイツの人とお友達になれればって」

「友達かぁ…それでどうします同志中尉殿?」

「政治将校の私が認めるとでも?」

「我が中隊の戦力強化にはいいと思いますよ?実質彼女は単機で生き残っていたわけだし、そうでしょ?大尉殿、テオドール」

「あぁ…」

「その通りだ」

アイリスディーナは勿論、テオドールもカティアの腕は確かな物だとわかっているようで渋々頷く。

「ハァ…政治将校の権限を使えと言うのね?」

「そう言う事♪」

「あぁ頼むよグレーテル中尉」

「…わかったわ…確認するぞカティア・ヴァルトハイム少尉」

「はい!」

互いに目を見て話し始める。カティアの目には決意の意思を感じる。

「貴官は我が国に亡命を望んでいると言う事だな?そして新たな祖国と党と軍に忠誠を誓うと言う事か?」

「はい!私カティア・ヴァルトハイムは亡命を申請します!」

「…よろしい」

「フゥ…」

亡命の了承に安堵のため息が零れた。幾らカティアが亡命出来、666中隊に入隊する事をわかっていても緊張はしてしまう。

「では手続きの用意をしよう…だがこれは特例であり、決して貴官を信用したうえでの事ではない…承知しておけ?」

「はい!」

カティアは感謝の意を込め俺と大尉に笑顔でを向け、俺と大尉も笑顔でかえす。

「以降はルドルフハイム中尉とエーベルバッハ少尉の指導をうけろ」

「了解であります!」

「はい…はぁ?」

「ルドルフハイムはカティアの亡命の手助けした….お前はカティアを助けたんだ、最後まで面倒みてやるのが筋だろ?不服か?」

「い…いえ…」

グレーテルに言いくるめられ、テオドールは嫌々返事をする。

「期待しているぞ?イェーガー、テオドール」

アイリスディーナ立ち上がりにそう言葉を残し、部屋を出ていった。

「チッ…」

「よろしくねカティアちゃん」

「はい!こちらこそよろしくお願いします!イェーガー中尉、テオドール少尉!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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