Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう! 作:宗也
執務室前
「ここにあの佐世保提督がいるんだよな。」
さっさとぶちのめしてさっさと救出してさっさと帰ろう。陸軍の奴等が気絶している間に。
「あ、あの!!」
「ん?どうした白露?」
「貴方は、一体何者なんですか?」
白露は不安そうな顔をして聞いてくる。うーん、素直に言うべきかな。
「お巡りさん、というのは嘘で無人島鎮守府の提督さ。まあ、その話の続きは時雨達を救出してからな。」
そう言い俺は執務室のドアを開ける。そこにいたのは佐世保提督と両手が縄で縛られ、首にナイフを当てられたてる時雨がいた。
「よくきたな化物。盛大に歓迎してやろう。」
「お前!!時雨を離せ!!」
白露が佐世保提督にそう叫ぶが、佐世保提督は鼻で笑った。
「離せ?離してくださいだろ?上官だぞ?敬語を使えよ化物、あっ、敬語がわからないんだっけ?めんごめんご(笑)」
「お前!!」
「やめろ白露。」
佐世保提督に挑発されて、怒っている白露の頭に手を乗せて落ち着かせる。全く、わかりやすい挑発に乗らされやがって。
「お前は随分冷静だな霧生秋夜少佐?いや、過去の作戦で大量の駆逐艦を沈めた無能な少佐とでも言っておこう。」
「え?えっ!?」
白露は話に付いていけずに混乱していた。
「無人島に流刑になって死んだと思ってたんだけどな?無能は無能らしく死んどけばいいものを。」
「ごちゃごちゃうるせーな。さっさと時雨を解放し「さあ、素敵なパーティーをしましょ?」くっ!!」
佐世保提督に一歩近付いた時、天井裏から夕立が主砲を俺に撃ちながら降りてきた。
「夕立!!何してるの!?」
「黙ってて白露姉さん!!私はあの提督を殺さないといけないの!!」
そう言いながら夕立は主砲で俺の顔面に向かって殴ってくる。それを刀を抜いて防ぐが、夕立の蹴りで刀が粉々になった。
「無駄な抵抗はやめるっぽい!!私が、貴方を殺さないと時雨が助からないの!!」
「ハハハ!!いいぞぉ夕立!!お前の姉妹を助けるにはそこの少佐を殺すしかないんだぞ!!」
こいつ!!何処までも腐った野郎だ!!
「夕立!!止めるんだ!!お前は利用されてるだけなんだぞ!?俺を殺した所でお前やその姉妹が殺されるだけだぞ!!」
ああいう奴は人を利用するだけ利用してから殺すのがほとんどなんだぞ!?
「それでも、私は貴方を殺すしか手段はないっぽいのよ!!」
「やめて夕「お前は黙ってろ。」だ、ち。」
「白露!?おい白露!!」
佐世保提督が夕立を説得しようとしている白露に向けて発砲した。白露は前のめりで倒れていった。
「さっさと殺られてほしいっぽい!!」
「待てよ夕くぅ!!」
俺は二本目の刀を抜いて夕立の主砲と鍔迫り合いをするが、腹に魚雷が発射され、執務室の壁に激突した。
「カハッ!!ゴブッ!!くっそ、傷が開いて来やがった。」
魚雷を喰らった衝撃で包帯が取れて右肩や両手、頭から血が出てきた。普通の状態なら何ともないが、重体の身を無理矢理引きずって来てるから普段より耐久が脆くなってやがる。
「な、何で死なないの!?いい加減に死んでよ!!」
おまけに夕立は改二だし、このままじゃまずい。
「どうした夕立?さっさと少佐を殺せ!!時雨がどうなってもいいのか!?」
「夕立!!もう止めてくれ!!僕が死ぬからもう止めてくれ!!」
そう言い時雨は自分から首を切ろうとするが、佐世保提督はナイフを時雨から離して膝蹴りを喰らわせる。
「いっ!!」
「そう簡単に殺すかよ!!お前はいたぶっていたぶって、じっくりと痛め付けてから殺してやる!!」
佐世保提督はそう叫びながら時雨の顔を殴り続ける。こいつ!!本当に許さねえ!!
「もうお願い!!時雨が傷付くのは見たくないの!!だから、だから私に殺されて!!」
夕立が涙を流しながら俺に向かって叫んでくる。くそっ、重体の身じゃなければ簡単に救えたのに!!
「夕立、その頼みは聞けない。無抵抗で俺は死ねない。」
そう言い俺は三本目の刀を抜く。それと同時に夕立は泣きながら俺に向かって突進してくる。
「この!!この!!化物が!!ああ気分がいいぜ!!一度ゆっくり痛め付けたかったんだ!!」
佐世保提督は時雨を殴りながらそう叫ぶ、時雨は反抗出来ずにぐったりとしていた。
「もう、もう、死んでよ!!」
夕立は俺に向かって魚雷と主砲を放ってくる。俺はそれを刀で弾……こうとはせず、目を瞑る。
ゴォォォォォン!!!
