Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう! 作:宗也
「さて、今日の朝食は豪華にした。たんと食えよ!!」
「Hey!!提督!!1つ質問したいことがあるんですけどいいですカ?」
「んっ?どした金剛?言ってみろ。」
「ここは無人島なんですよネ?どうしてこんなに豪華なんですカ!?」
執務室(笑)のテーブルには白米、味噌汁、焼き魚、ほうれん草のおひたしが乗った皿が置いてある。
「何だ?不満なのか?」
「いえ、ライフラインはほぼないって言っておりましたので、てっきり魚だけとかと考えてました。」
「食事くらいは良いものを食べたいだろ?3年かけて色々なものを備蓄しておいたからな。」
肉や魚、米や酒などをたっぷりと備蓄してある。
「でも提督の机のみかん箱の上には水と草しかありませんけど。」
「俺はこれでいいんだ。実際備蓄しておいた食料などは艦娘が来たとき用に使うと決めたからな。」
そう言いながら俺は草にマヨネーズをかけて食べる。うっ、この草は不味いな。後で違う草を食べてこよう。
「提督!!私紅茶が飲みたいネ!!」
「お姉様!!流石に紅茶はないと思いますよ!!」
「あるぞ、ダージリンしかないけどな。」
「……なぜあるのですか?」
なんだよ比叡、そんな不思議そうな顔をして。金剛は紅茶が好きだと知っていたからな。だから紅茶の葉も栽培しておいた。
「流石提督ネ!!」
「淹れ方は期待するなよ金剛?」
「(もしかしたら、ここブラックじゃなくてホワイトなんじゃないかしら。)」
さて、朝食も済ませた事だし。何するかねぇ。
「そうだ、一発景気付けに建造でもしてみるか。」
「賛成ネ!!どんな人が来るのか楽しみネ!!」
「ですが提督?どうやって建造するのですか?確か妖精はいないんでしたよね?」
「比叡の言う通り、ここには妖精なんかいない。」
じゃあどうするのかって?簡単な話さ。
「じゃあどうするんですか?」
「自分で造る。金剛と比叡は危ないから離れておきな。」
「「ハイッ!?」」
さて、どの艦娘にするか。駆逐艦は……止めておこう。嫌な思い出が甦る。
「いっそのこと戦艦をもう一人増やすか、敵の脅しにもなるだろう。」
レシピは燃料400、鋼材600、弾薬30、ボーキサイト30だったかな?しばらく建造しなかったから忘れた。
「て、提督!!自分で造るって正気ですか!?」
「それしかねえだろ比叡。大丈夫だ、妖精よりも速く造ってやるからよ!!」
そう言い俺はハンマーを掴む。さて、3年振りの建造だ。気分が高揚するぜ!!
「提督って人間なんですかね?」
「わからないデース。だけど、提督は凄い筋肉を持っていますネ!!」
後ろで金剛と比叡が何か話しているな。まあ、3年もサバイバル生活をしてきたら嫌でもこうなるさ。
筋肉モリモリマッチョマン建造中……
「出来たぞ!!」
さて、建造で出来たのは。
「パンパカパーン!!私愛宕よ!!よろしくお願いしますね!!」
重巡だったか、まあいいか。にしてもスタイルいいな。
「提督、1つ聞きたいです。」
「何だ比叡?」
「重巡を造るのに普通は一時間半かかるのにどうして提督は30分で出来るのですか!?」
「長年の経験?」
と言っても二十歳ですけどね!!
「さて、ここら辺で金剛達がどれくらいの火力を持っているかテストしてみるか。」
「演習をするんですカ?」
「弾薬や燃料が勿体無いから却下。」
燃料は残り1000くらいだからな。いざって時の為に取っておきたい。
「あらあら、ではどうするのかしらぁ?」
「じゃあまずは金剛、俺に砲撃を撃て。」
「て、提督!!それは提督が死んじゃいますヨ!?」
「そんなくらいで死んでたらここの鎮守府に着任した次の日に死んでる。」
みっちりと鍛え上げたからな。死にはしない。
「い、行きますヨ?本当に行きますヨ!?」
「つべこべ言わずに来い!!」
「banking!!love!!」
って10メートルしか離れていないのに全弾発射かよ!!まあいいけどさ。
ズドォォォォーーーン!!!
