テスト週間なのです(ただし勉強をしているとは限らない)
まぁ亀更新は…仕方ないのです(ぷらずま)
これはあたしの憶測にしかならないけど、深海棲艦っていうのはもしかしたら神様なのかもしれない。地球は誰のものでもない、母なる海によって生命は生まれたけど、地球はその生命体のものではない。
それなのに人間は我が物顔で地球に居座る。他の種を飼い、或いは殺し、人間が生きやすい環境に地球を作り替えていった。だから神様は人間を滅ぼそうとしたんじゃないかな。生命の母である海より生まれた生命体深海棲艦は、そんな人間を滅ぼして新たな世界を作ろうとしたんじゃないかな。
破壊と創造は誰にでも出来ることだけど、破壊で創造をすることは誰にでも出来ることじゃあない。破壊することで何かを創造できるのは神様だけなのかもしれないね。だからこそ地球の汚染物となった人間を破壊、あるいは破滅させることで、海からまた新たな生命体を創造して、地球に元からいた人間以外の種と共に新しい地球の創造を行おうとしたんじゃないかな。
まぁどうなんだろうね、あたしにはわかんないや。だってただのあたしの妄想でしかないんだから。でももしそうだとしたら、人間は神様を殺したことになるのかなぁ。艦娘は神様を殺したことになるのかなぁ。
阿武隈は遥か彼方まで続く水平線を見つめる。
この憶測がもし正しいのであれば、神様はまた新たな神様を作り出して人間を滅ぼしにくるのかな。
「クソ提督いるかしら?」
「イケメンな提督ならいるぜ。」
「鏡見てきなさい、3流以下の顔面兵器をイケメンとは言わないわよ。」
「んだコラー!!」
昼下がり、昼食を取り終わり執務室でコーヒーを嗜んでいると扉が開かれた。入ってきたのは曙、相変わらずの減らず口で提督を罵る姿は誰もが知っている曙そのものだった。
「そんで、何しにきたんだ?」
「んー、大本営の判が押された手紙が届いたわ。でも今は大本営ないよね?怪しいけど、まぁ提督に渡せばなんとかなるかって。」
「ほう?貸してくれ。」
「ん」
曙から手紙を手渡しされ、封筒を見る。住所等の情報は一切書かれてはいないが、曙の言う通りに大本営の判が押されている。大本営の判が押されているなら、少なくとも海軍だった自分に無関係とは言えないものか。テープで固定された入口を丁寧に開き、中身を取り出す。そこから出てきたのは1枚の手紙、封筒と同じくそこにも大本営の判が押されていた。
「…手紙にしては随分と重要な感じをさらけ出してるなぁ。…ねぇ、これ読まなきゃダメ?」
「逆に読まない選択肢が存在していた事に驚きだわ。」
「やかましーわ。はぁ…もう俺は海軍じゃないんだから、こんな面倒くさそうな手紙読みたくねぇなぁ…。」
文句を垂れつつも丁寧に折りたたまれた手紙を開く。開くとそこにも大本営の判、もううんざりしながらも、達筆に書かれた手紙を読み進める。読み進めるにつれて提督の顔は真面目なものに変わってきた。
曙はそんな提督を不思議がるように見つめる。あの提督が真面目な顔で手紙を読む?明日は猛吹雪かしら、など失礼な事を考えていることは提督には聞こえていないが。
「…そっか、もうそんだけ経つんだもんな。」
「んん?何が書かれてたのよ?」
「ぼのたん☆には内緒だ。いや、ここにいる艦娘全員に内緒にしようか。てなわけでー、明日、俺出かけてくるわ。」
「あらそう…で済ませると思うかー!」
「あっ!このやろっ!」
曙は提督に襲いかかるように飛びかかり、手紙を奪い取る。すぐに提督が「返せ!」と取り返しに手を伸ばすが、その手を叩いてついでに脛を強く蹴飛ばす。「ぐぉ……っ!」と変な声を出して提督がしゃがみこんだ時に、曙は手紙を読め始める。
「ぐぉぉぉぉ…!!鎮まれ…!なにゆえこの様に痛むか…!脛の神よ…っ!」
「えぇと、なになに……。ふーん…。これ別に内緒にする必要なくない?」
「じゃあかしい!…ぐっ!?鎮まるのだ脛の神よ!汝の痛みは我の痛み!ぐぉぉぉ!!」
「うっさい!」
未だに悲痛な叫びを発する提督の脛を曙はもう一度蹴飛ばし、そのまま提督ようの椅子に腰を下ろす。その後にまた手紙を軽く読む粗振りを見せて、大きなため息を吐く。
ため息吐きたいのはこっちの方じゃ、なにしてくれてんねん。いくら今は人間だからって脛蹴られたら復活できないわ。ちくしょうめ。
