Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう! 作:宗也
あと、提督が戦う描写は少し後になります。
無人島に左遷された男
「はぁ、あれから3年か。」
そう言い俺はみかん箱の上に置いてあるペットボトルの水を飲む。おっと、初めましてだな。俺は日本のとある地域にある鎮守府に所属している提督だ。地域と言ってもライフラインも建物もない無人島だけどな。DA○H島じゃねえかと思った皆様、正解だ。
「時が経つのは早いもんだ。」
歳は二十歳、もちろん男だ。3年前にある理由によってここの鎮守府の提督に着任した。階級は少佐、まあそんなことはどうでもいいだろう。
「しかしなぁ、ここに着任してから3年経ったが、未だに机がみかん箱ってどういうことなんだか。」
3年も経てば色々家具とか揃うはずだが、俺のいる鎮守府にはたくさんの問題があった。
「まず1つとしてなぁ、資材が支給されないってどういうことだよ!?」
問題点その1、資材が支給されない。普通なら着任した時に燃料や鋼材などが支給されるが、俺の所には支給されない。しかもここに着任してから3年経ったが、1回も海軍から資材が支給されない。
「あれですか?縛りプレイをしろってことですか!?海軍の奴等め。」
何度が資材の支給の申請をしたが、全て却下された。理由はお前に資材をやるくらいなら他の鎮守府に資材を支給した方がましだと。
「お陰で資材が少ないんだよな。」
3年かけて集めた資材は燃料1500、鋼材1500、ボーキサイト300、弾薬5000だ。弾薬の数がおかしいって?たまに他の鎮守府の奴等から貰うんだよ。有り余っているからくれてやるだと。
「だけどな、ボーキサイトがたまんねえんだよ。」
どうやって貯めたかって?自分で採掘してんだよ文句あっか?ここの島はボーキサイトが採れるんだよ。何故採れるかは知らんけどな。他の資材はたまにここにくる輸送船の人達から貰った。
「3年でこの量、泣けるぜ。」
そう思いながら水を飲む。本当ならコーヒーとか紅茶とか飲みたいが、ここの島には店が無いからな。雨水を沸騰させた水を飲んでるよ。
「次に、俺以外に人がいない。」
これも本来なら建造してくれる妖精や開発をしてくれる人、料理をしてくれる人などがいるはずなのだが、これも海軍の奴等がお前にはもったいないと言って誰一人寄越さなかった。マジで死ねばいいと思う。
「だから建造とか開発とか出来ねえんだよなぁ。」
そもそも電気が自家発電の時点でこの島で建造とか無理な話だけどな。施設とかもねえし。
「だから食べ物とかも自給自足、ハハッ、笑えねえ。」
そんな状況でもここの島で3年生きてきた俺を誉めたい。まあ、筋肉モリモリマッチョマンや、マシンガン等を持って暴れるマッチョマンに色々と生きる術を教えてくれなかったらやばかったな。決してコマ○ドーやラン○ーに出てくる人達じゃありませんよ?
「さて、今の時間は、朝の6時か。そろそろ飯にすっかな。」
と言っても食堂とか無いんですけどね!!あるのは木材を使って建てた一軒家みたいな建物しかない!!しかも執務室(笑)一室と艦娘用の部屋が六室しかないけどな。
「今日は、魚でも食べるか。」
さて、釣竿を持って歩いて3分の海岸に行きますか。今日は釣れるかねぇ。
「さてと、餌は手作りのルアーを使うか。よっと!!」
そう言い俺は釣りを開始する。あぁ、太陽が眩しいぜ。今日は晴れだな。
「…………。」
暇だな。ちょっと寝るかな。
「ふぁ~あ、おやす……おっ!!」
寝ようと思った時に釣竿が盛大にしなった。これは大物の可能性があるな!!
「久々の魚!!逃がしてたまるかよ!!」
お、重い!!だがこんなもの、気合いがあればどうって事はない!!
「おらぁぁぁ!!」
釣れたぁ!!よし、どんな魚な、ん、だ。
「「きゅ~~……。」」
な、なんか、女の子が釣れたぞ?しかも、これは戦艦の金剛型の姉妹だな。大破しているから誰かはわからんが。
「何で!?何で何もないここの島で釣れるんだ!?」
誰かが轟沈させたのか?とにかく、修理しないといけないな!
「と言うわけで、キャッチ&入渠!!」
金剛型姉妹を入渠施設目掛けてぶん投げる。
ザブーーーン!!
「よし、ちゃんと入渠施設に入ったな。」
施設と言ってもデカイ浴槽を木の壁で囲ったお粗末な物だけどな。天井はないぞ。でもシャワーは付いてるぞ。
「さて、沸かしますか。」
今は只の水風呂だからな。沸かさないと可愛そうだ。どうやって沸かすかって?入渠施設の外に水を沸かす物がある。ほら、戦国時代などの人が白米を食べるときに一生懸命火の近くでふーふーしてただろ?それを風呂版に変えたもの。説明下手ですまんな。
「飯は、そこら辺の草でも食べますか。」
醤油をかければ意外といけるぞ!!ただ50%の確率で腹を壊すけどな!!
