Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう!   作:宗也

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第12話

「それじゃあ、夜まで頼むよ。」

 

「すまないな秋夜、お前に雑務を押し付けて。」

 

「この借りは後で埋める。」

 

「んなこと言うなよメイト、師匠、元帥、折角のデートが台無しになるぞ?」

 

俺は今元帥の執務室にいる。そして、師匠、元帥、メイトの隣には電、大和、あきつ丸がいる。

 

「申し訳ありません秋夜さん、私達の私情の為に雑務を押し付ける形になって。」

 

「申し訳ないのであります。」

 

「はわわ!!すみません!!」

 

「いんだよ大和、あきつ丸、電、気にすんな。提督の中で暇なのは俺しかいないからな。」

 

実際に暇だし、まあやることが出来で丁度よかったよ。

 

「ほら、時間は限られてるんだ。さっさと行って楽しんでこいよ!!」

 

俺がそう言うと、元帥と大和、メイトとあきつ丸、師匠と電は俺に礼を言って執務室から出た。

 

「そうそう、もうすぐ面白い事が起きるからな。楽しみに待ってな秋夜。」

 

何だ?去り際に師匠が意味深な事を言っていたな。何なんだ?

 

「さて、師匠達は外に行ったかな?」

 

執務室の窓を開けて確認する。うん、鎮守府の前にある門を抜けたな。

 

「なんで俺だけリア充じゃねえんだよ……。俺だってなぁ、デートとかしてんだよ!!」

 

あぁ、外はあんなに晴れているのに書類仕事を朝からやらねばならねえんだよ。

 

「うだうだ言っても仕方ねえか、とっとと書類仕事を終わら……ってほぼ終わってんじゃん!!」

 

仕事もないのかよ、今日は元帥達がデートに行くから出撃、遠征、演習は無しだし。

 

「自分の体のメンテナンスでもするか。」

 

執務室には誰も来ないよな?よし、早速上着を脱いで鏡を見ないとな。

 

「はぁ、やっぱり古傷は残るよなぁ。残ってもいいんだけど、艦娘が心配するだろうしなあ、隠すのが面倒くさいんだよ。」

 

「では、私が治してあげますよ。」

 

「あぁ、おねが……ってアイエエエエエ!!?ナンデェェェェカガガイルゥゥゥ!?」

 

いつ入ってきた!?気配を感じなかったぞ!?

 

「あたしもいるんだぜ!!」

 

「あっ、摩耶もいたのか。」

 

「何であたしの時はそういう反応なんだよ!!」

 

そう言い摩耶が俺にパンチしてくるので、自分の頭を摩耶の拳に当てる。

 

「いったぁぁぁ!!」

 

そう言い摩耶はぴょんぴょん跳ねる。自業自得だ。

 

「秋夜さん、貴方は何故体中傷だらけなんですか?」

 

「昔の俺はドジっ子でね、よく階段から転げ落ちたりとかしてた。その時に付いた傷とかなんだよ加賀。」

 

俺がそう言うと加賀と摩耶ははぁー、っと大きなため息を付いた。なんなんだよ?

 

「嘘下手くそですね。」

 

「嘘がバレバレなんだぜ。」

 

何故ばれたし!?俺はさっきから俳優顔負けのポーカーフェイスを決めていたはずなのに!!

 

「冷や汗流しているからバレバレだぜ。」

 

「そこは盲点だった。」

 

ぐぬぬ、俺もまだまだだな。俳優への道は遠いな。

 

「で、加賀と摩耶は何しに来たんだ?」

 

「秋夜に紹介したい人物がいるんだぜ!!ほら、入ってきな!!」

 

そう摩耶は執務室の扉に向かって言う。ちょいまち!!服を着させてくれ!!

 

「し、失礼します。」

 

そう言い入ってきたのは、えっ!!嘘だろ!?