「で?もう時期8月15日、終戦記念日だから戦争を終わらせた提督3人が集まる招待状だって?別に皆に言ってもいいじゃない。」
「ダメだな。一部の艦娘と付いてくるとうるさくなる。そんなのごめんだぞ。」
「でも秘書艦らしく誰かは連れてくべきじゃないの?」
「じゃあぼのたん☆来る?」
「木の根元に埋めるわよ。」
「なにそれこわい。」
まぁ別にね、連れてってもいいんだけどさ。一部の艦娘がうるさくなるのは本当なんだよ。金剛とか榛名とか、金剛型とか、金剛型1番艦とか。主に金剛だな。金剛が来るとなれば必然的に比叡もくる、ついでに榛名も。そうなったら霧島だって便乗して付いてくる。なんて負の連鎖だ。
「まぁいい、どうせ行かないし。」
「え?行かないの?なんで?」
「あー…。戦争を終わらせた三人の提督とは言われてるけど、別に俺はあいつらと仲良くねぇよ。あいつらは捨て艦戦法を平気と採用してきたんだ、艦娘だって命を持ってるし許せねぇよ。」
「ふーん、まっ、あんたらしいわね。」
捨て艦戦法。
戦時中の一部の提督が採用していた戦法。艦娘には轟沈判定が存在しており、大破状態の進軍以外は轟沈しない事は判明されていた。
だが、あと一歩で敵を沈められる時に一部の提督は、沈んででも沈めるという選択肢を選んだ。つまり、大破進撃して艦娘が沈められても、深海棲艦を沈める事で事実上の制海権を確保するということ。
確かに制海権の確保で深海棲艦を追い詰める事ができるが、沈んだ艦娘が戻ることはない。これについては世間的にも賛否両論が存在した。
まぁ詳しくは省くが、俺以外のその三提督の2人はその戦法を採用していた。無論、俺との間でその討論は度々と起きたわけで、俺自身があの2人に苦手意識を持っているのかも知れない。何はともあれ、進んで会おうと思える人物ではない。
「はぁ…ぼの、その手紙は捨てといてくれ。全く、良くないものを見たよ。終戦記念日はどのみちこの鎮守府で過ごすと決めてたしな。」
「なんかする気?」
「…うちの鎮守府で沈んだ者はいないけど、この海で沈んだ艦娘も深海棲艦も未知数。その全ての娘に終戦を伝えるような内容さ。」
「まぁあんたに全て任せるわ。」
「あぁ、そうしてくれ。」
それだけ言うと、曙ももう用事がなくなったのか、トテトテと扉の方に歩いていき、ほのまま執務室を後にする。
珍しく鈴谷もいなく、1人になった提督は曙が出ていってしばらく経つと大きなため息を吐き出す。そのまま後ろを向き、備え付けられた窓を覗く。映る景色は太陽光を反射し、キラキラと煌めく美しき海。
「…終戦から2年、皮肉にも深海棲艦との戦争が終わったのも8月15日。あいつらは何をする気だ。」
戦が終わり二年経つ。
争いは2度と起きてはならない。
お前もわかっているだろう?
おれ達で当時を語ってみないか?
こちらに出てこい。
すてきな食事会にしよう。
「ベタなんだよ。ベタ。今どき縦書きなんて流行らねぇよ。しかもなんだよあの文法は。初見で縦読みだってわかっちまうだろうに…。」
それは先程の手紙に書かれていた文章。普通に読めば、当時を語りながらの食事会を行おうという招待状になる。だが、縦に読むとそれは全く別な意味に変わる。
「戦争を起こす…。させるかよ。」
執務室の扉の前。曙は壁に背を付けながら提督の言葉に耳を傾ける。あの語り方からすれば、提督は自身の存在には気づいていないだろう。と言うのも、あの手紙を読んだ曙だからこそ、自分が出てけば提督が独り言を言うと読んだからだ。外に出て、その場で足踏みをして遠くに行ったと見せかける。足音をだんだんと小さくする。子供騙しだが、手紙の内容で頭がいっぱいの提督を欺くのには充分だった。
何にせよ、提督が出かけようとした理由、他の艦娘に知らせないようにした理由は明白。このことを知るのは提督と自分のみ。これからどうするかはまだわかっていないが、提督も残りの2人の提督もまだ行動を起こさないのは確か。
曙は足音を立てずに廊下を進んでいった。
突然に始めるシリアスパート!
それでもギャグを混ぜるスタイルは破らぬい!
落ち度などないのだよ!ふはははは!
え、ちょ、不知火さん?え、無言で近づくのやめて…やめ…やめt…アーッ!
あ、次回からまたギャグパートですね(笑)