Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう!   作:宗也

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第13話

あの後、俺は鳥海に入渠ドックに連れていかれて手当てを受けた。内容?聞くな、悲しくなるから。

 

「ふふ、久しぶりにお兄さんの色々な姿が見れたわ♪」

 

「ソリャヨカッタデスネー。」

 

「どうしたの?そんなげっそりとした表情をしてるの?」

 

お前のせいだよ鳥海。俺のメンタルがマッハで消えたわ。

 

「何でもねえよ、さてと、今は昼か。飯でも食うかな。」

 

ここの鎮守符には間宮がいるんだったな。飯が楽しみだぜ。でもあんまり食い過ぎると無人島に戻った時に辛くなるから程々にしておこう。

 

「私も付いていきますよ。ほら、秋月もそんな所で隠れてないで来なさい。」

 

ちなみに廊下を歩いているぞ。廊下の曲がり角で秋月がこっちを見ていた。

 

「い、いいんですかね?」

 

秋月が俺と付いていきたそうな目をしている。さあどうする?

 

1、いいよ。

 

2、OK!!

 

3、ウェルカム!!

 

4、もちろんさー!!

 

「全部はいじゃないですか!!」

 

何で鳥海は俺の考えている事が分かるんですかね?読心術でも習っているのか?まさか、第3のm「それ以上は言ってはいけませんよ?」デスヨネー。

 

「さて、茶番はここまでにして食堂に行くぞ鳥海、秋月。」

 

「「はい!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂という名の食堂

 

「……ネーミングセンスよ。」

 

看板の名前が食堂゛食堂゛ってどういうことだよ?この名前を付けた人誰だ?

 

「仕方ないですよ、元帥はネーミングセンスがからっきしですから。」

 

元帥が付けたのかよ!?ダサすぎるだろ!!

 

「でも、ここの食堂はとても美味しいですよ。お兄さんもきっと気に入ると思います。」

 

「そうかい、なら期待して待っているかね。」

 

鳥海と秋月と雑談しながら食堂の席に付くと厨房から一人の女性が出てきた。

 

「ご注文は、あっ、貴方が元帥の友人の弟子の方ですね?初めまして、間宮と申します。」

 

「こりゃ、ご丁寧にどうも。俺はまあ秋夜とでも呼んでくれ。にしても、凄い人だな。」

 

食堂には、昼飯を食べに来た艦娘がたくさんいた。皆わいわい騒いで食べてるな。

 

「司令官、メニューはどうします?」

 

「そうだな、俺は日替わり定食にするかな。秋月はどうする?」

 

「私も日替わり定食にします!!鳥海姉さんはどうします?」

 

「私も秋月と同じのでいいわ。間宮さん、日替わり定食を3つお願いします。」

 

「分かりました!!すぐにお持ちいたします。」

 

そう言い間宮は厨房の中に入っていった。どんな物が出てくるかな?

 

「そう言えばお兄さん、お兄さんはどうして空を飛べたり砲撃に耐えれたりするのかしら?」

 

「それ秋月も気になります!!どうしてなのですか?」

 

……そう言えばこの二人には話していなかったな。さて、どうせつめ「お待たせしました。日替わり定食でございます。」速えよ!!まだ3分しか経ってねえぞ?

 

「速さが売りですので。熱いうちに召し上がってください。」

 

メニューは鯖の味噌漬けにご飯、モヤシのナムル、野菜炒めに味噌汁か。こんな料理は久々だな。んっ?はぁ、なるほどね。

 

「じゃあ、さっそく頂くとするか!!あっ、秋月と鳥海はまだ食べるなよ?」

 

「どうしてですか?」

 

秋月の質問に答える前にモヤシのナムルを一口食べる。うん、やっぱりな。

 

「お兄さんどうし、って何で机に突っ伏しているんですか!?」

 

「んっ?カエンタケが入ってた。上手く色を塗り替えてナムルに潜ませたんだろう。鳥海と秋月のにも入ってるぞ。」

 

カエンタケは2.5㎝食べたら死ぬからな。絶対に食べちゃ駄目だぞ?

