Q艦娘が少ない場合はどうすればいい?Aじゃあ提督が戦おう! 作:宗也
霧生秋夜(きりしょうしゅうや)
歳は二十歳、階級は少佐、顔は普通だが筋肉モリモリマッチョマン。3年前にある作戦で駆逐艦を大量に轟沈させた罪として無人島に左遷される。
性格は基本的に優しいが状況を見て非情になったり、厳しい事を平気で言う。
艦娘を2度と轟沈させないと誓い、極限の肉体改造をした。そのお陰で深海棲艦と普通に戦えたり、水面を走れたりする。
取り敢えず主人公の簡易的なプロフィールです。詳しくは後々1話使って書きます。
今回は大量の深海棲艦が秋夜達のいる所に向かってくるのでそれを迎撃しようとする秋夜達。だが、出撃した直後に深海棲艦のいる所とは別の所から艦娘が一人やって来ます。
その艦娘を見た秋夜はあり得ないと言わんばかりに首を横に振ります。その理由とは……。
「さて、出撃開始!!」
そう言い師匠が海に出るのと同時に俺達も海に出る。
「戦闘時間は長くても15分、その間は耐えきるぞ!!」
「わかってら!!」
5分で着くとは限らないからな。最悪の事は想定しておかないと。
「んっ?師匠、秋夜、深海棲艦がいる別の方角から艦娘が一人やって来るぞ!!」
メイトが走りながら言う。確かに深海棲艦とは別の方角から何かやって来るな。
「友人から艦娘の一人を先に送るって言われてたんだ。いっけね、忘れてた!!」
「しっかりするのです!!」
そう言い電は師匠に向かって砲撃する。おいぃぃ!!弾薬が勿体無いだろ!!
「いい攻撃だ!!ますます砲撃の腕に磨きがかかってるな!!」
「笑顔で砲撃を喰らってるよ。師匠は戦闘じゃ沈まなさそうだな。」
「人の事言えないだろ秋夜。」
「お前もなメイト。」
爆弾喰らってほぼ無傷な時点でメイトも俺らの仲間入りだからな。
「そうこうしているうちに艦娘が来たぜ。」
「サンキュー摩耶、さてどんな人物な……。」
う、嘘だろ、何で、何であいつがここにいるんだ?
「ふひぃ~、やっと着きました。」
「君が先に援軍として送られた艦娘かな?」
「そうですよ大将!!私は防空駆逐艦の秋月と申します!!ところで、何故水面の上に立てるんですか?」
「私が大将だからだ!!」
おい、秋月がどんな反応をしたらいいか困ってんぞ?
「えっ?」
「まっ、修行を積めば出来るようになる。」
「そうなんですか!!凄いですね!!」
にしてもそっくりだ、いや、確かに沈んだはず。俺がこの目で見たんだ。
「まっ、よろしくな。おいメイト、秋夜、挨拶しな。」
「秋夜?今秋夜って言いましたか大将!?」
「お、おう。いきなり声が大きくなったな秋月。」
そうだ、見間違いだ。よくあることじゃないか。俺の知ってる秋月とは限らない。現に秋月を持っている鎮守府はたくさんあるからな。いやー、最近疲れてんな。
「ご、ごめんなさい!!昔、私が所属していた先の提督の名前が秋夜だったもので。」
「大将、まさかだとは思うが。一応確認しておいた方がいいと思う。」
「貴方は誰ですか?」
秋月がメイトを不思議そうに見つめているな。無理もない、上は黒のタンクトップ、下は黒のスボンだからな。提督に見えないだろう。人の事は言えんが。
「俺はメイトだ。階級は大佐、気軽にメイトとでも呼んでくれ。」
「そうなんですか、よろしくお願いします。ところでメイト大佐はどうやって戦うんですか?」
「ドンパチするだけだ。」
「???」
おい、その説明じゃわからんだろ。秋月の頭の上に?マークが10個程あるぞ。
「メイトは銃火器を使うんだ。強いからな、戦艦と同等の戦闘力がある。」
「て、提督って最前線に出て戦いましたっけ?でも、あの人も戦うから不思議ではないのかな。」
充分に不思議だっての。普通は出撃の時、提督は鎮守府から指示を送るだけだからな。
「次に秋夜、挨拶しな。」
「秋夜、秋夜……あっ!!」
「霧生秋夜だ。階級は少佐、よ「司令!!やっと会えました!!良かったです!!」っておい!!」
秋月の前に行って自己紹介をしている途中で秋月に抱き付かれた。どうゆうこと?何で!?why!?
