Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう!   作:宗也

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『』の中の台詞は通信相手の台詞です。


第18話

「貴方、大丈夫っぽい?」

 

「大丈夫そうに見えるか?」

 

元帥と連絡した後、俺と夕立は村雨達が監禁されている部屋に向かった。正直足腰が限界なんですが。

 

「夕立、ここの鎮守府にバケツとかないのか?」

 

「ないっぽい!!」

 

マジかよ、バケツがあれば帰りは楽なんだけどなぁ。

 

「貴方、どうしてバケツが必要なの?」

 

「秋夜でいいよ。監禁室から脱出した白露が大破状態になってたからな。村雨達もそうなってる可能性が高いだろう。」

 

でも夕立や時雨は何で無傷の状態だったんだ?

 

「あっ、着いたっぽい!!」

 

「……その口癖なんとかならな「無理!!」さいですか。」

 

さて、元帥から連絡があった通り、もたもたしてたら陸軍の援軍が来てしまうからな。さっさと救出しないと。

 

「見た目は普通の部屋の扉か、空いてるかな?」

 

ガチャガチャ

 

「やっぱり空いてるわけないよな。夕立、鍵何処にあるか分かるか?」

 

「えっと、そのことなんだけど……。」

 

そう言って夕立はモジモジし始めた。やっぱり可愛いなぁ。

 

「ここの提督がいつも持ってるっぽいの。でも提督はもう消滅したから。」

 

「えっと、つまり、ここの部屋の鍵は提督もろとも消滅したって事か夕立?」

 

「そういうことっぽい!!」

 

笑顔で言うことじゃねえぞ夕立!?それ非常に不味い事態じゃねえか!!

 

「どうすんだよ!?ピッキングは俺あんまり得意じゃないんだよ!!」

 

「殴ったり蹴ったりして壊せないの?」

 

「普段ならそれでいいんだけどな、この部屋の扉もの凄く固いんだよ。」

 

「(普段って、秋夜さんは人間じゃないっぽい?)」

 

どうすっかなー。叩いた感じかなり固そうだったからな。ここで傷は増やしたくないし。

 

「私の砲撃でなんとかならないっぽい?」

 

「うーん、無理だな。何十発撃ち込めば破壊出来そうだけど、そんな時間はないしなぁ。」

 

「ちぇー、久々に思いっきり撃ち込めたかったな。」

 

そう言い夕立は頬を膨らまして拗ねた。夕立の頬っぺた柔らかそうだな。突っついてみるか。

 

「ふむ、中々に柔らかい。これは癖になるな。」

 

「秋夜さん!!夕立の頬っぺたを突っつかないで!!」

 

そう言いプイと横を向いた。夕立はからかいがいがあるな。

 

「とまあ、冗談はこれくらいにして、夕立の魚雷一本を拝借してっと。」

 

「あっ!!いつの間にっぽい!!返して!!」

 

「返せないな、その代わり面白いもの見せてやるから。夕立は俺の横にいてくれ。」

 

「分かったっぽい。」

 

そう言い夕立は俺から少し離れた。さてさて、やりますか!!

 

「魚雷用意、前方の扉に向けて。」

 

「な、何するっぽい?」

 

「発射ァァァァァァ!!」

 

俺は体を2回転させ、魚雷を扉に向けて投げる。

 

ドギャャャャャン!!

 

「よし!!」

 

「よしじゃないっぽい!!魚雷を投げる人が何処にいるのよ!?」

 

「口調崩れてんぞ夕立。いや、普通に発射しても壊れそうになかったから、魚雷に螺旋状の回転を付け、威力を増大させてから発射すればいけると思った。」

 

にしても、思ったよりも威力あったな。今度から武器に加えるかな。

 

「さて扉は、壊れてるな。救出救出っと。」

 

お邪魔しまーす。村雨達は何処にいるかな?

 

「きゅーーー。」

 

「しっかりして五月雨ちゃん!!」

 

五月雨は気絶してる、村雨は五月雨を揺さぶってる。

 

「やっちゃったぜ!!」

 

「やっちゃったぜじゃないっぽい!!夕立の妹達に何してくれてるっぽい!!」

 

痛っ、夕立に主砲で殴られた。こうした方が早いと思ったからな!!

