アンケートに参加してくださった皆さん、ありがとうございました。そして、お待たせいたしました!!!!
僕は、高校生の平均身長より低い。164...だと...? 何処の日向○陽だ。僕あんな飛べないよ。しかもコミュ力もない。この身長のおかげで、随分とマスコットにされた。男子からはチビだの何だの馬鹿にされ、女子には「小さいのはちょっと...」とガチトーンで距離を置かれる始末。中身を見ろ中身!! 身長という外面を気にしてるのはお前じゃい! だって?
「...勘の良いガキは嫌いだよ」
「何処の錬金術士だお前は」
思わず口に出ていた。
「まぁ確かに小せーよな」
「うっさいな。人の倍は飯食べてるのになぁ」
飯を食うのは好きだ。白米も良いし、麺なんか特に好きだ。肉も魚も良く食べる。正直弁当一個なんかじゃ全然足りない。パンとかおにぎりとかを売店で買ってきてモシャモシャ食べ、必ず買う牛乳を飲みお昼を食べ終わる。
「...」
だから、一杯食べてる俺がでかくならないのに、全然食べてない人がでかいのは、何か納得いかないというかなんというか..."彼女"は別だが。
「...今日もパン一個、か」
いくら女子高生でもそれは少ないだろう。お腹減んないのかな?
それに一口一口が小さい。...それでも手はあまり大きくない。開く口だってほんの僅か。ちぎったパンをゆっくり静かに口に含む。その仕草が嫌に扇情的で、気恥ずかしくなり目を逸らす。
「...どした?」
「何でも」
最近、自分でもよく分からない事をするようになった。
「...あっ」
彼女はパンを食べ終わり、静かに席を立つ。
「えっ...う...」
伸ばしかけた手を引っ込める。開きかけた口を閉じる。紡ごうとした言葉を切る。
最近、僕はどうしても...彼女に近づきたいらしい。
「...んんん?? お前今...太刀川見てたのか?」
「うえぇっ!? そ、そんな事ない...よ」
「ほほーん? ...太刀川って、何かこう...謎だよな。背たっかいし、暗いし、何考えてんのか分かんないし。...何か怖い」
多分、クラスの皆がそう思ってるだろう。実際そうだと思うし、そういうとこしか見たこと無いからそうなってしまっても仕方ない。だけど
「...そうやって決めつけるのは、好きじゃないな」
「ん? 何かいった?」
「いや、別に」
決めつけられて傷つくのは、自分もよく知ってる。何も知らないのに、何かを自分で知ったわけじゃないのに、決めつけて、遠ざけて、傷つけて...そうやって、涙を流した人を知っている。
「何しろ、やっぱさ...女ってアレだよな。うちのクラスは直接的にじゃねぇけど...」
「...ほんと、嫌だよね」
自分達とは違うから、だから排除しようとする。自分達の縄張りから遠ざけようとする。それだけならまだ救いようはあるけど、頭悪い人は攻撃しようとするのだから質が悪い。頭の悪い人は、自分達が頂点だと思っているから、下だと決めつけた奴を攻撃出来る。自分が、底辺だという事も知らずに。
「...ご馳走様。僕プリント出してくるね」
「おう、行ってらっしゃい」
これは、同情なのかな? 可哀想だと思ったから? やっぱり自分じゃ分からない。けれど、これだけは言える。僕は...彼女を救いたいのだ。
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今日も学校か。めんどくさいな。晴れなのに、異様に暗く感じる。
自分が、他の子と違うのは分かっている。そして、一緒になれない事も。自分と彼女達には、大きな隔たりがあって、どう頑張ってもそれを越えられない事を、私は知っている。
だけど、何故か彼女達は平然と、その壁を壊そうとしてくる。こんな私なんか気にしてないで、楽しくお喋りしてればいいのに。そっちの方が、よっぽど楽しいと思う。若しくは、暇なのかな?
