あぶぅを改二にして集積地のメガネをパリーンすることに成功したクソ提督です。
自分のメガネも新調したので、モチベも何もかも高揚してます。
あ、言うのもタグにいれるのも忘れてましたが、何を隠そうこの小説実は不定期更新なのです。まぁ週1で更新はします。
平和になった今だからこそ、戦時中を昔話のように語れる。戦争が終わったからこそ戦争を語れる。戦争を知らないのに戦争は語ることができる。
多くの艦娘のみならず、多くの提督の命も落とした最後の作戦はそれはまさに最後、エンディングを飾るには十分すぎるハッピーエンドにして、バッドエンドだったのかもしれない。
終戦後、艦娘達の社会復帰は絶望的なものだった。戦争しか知らない、むしろ戦争する為に生まれた艦娘達に人間と同様の暮らしを行うのには無理があった。終戦後すぐに起きた問題がそれだった。
人間に戻れば無論お腹は空く。満たすのは燃料でも弾薬でもない、人間と同じ食料を定期的に、人間と同様に取らねば艦娘達も息を絶えてしまう。お金の稼ぎ方を知らない艦娘にっとては絶望的な未来だった。
終戦後にお金を手に入れるために非行に走る艦娘だって数多くいた。提督に嫁いだ艦娘もいれば、提督の側を離れる艦娘だってもちろんいた。その数は4桁後半はいたんじゃないかな。そしてその大半が犯罪を犯して刑務所へと入っていった。
実は終戦から2年経った今でもこの問題は解決されてはいなかった。御国の為に戦って英雄扱いされた艦娘も、今では犯罪者扱い。例え犯罪を犯していない艦娘ですら、まるでゴミを見るような目で見られる。結局人間なんて、艦娘を都合のいい道具としか考えてないみたいだね。提督達を除けば。
プリンツ・オイゲンは深々と礼をする。
ドイツの艦だった彼女も今では流暢な日本語で語る。それはまるで人間を貶すように、尚も人間らしい顔で彼女は周りを見渡す。
「4時…だと…!?」
目が覚めて辺りを見渡すとそこには誰もいなかった。いや、いないのが本当は当たり前なのだが。ついに奴らが執務室で遊ぶのをやめたのか、と思い時計を見るとこれだ。早起きしたから誰もいなかったのだろう。つまり、これから鈴谷達が来るということだ。
このまま奴らが来て、早起きした俺を見たらどうなるか。わかりきってるな、珍しがって変に絡まれるのが見えている。今からもう1度寝ようとも思ったが、4時に起きた事に驚きが隠せず眠気が飛んでしまった。…まぁ健康にもいいし、少し散歩でもするか。
提督時代に着てた事から愛着が湧いて、今でも着ている提督服を羽織る。白を基準とした下地に左胸の所で煌めく勲章は元帥の称号を示すもの。元帥の勲章の下には甲勲章と呼ばれる物が6つ輝く。今の世の中ではなんら驚くものでもないが、戦時中ではこれだけでも驚く提督たちが多くいた。…まぁ元帥になる為に毎月頑張ったからな、あの時が懐かしいや。
階級は月毎に集計された。その中でも元帥に選ばれた人物はこれからの活躍が期待され、開発では作れない装備品等が本営から支給されていた。多くの提督はその報酬に目がくらみ、月毎に戦果稼ぎを務めていた。
今となればよく出来ていたやり方だ。報酬に目がくらみ積極的に出撃させることで深海棲艦を撃滅しようとしていたんだな。それがある意味、深海棲艦の輪廻を回す事になっていたんだけどな。
下準備も終わらせ、一つ息を吐くと執務室を後にする。窓からは朝日が登っていくのが見える。
きっと今日も快晴だ。
それでもって、今日は平和だ。
「終わった、俺の平和が。」
「鈴谷の顔を見て第一声がそれとかひどくない?遠まわしに、いやストレートに喧嘩売ってるでしょ。」
ルンルン気分で廊下を歩いているとこれだ。鈴谷と鉢合わせた。なぜだ、どういうことなんだ…。今の時刻は4時。4時だぜ?社畜も眠る時間だと言うのになぜこいつは起きているんだよ。何してんだよ。