 

「司令官、私がちょ……えっ!!嘘!!」

 

「えっ?何この状況?おーい、どうしたんだ鳥海?」

 

まさか、いやいや奇跡は2度起きない。鳥海でも、俺がが知ってる鳥海の筈はないもんな。

 

「ま、摩耶、あそこにいる司令官の名前は?」

 

「秋夜って言うんだぜ、ここの近くの無人島の鎮守府の提督だぜ。にしても、どうしたんだ鳥海?秋夜の顔を見るなり挙動不審になって?」

 

「秋夜……、お兄さんなのね!!」

 

「「はぁ!?」」

 

おう、摩耶と加賀の声が同時に出たな。鳥海がお兄さんって言うことは、俺の所にいた鳥海だな。

 

「良かった!!生きていたんですね!!」

 

そう言い鳥海は俺に抱き付いてくる。昔だったら吹き飛ばされていたけど、今は受け止められるな。

 

「おっと、急に飛び込んで来るなよ。危ないだろ?」

 

「だって、本物かどうか確かめたくて。」

 

えー、俺偽者と思われていたわけ?ちょっと悲しいわー。

 

「けど、無事で良かった。鳥海、会いたかった。」

 

そう言い俺は鳥海を強く抱き締める。もう2度と離さないぞ。

 

「……秋夜が泣いている?何がなんだがさっぱりだぜ。」

 

「秋夜の過去は今日の夜話してくれるらしいわ。さぁ、折角の再会を邪魔しては悪いわ。行きましょう摩耶。」

 

「おい待てよ加賀!!鳥海、良かったな。」

 

摩耶と加賀は気を使ってくれて退室してくれたな。

 

「本当に良かった、鳥海にまた会えるなんて思わなかった。」

 

「お兄さん泣いているの?それほど嬉しいのね。」

 

「嬉しいに決まっているさ。でも何でここにいるんだ?」

 

「えっと、それはね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大将side

 

「大将、面白い事ってなんだ?」

 

よう大将だ!!今は電を肩車しながら町を歩いている。電の太股たまんねー!!

 

「んっ?気になるのかメイト?そうだな、感動の再会とでも言っておこう。」

 

「感動の再会、つまり秋夜が誰かと会うって事か。」

 

「そう言うこと、折角の再会を邪魔しては悪いから、俺らは表向きはデートだが、本当は秋夜に気を使わせたんだよ。」

 

「あの、司令官、一つ聞きたいことがあるのです。」

 

何何!?電の質問なら何でも答えるぞ!!

 

「再会って言ってますけど、誰と会うのですか?」

 

「それは気になるのであります。」

 

ふむ、そう来たか。口で説明してもいいが写真を見せた方が早いか。

 

「この写真に写っている人だ。」

 

「鳥海さん?でもどうして鳥海と会うのが感動の再会なのですか?」

 

「この写真に写っている鳥海と秋夜は、まあ、兄妹みたいなもんだ。」

 

折角だ、秋夜の事について話すか。

 

「鳥海が轟沈寸前の状態で秋夜が前いた鎮守府に漂着したんだ。秋夜は鳥海を保護した。ここまでOK?」

 

「OKなのです。」

 

「だが、鳥海は所属していた鎮守府の提督から酷い暴行等を受けていた。目を覚まして秋夜の顔を見た瞬間砲撃したらしい。」

 

それを秋夜は普通の顔で話すもんだから、肝っ玉が据わっているなと感じたよ。

 

「はわわ!!その後はどうなったんですか?」

 

「その時、秋夜の隣にいた霧島が盾になったらしい。そこから秋夜は長い時間、と言っても1ヶ月くらいだが、鳥海の提督不信を治すために霧島と一緒にカウンセリングをした。」

 

「秋夜君の必死のカウンセリングのお陰で鳥海は元気になったんだ。」

 

「いい話でありますなぁ。」

 

あきつ丸、そのくらいで泣くなよ。メイトが困った表情してるぞ?