直接的な、所謂イジメという物はまだやられていないけど、机に座っていると感じる、嫌な視線。それが嫌で、ただでさえ丸まっている私の背は、さらに小さくなる。
「...早く終わんないかな...」
もう、自分の身体は何度も恨んだ。恨んで恨んで恨んで、恨みきった。この身体が無ければ、私は普通になれていたのかな? まぁ、自分の性格がこんなだから、例え普通の身長でも変わらなかったかもしれないけど。
お昼を食べ終わり、屋上の鍵を開けて外に出る。バックから、ブックカバーが被せられた小説を取りだし、目を通す。この時、この瞬間だけは、嫌な事を忘れられる。今だけは、明るい太陽の光を素直に受けられる気がする。心地よい風は、私の汚れを流していくようで、そして、目の前に広がる本の世界は、私の世界を、ちょっとだけ明るくしてくれる気がした。
私の救いは、これだけなんだと思ってた。
「...あ、いたいた」
この時までは。
「えっ...」
「こんにちは太刀川さん。今日は...えっと...良い天気だね」
くらくらするくらい、眩しい笑顔を向ける、王子様が現れるまでは。そんなのはおとぎ話で、王子様なんていうのは、夢の世界にしかいないと思っていたから。
みずぼらしい私に手を差しのべてくれた、私の王子様。
「えと、僕の事分かる? 安藤 圭。同じクラスなんだけど...」
「あぅ...し、知ってます! 安藤君、安藤君、ね...」
この時は、まさか彼が王子様だなんて、思ってもいなかったけど。
あぁ、家族以外の人とお話するのなんて久しぶりだなぁ。声変じゃないかな? ちゃんとお話出来てるかな...。
「良かった。あの、太刀川さんって美術の担当委員だったよね?」
「そ、そうですけど...」
「僕、芸術教科美術だから、作品の構成プリント書こうと思ってたんだけど...全然良いのが決まらなくて。相談出来る人が太刀川さんくらいしかいなくてさ」
「な、何で...私...?」
「...えぇっとぉ...ほら!? 僕の男友達ってアレな奴ばっかりだし、女子の友達なんていないし...だから...」
慌てて説明する彼をみて、くすっと笑いが溢れてしまう。...可愛い...。
「...良い、ですよ? 私で良ければ...」
「ほんと? やった!!」
...よくよく考えてみれば、こんなに近くに男の子がいるなんて...初めて...?
それを理解した瞬間、身体中が熱を帯びる。特に顔、耳。口はせわしなくはわはわと動き、手なんか扇風機かってくらいぶんぶん回してる。
こんな胸のドキドキ、久しぶり。全然仲良しでも無いし、ちゃんと喋ったのなんて、初めてかもしれない。
でも
「ここは、いっぱい色使った方が、良い、かも」
「そうなの? 出来るかな...」
「色重ねてみたり、薄く伸ばしてみたりすると、綺麗に見えるから、簡単だと思うよ」
「...うん、やってみる」
彼との間に、壁は無くて
「凄いね太刀川さん、めちゃくちゃ進んだよ! やっぱ頼んで良かったぁ」
「そ、そんな...事ないよ...えへ...」
最初は怖くて敬語だったけど、話しているうちに普通になって
「そう言えば太刀川さんって、いつも本読んでるけど、どんなの読んでるの?」
「へっ!? あ、えと...れ、恋愛小説とか、推理小説とか...」
触れて欲しくないところには踏み込まず、そっと心に寄り添うように
「へぇー...意外だな。推理小説読むんだ」
「うん...まぁ、あまり推理とか、よく分かんないんだけどね」
「それ読んでる意味なくないっ!?」
私の話を、とても楽しそうに聞いてくれて。それだけで、心がぽかぽか暖かくなってくる。
あぁ、優しいね、安藤君。
「...よーっし、これで良いかな?」
「うん。後は...授業で完成させるだけ、だね」
「そうだね。ありがとう太刀川さん! お陰で上手く出来そうだよ」
「お役に立てて良かった...」
だれかの為にって、初めてかもしれない。ずっと、周りには誰もいなかったから。それがとても嬉しくて、楽しくて。誰かと一緒にお喋りすることが、誰かと一緒に笑うことが、こんなに楽しいなんてしらなかった。