「なんで朝っぱらからお前が居るんだ…。てか、いつもこの時間から執務室にいるのか?」
「そだよー。熊野が夜更かしするとうるさいからさ、いつも早寝して早起きしてんの。んで暇だから提督の部屋にいるわけ。どぅーゆーあんだーすたん?」
「NOだよ、NO。早寝早起きはいいことだが、俺の部屋に朝っぱらから居座るんじゃねぇよ。」
まぁ、お嬢様気質な熊野と同室なら鈴谷も早寝になるのもわかるな。そこはわかっても、朝から俺の寝室に来るのはわからない。ゲームやるなり漫画読むのも自室でしろよ…。
ここの艦娘は女としての自覚が少し、いやかなり足りてない。仮にも男である俺の部屋に平気で居座るこいつらを本当に理解出来ない。
「ま、それはいいとして提督今日は早起きかー。何してるの?」
「時間が経てばお前らが来るのがわかってたから散歩をしようと思っていた。」
「なんで過去形?」
「お前に出会ったおかげでその思いも消え去ってしまった。」
「ひどい言われよう…。ま!提督の考えを最優先して、その散歩に鈴谷も同伴するわ!」
「あぁ、やっぱりそうなるのね。」
ここで大人しく執務室に戻っても鈴谷がいる、散歩を続けてもこいつはついてくる。どの道を通ろうが鈴谷は近くにいる。…ねぇ、これってどんな拷問なの?一般人が聞けば羨ましいぜこの野郎、とか言いそうだが勘違いしないでほしい。こいつが近くにいると絶対に何か良くない事が起きる。
…はぁ、平和が欲しい、切実に。
「んー、朝もいいもんだねぇ。」
「そうだな、別に昼がうるさいって訳じゃないけど、朝には朝の静けさがいいってもんだ。まだみんな寝静まってるこの時間は、俺にとってここまでの安らぎを与えるとはな。お前が居なきゃなお良かったわ。」
「ねぇ、鈴谷のこと嫌いなの?」
「嫌いじゃないけど、お前が近くにいると良くない事が起きる。」
「そんなわけな「パシャ!」…くもなさそうだったね。」
「あ…あ…青葉見ちゃいました!」
「一番良くない奴に見つかった。」
プライバシー、盗撮なんて知った事かって面で俺と鈴谷を激写した人物が目の前にいる。戦時中は古株として大変活躍してくれた青葉。今ではうちの鎮守府のパパラッチだ。
…あー、良くない気がしてならない。
「あー…その写真をどうするつもりだ?」
「無論、記事にします!提督と鈴谷さんが朝からデートしてるのを証拠として捉えたからにはネタにするしかありませんね!しないって判断を下すことなんてできませんね!むしろしなきゃいけない使命感に駆け巡らされますね!」
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…。今も「見出しはどうしましょう?提督、ついに女に手を出す!とかどうですか!?」なんて事言ってやがる。マジでもう…なんなん…。
「青葉…やめろよ?」
「無理ですね!」
「仕方ない、今月のお小遣いは8割カットになるな。うん、仕方ない事だ。」
「わ!わ!困ります!記事にはしませんからぁ!」
「わかればよろしい。」
こんなの記事にされたらたまったもんじゃない。金剛あたりが凸ってくるに決まってる。ヘーイヘーイーヘーイって扉をノックされるか、はたや榛名も共に来られたら手のつけようがなくなる。あいつらが俺のことを好きでいてくれるのは正直嬉しいけど、愛情表現にも限度というのがあることをそろそほ覚えて欲しい。
「はぁ…で?お前はなんでこんな朝早くに起きているんだ?」
「ブーメランって知ってますか?」
「解体するぞてめー」
「冗談ですって!青葉は基本的にこの時間は起きてますよ。朝方というのは先程みたいにスクープ盛り沢山!起きてないと損ですよ。」