 

「その声!!まさか夕立!?」

 

「えっ!?夕立姉さん!!」

 

「そうよ!!助けに来たっぽい!!」

 

夕立の声を聞いた瞬間に五月雨が目覚めたな。その後、村雨と五月雨は夕立に抱き付いた。いい光景だな。

 

「でもどうやって来たのかしら?この部屋の扉はかなり頑丈のはず。」

 

「それは向こうで感動をしている人が魚雷をぶん投げて扉を壊したっぽい!!」

 

「「ええええええっっっっっ!!?」」

 

おーいい反応だな。村雨と五月雨は驚愕の表情でこっちを見てるな。

 

「初めまして、無人島鎮守府の提督だ。」

 

「無人島鎮守府!?」

 

「まさか、あの、筋肉モリモリマッチョの変態が管理しているというあの鎮守府!?」

 

おいこら五月雨、地味にそれ傷付く。

 

「君達を救出するために来た、詳しい事は鎮守府に帰ってからな。」

 

そう言い俺は監禁室の部屋を出る。俺の後ろに夕立、村雨、五月雨の3人が並んでるな。

 

「村雨、五月雨は大破か。まあ帰りはなるだろう。」

 

「援軍が来なかったら帰れるっぽい!!」

 

「夕立姉さん、それフラグですよ!!」

 

ウー!!ウー!!ウー!!ウー!!

 

「……サイレンの音、どうやら陸軍の援軍が来てしまったらしいな。」

 

「夕立、貴方。」

 

「あはは、急いで逃げるっぽい!!」

 

「笑顔で言うな!!まあ、夕立の言う通り、急いでここの鎮守府から離脱するぞ!!」

 

とは言っても、逃げられるかねぇ。仕方ない、念には念をっと。

 

「プルルルル、もしもし?ああ俺だ。久々だな、緊急事態だ。急いで佐世保鎮守府まで来てくれ。」

 

「誰に電話してるんです?」

 

「まあ、古い友人みたいな人だよ村雨。」

 

さて、急ぎますか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!!秋夜さん!!早く早く!!」

 

「陸軍の人達がもうそこまで来てます!!」

 

港にいるのは、春雨と速吸!?何でここにいる?

 

「元帥さんから頼まれてるんです!!今は協力します、さあ早く!!」

 

「白露と時雨は?」

 

「白露姉さんと時雨姉さんは先に出ました。あっ、秋夜さん!!」

 

春雨が建物の方を指差してるな?あぁ、間に合わなかったか。

 

「春雨、速吸、鎮守府の場所まで行けるな?あと、無線を渡すからな。」

 

「は、はい!!」

 

「よし!!春雨は村雨を、夕立と速吸は五月雨を担いでここから離脱だ!!速度は速吸の出せる最大の速度に皆合わせろ!!」

 

「秋夜さんは!?」

 

「ここに残って陸軍の奴等の足止めをする。大丈夫だ、すぐに追い付く。だから行け!!」

 

「そうだ、少佐の言うことを聞け。」

 

ん?俺の前の頭上から誰かが降ってきたな。

 

「生きてたのか、少佐。」

 

「メイト!!お前死んだはずじゃあ!?」

 

「残念、トリックだ。」

 

「いたぞ!!メイト大佐もいるぞ!!大本営に逆らう反逆者だ、二人を殺せ!!」

 

ちぃ、来やがったか!!

 

「ところでメイト、前あった時は黒色のタンクトップを着てたよな?何で半裸なんだ?」

 

「イメチェンだ、そういう少佐も爆発を喰らったような姿になってるが?」

 

「黙っとけ、イメチェンだ。」

 

「どんなイメチェンだ。」

 

俺とメイトが雑談している間にも陸軍の兵士がこっちにやって来る。

 

「秋夜さん!!逃げ、えっ?」

 

俺とメイトはこっちに来る兵士3名を、俺は刀を抜いて、メイトはナイフを抜いて斬り伏せる。

 

「退路は俺達が守る!!」

 

「行け。」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

春雨達はそう返事をして退却していった。

 

「野郎供!!あいつらを殺せ!!」

 

陸軍の兵士が大量にこっちに向かってくるが、俺とメイトは二手に分かれて斬り伏せていく。相手が槍で俺の顔を突き刺して来るのを避けながら斬り、更に遠くから撃ってくる奴を落ちていたナイフを投げて再起不能にする。