ありがとう、安藤君。
「じゃあこれ先生に提出してくるね。"また"、太刀川さん」
「えっ...あ、はい。また...」
ドアを開けて飛び出して行く安藤君。
もう少し一緒に居たかったなんて、烏滸がましいだろうか。
もう少し一緒に笑っていたかったなんて、私には相応しくないだろうか。
でも、そう思ってしまったのだからしょうがない。この気持ちは、私の心に閉まっておく事にする。
大事に、大事に。いつか、そう言えると良いな。
「...緊張したなぁ...」
私の胸は、まだとくん、とくんと早鐘を打ったままだった。
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「緊張したぁ...」
まさかあんなに緊張するとは。笑顔がひきつらないか心配だった。
小さな口から漏れ出る声は、小鳥の囀ずりのように美しく。
長い前髪で見えにくかった瞳は、何よりも綺麗で。
時折見せた優しい笑顔は...僕の瞼に焼き付いて離れない。
「...やっば...心臓やばいよ...」
どうやら、僕はどうしようもない程、強烈な恋をしてしまったらしい。
「...おっ、やっと戻ってきたか」
「うん。美術のプリントに手こずってね」
顔は赤くないだろうか。変なにやけ顔になってないだろうか。さっきの事が頭から離れない。
「なんだ、嬉しすぎる事があってそれを隠そうとするけど顔に出てしまっているか心配でにやけ顔と赤面してないか確認するような顔をして」
「お前勘良すぎねぇ!?」
ガキとかそういうのじゃなくてそれもう超能力者の領域だぞ...。ていうかそんな顔に出てたんだ...。
「はっはっは。...まぁ頑張れよ、周りの目線なんか気にせずさ」
「...勘の良いガキって、ほんと嫌いになるんだね」
「言うて結構ばればれだったぞ? 大抵目で追ってるわ、さっきの話で微妙な顔してたしな。まぁ趣味は理解出来ねぇけど」
「うっさいな」
赤面が止まらない。くっそ腹立つ。
「でも...頑張れよ。俺はマジで応援してるぜ?」
ウィンクをしながら、グットサインを送ってくる親友。うざいなうっさいな...ありがとな。
「...上手くいくと良いな」
「どうだろうな。人と積極的に関わらないし、でも...ちゃんと女の子だと思うぜ」
「僕もそう思うよ」
彼女は、他の女の子と全然変わらない。恋愛小説が好きで、推理小説も好きで。絵を描くときは楽しそうで、時々見せる笑顔は、とても可愛らしくて。
どうしようもなく、好きになってしまった。
「クラスの奴らには根回ししとく。...別に悪い奴ばっかじゃねぇさ。それに少人数と仲良く出来れば、何も問題ねぇと思うし」
「だよね。...喜んでくれると良いけど」
これが余計なお世話だってのは重々承知。他人に何かしようとして、それが相手の望んで無いことだとしても。彼女には、笑っていてもらいたい。
「うし...じゃあ始めるか。名付けて、[太刀川さんと皆を仲良くさせて、あわよくば安藤君付き合っちゃおう作戦]!!!」
「恥ずかしいから止めろよバカ!!!!」
ほんっっとにうっさいなこいつ!!!!
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「...やっと終わった」
お昼休みが終わってから長かった...楽しい時間は、本当に過ぎるのが早いんだな。本を読んでる時でも、あんなに早いと感じた事は無いのに。お陰で授業がとても長く感じてしまう。...安藤君は酷い人だ。
今日は部活も無いし、本屋さんに寄って帰ろうかな。
安藤君は本とか読んだりするのかな。漫画の話はよくしていたけど。どんなのが好きなんだろう。
一緒に、本を選べたら。一緒に、本を読めたら。どんなに楽しいだろうか。それこそ、一瞬で時間が過ぎてしまうかもしれない。そんな、幸せな時間を一緒に過ごせたら。
...何を考えているのだろう、私は。そんなの高望みじゃない。私と違って、いっぱい友達がいるし、いっぱい笑ってる。私とは、住んでる世界が違う。だから、少しだけでいい。ちょっとだけ、私と接してくれれば、それで、私は...
