Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう! 作:宗也
「さて、帰るか。」
そう言い俺は3階の部屋の窓を開けて外に出ようとした時。
「帰る?ふへ、フヒヒヒ!!何呑気な事を言っている?帰る場所なんて何処にもありゃしない!!」
クズ提督、もう目を覚ましやがったのか。
「帰る場所がないってどういう意味だ?」
「そのまんまの意味ですよ大将、今にわかる。」
「どういう「た、大変なのです司令官!!」どうした電!?」
電が何やらタブレットを見て焦っているな。つか、何でタブレットを持ってるんだ?
「き、木曾さんと鳳翔さんが大破状態になっているのです!!」
「「「!!!」」」
木曾と鳳翔が大破!?一体何があったんだ!?
「フヒヒヒ、このまま大人しくやられる俺ではない。ここに深海棲艦が来るようにしておいた。」
こいつ!!何で深海棲艦を操れる!?
「なるほど、この鎮守府に深海棲艦が来てそれを見た鳳翔と木曾が砲雷撃戦をしたが、負けて大破状態になったのか。」
「俺の所の木曾と鳳翔は練度は90以上の筈だ!!普通の深海棲艦に負ける訳がねえ!!」
「普通ならな、けど俺が呼んだ深海棲艦は普通の奴等じゃないのさ、フヒヒヒへへへ!!」
普通の奴等じゃない?まさか!!
「大将、秋夜、双眼鏡で確認したが、相手は駆逐ハ級flagship6体、軽巡へ級flagship4体、重巡リ級flagship改10体、戦艦ル級flagship改10体、空母ヲ級flagship改10体だ。」
はあっ!?いくらなんでも多すぎだろ!!何でそんなに来るんだよ!?
「多すぎだろ!!しかもflagship改ってまだ少数しか発見されてないって聞いたぞメイト!!」
「確かにそうだ。どうする大将?」
メイトも焦りの表情で師匠を見る。これは流石に俺らでも厳しい。
「木曾と鳳翔はどれくらい敵を減らしたかわかるか電?」
「は、はい!!木曾さんと鳳翔さんで駆逐ハ級flagship五隻、軽巡へ級flagship四隻です!!」
あの二人で九隻しか倒せなかったのか、こりゃ本格的にヤバイぞ。
「……おいクズ提督、ここの鎮守府に装備はあるか?」
「クヒヒヒ、ないね。そんなものはない、あったとしても無意味だがな!!」
「どういうことだよ!?」
摩耶が怒鳴り声を上げながらクズ提督の胸ぐらを掴む。
「ここの鎮守府付近は装備を無効化する空間にしている。つまり、ここの鎮守府付近は艦娘はただの女と変わらないってことなのさ!!私の所の艦娘は何も装備させてないし修復材もない!!」
「黙れ!!」
そう言い摩耶がクズ提督に砲撃するが、弾が出なかった。ったく、めんどくせえな!!
「あ、あれ!?出ない!?」
「だから言ったろ?大人しく俺と一緒に深海棲艦に殺されるんだな!!フヘヘヘ!!美少女と一緒に死ねるなんて最高だ!!ゾクゾクするぜぇ!」
「黙れクズ。」
そう言い師匠はクズ提督の頭を殴って気絶させる。師匠も相当怒ってるようだな。
「し、司令官!!海に出れば装備は使えるみたいです!!」
海に出れば艦娘も戦力に加えられるのか、けど、出撃出来るのは摩耶と電しかいないぞ!!
「大将、一応本部に連絡してみたが、増援は出さないって言われた。」
本部は俺達を見捨てるつもりだな。あいつらだけ室内でぬくぬくしやがって!!
「木曾さんと鳳翔さんはこの建物の前に来るように指示しましたのです!!」
「ありがとう電。さて秋夜、メイト、どうする?ここで大人しく殺られるか、抗うか?」
んなもんは決まっている!!
「抗うに決まってんだろ?大人しく殺られる訳にはいかねえ!!」
「漸く思う存分ドンパチ出来るステージなんだ、たっぷりと暴れさせて貰う。」
「ふっ、流石は俺が見込んだだけはあるな。」
俺達が互いの士気を高めていると、誰かに肩を叩かれた。
「んっ?あぁ、霧島か、どうしたんだ?」
「司令、どうするんですか?」
司令?俺のこと?師匠じゃなくてか?