 

「そして、鳥海が元気になった時に、秋夜に向かってお兄さん、霧島に向かってお姉さんと言ったんだ。」

 

鳥海のお姉さんは高雄や愛宕や摩耶だろというツッコミは心の中でしてくれよな。

 

「それからは兄妹のように接していたらしい。でも2年前、秋夜はその時無人島にいて、秋夜に会おうと鳥海と霧島は夜こっそりと無人島に向かったんだ。」

 

「だが、その時に運悪く深海棲艦と遭遇して、轟沈してしまったんだ。」

 

「そんなことがあったのですね。でもどうしてその鳥海が元帥の鎮守府にいるのですか?」

 

そうそれ、俺も気になってた。秋月がいることは知っていたが、鳥海がいることを今日の早朝に聞いたからな。

 

「私が救助した。ただ、鳥海だけだ。霧島は見つからなかった。」

 

「そんな話があったなんてな。でも一つ聞いていいか?」

 

「どうしたメイト?」

 

「秋夜は俺らみたいに好きな艦娘とかいないのか?」

 

おいおい、今の話で秋夜が誰が好きかは想像出来るだろ。よくあきつ丸とケッコンカッコカリ出来たな。

 

「秋夜君が好きな艦娘は、鳥海、霧島、後は大淀だったかな。」

 

「でも、何故その三人なのでありますか大将殿?」

 

「あきつ丸、あの三人に共通している物はなんだと思う?」

 

メイトはわかったらしく、やれやれといった表情をしていた。気持ちはわからんでもない。

 

「眼鏡でありますか?」

 

「ご名答、秋夜はな、眼鏡を掛けている人が好きなんだよ。どうしてかはわからん!!」

 

「それに加えて、胸が少し以上ある人が好きらしい。秋夜君は中々にマニアックだな。」

 

マニアックって程でもないと思うがな。俺は胸は小さい方が好みだ!!

 

「それをクリアしている霧島、鳥海、大淀が好きなのか。」

 

「そういうことだメイト、少し話し過ぎたな。じゃあカフェテリアでも行こうか電!!」

 

「了解なのです!!」

 

今日も電の飲み物を飲む仕草が見られる!!ん?大将はロリコンなのかって?もちろんさー!!

 

「だがyesロリータ!!noタッチは守るぞ!!」

 

「誰に話しているのですか……。」

 

電の困った表情も最高だぜ!!ひゃっはーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋夜side

 

「と言うわけなのです。」

 

「そうか、にしても元帥って本当に人間なのか?」

 

鳥海の話をソファーに座りながら聞いていた。鳥海が俺の膝の上に乗りながらな。

 

「まあ、本当に無事で良かった。」

 

「お兄さんは何故ここにいるんです?」

 

「あぁ、それは……、ちょいと失礼。」

 

そう言い俺は近くにあった皿を持つ。鳥海は❓マークを浮かべているな。

 

「何するんです?」

 

「ん?それはな、覗き野郎を制裁するのさ!!」

 

そう言い俺はノールックで窓の外の木にいた人物に皿を投げる。後で元帥に謝っておこう。

 

「へぶらげ!!」

 

「最初から見ていたんだろ?なあ、青葉?」

 

「いたた、勿論ですよ!!元帥の友人がどんな人なのか見に来ればイチャイチャしていたものですからスクープのチャンスだと思って張り付いてました!!勿論写真も頂きましたよ!!」

 

成る程ねぇ、見られるのは構わないが写真はちょっといただけないな。

 

「というわけで、さら「させると思うか?」痛いですよ!!」

 

青葉が去ろうとしていたから、窓から木に飛び移って青葉にアイアンクローをする。ちなみに執務室は3階だ。

 

「写真は消しますから許してください!!」

 

「じゃあこの事を誰にも言わないか?」

 

「えっと、それは……、言いません!!」

 

嘘だな、目が泳いでいるから言うつもりだな。

 

