ストラトスフィアの戦団   作:コクマルガラス

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ネモ……一体何者なんだ……

タイトル元ネタはエースコンバット3より『ゼネラルのディジョン/ENTER DISION』


Mission-2 戦団のネモ/ENTER NEMO

「大変です!奴らが……銀河警察がっ!?」

「防衛網の構築は!?」

「間に合いません!!っ、あれは……銀色の翼!!」

 

辺境惑星のとある場所に建てられた施設。

現在そこは戦場になっていた。

あちらこちらで砲撃音や爆音が響き、施設が揺れる。

 

「銀色の翼だと……仕方ない、施設は放棄だ!」

「サンプルはどうします?」

「ほっとけ、生命力は抜いて闇のコスモピースで汚染した。奴らにはどうする事も出来まい!」

「了解!!」

「……いつかこの借りは必ず返してやる、銀色の翼め……っ!」

 

施設の主たるドラム缶に手足が生えたようなロボットが部下の大小様々なロボットを引き連れて退散する。

数分後、施設から彼等を乗せたシップが飛び出し、銀河警察の追撃を振り切って宇宙の彼方へと消えていった。

 

 

 

「各員、施設を隅々まで調べろ!『闇のロイド生成装置』は全部壊せ!全部だ!!」

 

彼らが退散し、もぬけの殻となった施設に銀河警察の面々がなだれ込む。

武器やシールドを構え、警戒しながら施設を捜索する。

 

「データアクセス開始……」

「爆薬持ってこい、破壊するぞ!」

 

それぞれが各々の役目を果たす中、銀河警察に協力する者達……通称『ソラの戦団』に所属する銀髪の男性『ネモ』が自身の部隊を引き連れてとある部屋の前に辿り着く。

ネモはコンソールパネルに何かの機械を繋げると操作を開始。

 

「これをこうしてと……よし、開いた」

 

重々しい音と共に扉が開き、中にあったものが白日の下に晒される。

そこにあったもの、それは……

 

「酷すぎるであります……」

「だが、まだ手遅れではない」

 

部屋の中にはカプセルに収められた少女達と紫色に輝く結晶と液体が満載しているタンクがあった。

カプセルとタンクはパイプで繋がっており、タンクの中身をカプセルに供給する一歩手前。

タンクの中身を調べると、結晶は『闇のコスモピース』、液体はカプセルに収められた少女達の生命力。

つまり……

 

「今まで私達がショック療法紛いの方法で元に戻していたから、二度と元に戻せないようにするための実験をするつもりだったようですね、ヤミの団は……」

「あの外道共がっ!」

「……とりあえずこの生命力を浄化して元の身体に戻すことから始めよう」

「ならばここからは……」

「私達の領分ですね」

 

僧侶らしき女性と巫女らしき女性がタンクの前に立つ。

 

「俺の刀『雪一文字』も浄化の力を持つ、何かあったら言ってくれ」

「えぇ、その時はお願いします、ネモさん」

 

テキパキと『儀式』の準備を始める僧侶と巫女。

その間ネモはカプセルの中身を見つめる。

 

(素っ裸にしてあるのは奴等(ヤミの団)の趣味か?)

 

カプセルの中の裸の少女達に欲情する処か、元凶である『ヤミの団』の趣味を疑うネモ。

因みに彼が異性の裸に欲情しないのは、常日頃から“求められて”いるからだったりする。

 

(とりあえず、処置が終わったら彼女達の着替えを用意する必要があるな……うちにある服、サイズ合うかな?無かったら警察に経費で落としてもらおう)

 

目測で少女達の服のサイズを計り、準備するものを考えるネモ。

すると、彼の元に白と青の鎧を着た少女が話しかけてきた。

 

「女の子の裸を見て顔色変えずにその後の事とか考えるのはアンタ位な物よね」

「当然だろ、エリザ。つかこんな状況で欲情する位溜まってないから」

「ふぅん……つまりこういう状況じゃなければ欲情してたと」

「それはお誘いの合図か、エリザ」

「さぁ、どうでしょう」

 