本当に、そう?
私は、それだけで良いの?
そんなわけ、ないじゃない。だって、だって...私は...
「太刀川さん!!」
「ひゃい!?」
びびびびっくりした...いきなり声を掛けられるなんて...。
「ご、ごめん!? そんなに驚くとは...」
「え、あの、すみません! 何か、御用でひょ...しょうか...?」
話かけてきたのは...クラスメイトの、確か土屋さん...快活そうな元気な人だ。
「あはは、何そんな慌ててんの? 可愛いね」
「か、かわ...」
「あはは!! 照れてる照れてる!! あのね、今日遊びに行こうと思っててさ、太刀川さんも来ない?」
「え...?」
何で、私を...?
「あの、えと...」
「大丈夫大丈夫!! そんな人数多くないし、てか女子は私だけだしね。それに...」
ニヤーっと悪い笑みを向ける。...何でそんな顔も可愛いんだろう...。
「...安藤、来るよ?」
「...っ!!!」
安藤君...が...?
「それに、実は誘ってって安藤にお願いされたんだよねー? ...大丈夫だよ。私、太刀川さんと仲良くなりたいな」
...そんな、優しい笑顔は卑怯だなぁ。なんで...私に優しくするの...こんなの、断れるわけない。
「...分かり、ました」
「ん!! じゃあ決まりぃ!!」
「あの...」
「え?」
「...ありがとうございます、誘ってくれて...」
「...た、太刀川さんめっちゃええ子やん!!!」
行きなり抱きついてくる。え、ちょ、凄く良い匂い、柔らかい...のぼせ...
「...何でそんな引っ付いてんの」
「この子私の妹にするから」
「血縁、無いです」「汚い」
...あ、安藤君と...あれ...この人誰だっけ、同じクラスなんだけど...名前覚えてないや。
「来てくれてありがとね、太刀川さん」
「い、いえ...私も...こういうことに誘って貰えるの、初めてだから...」
今も、気が動転してしまいそうなくらい、嬉しい。安藤君とあの時お話出来たから、今一緒に居られる。それが、とても幸せな事に感じる。
HRが終わり、学校の昇降口。そこには、困った笑顔をしている安藤君と、...えと...安藤君のお友達B君が待っていてくれていた。
「よーしそれじゃあ行こう!! 」
「場所決めてないでしょ」
「う? うー...スポッチャとかあれだから、普通にデパートとか行こっか」
「うん。二人もいい?」
「俺はいいぞー」
「私は、どこでも...」
「じゃあ決まりぃ!!」
「これとか絶対似合うでしょほら!!」
「いや、私そういう服はあの...!?」
「だめだね絶対似合う絶対着させるから」
「こ、怖い...!!!!」
「女子って怖いね」
「いやあれは土屋に限るだろ」
「本が苦手なら...こういう短編集とか読みやすいですよ?」
「...眠くなりそう」
「本を読んでから眠るって、結構安眠出来るんですよ? ...オススメです」
「ホント!? じゃあ読んでみよっかなぁー♪」
「太刀川さんって本の事になると結構喋るな。意外だ」
「...僕も行く」
「じゃあチョコパフェとカフェオレとーバナナケーキとー」
「食べ過ぎでしょ...」
「んー? ふっふっふ...太刀川ちゃんにアーンするためにね!!」
「ふえっ!? あ、アーン!?」
「覚悟してね太刀川ちゃーん!」
「...疲れた...」
なんと言うか...怒涛? 短い時間で色んな所に行ったから、余計疲れた...何であんなに元気なんだろ、土屋さん...私なんかといて、楽しいのかな...? でも、あんな楽しそうな笑顔...見ていてとても心がぽかぽかする。楽しんでくれているなら、嬉しい...。
「大丈夫? 太刀川さん」
「...あ、安藤君。えへ、大丈夫です...ちょっと疲れちゃって」
「ごめんね、土屋が...でも、あいついつもはあんなじゃないよ」
「...そうなんですか?」
