ストラトスフィアの戦団   作:コクマルガラス

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第二部開始です

今回は終始簪視点となります

後、仕事の関係で投稿スピードが落ちますが、週一で投稿できるようにしたいですね


第二章 ソラの戦団
Mission-1 エレクトロスフィア/ELECTROSPHERE


更識簪が彼を知ったのは、自身の専用機の開発が凍結されたときだった。

織斑一夏の機体開発の為に人員を回すため、全セクションのIS開発が停止。

そしてそれは、彼女にとって到底受け入れられるものではなかった。

だから彼女は恨んだ、織斑一夏を。

それが逆恨みであっても……

しかし、その恨みはIS学園に入って一週間で消える事になった。

 

 

 

一組……織斑一夏と来栖アキラという二人の男性がいるクラスのクラス代表を決める戦い。

 

セシリア・オルコット……イギリス代表候補生なだけあって見事と言うべき動き。

一方一夏はぎこちない動きだが、彼は搭乗経験ほぼ皆無、知識不足、初心者お断りの近接オンリーな機体なのだからそれも当然と言えよう。

とはいえ簪自体、一夏の様に初心者の時代があったこともあり、好意的に見ることができた。

だが……

 

(彼はあり得ない)

 

アキラの戦いを見て簪が思ったのは疑惑と嫌悪感だった。

 

(彼が練習していたと言う話は聞かない。なのに……どうして二人より強いの?)

 

アキラは強かった、『俺は戦いなれてるんだ!』と謂わんばかりに。

そして、一夏との戦いでは彼を嬲るかのように戦い、罵倒すらしていく。

 

「最低最悪だ、この人……」

 

この瞬間、最初からなかった脈は完全に無くなった。

 

 

 

それからというもの、簪は一夏の事を気にかけるようになっていた。

謂れのない誹謗中傷と理不尽な暴力に晒されながらも、必死に生きようとする彼を。

そして、あの運命の日。

 

「誰だ、お前は。というかここは何処だ?」

 

校舎の屋上で虚空に向けて話しかける一夏。

そんな彼を物陰からそっと見つめる簪。

見えない誰かと話を続ける彼には、一体どんなモノが見えているのだろうか?

 

「アイツは俺に救う事が、守る事が出来ると言った……この扉の向こう側にその答えはあるのか?」

(扉?彼には扉が見えているというの?)

 

少しずつ一夏に近づく簪。

その時だった……

 

「もう、守られるだけの、踏みにじられるだけの人生なんて真っ平御免だ!俺は、今度こそ守るんだ!!」

(!?)

 

彼が叫び、そして歩き始めた瞬間、突風が彼女を襲い……

 

「えっ……」

 

その日、織斑一夏はこの世界から消えた。

 

 

 

「何、今の……」

 

夢を見ていたのだろうか……

彼が消えた……

自殺をするようには見えなかった。

実際地面には遺体はおろかISの部品すら落ちていない。

 

そして彼が消える前に言ったあの言葉……

 

(あの人も、私と同じだったんだ……今だからわかる、貴方の気持ちが。だから、行ってらっしゃい)

 

両手を前で組み、彼の無事を祈る。

 

「織斑一夏……」

 

暫くの間、簪はソラを見上げたまま物思いに耽るのであった。

 

 

 

そして、彼がいなくなり、学園が“二つ”に割れ、臨海学校が始まり……

 

「どこ……ここは?」

 

目を開けば、そこはどどめ色の空間。

 

「私は確か……あの紫色のロボットに捕まって……」

 

それからの記憶が無い。

見渡す限り、何も無く、それが簪を不安にさせる。

 

「……?」

 

不意に現れた白く輝く光。

それに近づき、触れた瞬間、簪は“記憶”を見た。

 

最初に見えたのは、辺り一面が燃えカスだらけの中、何処かで見たような白い鎧を纏った銀髪の男性が二度と覚めぬ眠りに付こうとする老婆を抱き抱えているシーン。

 

-王の神言を持つものよ、進め……

-婆さん…………ありがとう…………

 

眠りに付いた老婆に感謝の意思を述べる男性。

その男性は、予め掘っておいた穴に老婆を埋葬し、祈りを捧げると、何処かへと飛んでいった。

 

次に見えたのは、何処かのスラム街。

あの男性が誰かと食事をしていた。

 

-凄い……料理も出来るんですね、ネモさん

-昔取った杵柄って奴さ

-ゴチになりました

 

蒼のポニーテールの少女と黒のツインテールの少女と食事をする銀髪の男性『ネモ』。

 

(これ、もしかしてあのネモっていう人の記憶なのかな……?)

 

なんとなくそう考える簪。

すると……

 

-緊急事態発生!ガイラスギア山脈よりギガンドロフ帝国軍接近中!非戦闘員は直ちに避難区画まで退避し、戦闘可能な者は直ちに迎撃態勢を取れ!