「どうゆうことなんだ秋夜?」
「摩耶、俺にもさっぱりわからねえ。」
「忘れたんですか!?酷いですよ!!私や他の皆と過ごした時間を忘れたんですか!?」
そう言い秋月は上目遣いで頬を脹らましながら俺を見てくる。やべっ、可愛い……じゃなくて!!
「忘れたも何も、轟沈したはずじゃなかったのか!?俺はこの目で見たんだぞ!?」
俺の知ってる秋月は3年前のあの作戦で轟沈した。俺が撤退させられた時に轟沈したのを見たんだ。
「確かに私はあの時沈みました。ですが、ある人が助けてくれたんです!!」
「そのある人ってのが俺の友人か。あいつならやりかねないな。」
なんだよ師匠の友人は。めちゃくちゃ気になるんだけど?
「その後、私は大将の友人の鎮守府に居ました。そして今日、司令に会ってこいと言われたので来ました!!」
「そうか、お前は本当にあの時の秋月なんだな。」
生きていてくれたのか、それだけで充分だ。でも、全員ではなく秋月一人なのな。
「はい!!あの時の秋月です!!」
「済まなかった、本当に済まなかった。」
そう言い俺は秋月に土下座する。なぜ海の上で出来るかって?気にするな!!
「あの時、もう少し早く指揮が取れていたら轟沈させなくて済んだんだ。本当に申し訳ない。」
「ああ頭を上げて下さい司令!!私達が轟沈したのは司令のせいではありません。本部の人達です!!だから頭を上げて下さい!!」
「……ありがとう秋月。」
「いえいえ、あっ、1つお願いがあります。」
お願い?あぁ、はいはい。
「言わなくても分かる。ほれ。」
「ん~、気持ちいいです!!」
何してるかって?秋月の頭を撫でている。ちょっとでもエロいのを想像した読者様、その人はメイトからグレネードランチャーの砲撃が送られるぞ。
「秋夜があんな嬉しそうに、提督、どういうことなんだ?」
「秋夜が無人島に左遷される前に秋夜の鎮守府にいた艦娘の一人なんだよ摩耶。しかも1番信頼出来る艦娘だったらしい。」
「なるほどな、久しぶりに会えて嬉しいのか。」
さて、秋月の頭を撫でるのはここまでにしておこう。
「秋月、続きはこの戦闘が終わってからな。」
「はい!!ちゃっちゃと敵を倒しちゃいましょう!!」
あ~、秋月の笑顔は癒されるなぁ。無人島で頑張った甲斐があったな。
「そろそろいいか秋夜?」
「悪い師匠、もう大丈夫だ。」
「敵がそろそろ来るからな。秋月、お前は秋夜と一緒にいろ。」
そう言い師匠は槍を構える。あれをやる気か。
「し、司令官?何しているのです?」
「んっ?ちょっと本気出す。舐めてかかったらやられるからな。メイト、しっかり付いてこい。電は俺らが攻撃して弱った敵を撃ってくれ。」
「どうしてなのです?」
「流石にflagshipともなると、人間の俺やメイトでは敵を撃沈させるのは無理なんだ。そこで電が砲撃して、沈めていってくれ。」
本来深海棲艦は艦娘の攻撃じゃないと撃沈させることは出来ない。elite以下なら俺や師匠、メイトでも撃沈させることは出来るが、それ以上だときついからな。
「了解なのです!!」
「さて、秋夜、久しぶりに暴れようか。」
「へいへい、わかってるよ師匠。」
よし、まずは空母から倒していくか。