「嘘は通じねえからな。というわけで、このま「青葉を離しなさい不審者!!」うわっ!!」

 

突然、下から誰かに砲撃された。しかも不審者扱いかよ。元帥の野郎、ちゃんと艦娘に説明したのか?俺は青葉を離して地面に着地する。

 

「大丈夫青葉?」

 

「ありがとうございます叢雲さん。」

 

「あんた、どこからやって来たのよ?」

 

そう言い叢雲は俺に槍を向けてくる。気の強い駆逐艦だな。

 

「元帥と昨日ここに来たんだが?」

 

「とぼけるんじゃないわよ。軍服を着ていないあんたが司令官の知り合いな筈ないじゃない。」

 

「叢雲さん!!このひとは!!」

 

「あんたは黙ってて。」

 

話そうとする鳥海に向かって叢雲はドスの効いた声を放つ。おーおー、面倒くさい展開になってきたな。

 

「ここに何しに来たのかしら?」

 

「だから、元帥と「嘘は休み休み言いなさい。」話聞けよ……。」

 

「話しても無駄ね、ここで殺るしかないわね。」

 

物騒なこって、でも艦娘が人を殺してもいいのかよ。これが元帥にバレたら面倒くさい。ちょっと頭を使うか。

 

「おいおい、俺に救いはないのか?」

 

「無いわよ。ここに来たことを後悔しなさい。」

 

「まあ待てよ、一つ提案があるんだが?」

 

「……いいわ、遺言代わりに聞いてあげるわ。」

 

遺言って、まあ気にしたら負けか。

 

「頭に血が上っているから気付いてないが、艦娘が人を殺したら大変なことになるぞ?」

 

「っ!!忘れていたわ。けど、だからと言ってあんたを見逃すわけにはいかないわ!!」

 

「だろうな、そこで提案だ。演習で決めようじゃないか。俺が率いる部隊と、そっちが率いる部隊で勝負だ。負けた方が勝った方の云うことを聞く。これならどうだ?」

 

「いいわよ、私達の部隊が負けることはないし。」

 

よしよし、こっちの話に乗ってくれたな。

 

「そっちは好きなメンバー6人選んでいい。俺の部隊は、二人だな。」

 

「随分となめられたものね。いいわよ、30分後に演習場へ来なさい。逃げても無駄よ。」

 

「そっちこそ逃げんなよ?」

 

「まっ、せいぜい最後の時間を過ごすことね。」

 

そう言い叢雲は去っていった。これも師匠が言っていた面白い事なのか?冗談キツいぜ。

 

「お兄さん。」

 

「どうしたちょうか「馬鹿!!馬鹿馬鹿馬鹿!!」おっと、叩くなよ。」

 

鳥海がポカポカと叩いてくる。くすぐったいな。

 

「どうしてあんな無謀な事を提案したのよ!?」

 

「互いに同じ条件じゃ、向こうに断られる可能性があったからな。こっちが不利で向こうが有利な条件を付ければ提案が通ると思ったからな。」

 

「だけど!!6対2なのよ!!私の計算でも勝てる見込みがないのよ!!」

 

「大丈夫だ、問題ない!!」( ・`д・´)

 

「大問題よ!!」

 

むむっ、鳥海を安心させる為にどこかの大天使の台詞を使ったけど、逆効果だったか。

 

「本当に大丈夫だって。俺を信じろよ。」

 

「わかったわ、向こうの6人は主力メンバーで来るわよ。こっちの二人はどうするの?」

 

「こっちの二人はな、鳥海と俺だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後

 

俺は約束通りに演習場に来た。

 

「来てやったぜ。」

 

「ふん、逃げなかった事は誉めてあげるわ。で、鳥海の姿しか見えないけど、まさかあんたが出るって事じゃないわよね?」

 

「あ?俺が出るに決まってるだろ?」

 

「ふん、まあいいわ。あんたが負けることは明らかだし。」

 

普通だったらな。向こうのメンバーは叢雲改二、瑞鶴改二甲、武蔵改、飛鷹改、神通改二、鈴谷改だ。それに比べてこっちは俺と鳥海改二。ヤッベーぞ!!