-来たか……イルミス、ゲイムの準備は?

-大丈夫です、いつでも出せます

-そうか、では行こうか。クレア、出遅れるなよ

-その点はご安心を

 

警報と共にアナウンスがスラム街に響く。

蒼い髪の子はイルミス、黒い髪の子はクレアと言うらしい。

そして、三人が戦いに赴く所で見ていた光景が切り替わる。

 

今度は何らかの船のブリッジらしき場所。

しかも、外では砲弾が降り注いでいる。

 

-この星の陥落も時間の問題か……

-ど、どうするのでありますか!?

-落ち着け、ハンナ。まだ終わった訳じゃない

-ファクトリー艦……艦名は『スキズブラズニル』だっけか……なんでこんなものが埋まってるのよ……

-これが埋まってたから、ここに居を構えていたのか、あの二人は?

-うーん、どうなんでしょうか?

 

会話しながらコンソールを弄る人達。

いるのは、ネモ、クレア、金髪の少女、やたらとガタイの良いロボット×2で、イルミスはいない。

すると……

 

-機関部始動完了、いつでも出せます!

-来たか。ゲイム、サポート頼むぞ!

-Yes,sir

 

通信機越しなのだろうか、部屋にイルミスらしき声が響く。

中央の椅子……恐らく艦長席に座るネモが合図をすると、重厚な音が響き、そして……

 

(えっ!?)

 

簪の目の前が真っ暗になった。

 

 

 

「今のは……って、ここは?」

 

気が付けば、神殿のような場所に簪は立っていた。

 

「あれは……刀?」

 

遠目に見える、巨大な刀。

巨大な刀は鎖で縛られ、周りには石で作られたリングや欠けた環、物体がゆったりと回っていた。

 

「何だろう……あの刀、どこかで見たような……?」

「意外なお客様ですね」

「っ!?」

 

背後から声を掛けられ、とっさに振り向くと、そこには騎士甲冑を纏った女性が立っていた。

その顔は、織斑千冬に似ていた。

 

「ここは……何処……」

「ここは、エレクトロスフィア。要は夢の世界です」

「夢の世界……どうして私はここにいるの?」

「その件については、“外”で我が主が教えてくれるでしょう」

「外?」

「えぇ、外です。今、貴女の身体は外で眠っている。そんな貴女の魂がここに来れた理由はわかりませんが」

 

千冬似の女性の説明に首を傾げる簪。

すると……

 

「えっ!?」

 

簪の立っている所から吹き上げる光の粒子。

 

「どうやら、目覚めが近いようですね」

「目覚め……?」

「はい、そうです。そして、貴女の仲間は皆助かった。私の主が助けた」

 

彼女の助かったという言葉に安堵する簪。

 

「さぁ、目覚めの時です。あぁ、それと……」

 

騎士の女性が簪に何かを手渡す。

 

「これは……」

「何かがありましたらいつでもここに来てください。これは、ここに来る為の鍵です」

 

騎士から受け取った古めかしい鍵をまじまじと見つめる簪。

 

「では、またいつか会いましょう」

 

その言葉と共に簪の視界は白に染まったのだった……




最初からチート使って俺Tueeeeeeeeしている人が信用できるかと言われると……ねぇ
とある作品の感想で書いたんですけど、オリ主っていうのはメッキを施しただけの鉄くずだと思うんですよ
鉄くずだって上手く使えば綺麗に見せることだってできるのに、安易な方法で綺麗に見せるからいつかメッキが剥げてボロが出る
さて、オリ主が辿るのは天国か地獄か、どちらでしょうね


それと、混沌のアーク『ケイオーガ』をクソ真面目に考察すると地味にヤバかった件
全銀河のヒーロー達(正確にはそのレプリカも)が総力戦を挑んでも撤退させるだけに留まり、あるイベントではとある乳牛+馬に洗脳と凶化を付与してヒーロー達に嗾けるし、しかも実体が無いと来た

因みに、ゲーム中ではギガンドロフ(とあるミッションのラスボス)の色違いとなっているんですけど、アレってギガンドロフにケイオーガが乗り移っているだけなんだそうです
ギガンドロフにはケイオーガの依代の一つという設定があるのでほぼ確実

因みに奴とタメ張れるのは三柱のアークだけだとか(そのアークが復活する気配が無いとは言っちゃいけない)

だから、下手をすりゃこの世界の一夏に目を付けて、彼を依代に復活する可能性もあった訳で……

古今東西様々な作品に出て来る魔王みたいな奴で、王道の塊なんですけど、その分シンプルでわかりやすいキャラクターですね
ついでにギャグもこなせ、下剋上を狙う奴がいないというのも○

一夏ケイオーガ憑依ルート書こうかな?

後、活動報告の方にちょっとしたアンケートを用意しています
そして、簪が訪れたエレクトロスフィアには元ネタがあります

Next Mission 『戦団のネモ/ENTER NEMO』
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