「よっぽど太刀川さんを気に入ったぽくてね...仲良くしてくれるかな?」
「...こんな私で、良いのなら...」
私なんかには、もったいないくらい可愛くて、優しくて、いい人なんだ、土屋さんは。そんな彼女が、私と仲良くしてくれている。人生って、分からないものだ。
「...人と違う事って、辛い事だよね」
「...え?」
「太刀川さん、自分を卑下し過ぎだよ。...僕は、太刀川さんに笑顔でいてもらいたいんだ」
「...だって、私は...」
ずっと、心の奥底に沈めていた感情が、溢れだす。
「他の子より背が高くて、ずっと馬鹿にされ続けたんです。...それに暗いから、不気味がられるし...そんな私と、皆さんは...」
涙が溢れだす。嗚咽が漏れて、言葉にならない声が出る。
「...好きなんだ、太刀川さんのこと」
信じられない言葉が、耳に届く。
そんなのは夢物語で、私なんかにはありえなくて。
高望みだと、烏滸がましいと思っていた、その言葉。
「...僕も、周りと比べて背が低くてさ。よく馬鹿にされたよ。...でも、僕は恵まれた。えっと、あいつ...坂本とか、あと土屋とか...そんな、見かけだけで人を見ない人に、僕は恵まれたんだ」
「...安藤、君...」
「だから、背が高いとか、そんな事は"太刀川さんには関係ないよ"。僕は...太刀川さんが好きだ」
「だから...僕と、付き合ってください!!!!」
顔を真っ赤にしながら、手を震わせながら。それでも必死に言葉を紡ぐ。
そこに嘘偽りはなく、そこにあるのは、ただ真っ直ぐな、純粋な気持ち。
「...私、暗くて、人とあまり話せないし...」
「僕と一緒にいてくれれば、それで良いよ」
「...背が高くて、不気味で、怖くて...」
「全然だよ。...というか、僕はその...可愛いって思うし」
「っ...嘘、ついてませんか?」
「嘘なんかつかないよ。絶対に。僕は、太刀川さんが好きだ」
「じゃあ...強く、抱きしめられますか?」
「...は、恥ずかしいけど...はい」
小柄な身体が、強く、きつく、私の身体を抱きしめる。
「...私も...私も...好き、なんです...!!!」
もう、止まらない。止められない。好きだって気持ちが、溢れて止まらない。
「好き、です...安藤君...好き...好き...」
「うん。僕もだよ」
「もう離さないでください...いや、私が離しませんから...後悔しても、知りませんよ?」
「するもんか。だって...今こんなに幸せなんだから」
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「...あ、おはよう太刀川さん」
「はひゃい!? お、おはようございます安藤君...!!」
「え、えと...改めて...あは、恥ずかしいね...」
「そ、そうですね...」
「おっっはーー太刀川ちゃーーーん!!!!」
「うわあっ!? つ、土屋さん!?」
「今日も可愛いなぁ太刀川ちゃん!! ぎゅーーー!!!」
「わぷ...く、苦しいですぅ...」
「...よう。良かったな、安藤」
「うん。ありがとね」
「ほとんど何もしてねーっての。...これで、クラスの奴も太刀川に近づきやすくなったろ」
「...良かった」
「んじゃ、俺は退散するとしますかね。土屋は...もうちょっとああさせてやれ」
「...うん」
世界が変わるって、多分こういう事。
私は、全然何も出来ていないけど、これから、恩返ししたいな。
私の世界を変えてくれた、私の...大好きな王子様に。
何が、出来るかな。私に出来ることは、多分とても少ない。
だけど、精一杯。私に出来ることを、したい。
だから、今は。
「安藤君...大好き、です...」
大好きって、叫ぶんだ。
ふぅ。また、アンケート取るかもしれません。その時はまたご協力お願いします!!