「あぁ、そうなのね。」
正直、興味の欠片もなかった。てか、こいつどこでこんな煽り方を覚えたんだよ。冗談とはいえ、流石に血管が切れる気がした。ただでさえ、平和を(隣にいるアホ)に奪われて萎えてたのに、盗撮紛いの事をされて尚機嫌が悪い。
「じゃ!そゆことでー!」
「おー、あの写真は消せよー。」
「明日の朝刊をお楽しみにー!!」
「…。」
「て、提督?」
「あー…良かったな。今月少しお小遣い増えるぞ、あいつにやるお小遣いはたった今なくなった。」
「あはは…あまりイジメないであげなよー。」
いじめるも何もあるか、いじめられてるのはこっちだよ。早起きは三文の得とは言うけど、早起きしたあかつきには三文は損しかけてる。いや、これからもっと損になりそうな気がしてきた。
「ただいまーっと。」
「なんで執務室なのにただいまなんて言ってんの?」
「なんか、自分の家に帰った気がするんだよ。まったく…お前と会ったらやっぱり不運に見舞われるな。」
「なにそれ!提督やっぱり鈴谷のこと嫌いでしょ!」
ギャーギャーと文句を垂れる鈴谷にデコピン1つかましてから、執務室に備えられた長椅子に腰を下ろす。自然とふぅーっと息が漏れると同時にドッと疲れが襲う。…やっぱ慣れないものはしないもんだな、早起きの散歩がまさかこんな感じでSAN値を削ってくるとは思ってもいなかったよ。…まぁ、でもなんだかんだ悪くはなかったな。
「失礼するネー。…ワッツ!?提督がもう起きてるんですカー!?」
「あー、おはよう金剛。今日は早くに目が覚めたんだよ。」
「そうなんですカー。少し待っててくださいネ!今紅茶を入れるネー。」
「おぅ、さんきゅー。」
朝一番から金剛の紅茶を飲めるのはやっぱ嬉しいものだ。割と紅茶は好きだし、金剛がいれる紅茶は美味しいからな。金剛の紅茶を飲んでやっと俺の1日が始まるって感じでもあるし、やっぱ金剛はお姉さんみたいな感じだな。
「ノーノー、私は提督のお嫁さんネ!」
「…いやまてよ、何平然と俺の心を読んでいるんだよ!」
「読んでないヨー?口に出してたネ!」
「なん…だと…!?いや、まぁそうだな。俺から見たら金剛はお姉さんだけど、身近な世話をしてくれる点から見れば、奥さんに近い感じだな。」
「ウンウン!嬉しいヨー!」
「あ!ちょ!それなら鈴谷の方が提督といる時間長いから、鈴谷が奥さんじゃないの!?」
「お前は手のかかる幼馴染みって感じだ。」
「どこら辺がさ!?提督の奥さんみたいに接してるのに!どこら辺が手のかかるなのさ!?」
そこら辺だよ、めんどくさいノリとか。
「意味がわかんないよ!」
「だから心を読むなよ!」
「口に出してた!」
「そうか…って、口に出してないだろ!やっぱりお前ら心読んでるだろ!?どういう仕組みだ!」
「明石が提督の心を読む装置を作ってくれたネ。少しお値段高めだけど、買って良かったと思ってるヨー。」
「また明石かよ!あいつ何作ってんだよ!」
あ、明石の発明品で俺に迷惑が被るのはこれで何回目だよ…。てか、なにちゃっかり販売してんだよあいつ!えぇい、やってられっか!あいつのところに直接乗り込んで販売中止させてやる!
「と、ところで何人の艦娘がその装置を持っているんだ…?」
「ん?もちろん全員だよー。ほら、鈴谷が首にかけてるこのペンダントがそれ。」
「明石ぃ!!!」
今日もまた提督の元気な声が鎮守府に響き渡る。その声で艦娘が目が覚めて、いつも通りの朝が迎えられていく。
今日も鎮守府は平和だ。
あ、ちなみに鈴谷は主の嫁艦じゃありません。鈴谷を多用している理由はキャラ的に使いやすいからです。
主の嫁艦は時雨です。あとぼのたん☆
ぼのたん☆かわいいよね…?
クソ提督と言われた時に頭の中で音楽が流れましたよ。
目と目があーうー♪って←