「摩耶、秋月、対空射撃の準備をしててくれ。」
「はぁ!?なんでだよ秋夜?」
「司令、何故そのような事を言うんですか?」
「いいから準備しとけ。行くぞ!!」
俺は摩耶と秋月にそう命令した後、空母ヲ級flagship改の所に近付き、刀を抜刀して空母を級を上空に切り上げる。
「今だ摩耶!!秋月!!」
「そういうことかよ!!任せな!!」
「お任せください!!」
俺が上空に切り上げた空母ヲ級を摩耶と秋月が砲撃で撃ち落とす。摩耶と秋月は対空射撃が得意だからな。
「まだまだ行くぜ!!」
深海棲艦達が唖然としている隙を狙って上空に切り飛ばす。そして、それを摩耶と秋月で撃ち落とす。だが、空母と駆逐、軽巡を撃沈させた後、重巡に目標を変えようとしたとき。
「摩耶!!避けろぉぉぉぉ!!」
遠くから師匠の声が聞こえてきた。何だ!?流れ弾でも来たのか!?
「摩耶さん!!」
「えっ?あっ!!嘘だろ!?」
深海の戦艦がどうか分からないが摩耶が敵の砲撃を受けてしまった。
「あぐっ!!く、くっそー!!」
「摩耶大丈夫か!?」
「ちょっと、厳しいな、あたしを狙ったのは誰だ!?」
急いで摩耶の状態を調べねえと。くそっ!!大破かよ!!
「ワタシダ、メザワリダカラキエロ。」
「戦艦棲姫!?師匠!!逃がしたのか!?」
俺は無線で師匠と連絡を取る。師匠が敵を逃がしたことはないはずだ。だけど、戦艦棲姫は師匠達が相手していたはず。
「もう一人現れやがったんだ!!そっちに行きたいが今手が離せねえ!!」
「マジかよ!!師匠、出来るだけ急いで片付けてくれ!!摩耶が大破した!!」
「わかった!!」
俺が師匠と連絡し終わると同時に戦艦棲姫が動き始めた。
「ツギハオマエダ!!」
そう言い戦艦棲姫は秋月目掛けて砲撃を放つ。くそっ、急いで戦艦棲姫を倒さねえと!!
「イカセナイヨ。ココハナニガナンデモトオサナイヨ。」
「てめえら、邪魔だぁぁぁぁ!!」
重巡リ級flagship改が俺の目の前に立ち塞がる。そして、砲撃を放ってくる。
「効かねえんだよ!!そこを退け!!」
「キカイノハワカッテイル、ワタシタチハジカンガカセゲレバイイ。」
「だろうと思ったよ!!」
砲撃を喰らっても問題ないが、煙が舞うから視界が奪われる。これじゃあ状況がわからねえ。
「ああもうめんどくせえ!!」
砲撃を喰らうから煙が舞うんだ。じゃあどうすればいい?簡単だ、砲撃を受け流せばいい。
「そらぁ!!」
俺に当たる砲撃を刀を使って後ろに反らして重巡リ級に当てる。受け流されるとは思ってなかったのか、一瞬重巡リ級は動きを止める。
「今だ!!」
俺は重巡リ級の包囲網を突破して戦艦棲姫に近付く。秋月と摩耶はどうなった!?
「イマゴロキタカ、ダガモウオソイ。」
「遅いって何が……!!」
「し、司令……。申し、わけ、ありません。」
戦艦棲姫の隣に轟沈していく秋月と摩耶がいた。くそっ!!間に合わなかった!!
「ハゴタエガナイアイテダッタ。ゴウチンシテモトウゼンダ。」
「これ以上喋るんじゃねえよ。」
「サテ、マダカンゼンニウミニシズマサッテナイコノフタリヲシズメルカ。」
そう言い戦艦棲姫は辛うじて水面に浮かんでいる秋月と摩耶を沈めようとする。させるかよ!!