妖艶な笑みを浮かべる少女『エリザ』の問いに回答するネモ。

その表情は柔らかな笑みを浮かべていた。

 

「儀式が始まったみたいね」

「そうだな……」

 

エリザの指摘で『儀式』が行われている方角を見つめるネモ。

タンクを中心に魔法陣が組まれ、巫女と僧侶が儀式を遂行する。

そして……

 

「ネモ、リーシャからの伝言。合図と共にその刀で闇のコスモピースを破壊しろだって」

 

僧侶『リーシャ』の付き人『エリス』の伝言を聞いたネモが動く。

 

「わかった。ゲイム、起動」

 

ネモの言葉と共に銀色の、騎士甲冑と現代兵器を混ぜたような奇妙な鎧が彼を覆う。

同時に右手に純白の刀が握られる。

それに気づいたリーシャと巫女がネモとアイコンタクト。

 

(お願いね)

(後はお願いします)

(了解した)

 

刀の切っ先を闇のコスモピースに向け、その峰に軽く左手を添え、精神統一。

 

「「今です!」」

 

リーシャと巫女の合図と共にネモが飛び……

 

「打ち砕け、雪一文字!」

 

彼の放った突きはタンクに突き刺さり、中で浮かんでいた闇のコスモピースを粉砕するのだった……

 

 

 

宇宙を泳ぐ一隻の船。

 

ファクトリー艦『スキズブラズニル』

100年以上前……天魔戦争と呼ばれる銀河をも巻き込んだ大戦争の際に建造された船の一つ。

その名の通り工場機能を有しているのが特徴だが、同時に高い戦闘能力を持つ、天魔戦争当時の最強戦艦の一つと呼ばれていた。

戦争終了後は行方知れずになっていたが、とある星に埋もれていた所をネモと仲間達が再起動させ、今に至る。

 

船の医務室にはヤミの団に誘拐され、生命力を抜かれた少女達が深い眠りについていた。

そんな彼女達をネモと金髪の女性『シルビア』が見つめる。

 

「救出した者達は大丈夫でしょうか、ネモ兄様」

「汚染された生命力は浄化したし、元の身体にも戻した。後は本人達次第だ」

「つまり、永遠に目覚めない可能性もあると?」

「こればかりはな……念のためメディ・アーデとプリQ達を待機させている」

「祈る事しか出来ないとはな……」

「シルビア、俺達は出来るだけの事はした。結末がどうであれ、俺達にはそれを受け入れる義務がある」

「それは、多くの戦場を駆けて来た者としての考えですか」

「あぁ……」

 

腕を組み、目を瞑るネモ。

 

(……破壊し、浄化したコスモピースを取り込んでしまった影響なのか彼女達の身体は『人』の身体から『ヒト』の身体になった。目覚めないのはそれが影響しているのか……否、それはないな。コスモピースは質や量に応じて願いを叶える性質がある。もしも彼女達に生きたいという願いがあるのならきっと目覚める筈だ……)

 

 

 

-だって、コスモピースはどんな願いだって叶えるのだから-

 

 

 

「地球……現在連邦が雇用した傭兵部隊が偵察についていると聞いている。彼らの話が本当ならば、奴らの目的は……」

「十中八九地球を実験場にするつもりだろう……そんな事をさせる訳にはいかん」

「セイバー兄さん、俺達も地球に向かおう。奴らの悪行をこれ以上野放しにしてはいけない」

「そうだな、弟よ。司令……」

「わかっている。これより銀河警察は地球に対する捜査を開始する」




ネモの言う『人』と『ヒト』
これは多分コズミックブレイクをプレイした人ならば気付くかもしれませんね

そして天魔戦争ですが、こちらもちゃんと元ネタがあります
ヒントはコズミックブレイクの混沌戦の一つ『コマンダーオペレーション』

それと、前回も書きましたが活動報告にアンケートがあります

Next Mission 『星空の下で/A CANOPY OF STARS』
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