「はぁ、はぁ。さあ、約束は守ったっぽい。時雨を離して!!」
「確かに守ってくれたな。カットインを喰らえば流石に少佐も死ぬだろう。」
そう言いながら佐世保提督は時雨の頭に向けてハンドガンを構える。
「ちょっと!!約束は守ってくれるんじゃなかったっぽい!?」
「約束?じゃあお前は虫ケラとの約束を守るのか?ゾウリムシとの約束を守るのか?お前らみたいな奴隷の約束なんて守るとでも思ったか!!」
そう言い佐世保提督は時雨の頭をハンドガンで撃ち抜いた。
「そ、そんな。時雨、うわぁぁぁぁぁん!!」
「ダッハハハハ!!いいねぇその表情!!絶望しきってる表情、最高だねぇ!!でも安心しな、お前もすぐに時雨の所に行かせてやるよ。」
「時雨を、白露姉さんを、二人を返してよぉぉぉぉ!!」
そう言い佐世保提督は泣いている夕立の頭にハンドガンを向ける。もうそろそろ頃合いか。
「そんなに泣くなよ夕立、二人とも生きてる。」
「この声!!少佐!!生きてやがるのか!!」
「ああ、生きてるさ。」
そう言い俺は佐世保提督の肩をトントンと叩く。夕立のカットインを喰らった後、煙が発生したからミスディレクションを使って佐世保提督の後ろに回っていたのさ。
「ななな、何故俺の後ろにいる!?」
「どうも、皆の後ろにはいよる混沌シュウラトホテップでーす。」
「ふざけるな!!」
佐世保提督は俺に向かってハンドガンを撃つが、体重移動で避けて時雨を右手に抱き抱える。
「何で、生きてるの?」
「駆逐艦のカットインでは死なねーよ。というのは冗談でダメコンを持ってたから助かった。」
念のため持っておいて正解だったな。
「噂通りの不死身っぷりだな少佐。だが残念、時雨も白露も殺したよ。出てくるのが遅かったな!!」
「殺した?よくよく見てみろよマヌケ。」
そう言い俺は右手に抱えている時雨を佐世保提督に投げて渡す。佐世保提督がそれを受け止めた瞬間に時雨の体が爆散した。
「ぐほっ!!ゲホっ!!き、貴様!?なんだこれは!?」
「携帯用の身代わり爆弾だ、殺傷能力はないけどな。」
「い、いつ使った!?そんな素振りは見せなかったぞ!!」
それ使ったの俺じゃねえし。まあいい、もうすぐ分かるから黙っておこう。
「ちなみに白露にも使ってあるからな。爆散しないタイプだがな。」
つまり、俺が執務室に入る前に白露に気付かれないように元帥が身代わりと入れ換え、時雨が佐世保提督に殴り飛ばされた時に元帥が身代わりと入れ換えたらしい。
「じゃ、じゃあ本物の白露姉さんや時雨は?」
「元帥が保護したよ。大丈夫、悪いやつじゃないからな。」
俺がそう言うと夕立は安心したのか、へなへなと座り込んで泣き始めた。可愛い!!
「くっ!!だが俺には村雨や五月雨が!!」
「あー、その事なんだが佐世保提督。元帥から贈り物が届いてるぞ。」
俺はそう言いながら夕立を抱きかかえながら執務室の扉の前に移動する。
「元帥、夕立は保護した。1発お見舞いしてやってくれ。」
無線で元帥に連絡する。無線は天龍と別れた後に繋がるようにしといたよ。さて、何をお見舞いするのかねぇ、これは知らされてないから楽しみだ。
「その前に俺がお前らをころギャアアアアア!!」
佐世保提督が言い終わる前に執務室の8割が青いレーザーに包まれた。俺がいるところは無事だぞ。
「何々!?何が起こってるっぽい!?」
「おいおいマジかよ。」
青いレーザーが消えた後、青いレーザーに包まれた部分は綺麗に消滅していた。青空が眩しいねぇ。
「やり過ぎだろ。」
「元帥さんと貴方って人間じゃないっぽい!?」
「アイアムヒューマン!!」
テレッテーテテテ~テテテ、テレテレッテー、あっ着信だ。
「もしもし元帥?」
「秋夜君。佐世保提督は私のお見舞いを受け取ってくれたかね?」
「受け取ったけど、何をやったんですか?」
「北斗〇掌波を自分なりにアレンジして放っただけだよ。」
怖っ!!そもそも何で使えるんだよ!!
「それより秋夜君、君は村雨達が監禁されている部屋に急いだ方がいい。もう少しで陸軍の援軍が来てしまう。」
「わかりました。」
「その場所は私が知ってるっぽい、案内するっぽい!!」
俺は夕立を降ろし、夕立が走っていく後を追っ掛ける。あっ、鍵とか付いてたらどうしよ?