 

「そうとも限らないぞ?」

 

「まっ、せいぜい足掻くことね。」

 

そう言い叢雲達は演習場の端の方に向かって歩いていく。

 

「だ、大丈夫なのかしら。」

 

「大丈夫だ、目にものを見せてやるさ。」

 

「さあ、始めるわよ!!」

 

叢雲の声が聞こえたと同時に海面に出る。

 

「へぶら!!」

 

「だ、大丈夫お兄さん!!」

 

「うむむ、慣れないな艦装は。」

 

動きだろうと思った瞬間に盛大に転けてた。艦装着けて海面を移動するのってこんなに難しかったっけ?

 

「私が肩を貸しますから!!」

 

「大丈夫だ、それよりも上空を警戒だ!!こっちは艦載機を飛ばすやつがいないから制空権は向こうだ!!」

 

「そうよ、制空権がこっちの時点であんたの負けよ。」

 

何だ?叢雲がこっちに向かってきたぞ?他の艦隊も叢雲の後ろにいるな。

 

「そんなことはありません!!」

 

「強がるのも今のうちだけよ。沈みなさい!!」

 

そう言い叢雲がこっちに向けて魚雷を発射する。

 

「真正面から魚雷を発射しても当たりませんよ!!」

 

「知ってるわよ、敢えてに決まってるじゃない。」

 

「鳥海!!回避だ!!」

 

俺と鳥海は魚雷を右に動いて回避したが、右に行った瞬間に武蔵の砲撃がこっちに向かってくる。これが狙いか。

 

「わざわざ真正面に来たのも、魚雷を発射したのも、これの為よ。武蔵の砲撃を当てやすくするためにね。」

 

「許せ、名も知らない人。」

 

「だったら砲撃を止めてほしいもんだ!!」

 

俺と鳥海は砲撃を回避しているが、段々余裕が無くなってきた。

 

「終わりだ!!」

 

「しまった!!鳥海!!」

 

武蔵の放った砲撃が鳥海目掛けて飛んでくる。くそっ、鳥海は気付いていない。

 

「させるか!!」

 

俺は鳥海に向けて飛んでくる武蔵の砲撃を受けに行った。

 

ドォォォォォン!!

 

「……あれ?当たってない?どうし!!」

 

「艦娘の盾になって最期を迎えたなんてね。まあいいわ。後はあいつを大破させて終わり。」

 

「叢雲、後で間宮のアイスクリーム奢ってよ。折角の休日を無駄にしたんだから。」

 

「わかってるわよ瑞鶴、早くやっちゃって。」

 

その言葉と同時に鳥海に向かって艦載機が飛んでくる。ふん、頃合いか。

 

「折角会えたのに……、どうして。」

 

「どうやら鳥海は動けないようね。」

 

「いや、違う。動く必要がねえからだ。」

 

「っ!!あの男の声!!武蔵の砲撃を喰らって生きてるな「大変よ叢雲!!艦載機が戻ってこない!!」何でよ!?」

 

おーおー、焦ってる焦ってる。もっと焦ろ。

 

「お、お兄さん?何で生きてるの?」

 

「勝手に殺すな。あんな砲撃の1発くらい当たった所で死にはしねえよ。」

 

服はボロボロになったけどな。

 

「瑞鶴!!飛鷹!!艦載機はまだ飛ばせる!?」

 

「飛ばせるわよ!!」

 

「今度こそ、止めをさしてあげるわ!!」

 

おっ、また艦載機が飛んできたな。懲りない奴等だ。

 

「さて、ちょいと本気を出しますか。鳥海、ここにいろよ。大丈夫、直ぐに終わらせるよ。」

 

そう言い俺はグローブを着けて両手を海面に向ける。

 

