福音戦は次です
今回はACネタを大量に盛り込んでみました
ifエンディングA 最後の縁/END TIME
あの日、自殺した織斑千冬の後任として宛がわれたのは修学旅行の下見で出会う事になるはずだった二代目ブリュンヒルデこと『アリーシャ・ジョセスターフ』だった。
最早、原作通りの展開は望めないと思っていたが、意外な事に臨海学校は行われ、そして銀の福音暴走事件の発生と銀の福音停止作戦が決行された。
(まだ俺の運は尽きていなかったか!)
だが、その運も最初だけだった。
「何よアレ……」
「あれが……銀の福音だというの……」
原作と違い、初めから全員で袋叩きにするつもりで出撃し、そして銀の福音と会敵した俺達が見たものは想像を絶する物だった。
「なんで……銀の福音が紫色に変色してしかも
紫色に変色し、5対10枚の紅い光の翼を展開した銀の福音。
その戦闘能力は正に圧倒的だった。
目にも止まらぬ速度で移動し、どこぞの艦長も納得の弾幕を展開する銀の福音。
その苛烈な攻撃の前に、俺達は圧され……
「うぁ……」
最初に殺られたのは、セシリアだった。
あっという間に接近され、掌から展開された紅い光の剣で心臓を一突きにされて海に落ちていくセシリア。
そして鈴、箒と次々に殺され、残ったのは千冬の死からようやく立ち直ったラウラとシャルと俺の三人のみ。
何とか抗おうとするも、無駄だった。
ラウラの
そして俺も奴に腹を貫かれ……
最後に見たのは皆の遺体を持った紫色のロボット達が福音と共に何処かへと消えていく光景だった……
雨が降る……
ボロボロの町……
かつて藍越市と呼ばれたその町は、周りを高い壁に覆う事で生き延びた……
『かつて、いくつかの戦争があった。そして、様々な戦災や気象の異常から世界の環境は加速的に悪化していった』
あの戦いで来栖アキラは奇跡的に生き延びた。
しかし、彼女達が彼の元に帰ってくることは無かった。
『避けようのない資源の枯渇から人々は争いをやめることができず、拡大していく各所の汚染はやがて限界をもたらした』
そして、福音と彼女達は再び姿を現した。
世界の敵として……
『一度悪化した環境は容易に改善されることはなく、むしろ変化に伴って生じた様々な災害の伝播によって我々の住む世界は急速に失われていった』
彼は戦った。
しかし、彼女達が彼に気付くことは無く、むしろ破壊をまき散らし、再び姿を消した。
彼は、死ねなかった。
『老いる事も、死ぬ事も出来ない呪い』を身体に刻まれた為に。
『富める者、支配者達は去って行った。我々は残されたのだ、この汚された世界に』
彼は一度、天使を見た。
IS学園の生徒の一部を、更識姉妹を、五反田家を、御手洗家を……
かつて一夏に味方した、一夏の身を案じた者達を連れていく天使を。
彼は思う、『あれは、一夏だったのだろうか』と。
今となっては、答えを知る事は出来ないだろう。
『かつて人類の作り上げた繁栄は時とともに失われ、またその過程でさらなる汚染をばら撒いた』
『-ケイオーガ-』
福音と、彼女達に協力する勢力が言った存在。
それが何なのかは、今となっては知る事も出来ないだろう。
何故なら、彼等もまた、ソラへと往ってしまったのだから……
『あらゆる有害な物質によって大気は変容し、多くの大地は人の住むことのない荒野へと変わった』
来栖アキラはソラに行けなかった。
その身に刻まれた呪いによって、星を離れる事が出来なかったから……
あの戦いから実に200年もの時間が経過した。
人々の居住圏は消えてゆき、いつ死んでもおかしくない状況。
生き延びるために、彼は残った人類と共に、壁を作った。
あらゆる攻撃を阻む、命の壁を……
『大地は汚染されていき、残されたわずかな土地に我々はしがみつくように生きている』
仲間が出来た。
この地獄のような世界を共に生きる、仲間が。
かつて見下していた人々を、今では守りたいと思っている。
そうしなければ、自分の心が壊れてしまうと思ったから。
『そしてそれでもなお、戦いは続いている。我々自身の愚かさゆえに』
-シリウス・エグゼクティヴス
-ヴェニデ