「これは私の元司令が招いたものです。部下であった私が責任を取らなくてはなりません。私が、片付けてきます。」
「駄目だ、そもそも装備が無い状態であの深海棲艦の群れに勝てるのか?」
「勝てません、ですけど!!皆が逃げる時間は作れるはずです!!」
霧島は俺の目を見ながらそう訴えてくる。こいつ、死(轟沈)にに行く気か。
「……行ってきます。」
「駄目だって言ってんだろ。」
俺は霧島の服の襟を掴んで引き止める。
「どうしてですか!?このままじゃ皆殺されてしまいますよ!!」
「だから一人だけ犠牲になろうってか?ふざけるのも大概にしとけよ?」
俺は本気の殺気を霧島に当てる。霧島は涙目になって体を震わしていた。ちとやり過ぎたか。
「もう誰も失いたくない。霧島が犠牲になるくらいなら俺が犠牲になろう。」
「し、死にますよ!?」
「大丈夫だ、死にはしない。あいつとの約束を果たし、深海棲艦との戦いが終わるまで死ぬわけにはいかない。」
そう言い俺は窓から敵の状況を観察しているメイトの所に行く。
「どうして、どうしてなの?」
「知りたいのか霧島?秋夜が君を失いたくない理由。」
「た、大将!?いえ、そういう訳では!!」
「顔が聞きたそうな顔をしている。まっ、簡単に言うと、君が秋夜の大切な人にそっくりだからだ。」
「!!!」
おい師匠、余計な事言うなよ。今頃霧島の顔が赤くなってるんだろうな。
「特に顔立ちが似ている。その顔を真っ赤にした姿もな。」
「その、秋夜さんの大切な人は今どうなされているのですか?」
「……死んじまった。今は海の底にいるんじゃないか。」
ったく師匠の奴、話すなら違う日に話してくれよ。
「師匠、それは後で自分から話すから作戦を立てるぞ。」
「へいへい。じゃ、話の続きは秋夜から聞いてくれ。」
そう言い師匠は俺とメイトの所に来る。ったく、余計な事話すんじゃねえっての。動揺を隠すのが大変だったじゃねえか。
「状況はどうだメイト?」
「大将、残念な知らせだ。敵がまた増えた。」
増えたのかよ!!どんだけ来るんだよ!?
「どんな敵が増えたんだ?」
「戦艦レ級elite3体に、ポテチを食ってる輸送ワ級2体、味はコンソメとのり塩だ。」
「味の種類はどうでもいい!!ってか何で深海棲艦がポテチ食ってんの!?」
おかしくね?そもそもあいつらって飯とか食うのか?
「後は、ハーゲン○ッツの苺味を食べて笑顔になっている戦艦棲姫1体だな。」
「いやだから何で深海棲艦が菓子やアイス食ってんの!?ピクニックの気分なのかあいつら!?」
「あっ、喉を詰まらせてむせてる。飲み物はスプ○イトだな。」
どーでもいい!!物凄くどうでもいい!!
「敵も増えてきたな。じゃあ出撃するぞ。念のため援軍は呼んでおいた。」
「さっきメイトが本営と連絡したが、取れたのか?」
「本営に連絡したが、音信不通だった。恐らく見捨てられたんだろう。けど、俺の友人が駆け付けてくれるからそれまで耐えるぞ!!」
師匠の友人、またメイトみたいな奴が来るのかねぇ。
「師匠、全員固まって行くのか?」
「いや、俺とメイトと電、秋夜と摩耶という感じに分ける。」
んー、まあ妥当なところかな。何故摩耶とペアなのかは知らんが。
「ちょっと待てよ提督!!何であたしが秋夜とペアなんだよ!?」
「理由が知りたいのか?なんとなくだ!!」
ドヤ顔で言うなよ師匠、摩耶が呆れてんぞ?
「冗談だけどな、秋夜と摩耶を組ませたのはある理由があるからさ。」
「ある理由ってなんだよ提督?」
「もうすぐ分かる、今電があるものを取りに行ってるからな。」
あるもの?何かあるのか?
「司令官!!この箱でいいんですか!?」
電が大きな段ボール箱を頭の上に持ち上げながら師匠の隣に行く。自分より大きい段ボールを軽々と持つなんて、流石は艦娘だな。
「ありがとう電、どれどれ……。」
師匠が電から段ボールを受け取って段ボールの中身を漁っているな。
「おっ!あったあった。秋夜、受け取れ。」
「何渡すんだよ?ってこれ刀じゃねえか!!」
師匠から投げ渡された物は刀だった。いや何でここにあるの!?
「さっきメイトが3階の部屋の壁に試しにバズーカ砲を当てたら武器庫みたいなものがあってな。艦娘の装備は無かったが、刀やマシンガン、槍などがあったんだ。」
「まあ、くれるなら使わせて貰うか。」
「司令官?現代の兵器は深海棲艦には効かないのですよ?」
「そう思うだろ電?じゃあ何で俺らが現代の兵器を持ったかは、戦闘が始まればわかる。」
ふむ、この刀は耐久力は半端ないくらいあるな。これなら深海棲艦相手でも大丈夫そうだ。
「秋夜、メイト、深海棲艦供に俺らの本気を見せてやろうか。」
「そうだな、戦えるのは艦娘だけじゃねえってところを見せるか。」
「ドンパチ出来るステージを待ってたんだ。」
俺らはそう言い3階の部屋の窓を開けて外に飛び出す。人間の底力を見せてやる!!
「司令官と秋夜さんとメイトさんの殺気が怖かったのです。」
「あたし達も行くぜ!!提督だけに良いところを取らせる訳にはいかねえからな!!」
続けて摩耶と電もこっちに向かってくる。さて、やりますか。
「そういえば加賀と響はどうしたんだ秋夜?」
「1階にあった医務室みたいな所のベットに寝かせた。そこに木曾と鳳翔もいる。」
修復材がないからな。医務室で休んでもらうしかない。
「あと五分で俺の友人が来る。それまでの間ここを守り抜くぞ。俺とメイトと電で戦艦棲姫と戦艦の敵を相手するから秋夜と摩耶で残りの敵を片付けてくれ。」
「了解!!」
「さあ出撃だ!!あっ、その前にトイレ行ってきていい?」
「「「「雰囲気台無しじゃねえか(なのです!!)!!」」」」