遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました、第12話です。」

遥「今回は涼太お兄さんと龍可のデュエルだよ!」

駆「どちらともパワーデッキ。勝負は一瞬!」

遥「勝つのはどっち?」

駆「第12話、スタートです。」


第12話 進化した青眼

駆side

 

フォーチュンカップ2日目の朝。

 

「駆・・・私夢とは思えない夢を見ちゃった。」

 

「夢とは思えない夢?」

 

起床早々、龍可が夢とは思えない夢を見たというのだ。

 

「どういう夢なの?」

 

「えっとね・・・私が昔、精霊世界でした約束のこと。」

 

「精霊世界でした約束?」

 

「うん、私思い出したの。シグナーの龍、エンシェント・フェアリー・ドラゴンのことも。」

 

「何!?」

 

エンシェント・フェアリー・・・なるほどね・・・フランク戦でやるはずだったイベントを夢の中でやったわけか。

 

「ねぇ駆。原作だとどうなの?」

 

「え?」

 

「今の夢のこと、本当なの?」

 

気になったわけか・・・

 

「・・・うん。本当だよ。」

 

「そう・・なんだ。」

 

「龍可・・・。」

 

「ううん、大丈夫よ遥。本当ってわかって逆にほっとした。」

 

「えっ?」

 

「私はいずれエンシェント・フェアリーを取り戻さなきゃいけない・・・その時、力を貸してくれる2人とも?」

 

「もちろん!」

 

「断る理由はないね。」

 

「ありがとう!」

 

「さぁ、とりあえずは今日の準々決勝だよ。」

 

「うん!あの人を元に戻して見せる!」

 

「私は青眼に勝って見せるわ!」

 

俺はワルキューレと・・・さぁ、出陣だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しくないんだろう?」

 

「うるさい・・・。」

 

「苦しいんじゃないのか?」

 

「(どうして・・どうしてこの痣が疼く・・どうして楽しくない・・どうして苦しい・・。)」

 

「お前自身が、変わる時がやってきたんだ。」

 

「!?」

 

「お前を苦しめてきた破壊への喜び・・その痛みが、同じ痣を持つ俺達に共有する痛みに変わって来たんじゃないのか?俺達を導くこの印・・この痛みは何かを訴えている。その答えを得るには自分で考えなければいけないんだ。その答えをこの痣は持っているんじゃないのか?考えを預けるな!お前自身で考えるんだ!」

 

「魔女の私が・・何を考えるの・・ディヴァインが私を導いて、愛してくれればそれで・・。」

 

「違う!お前がお前を愛するんだ!」

 

「そんな事が出来れば・・出来れば・・出来ないから苦しんでるんじゃないか!」

 

準々決勝第1試合、遊星とアキさんのデュエル。原作通りに行き、デュエルも終盤。

 

「ブラック・ローズ・ドラゴンの効果を発動!ブラック・ローズ・ガイル!フィールドの全てのカードを破壊する!」

 

「何度でも受け止めてやる!全部吐き出せ!お前の悲しみを!ヴィクテム・サンクチュアリ!」

 

スター・ダスト・ドラゴンがブラック・ローズ・ドラゴンを包み込み共に消えた。

 

「・・!痛みが薄らいでいく・・これでプリベント・スターからの呪縛からフェニキシアン・クラスター・アマリリスが解放される。お前のフィールドはがら空き、ダイレクトアタックが決まれば私の勝ちだ。全て無くなれば良い・・考えさせるな・・お前はやはり・・忌むべき敵。」

 

「だったら、どうして泣く?」

 

「!?」

 

「罠カード、コズミック・ブラスト!俺のフィールドのドラゴン族のシンクロモンスターがフィールドを離れたとき、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。」

 

アキ LP1900→0

 

「た・・す・・け・・て・・。」

 

「十六夜!」

 

「ざまぁみろ!魔女!」

 

「魔女の巣に帰れ!二度と来るな!」

 

遊星がアキさんに話しかけようとしたが、観客の罵声にかき消される。

 

「よくやったねアキ。さぁ、一緒に戻ろう。」

 

そしてアキさんはディヴァインと一緒に退場していった。

 

「遊星の思いも、あの人には届かなかったのかな?」

 

「どうだろう・・・遊星はやれるだけのことはやった。後はあの人次第だよ。」

 

「・・・そうだね。」

 

「そんな暗い顔しない。次は龍可の番だよ。」

 

「あっ、そうだった!」

 

「頑張って龍可!」

 

「うん!行ってくる!」

 

龍可は意気込んでデュエル場に向かった。

 

「ところで昨日の3人は今日はこっちに来ないのかな?」

 

「さぁね。涼太と龍可のデュエルが終わったら来るんじゃない?」

 

「さすがにデュエル前に対戦相手と同じ場所にいるのは気まずいかもね。」

 

「だね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍可side

 

『さぁ続いて準々決勝第2試合だー!まずは初戦で見事なワンターンキルを達成した龍可!』

 

確かにワンターンキルだけど・・・それ私だけじゃないんだけど・・・

 

『対するはこちらも初戦をワンターンキルで勝ち上がった荒川涼太!』

 

涼太さんもMCの紹介で出てくる。

 

「龍可さん、いいデュエルをしましょう。」

 

「はい!」

 

青眼と戦える日が来るなんて・・・こんなにもデュエルでわくわくすることなんてあったかな?