「はっ!!つい全力でやってしまったのネ!!」
「お姉様やり過ぎです!!提督は木端微塵になってますよ絶対!!」
「これはやり過ぎかしらねぇ~。」
「ふぅ、火力は想定以上だな。流石は金剛型の1番艦だ。」
あー煙が目に染みる。意外ときついな。
「あらあら、ほぼ無傷ね。提督は人間なのかしら~?」
「ひどいな愛宕、俺は紛れもない一般Peopleだぞ?」
「戦艦の砲撃を受けてほぼ無傷な一般Peopleが居ますか!?」
現にいるぞ?ここにな!!
「これくらい耐えれないとここの鎮守府の提督は務まらんさ、次は比叡、お前だ。」
「ひえぇぇぇ!!撃ちたくないですよ!!提督が死んでしまいます!!」
「じゃあ撃たなかったら食事は俺と同じメニューな。」
「わかりましたよ撃ちますよ!!」
その後、比叡と愛宕の砲撃を身を持って体験した。流石に愛宕の砲撃を喰らった後は倒れそうになったけどな。
時間は進み、夕食。
「ねぇ金剛?ここは無人島なのよねぇ?」
「そうネ!!昼間この辺りを散策したけど、森とか川とかしかなかったヨ。」
「なのにどうして今日はすき焼きなのかしらぁ?」
「いいじゃねえか愛宕、愛宕の歓迎会として用意したんだ。たんと食えよ。」
艦娘に不自由な思いはさせたくないからな。特に食事。
「それじゃあ、お言葉に甘えますね♪」
「ふぅ、ふぅ、温度はどうだ?丁度いいか?」
「提督!!自家発電って提督が自転車を漕いで発電してるんですカ!!」
「そうだぞ金剛、すき焼きを食べるにも鍋がいるだろ?鍋の水を沸かすのに電気が必要。だから俺が自転車を漕いで発電してお湯を沸かしてんの。」
これも一種のトレーニングさ。日々鍛練あるのみさ。
「それに、今付いてる電灯も俺が漕いでないと消えるからな。真っ暗な状態ですき焼きを食べたいか?」
「それは……食べたくないデスネ。比叡、提督の分も残しておくようにネ!!」
「わかってますよお姉様。提督、あまり無理をしないでくださいね。」
比叡はいい子だな。涙が出てきそうだ。
「よし、もう一頑張りだな!!行くぜ!!オラオラオラオラオラ!!」
「ねぇ金剛、本当に提督って人間なのかしら?」
「それは、私もわからないネ愛宕。」
あの後、俺は久し振りに肉を食べた。マジ美味しいです!!すき焼きはやっぱり牛肉だな。そして、今は深夜、金剛達は自分の部屋で寝ている。
「さて、書類も書き終わったし、見回りでもしてくるかな。」
書類仕事は慣れんな。羽ペンだから書きづらい。ボールペンがいい!!
「懐中電灯、懐中電灯っと。んっ?誰だ?」
執務室のドアの前に誰か立っているな。
「提督~?まだ起きてますか~?」
「何だ愛宕か、起きてるよ。これから見回りに行くところだ。」
「じゃあ私も付いていきますねぇ。」
何でだよ?まあ構わないが。
「と言っても20分程だぞ?」
「大丈夫よぉ、さぁ、行きましょう。」
愛宕に引っ張られるように俺は外に出る。星が綺麗だな。
「提督、1つ聞きたい事があります。」
俺が前、愛宕が後ろで歩いていると急に愛宕から質問が飛んできた。
「どうした?」
「提督は、何故そこまで艦娘に良くしてくれるのですか?何か過去にあったんですか?」
「何故そう言い切れる?」
「何となくです。」
やれやれ、愛宕には気付かれないと思ってたんだが、考えがちょっと甘かったか。
「詳しくは言えないがな、俺はある任務で艦娘を全滅させた事があるんだ。」
「全滅って、どういう意味ですか?」
「言葉を選ばすに言うと、俺が率いていた艦娘を全員轟沈させたんだ。」
あれは忘れられない。いや、忘れてはいけないんだ。
「そこか……むっ!どうやら敵が来たようだな!!」
海岸の向こうに一体だけ敵がいるな。あれは駆逐ロ級か。
「取り敢えず愛宕は金剛と比叡を起こしてくれ!!あいつ一体とは限らないからな!!」
「提督は!?」
「いいから行け!!」
愛宕は心配そうな目で俺を見た後に鎮守府の方に走っていった。
「さて、最近出てこなかったな。ちょっとストレス発散に付き合えや!!」
そう言い俺は艦装を着けて出撃する。
「!!!」
俺が出撃すると同時に敵は魚雷を撃ってくる。
「はぁ、別に避けるのは簡単なんだがほっといたら色々と面倒だからなぁ。」
砂浜に当たって爆発でもしたら鎮守府の建物が危ない。火でも移ったら大変だ。
「ならどうするかって?真実はいつも1つ!!」
俺が魚雷にぶつかればいいのさ!!ウラーーー!!
