出久に知らせテル時に時間が押してると言われてたので他の人もこの形式でお知らせされていると予想してこうなりました。1Aのみんなはどんなリアクションを見せたのかなあ。
ハチャメチャな試験は終わりを告げた。一人の女子生徒が治癒の後に意識を取り戻し、医務室のベッドから解放される。
「お世話になりました。正直耐久力はまだ鍛えが足りなくて……本当に助かりました」
「なーに私のこれは仕事さ。ハイ、お食べ」
「あ、ありがとうございます!」
唐突に手渡されたお菓子を受け取り頬張る。治癒される際に体力を使ったので身体はダルそうだが、何の後遺症もなしに完治していた。
「しっかしあんた、よくあんな危険なところにいたねえ。逃げるなりすればよかったろうに」
ご高齢のご婦人、リカバリーガールが女子生徒に問いかけた。
「……だって、あれは_____
考えなしに飛び出して頭打って治療されて倒れました。登坂ケイです。
あの実技試験から一週間。現在自宅にて筋トレ中です。
荒っぽく瓦礫から救出した男子は起きた時にはもう姿こそなかったけれど、置き手紙を残してくれていた。
『ありがとう、正直死ぬかと思った。また会えたら直接お礼を言います。受かるといいな』
彼も無事に脚を治癒してもらって帰ったそうな。よかったよかった……と言いたいところだけど
『PS.今度からもっと丈夫な服で挑んだ方がいいと思う』
鳥人キックで和らげたとはいえ瓦礫との正面衝突、そしてその破片や他の小さい瓦礫との接触などなど……ともかくあの時上半身に結構なダメージを食らった結果。
服もボロボロでした。
タンクトップの前部分全壊でした。
カシワに交代している間、性別が男になるのに加え、背中に翼が生えるしと破れてもいい動きやすい服装でと考えて着ていた背中オープンなタンクトップが、前部分も全開になってました。
え? 下着はつけてなかったのかって? 完全にカシワの時の動きやすさ重視で普段はスポブラなんだよ。今回もノーブラだったわけじゃないんだけど、もう古くなったのをつけてって変身と同時にカシワにぶっちぎってズボンのポッケに入れてもらってたんだよ。破けたとしても男の胸板晒すだけだと思ってたからもう何も考えずにそのまま突入したんだよ。
起きた時に助けを待ってたあたりからの記憶が曖昧だったので、医務室に付き添ってくれていたリカバリーガールに訊いてみたら
「受験生の男子が二人一緒に運んできてくれたんだけどねえ、その時にはもう変身が解けて女の子だったよ」
「……つまり丸見え?」
「ジャージを被せてくれてたけどねえ」
「ああああああああああああああああああ」
曰く、私達を運んでくれた力持ちな男子生徒は顔を真っ赤にしていたそうな。
うん、ごめんね!!!! お見苦しいものをお見せしました!!!!
「ケイ姉、もうお風呂入る?」
思い出して心の中で罪悪感に悶えている(カシワがなんとなく煩いと感じてるのがわかる)と、弟の
「先に入っていいよー。幸也さんは入ったの?」
「ううん。先入れって言われた」
私達姉弟は家庭の事情で叔父である
「じゃあお言葉に甘えまーす。だからあんたはその間に宿題やっちゃいな」
「えー! ケイ姉お風呂あがるの早いじゃん!」
「カシワに入ってもらってもっと早めてやろうか?」
一応カシワに交代したまま入ることも可能だ。鏡介がまだまだ小さい頃はそっちになってよく一緒に風呂を楽しんだものだ。
「カシ兄はもっと早くなるじゃん! もう姉ちゃん早く入ってよ!」
「はいはい」
今年で9歳になる鏡介はもう私(というかカシワ)とわざわざお風呂に入ることもない。それどころか家の家事当番にしっかり名を連ねるようになるくらいのしっかり者だ。お姉ちゃんとお兄ちゃんは君の成長が嬉しいです!
そうしてのんきにも実技試験の事を思考の端に追いやって上機嫌にバスタイムを満喫していた。
なんとなく鼻歌を歌いながらベリーショートの我が髪にシャンプーを施して……いたら洗面所の外からノック音が響いた。なんぞ?
「おい、ケイ。雄英からお知らせが来たぞ。風呂上がったら確認しろ」
叔父である幸也さんの声、ってそれどころじゃねえ!!!
すぐさまスライド式の扉を開け放ち、洗面所のドアもそのまま開く。
「来たか!!」
もちろんカシワに交代してだ!! 咄嗟の時でも配慮は欠かさないのだ!