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「らいしょーふらいしょーふ、こへふらいのほふははんほほはひよ。(大丈夫大丈夫、これくらいの毒は何ともないよ。)」

 

さて、次は鯖の味噌漬けでも食べるかな。

 

「モグモグ、おっ!今度は青酸カリが入ってるぞ。」

 

「それまずくないですか!?すぐ吐いてください!!」

 

「いや、もう飲み込んだし。慌てるなよ鳥海、これくらいの毒は効かねえよ。」

 

じゃあ、次に野菜炒めを食べるかな。何かすげえものが入っていそうだ。

 

「むぐむぐ、青酸カリの次は水銀か。流石だなと誉めてやりたい所だ。」

 

「もう食べないで下さい!!司令官の体が持ちませんよ!!」

 

「大丈夫大丈夫、味自体は美味しいから大丈夫だ、問題ない。」

 

最後に、味噌汁を頂くとするか。

 

「ズズッ、最後はとどめのトリカブトか。日替わり定食じゃなくて、毒盛り定食と名前を変更すればいいんじゃね?」

 

「お気に召したかしら?」

 

「あぁ、とても美味しかったよ間宮、いや、フラヲ級改と言った方がいいか?」

 

「「ええっ!?」」

 

俺が間宮の正体を暴くと鳥海と秋月は驚き、間宮、いやフラヲ級改は怪しく微笑んだ。

 

「ナゼバレタノカシラ?」

 

「匂いでわかる。カエンタケの匂いは独特だからな。」

 

「コレデカンムスメヲシトメルツモリダッタケドマアイイワ。アナタニニゲバハナイ!!」

 

フラヲ級がそう言うと食堂の窓から一斉に深海棲艦がなだれ込んで来る。

 

「ちょっと多くないですか!?」

 

「確かに多い……、まさか!!」

 

「流石は少佐、気付くのが早いな。」

 

「この声は、中将!!何故てめえがここにいる!?」

 

スピーカーから中将の声が聞こえる。野郎、まさか深海棲艦側だったとはな。

 

「ここの元元帥が気に入らなかったものでね。粛正したまでだ。」

 

「これの何処が粛正なんですか!?」

 

「黙れ小娘、貴様も深海棲艦になるのだからな!!」

 

どういう事だ!?艦娘が陸上で深海棲艦になるとは聞いたことねえ!!

 

「と言ってもわからないか。凡人な奴等に説明するのは疲れる。」

 

「……大方薬とかで艦娘を深海棲艦にするんだろ?」

 

「そうだ少佐、大本営で開発したこの薬があれば艦娘を深海棲艦に出来る。」

 

大本営、くっそ、そういうことかよ!!

 

「どういう事ですか司令官!!」

 

「大本営側が深海棲艦側に寝返ったって事だ秋月。」

 

「そんな!!そんなことがあり得るんですか!?」

 

あり得るから現在こうなってるんだよ。ああもう胸糞悪い!!

 

「資源とかはどうなるんですか!?」

 

「そこは安心したまえ小娘、深海棲艦になってくれれば世話は我々がしよう。だが少佐、てめえは駄目だ。てめえが生きてると我々の計画が狂う。ここで死ね!!」

 

「サア、コッチヘクルンダ。」

 

そう言いフラヲ級改は手招きをする。だが、鳥海と秋月は言うことを聞かずに立ち尽くしていた。

 

「そう言われてはいと言う鳥海や秋月じゃねえよ。」

 

「ソウカ、コノジョウキョウヲミテモカ?」

 

気が付けば深海棲艦に囲まれていた。全員重巡以上でフラ以上か。

 

「そ、んな。」

 

「安心したまえ、ここにいた艦娘は全員深海棲艦となった。」

 

「嘘よ!!嘘よ!!」

 

「ミグルシイ、サッサトワレワレノナカマニナレ。」

 