 

「どうした?そのくらいじゃ俺は止められない。」

 

メイトは、おおう。ライトマシンガンを歩きながら撃ってるな。まるで映画のコマン⚪ーを彷彿とさせるな。

 

「相変わらずの化物だ。」

 

俺はそう呟きながら兵士にアッパーカットをして怯ませて後頭部を蹴る。その後、来た兵士を刀で斬り伏せる。ん?殺人?大丈夫、この刀刃が無いから。

 

「メイト、そのライトマシンガンの弾って実弾か?」

 

「麻酔弾だ。」

 

いや、ライトマシンガンの麻酔弾って聞いたことないんだけど。

 

「クヒヒ、流石はメイト大佐、秋夜少佐、やるな。」

 

ん?何か顔が長くて髭が少し生えてるおっさんが来たぞ?

 

「クヒヒ、大将が注意しろと言うだけの実力があるそうだな。」

 

「お前は誰だ?」

 

「クヒヒ、気になりますか。私の名前は「クヒ男でいいだろ。」クヒ!?」

 

あぁ、確かにそうだなメイト。その方が分かりやすい。

 

「クヒ、まあいいです。それよりもいつまでそんな軽口が聞けますかね?」

 

「どういうこ『秋夜さん大変です!!』どうした速吸?」

 

『深海悽艦が攻めて来ました!!数は一、艦種は、そんな!!』

 

「おいどうした速吸!?応答しろ!!」

 

嫌な、とても嫌な予感がする。杞憂であってくれよ!!

 

『艦種は、水母悽姫です!!』

 

「「!!!」」

 

馬鹿な!!何でこんな所にいる!?水母悽姫なんて滅多に見ないはずだぞ!!

 

「逃げろ!!お前達じゃ勝ち目はない!!」

 

『逃げてます!!でも相手の方が速いです!!』

 

くそっ!!速吸がいるのが仇となったか!!速吸の出せるスピードじゃ逃げられない。

 

「10分耐えてくれ。いいか、絶対に誰も沈ませるな!!」

 

『はい!!』

 

「よし、なら手短に……、おい?応答しろ!!応答しろ速吸!!」

 

「クヒヒ無駄だ、こちらでお前らの通信をジャミングした。ついでにあの姫を呼んだのも私達だよ。」

 

そこまで、そこまですんのかよ!!こいつらは!!

 

「クヒヒ、クヒヒヒヒヒ!!さあお前ら、こいつらを殺せ!!」

 

「少佐。」

 

「あぁ、分かってるメイト。こいつらは俺らを向こうに行かせないつもりだな。」

 

周りを兵士に囲まれたか。まさに四面楚歌って奴だ。

 

「一点を集中的に攻撃して突破するぞ!!」

 

「OK!!」

 

頼む、耐えてくれよ皆!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side速吸

 

「くっ!!こいつ水母の癖に固いっぽい!!」

 

秋夜さんからの連絡が途絶えて5分が経過した。水母悽姫には追い付かれ、夕立ちゃんが戦ってる。

 

「オマエジャマ、クチクノヒメニヨウガアル。」

 

「駆逐の姫、春雨の事っぽい!?」

 

春雨ちゃんが駆逐の姫?確かに駆逐悽姫は春雨ちゃんにそっくりですけど。

 

「アハハ、モハヤダレデモイイワ。イイノヨォ、コッチニキタラ?」

 

「そっちに行くつもりはないっぽい!!」

 

「ソウナンダ、ナラバシズミナサイ。」

 

「砲撃は当たらな、爆撃機っ!!」

 

「夕立ちゃん!!」

 

そんな、水母で艦載機を使うなんて!!

 

「ま、まだ!!ソロモンの悪夢は、これから、っぽい!!」

 

一撃で夕立ちゃんが大破!?どうすれば!!

 

「マズアナタカラシズンデモラウワ。」

 

不味い!!今夕立ちゃんが攻撃を喰らったら沈んでしまう!!それだけは、阻止しないと!!

 

「私に、もっとスピードがあったら!!」

 

「シズミナサイ!!」

 

「夕立姉さん!!危なキャアアアア!!」

 

「春雨ちゃん!!」

 

春雨ちゃんが夕立ちゃんを庇った!?でもそんなことしたら春雨ちゃんは!!