 

「それじゃあ行きますよ。」

 

「はい!」

 

青眼を倒して・・・遊星と戦う!

 

「「デュエル!」」

 

龍可 LP4000

涼太 LP4000

 

「先攻は僕ですね。ドロー。」

 

先攻は涼太さん・・・いきなり出るかしら?

 

「僕は青き眼の乙女を召喚。」

 

ATK/0

 

『わー、すごい観客だね。』

 

「え!?精霊!?」

 

「はい。」

 

『よろしくね。』

 

涼太さんも精霊が見えるんだ・・・

 

「カードを2枚伏せてターンエンドです。」

 

先攻だからあまり展開しなかった?だったらこっちから行かせてもらうわ!

 

「私のターン、ドロー!手札のヘカテリスの効果発動!このカードを手札から捨て、デッキから神の居城-ヴァルハラを手札に加える!永続魔法、神の居城-ヴァルハラを発動!ヴァルハラの効果で、自分の場にモンスターがいないとき、手札から天使族モンスターを1体特殊召喚できる!天上に響く妙なる調べよ。眠れる天才を呼び覚ませ!いでよ!幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト!」

 

ATK/2600

 

『今日はたくさん観客がいらっしゃいますね。』

 

「大会だからね。力を貸して。」

 

『かしこまりました。』

 

「そのモンスターが精霊なんですね。」

 

「はい!」

 

やっぱり精霊が見える人同士だと楽しさが増すわ。

 

「モーツァルトは1ターンに1度、手札から天使族・光属性モンスターを1体特殊召喚できる!きて!幻奏の音女エレジー!」

 

ATK/2000

 

「エレジーが場にいる限り、自分の場の特殊召喚された幻奏モンスターは効果では破壊されない!さらに特殊召喚されたエレジーが場にいる限り、自分の場の天使族モンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」

 

モーツァルト ATK/2600→2900

エレジー ATK/2000→2300

 

「さらにこのカードは、自分の場に幻奏モンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる。きて!幻奏の音女ソナタ!」

 

ATK/1200→1500

 

「特殊召喚したソナタが場にいる限り、自分の場の天使族モンスターの攻撃力、守備力は500ポイントアップします。」

 

モーツァルト ATK/2900→3400

エレジー ATK/2300→2800

ソナタ ATK/1500→2000

 

「攻撃力2000以上が3体も・・・すごいですね。」

 

「これが私の幻奏デッキです!バトル!ソナタで青き眼の乙女を攻撃!」

 

『ふふ、そんな単調な攻撃、私には通用しないわ。』

 

「青き眼の乙女の効果発動!このカードが攻撃対象にされた時、その攻撃を無効にし、表示形式を変更する!」

 

ATK/0→DEF/0

 

「そして手札、デッキ、墓地から青眼の白龍を1体特殊召喚できる!」

 

「えぇ!?」

 

『我がしもべ、降臨せよ!』

 

DEF/2500

 

そんな効果が・・・でも!

 

「だったらモーツァルトで青眼に攻撃!グレイスフル・ウェーブ!」

 

『喰らいなさい!私の攻撃を!』

 

「くっ!」

 

「そしてエレジーで青き眼の乙女を攻撃!」

 

『えぇ!?私の効果は1ターンに2度も発動できないのよぉ!きゃあ!』

 

やっぱり・・・あんな効果が無制限で発動出来たら怖いわよ。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。」

 

これで優位に立てたんじゃないかしら。青眼と言えどもこの場を簡単に覆すのは無理よ。

 

「僕のターン、ドロー!魔法カード、調和の宝札を発動します。手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナーを1枚捨て、カードを2枚ドローします。僕は伝説の白石を墓地に送り2枚ドロー。そして伝説の白石の効果を発動。このカードが墓地に送られた時、デッキから青眼の白龍を1体手札に加えます。」

 

涼太さんの手札は5枚・・・気になるのはさっきの私の攻撃でも発動しなかった2枚の伏せカードかしら?