ドゴーーーーン!!
「ヤッタゾ!!」
「残念、それはフラグというもんだ。」
「!!!」
こんな魚雷、どうってことねえ。まだ金剛の砲撃の方が痛かったぞ!!
「今度は俺の番だな。喰らいやがれ!!」
俺は駆逐ロ級の砲撃を避けながら近付き、思いっきり拳骨を喰らわせる。その衝撃で駆逐ロ級は海に沈んでいった。
「他愛もない。もう少し骨のある奴……っておいおい。」
駆逐ロ級を倒したと思ったら近くに重巡リ級がいた。
「(愛宕達はまだ来ないな、だったら俺が沈めるしかねぇって事だ!!)」
そう言い俺は重巡リ級に突っ込む。リ級も俺を近付けさせないと砲撃してくるが、それを加速、減速で避ける。
「お前も一発拳骨喰らえ!!」
俺は駆逐と同様にリ級に拳骨を喰らわせる。だが重巡、沈んではくれなかった。寧ろ至近距離で砲撃をしてきた。
「マジかよ!!」
その砲撃を直撃してしまい轟沈、するわけねえじゃん!!
「生憎と、タフさは艦娘以上だからな。そんな砲撃で轟沈させようなんざ甘過ぎるな!!」
小破もいってないな。俺の生命力は600だからな!!簡単には沈まねえ!!
「しかし、拳骨でも沈ませる事は出来るけど時間がかかるしなぁ。」
機銃とか艦娘が装備している物があれば簡単に沈ませる事が出来るんだがなぁ。せめて鉄があれば、んっ?鉄で作られてる物があるじゃないか!!
「ちょっと距離を取ってと。」
確か砂浜に……あったあった!!
「これがあれば負けねぇ!!」
そう言い俺は再度重巡に突っ込む。砲撃してくるが、遅い遅い。
「喰らえ!!止まれの標識アタックーー!!」
俺は止まれの標識で重巡リ級を殴り飛ばした。どうやらかなり効いたらしく、沈んでいった。
「勝利!!っと、執務室に戻るかな。」
久々に戦った。今回は重巡だったからなんとかなったが、戦艦とか来たらやべえな。何か対策でも考えるか。
「ただいまっと。」
「「「て~い~と~く~?ちょっとお話があるんですけれど~?」」」
執務室に帰ったら金剛、比叡、愛宕が黒い笑顔で待ち構えていた。あっ、ヤバッ!!
「逃げるが勝ち「逃がさないわよぉ。」愛宕!?お前そんなに速く動けたっけ!?」
逃げようと思ったら愛宕が扉の前に立ち塞がってた。瞬間移動でもしたのか!?
「何故私達を出撃させなかったんデスカ!?提督一人無茶し過ぎデス!!」
「お姉様の言う通りです!!そんなにボロボロになって!!提督が死んだら私達どうすればいいんですか!!」
「俺は死なねえよ。こんなもの小破でもねえよ。」
ただ服がボロボロになっただけじゃねえか。血とかも多少しか出てないから大丈夫だ。
「反省の色無しね~、ちょっとお話が必要ねぇ。」
「必要ない!!」
「「「正座!!」」」
「……ハイ。」
その後二時間程説教されました。途中うたた寝したら愛宕に頬を引っ張られました。意外と痛かった。