「ジャアナ「させませんよ!!」!!」
突然、戦艦棲姫の後ろから霧島が現れて、秋月と摩耶を抱えて距離を取った。
「霧島!!何で来たんだ!?」
「私が、司令の役に立ちたいと考えて行動した結果です!!さあ、戦艦棲姫をたおし「ウザイオマエ、シズメ。」そ、んな。」
「霧島!!」
霧島が摩耶と秋月を抱えて退避しようとした時に戦艦棲姫が霧島に近付いてボディブローを放った。
「でも、隙ありです!!全弾発射!!」
霧島は戦艦棲姫の腕を掴み、至近距離から砲撃を放った。あいつ!!装備は無かったはず!!
「装備は自分の部屋にありました。それを装備しました。」
「そうか、でも無理すんな!!一旦撤退し「ナンナンダイマノハ?」はぁ!?」
嘘、だろ!?霧島の砲撃が効いていない!?
「サスガハセンシャ、マエノフタリヨリモイリョクハアッタ。ダケド、ワタシニハキカナイ。オカエシニワタシモホウゲキヲクラワセテヤル。」
「に、逃げろ霧島!!」
だが、逃げられる筈もなく、霧島は至近距離で戦艦棲姫の砲撃を喰らった。
「キャアアア!!」
「くそ、砲撃を止めやがれ!!」
俺は戦艦棲姫の背中を斬るが、表面がほんの少し割けただけだった。
「オマエ、ジャマ!!」
戦艦棲姫が俺に向かって蹴りを放ってくる、それを刀で防御したが、衝撃が強すぎて後ろに吹き飛ばされてしまった。
「ぐっ!!な、なんつー威力だよ!!」
いや、そんなことはどうでもいい!!霧島は大丈夫か!?
「この、ダメージは、まずい!!」
「タトエセンカンデモワタシノコウゲキニタエラレナイ。ナカヨクサンニンデシズミナ!!」
野郎!!霧島の首を掴んで水面に叩き付ける気だ!!それは避けねえと!!
「(けど、間に合わねえ!!)」
俺と戦艦棲姫の距離は50mしかないが、近付くのに3秒かかる。けど、3秒もあれば霧島達は轟沈してしまう!!
「ジャアナ。イズレハワレラノナカマニナッテモラウゾ。」
「させねえよ!!」
俺は刀を戦艦棲姫に投げ付けるが、簡単に避けられてしまった。そして、戦艦棲姫は霧島達を水面に叩き付けた。
「霧島ァァァァ!!!摩耶ァァァァ!!!秋月ィィィィ!!」
霧島、摩耶、秋月の3人は仰向けの状態で轟沈していった。
「コレデジャマモノハイナクナッタ。アトハオマエヲコロスダケダ。」
また、守れなかった。また、目の前で轟沈していく姿を見ることしか出来なかった。また、犠牲者を出してしまった。
「ジャアクタバレ。」
そう言い戦艦棲姫は俺に砲撃を放った。それを俺は回避しなかった。
ドォォォォォン!!
「オワッタナ、ツギハアノサンニンダナ。」
「てめえの……。」
「アァ?ナンダ?ッテナゼイキテイル!?ワタシノホウゲキヲクラッテモイキテルナンテ!!」
許さねえ、こいつだけは、こいつだけは死んでも許さねえ!!
「てめえの血は、何色だぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は体に掛けていたリミッターを外して戦艦棲姫を殴り飛ばす。そして、吹き飛ばされている戦艦棲姫の後ろに回り込んで蹴り飛ばす。
「グッ!!ナゼダ?ナゼキサマノコウゲキノイリョクハカンムスメヲウワマワッテイル!?」
「教えると思うか?今更謝っても許さねえからな!!生きて帰れると思うんじゃねえ!!」
これ以上、あいつらと同じ目に合わせる訳にはいかねえんだよ!!