「ふー、ふー。」
ぜぇ、ぜぇ、かれこれ一時間はこの火に息を吹き掛ける作業をしている。早く湯沸し器が欲しい!!
「もう疲れたモシャモシャ、やってられっかモシャモシャ。」
そこら辺に生えてた草を食べながら作業をしている。食物繊維はたっぷり取れるな!!
「うーん、はっ!ここはどこデスか?何でこんな所にいるんデスかネ?」
おっ!一人気が付いたみたいだな。しかもこの片言のしゃべり方、金剛だな。
「気が付いたかー?」
「気が付きましたヨ、って誰デスカ!?」
「それは後で説明してやるから入渠施設から出てくれないか?」
お湯を沸かすのもう疲れた!!出来ることなら止めたい!!
「わかりましたヨ、ほら、比叡もくるネ。」
もう一人は比叡か、ここの島に来て初めての艦娘が戦艦か、普通なら喜ぶんだけどなぁ。
「来たみたいだな。」
今は金剛と比叡を執務室(笑)のソファーに座らせている。俺?俺はみかん箱に座ってますけど何か?ソファーは艦娘用にとっておいた物を使ってる。
「貴方が私達を救出してくれた人デスカ?ありがとうなのデース!!」
うん、片言のしゃべり方、慣れないな。つーか人にあったのが二ヶ月振りだから涙が出そうになる。
「取り敢えず、自己紹介頼む。」
もう知ってるけど、念のためな。
「私は金剛といいマース!!よろしくデース!!」
「私は金剛お姉様の妹分の比叡と言います。よろしくお願いします!!」
「金剛に比叡、よろしくな。」
そう言い俺は二人に握手をする。何でするかって?昔の癖さ。
「ここはどこですカ?提督は貴方なのデスカ?」
「ここは日本のある地域の無人島だよ。一応、ここの地域の鎮守府の提督をしている。」
「提督なのにどうして軍服を着ていないのですか?」
比叡の言う通り、俺は軍服を着ていない。俺が今着ているのは白のタンクトップに白のズボンだ。軍服なんて支給されねえよ。
「色々あったんだよ。気にすんな。」
「ところで何故私達はここにいるのですカ?」
「んっ?朝食用の魚を釣ろうと思って海岸で釣りをしていた時に君達が釣竿に引っ掛かった。その時君達は大破していたからな、ほっとく訳にもいかないから入渠施設に目掛けて釣竿ごとぶん投げた。」
「ぶん投げたって、私達をですか!?」
何だ?何で比叡は驚いているんだ?
「まあ、その話はいいだろう。さて、金剛と比叡はこれからどうするんだ?」
「どういうことデスカ?」
「ここは他の鎮守府と比べて色々と問題点がある。」
問題点有りすぎてもうどうでも良くなったけどな。
「どのような問題点……もしかして提督がみかん箱に座っていることですか!?」
「比叡、それは違う。単純にまとめると資材が支給されない、ライフラインがほぼない、まともな食事がとれない、人が俺しかいないって事だ。」
ブラック鎮守府の中でもトップになれる自信があるぞ!!何も嬉しくねえ。
「つまり、出撃はおろか、まともな生活も出来ないってことデスネ!!」
「身も蓋もない事を言えばそういう事だ。で、どうする?君達はまだここの鎮守府に正式に所属されていないから海軍に連絡すれば他の鎮守府に行くことが出来るぞ?」
金剛も比叡も貴重な戦艦だからな。俺が海軍に連絡すれば海軍の奴等は喜んで金剛と比叡を回収しに飛んでくるだろう。
「でも、提督は私とお姉様以外の艦娘を持っていないじゃないですか!!」
「まあそうだな。ここ3年は全て俺一人でここの地域を守ってきたからな。艦娘が居なくてもあんまり変わらねえよ。」
「…………。」
さて、比叡と金剛はどうするのかねぇ。多分ここから出ていくだろう。
「さて、海軍のくそったれな奴等にれ「連絡しなくていいデス!!」はっ?」
「私はここに残るデス!!比叡もそれでいいデスカ?」
「お姉様がここに残ると言うなら私もここに残ります!!」
「いいのか?もっと待遇の良い鎮守府の所に行かなくていいのか?」
みかん箱に座っているような提督だぞ?
「大破して轟沈した私達を救ってくれた提督に恩返しがしたいのデス!!」
「私もお姉様と同様です!!」
「……そうか、わかったよ。そこまで言うならここに残るといい。ただし、相当きついからな?覚悟しておけよ?」
「「ハイ!!」」
やっべ、偉そうな事言ったけど、実際嬉しすぎて泣きそうだ。
「じゃあ飯の準備だ。行くぞ!!」
さて、ここからどうなるのかねぇ。