「何してるって空を飛んでる!?」

 

両手から高圧縮エネルギーを発射させ、その推進力で空を飛ぶ。鳥海や叢雲達は驚いてるな。

 

「さて、艦載機は去ってもらおう。」

 

俺は空中を移動し、艦載機を殴ったり蹴ったりして壊す。意外と固いな。

 

「制空権取ったり。」

 

そう言い海面に着地する。あー疲れる。

 

「……やっぱり本物ね。今の姿を見て納得したわ。噂には聞いていたけど、ここまでとは思わなかったわ、霧生秋夜。」

 

「やっぱり試したのか。もっと違う方法があっただろ叢雲。」

 

「ごめんなさいね、どうしてもこの目で確かめたかったから。」

 

「えっ?どういう事なの?」

 

鳥海は今のうちだけ流れに付いていけてないな。

 

「この演習は俺の実力を見るために叢雲が仕組んだ。」

 

「……。」

 

「黙ってて悪かったな鳥海。」

 

「許しません。」

 

そう言い鳥海は俺の服の襟を掴んでくる。あれ?もしかして怒ってる?

 

「お兄さんの実力を見るために仕組まれた演習の事は許します。でも、武蔵さんの砲撃を喰らう必要はなかったんじゃないですか!?」

 

「いや、あれは俺の耐久を試すために喰らいに行った訳だから。なぁ武蔵!!」

 

「そうだ、鳥海に向けて砲撃すれば秋夜は確実に砲撃を喰らいに行くと思っていたからな。」

 

「でも許しません!!さっさと入渠ドックへ行きますよ!!」

 

えっ?俺が入渠ドックへ行って何すんの?

 

「私がお兄さんの傷の手当てをします!!」

 

「そこは医務室じゃないのかしら?」

 

飛鷹の言う通りだ!!なぜ入渠ドックへ行かねばならない!?

 

「傷を手当てするためです!!お兄さんの体中の隅々まで検査します!!」

 

「ちょっと待った鳥海!!それは誤解を招く言い方だぞ?」

 

「あんたが思ってる通りの事をするつもりよ鳥海は。実はこの演習は鳥海が仕組んだのよ。」

 

えっ?どゆこと?

 

「あんたとお風呂に入りたいから手伝ってくれって頼まれたのよ。騙されていたのはあんたなのよ。」

 

「俺の実力が見たいってのは?」

 

「それはついでよ。まっ、結果的にあんたの実力も見れたから結果オーライだわ。」

 

「ふふっ♪全て私の計算通りです!!」

 

は、嵌められた!!皆グルだったとは!!

 

「ということは、鳥海は全てを知っていたのか?」

 

「勿論です♪どうでした私の演技は?」

 

えー、叢雲に会ってからの鳥海の仕草は全て演技かよ。どんだけ計算したんだよ。

 

「気付かなかった。そんなわけでさら「逃がしません!!」ぬおぉぉ!!離せ鳥海!!」

 

「逃げようとしてもそうは行かないわよ。」

 

「だって、あんた演習の条件わかってる?」

 

確か、負けた方が勝った方の言うことを聞くだったな。あっ、演習は俺だけダメージを受けて終わったから俺らの負けか。

 

「私達から言うことは一つ。鳥海と一緒に居なさい!!」

 

「だが逃げ「させません!!」HA☆NA☆SE!!

 

右腕を飛鷹、左腕を鈴谷、右足を武蔵、左足を神通に掴まれながら入渠ドックに連行された。途中、艦娘達の目線が痛かった。これ拷問だよ!!

 

「皆さん、後で間宮さんのアイスクリーム券を配りますね♪」

 

「「「「「やった!!」」」」」

 

おいぃぃぃぃ!!そんなもので協力してたのかよ!!んまあ、わかったことが一つ。鳥海を暴走させてはいけないな。皆もハニートラップには充分気を付けるようにな。

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