-Ever Green Family
-ニューコム
-ゼネラル・リソース
幾つもの勢力が、互いの生存を賭けて争いあう。
UNIS……無人ISが生まれ、性別によるISの搭乗制限が消え、海が消え、太陽が消え、そして死神が生まれた。
『我々は、救済されねばならない。世界は、まだ死んでいないからだ』
「代表、奴が……死神が現れた」
「そうか、戦える奴を片っ端からかき集めろ。レオン、お前は住民達を地下に避難させろ。警備部隊を付ける」
「了解しました、代表」
「行くぞ、ジャック」
かつて来栖アキラと呼ばれた者は、代表となり、人々を、街を守るために剣を取る。
『世界は、生き延びなければならない。我々は、まだ生きているからだ』
彼女達も、残された。
更なる改造を施され、原形を留めない位にまで変容したその姿は、まさしく死神であった。
「No1からNo12へ、全ゾディアックメンバー、データリンク。敵情報を更新、各機、追撃を開始、殲滅せよ」
「了解した、アンジー」
かつて福音と呼ばれた機体はポラリスと呼ばれ、パイロット『ナターシャ・ファイルス』はアンジーとなっていた。
そして篠ノ乃箒だったモノはNo.8となって、アンジーの元でゾディアックと呼ばれる者達を引き連れていた。
『人々よ、我々には思念がある、意思がある。それは、我々が生きている証だ。世界は、まだ死んでいない証だ』
「「私は、勇者(ドミナント)になる!」
「ターゲット接近!奴らが来るぞ!!」
「ここが!この戦場が、私の魂の場所よ!」
彼の、最後の戦い……
集めた戦力を持って死神……『ゾディアック』と激突するアキラ。
そして、ゾディアックを率いていた存在が姿を現す。
「認めない、人の可能性など僕は認めない。僕の人生を、全てを破壊したあの白騎士を、無限の空を忘れる事などない」
「お前が皆を!!」
「いや、僕は拾っただけだよ、彼女達をね……」
「貴様ぁ!」
アイザックを名乗るその男。
彼は言った、彼女達は拾い物だと。
『人々よ、我々は戦うべきだ。立ちはだかる全ての敵となる、たとえそれが何者であろうと、我々自身の力で排除すべきだ』
「エクストリーム、俺に力を、彼女達を解放する力を寄越せ!!」
アキラが叫び、彼のIS『エクストリームガンダム』が一際大きく輝く。
そして……
「No.1、制限解除、殲滅せよ」
「好きなように生き、理不尽に死ぬ、それが私だ。戦いはいい、私にはそれが必要なんだ」
ソラの果ての世界由来の、禁断の兵器が、かつて世界を滅ぼした力が蘇った……
『それが我々の愚かしさの証だとしても、それこそが我々自身が生きている、我々が生きるための、最後の縁なのだから』
戦場に、静寂が戻った。
勝ったのは、アキラ達だった。
「ミッション失敗、機能停止します」
全てのゾディアックが斃れると共にポラリスが崩れ落ち、爆散する。
いつの間にかアイザックは姿を消していた。
そして、彼からのメッセージが残されていた。
-この世界が滅ぶまで、戦いが続く。だが、君達が可能性だというのなら、生き延びるがいい。君達にはその義務と、権利がある。
「えぇ、生き延びてやるわ。戦い続ける限りね」
誰かが言った言葉に、皆が賛同する。
一人を除いて。
「呪いの終わりか……」
錆びて、崩れ去るエクストリームガンダム。
そして、アキラの身体が急激に老化を始める。
「代表!!」
「気にするな、俺は、長く生き過ぎた。ようやく、眠れる」
皆が駆け寄るのがわかる。
だが、もう目が見えない……
「戦い続けろ、それが、俺達に、残された……最後の、よ、すが……だか……ら」
それが、来栖アキラの最期の言葉だった。
「見届けたよ、来栖アキラ。お前も、人だったか。眠れ、この地で……」
戦場から離れた場所、ナニカの残骸の上に立つ白いロボット。
そのロボット『ジーウェイン』は“織斑一夏”であった頃の記憶を思い出し、そして、何処かへと去っていった。
オリ主のISはエクストリームガンダム
候補にはジェフティやアヌビスもあったのですが、最終的にエクストリームガンダムになりました
そしてオリ主に刻まれたのは果たして呪いだったのでしょうか?