 

「伏せカードオープン!速攻魔法、銀龍の轟咆!墓地のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚できる!青眼を墓地から特殊召喚!」

 

ATK/3000

 

「融合を発動!場の青眼と手札の青眼2体を融合!」

 

そんな!青眼3体融合ってことは・・・青眼の究極竜がくる!

 

「龍可さん・・・あなたは強い・・・だから、進化した青眼をお見せします!」

 

え!?進化した青眼!?

 

「融合召喚!現れろ!真青眼の究極竜!」

 

ATK/4500

 

真青眼の究極竜!?見たことないわよこんなモンスター!

 

「これが進化した青眼の究極竜です。」

 

進化した青眼・・・進化したってことは、何らかの効果を持ってるってことかしら?

 

「バトルです!真青眼の究極竜で幻奏の音女ソナタに攻撃!」

 

「手札のオネストの効果発動!このカードを手札から墓地に送ることでソナタの攻撃力を真青眼の究極竜の攻撃力分アップさせる!」

 

「そうはいきません!カウンター罠、透破抜きを発動!手札または墓地で発動する効果モンスターの効果の発動を無効にする!」

 

「そんな!」

 

せっかくのオネストが・・・

 

「ハイパー・アルティメット・バースト!」

 

「きゃあ!」

 

龍可 LP4000→1500

モーツァルト ATK/3400→2900

エレジー ATK/2800→2300

 

「真青眼の究極竜の効果発動!このカードが攻撃したダメージステップ終了時、自分の場の表側表示のカードがこのカードのみの時、エクストラデッキからブルーアイズの融合モンスター1体を墓地に送ることで続けて攻撃することができる!」

 

「そんな!」

 

連続攻撃だなんて・・・私の伏せカードはリビングデットの呼び声。防ぎきれない!

 

「2枚目の真青眼の究極竜をエクストラデッキから墓地に送り、真青眼の究極竜の2回目の攻撃!幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトに攻撃!ハイパー・アルティメット・バースト!」

 

『ぐっ・・・これが進化した青眼の力・・・きゃああああ!』

 

「モーツァルト!きゃあ!」

 

龍可 LP1500→0

 

『決着ー!最後は進化した青眼で豪快に決めてみせたー!荒川涼太、準決勝進出決定だー!』

 

強い・・・ほとんど何もできなかった・・・

 

「大丈夫ですか龍可さん?」

 

「はい、大丈夫です・・・完敗です。何もできなかった・・・」

 

「まぁどちらもあまり守備を考えてないデッキですからね。次はどっちに転ぶかわかりませんよ。」

 

そんなことないと思うけどな・・・涼太さん、優しいなぁ。

 

「またデュエルしましょう。」

 

「はい!」

 

がっちりと涼太さんと握手した。

 

けど・・・なんだろう・・・すごくドキドキする・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆side

 

「おいおいまじかよ・・・」

 

龍可が何もできないなんて・・進化した青眼、恐るべし・・・

 

ってか青眼もあんなカード出てたんだな。ブラック・マジシャンといい、俺の知らないカードばっかりだ・・・。

 

「青眼か・・・進化した伝説のモンスター相手にどれだけできるか楽しみだ。」

 

「遊星お兄さん、燃えてるね。」

 

「そりゃそうだ。」

 

遊星は次の対戦相手が涼太に決まって闘志を燃やしてるみたい。

 

「さぁ、次は俺か!」

 

「頑張ってお兄ちゃん!」

 

「頑張れよ。」

 

「あぁ、行ってくる。」

 

俺も勝たなきゃね。じゃないと次の試合、安心して遥ちゃんを送り出せないし。




駆「以上、第12話でした。」

遥「凄い戦いだったね。」

駆「だねぇ・・・青眼の進化にはびっくりしたが。」

遥「お兄ちゃんも知らなかったんだ・・・。」

駆「うん。これには社長もびっくりだ。」

遥「で、これ・・・涼太お兄さん、リメイク前と合わせて初勝利なんだよね。」

駆「そう、涼太もリメイク前ではアカデミアの大会の団体戦では大暴れしたけど、個人では1回も勝ったことなかったんです。」

遥「あくまで今回のように最初から最後までちゃんと描写してるデュエルだけ含めてるから1回戦みたいにあんな一瞬で終わったデュエルはカウントしてないからね。」

駆「描写されてないところではちゃんと大方ちゃんと勝ってますのでご安心を。」

遥「さて、次はお兄ちゃんの番!」

駆「ワルキューレ相手に俺得意の戦術を出すよ。」

遥「新HEROも登場するよ!」

駆「次話の題名は、『E・HEROvsワルキューレ』です。そのままじゃん(汗)」

遥「だね・・・次話もお楽しみに!」
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