フラヲ級改の一言で周りの深海棲艦が近付いて来る。鳥海と秋月は精神を取り乱しているな。無理もない、今まで一緒の時間を過ごしてきた仲間が深海棲艦になったからな。

 

「来ないで、来ないでよぉ!!」

 

「ハッハッハ!!さあ少佐、貴様の頭なら理解しているだろう?この絶望的な状況を。」

 

「絶望的ねえ、確かに絶望的だ。だがな!!」

 

俺は地面に煙玉を投げ付ける。そのすぐ後に鳥海と秋月を抱えて食堂を出る。こういうことを想定して武器や道具は身体中に仕込ませてあるんだよ!!

 

「逃がすな!!追え!!」

 

「ついでにもう1つ土産だ!!」

 

更に食堂に閃光玉を投げる。これで多少は時間を稼げるはずだ。

 

「お兄さん、何処にその道具を仕込ませているんですか?」

 

「企業秘密だ。それよりも鳥海、秋月、大丈夫か?」

 

「私は大丈夫よ、でも秋月ちゃんが。」

 

「皆、もう会えないの?またあんな思いをするのはやだよぅ。」

 

秋月は両手で顔を押さえていた。ちなみに秋月と鳥海を脇に抱えながら鎮守府内を走ってる。

 

「いや、まだ会える奴等はいる!!」

 

もしかしたらまだ、いた!!

 

「こんの!!摩耶様の攻撃喰らえ!!」

 

「摩耶!!迂闊に近付いたら駄目よ!!全機爆装!!さあ、飛びだって!!」

 

「チィ、得意の近接戦闘が出来ないか。サーベルの意味がないな。」

 

「皆冷静に!!落ち着いて対処しましょう!!」

 

「そうは言っても鳳翔さん!!数が多すぎます!!」

 

摩耶に飛鷹に木曾に鳳翔に大淀か。よく生きていたな。

 

「皆!!目を瞑れ!!」

 

俺はそう言った後、閃光玉を投げる。

 

「ギャアアアアア!!」

 

「お前は、秋夜!!」

 

「無事だな摩耶、ところでこれで全員か?」

 

「ええ、ここにいる人達が生き残った者達です。その他はもう……。」

 

そう言い大淀は悔しそうに目を瞑る。これだけしか残らなかったのか。

 

「元帥達は大丈夫なのか!?」

 

「安心しろ木曾、元帥達はやられはしない。」

 

師匠やメイトが付いているんだぞ?核が降ってこない限りやられねえよ。

 

「それよりもそろそろ閃光玉の効果が切れる!!皆、俺に捕まるんだ!!」

 

そう言い摩耶達は俺の体にしがみつく。うへぇ、七人は流石に重いな。俺にしがみつけない人は鳥海か秋月にしがみついてるぞ。

 

「で、これからどうするんだ?」

 

「脱出する、行くぜ!!」

 

俺は窓から飛び出し、両手にグローブを着けて高圧縮エネルギーを噴射させて空を飛ぶ。

 

「と、飛んでる!?」

 

「じたばたすんなよ飛鷹?」

 

「しませんよ!!」

 

「これから何処に向かうのですか秋夜さん?」

 

「俺の鎮守府に行く。そこで作戦を考える。」

 

俺は鳳翔にそう言いながら無人島に向かって飛ぶ。

 

「にしても、大本営が深海棲艦側に付いたか。国民を守らなくていいのかよ!!」

 

恐らく、あいつらは片っ端から鎮守府にいる艦娘を深海棲艦にするつもりだな。日本を支配するつもりか。

 

「いいぜ、大本営のくそったれな奴等の鼻っ柱を折ってやる。」

 

普通の鎮守府は抵抗するけど、ブラ鎮は抵抗せずに艦娘を大本営に預けて深海棲艦にするだろう。よし、これからやることは決まったな。

 

「お兄さん、これから何が始まるんですか?」

 

「大惨事大戦だ!!」

 

 

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