「カシワの状態だからってマッパで風呂から上がんな! 泡も流してねえじゃねえか!!」
ナイス判断で風呂から出てきた自分たちを待っていたのは怒声をあげる叔父、幸也さんだった。
えー?カシワは男だから恥ずかしくないじゃん。
「ケイじゃないからセーフだろ。すぐ洗い流すから待っててくれ」
「身体はセーフだろうと中身がアウトだろうが!! ったく、知らせは逃げねえんだからそう慌てんな」
やれやれといった風にバスタイム続行を促された私たちは、中途半端に泡立ったシャンプーの続きをする為素直に風呂場へと戻ったのだった。
〔〔私が投影された!!〕〕
「オ、オールマイトぉお!!!?」
あの後ゆっくり風呂に入ってさっぱりした私は叔父から通知の入った封筒を受け取り、自室となっている部屋で一人、カシワとともに緊張しながらそれを開封した。ら、小型の機械っぽいものが出てきて一瞬ハテナが頭の上に浮かび、その直後そこから映し出された画面に映し出された映像によってハテナにビックリマークがいくつも追加された。
なんでオールマイト!? あ、そういや去年の春あたりになんかニュースで見かけたような……?
〔〔実は今年から教師として就任する事になったんだ! イッツサプライズ!!〕〕
「うっわあ……! マジでサプライズだ、すっげえ……!」
ナンバーワンヒーローが教職にって……流石雄英とでも言うべきか。あっけにとられてる内に画面の中のナンバーワンヒーローが話を進めてしまう。いかんいかん、合否を聞き逃してはシャレにならん!
〔〔まず、筆記はギリギリ合格だ!! ただし本当に崖っぷちとの事だから肝に銘じるように!〕〕
「あっぶねええええええ!! そして嬉しいけど心に刺さる!」
『よ、よかった…』
正直頭はいいと言い切れない知能なので筆記は本当に不安だったのだ。私もカシワもやっと少し緊張が解けた。偏差値75に崖っぷちでも合格と言われたのは誇っていいよね!? そうだよね!?
〔〔さて……次に実技試験の結果だが……戦い方に目立った問題はなかったが、肝心のポイントが足りない〕〕
「……あー、そっかあ…」
ぶっ倒れて記憶が曖昧だったので集計もできずにいたけれど、そうかぁ、少なかったかぁ……。半ば試験のルール無視して動いちゃったもんなぁ。努力が水の泡ってか。後悔はないけど、残念だったn〔〔しかーし!!!〕〕え? 何?
そのまま言い渡されると思われた結果の名はまだ出てこず、映像のトップヒーローはまだそこに佇んで笑っていた。
〔〔我々が見ていたのは
確かに私たちは、正確に言うとカシワと私は瓦礫の落ちる先に向かって一直線に急降下をかました。あれは、とんだ愚行だ。打撃に弱いくせに一丁前のように飛び出したなんて、勇気というより無謀である。
___でも、まさか
〔〔そして、リカバリーガールに君は言ったね。あの0
確かに、言った。
「だって、あれは街をたくさん破壊しそうでしたから。危険に順列はないかもですけど、一番街にとって危なそうな敵だと思ったから」
〔〔あくまで現状からやるべき行動を見極める判断能力。そしてそれらを持ってして人を救うために身を挺した自己犠牲の精神。見せてもらったぜ登坂ケイ!!!〕〕
にっと笑って、画面の中で彼は言う。
〔〔
「……いっ、」
〔〔おめでとう、ここが君の、ヒーローアカデミアだ!!!〕〕
「『いよっしゃああああああああああああああああ!!!!!』」
合格だあああああ! 今何時かなんて知るかあああああ!!
「姉ちゃん兄ちゃんおめでとおおおお!!!」
「何時だと思ってんだ!!よくやった!! 明日はご馳走だあああ!!!」
部屋の前聞き耳でもしていたのか、私の喜びの雄叫びから数秒もせずに鏡介と幸也さんがドアをぶち破る勢いで部屋へと入ってきた。鏡介は私とカシワに祝福の言葉をかけてくれ、叔父は小言ついでに力強い声で褒め言葉をくれた。この分だと明日は三食ご馳走だ。
ごめんなさいご近所さん。でも、今夜だけは許してください。
今、すっごく嬉しくってたまらないんです。
誰かを守れるヒーロー、それが私の夢であり目標。
そうなる未来へのスタートラインに、私は今立っている。
まさかのポロリが発生していたという事実。その他主人公の服事情に関してはおいおい書いていく予定。手はともかく足が変形するので靴事情が大変そう(さてどうしようか)
そしてカシワ状態だと恥じらいなんてどっかいっちゃいました。こいつはある意味色々見慣れてるに違いない。
ちなみに大きさはギリギリC。