 

「うう、痛いよ、沈みたくないよ。」

 

「春雨っ!!う、動けないっぽい。」

 

私以外皆大破、ど、どうすればいいの!?

 

「サアクチクノヒメヨ。イッショニイキマショウ。」

 

「止めてぇぇぇぇぇぇ!!」

 

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!もう誰も失いたくない、誰も失いたくない!!

 

「ウルサイホキュウカンネ、イイワ、アナタカラシマツシテアゲル。」

 

改造さえ出来ていれば!!流星さえ積むことが出来たら!!

 

「ホキュウカンダカライッパツデシトメテアゲル。」

 

使えないという理由で春雨ちゃんと鎮守府をたらい回しにされた。その度に春雨ちゃんは泣いていた。その姿を見る度に私は強くなると決めた。でも実際は、ただのお荷物にしかなってない。

 

「速吸さん!!逃げて!!」

 

「村雨姉さんの言う通り逃げてください!!」

 

皆さんのお荷物になるのはもう嫌、何も出来ずに泣いてるだけはもう嫌なんです!!だから、だから!!

 

「シズミナサイ!!」

 

誰も助けることが出来ずに、一人になるのは、もう御免です!!

 

パシッ

 

「「「「「「えっ?」」」」」」

 

「水母悽姫さん、私は、怒りましたよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side秋夜

 

「おい少佐、この感じ。」

 

「あぁ、分かってるメイト。」

 

「クヒヒ?何を言ってるのです?双眼鏡はっと、クヒヒ!?補給艦が水母悽姫の蹴りを受け止めてる!?」

 

クヒ男はあり得ないといわんばかりの表情をしてるな。確かにあり得ないだろう。普通ならな。

 

「艦娘は船でもあり、人間でもある。戦い方は船の戦い方だけじゃねえ。」

 

「砲雷撃戦だけが戦いの全てではない。」

 

「クヒ、でもあれは!!」

 

「駄目じゃないか、とでも言いたそうだなクヒ男。」

 

俺にそう言われてクヒ男は奇声を上げる。今頃速吸は、うわっ、水母悽姫と殴り合いをしてる。

 

「じゃあ逆に聞くが、砲雷撃戦以外の攻撃をしてはいけないと誰が決めた?」

 

「クヒヒ、だが「たかが補給艦が水母悽姫とタイマンを張れる訳がないと言いたいのか?」クヒン!?」

 

「確かにそうだな。だが艦娘は人間でもある。人間は想う力が強いほど普段以上の事が出来る。」

 

スポーツなんかがそうだな。

 

「でもそろそろ限界か。4分が限界みたいだな。」

 

「クヒヒ、大したことないですね。」

 

「おいおいクヒ男、俺の通信を聞いてなかったのか?」

 

俺がそう言うと速吸達がいる所から爆音が鳴り響いた。クヒ男は慌てて双眼鏡を覗く。

 

「そ、そんな!!水母悽姫が沈んでいく!?たかが、軽巡1人が増援に来た程度だぞ!?」

 

「その軽巡は普通じゃねえよ。何故俺があいつらに10分耐えてくれって言ったのか。それはあの軽巡が来たら勝てるからだ。」

 

「そんなの、そんなの認めない。艦娘は無理でも貴様らは殺してや、る?」

 

「悪いな、説明している間に包囲網は突破させてもらった。じゃあなクヒ男。」

 

まあ、クヒ男が双眼鏡を覗いてる間にこっそりと抜け出しただけなんだけどな。ボートに乗って離脱っと。

 

「しかし速吸がねぇ、どうするメイト?」

 

「鍛えるしかない。」

 

「それもそうだな、帰ったら忙しくなるな。あー、やだや「お久しぶりです秋夜さん。」うぉいや!!俺の後ろに立つんじゃねえよ!!」

 

「少佐、彼女が水母悽姫を撃沈させたのか?」

 

「あぁ、彼女は川内。近接攻撃を得意とする子だよ。」

 

「よろしくね!!」

 

じゃ、鎮守府に帰還しますか!!

 

 




これで白露型救出篇終了です。次回は、説明回になります。
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