魔法少女リリカルなのは 緋色の災厄【凍結】   作:朔月ふらの

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土日投稿とか言いつつ平日に投稿している訳ですが…
時間取れる日がまちまちなので御了承下さい。
それではどうぞ。


10話

 

「はい、みんな整列〜!」

 

なのはの号令でFW陣が集まる。全員泥だらけになっており疲労の色も濃い。

 

「本日の早朝トレーニングのラスト1本、みんなまだ頑張れる?」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

「それじゃあさくら君、訓練内容よろしくね♪」

 

そう言ってなのはは隣に居る…何故か空中で逆さに立っているさくらを見る。FW陣はその状態に何も無いなのはと元凶のさくらに対し、何とも言えない表情をしている。

 

「ラストは、なのはちゃんとシュートイベーション。5分間逃げ惑うかなのはちゃんにクリーンヒットを入れたら終了で、誰か1発でも貰えば最初から。さ、気張ってこ〜。」

 

「「「「はい!」」」」

 

元気のいい返事が返ってくると同時に、なのはの周囲にスフィアが飛び交う。

 

「このボロボロ状態でなのはさんの攻撃を5分間、捌き切る自信ある…?」

 

「ないっ!」

 

「同じくです…」

 

「じゃあ何とか一撃、入れよう。」

 

「はい!」

 

「準備はいいかな?それじゃ…レディ〜、ゴー!」

 

合図と共にスフィアがFW陣を襲い、その後スバルがシューターに追い掛けられたりティアナのデバイスがジャムったりとなんやかんやあったが、エリオが防御を抜き見事なのはに一撃を入れた。

 

「いやお見事、ミッションクリア〜。ってことで今朝はここまでにして一旦集合!」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

BJを解いたなのはの近くに全員が集まる。尚、さくらは未だに空中に逆さで立っていたがFW陣は誰もつっこめない。

 

「みんなチーム戦にも慣れてきたし、ティアナの指示も筋が通ってきたよ。指揮官訓練、受けてみる?」

 

「いえそんな、戦闘訓練だけでいっぱいいっぱいです…」

 

そんなティアナに微笑むスバル、足元のフリードが何やら周囲を気にし出す。

 

「どうしたのフリード?って何か焦げ臭い…」

 

「あ、スバル!あんたのローラー!」

 

「え?うわやばっ…しまったぁ無茶させちゃった…」

 

「オーバーヒートかな?ティアナの銃も結構厳しい?」

 

「はい…騙し騙しです。」

 

「みんな訓練に慣れてきたし…どうかなさくら君?」

 

「そだね、実戦用の新デバイスに切り替えて大丈夫だと思うよ。」

 

「オッケー!じゃ、みんなシャワーを浴びてロビーに集合!」

 

「「「「はい!」」」」

 

そして一同は隊舎へ向かう。

 

 

 

 

「あれ?あの車…」

 

隊舎の前に着いた時近くに1台の車が停車し、中からフェイトとはやてが顔を出した。

 

「すごーい!これフェイト隊長の車なんですか!?」

 

「うん。地上での移動手段なんだ。さくらもバイクだけど持ってるよ?」

 

「え、さくら君そんなの持ってたの?自分で走った方が早いのに…」

 

「なのはちゃんは僕に一帯を消し飛ばせと?」

 

「さくらさん…それどういう…?」

 

「あ〜、さくら君が走るとソニックブームがな…威力も半端ないんよ。」

 

先日の交流会でさくらの事をそこそこ聞いていたが、それでも絶句してしまうFW陣。歩く災害と言う異名は伊達ではなかった。

 

「それはそうと2人はお出掛け?」

 

「うん、はやてが聖王教会まで行くからその脚にね。」

 

「ちょっとカリムと会談や。夕方位には戻るよ〜。」

 

「私ははやてを送った後ちょっと用事があるけど、お昼には戻ってくるから一緒に食べよ?」

 

そう言ってなのは達に微笑むフェイト。エリオ達も嬉しそうな表情を浮かべる。

 

「そうだはやてちゃん、これカリムちゃんに。どうせお茶会になるだろうし。あとしーちゃんに追加で葉っぱ貰ってきといて。」

 

と言って何処からか取り出した箱をはやてに渡す。なのはとフェイトはそれを見て一瞬目を丸くするが、何か思い出したのか苦笑する。FW陣は驚きの余り目から光が無くなっていた。

 

「おおきにさくら君!とゆうか相変わらず無駄遣いやな色々と…」

 

「これで送ってあげても良いけどたまにはドライブでも楽しんでおいで。」

 

「まぁカリム達もびっくりするやろうしな…それじゃ行ってくるよ〜。」

 

そう言ってフェイト達が去った後、何かを聞きたそうにFW陣がさくらを見ていた。

 

「ん?あぁ、今のは手品じゃなくって僕の希少技能の1つだよ。境界を操作できる能力で、色々便利なんだよ〜。」

 

「「「「うわっ!?」」」」

 

言いながら目の前に出した穴に腕を突っ込み、別の空間にできた穴から手を振る。

 

「移動手段としてはこれ以上ないかな。買い物とかにも便利でね〜♪」

 

「希少技能をそんな使い方してるのさくら君ぐらいだよ…」

 

戯けるさくらをなのはがジトッとした目で見る。そこは付き合いの長さなのか、最早慣れた様子でさくらの相手をするなのはに、FW陣は別の意味で尊敬の念を抱いた。

 

「まぁみんな疲れたろうし…早速僕の希少技能の1つ、体験してみてね♪」

 

「みんな急がなくていいからね。ロビーで待ってるよ〜!」

 

と笑顔で手を振るなのはを見た直後FW陣の視界が暗転し、目の前には脱衣所があった。

 

「「「「…」」」」

 

フリードは目から光が無くなっている少女3人を見つめ首を傾げていた。

 

 

 

 

「これが、私達の新デバイス…ですか?」

 

「そうで〜す!設計主任私、協力はなのはさん・フェイトさんにレイジングハートさんとリイン曹長、調整とか仕上げとかその他諸々はさくらさんとパンドラさんとクロムウェルさん!」

 

「「は、はぁ…」」

 

デバイスルームにて、新デバイスのお披露目と説明を受けたスバルとティアナは嘆息する他なかった。

 

「ストラーダとケリュケイオンは変化無しかな?」

 

「そうなのかな?特に変わった様子が…」

 

「違いま〜すっ!変化無しは外見だけですよぉ?」

 

変化が見えなかった自分達のデバイスを見たエリオ達の側にリインが颯爽と現れる。

 

「2人はちゃんとしたデバイスの使用経験が無かったですから、色々兼ねて基礎フレームと最低限の機能だけで渡してたです!」

 

「あ、あれで最低限…」

 

「さくらさんも参加してくれたおかげで、準ロストロギアにも負けないぐらいのができたよ♪」

 

「だ、大丈夫なんですかそれ!?」

 

「折角の逸品を無駄にするわけ無いでしょ。快適な魔導師ライフを送れる様、その人の為の・その人だけの力を最大限引き出すデバイスに仕上げたからね♪」

 

「ごめんごめん、おまたせ〜!」

 

「とーさま!なのはさん!」

 

慌てるスバルの横に穴が出現しさくらとなのはが現れ、それを見たリインはさくらに飛び付き肩に腰掛ける。

 

「さくらさん、ちゃんとドアから入ってきてくださいよ…それと、丁度今から機能説明をするとこでした。」

 

「そんじゃその辺は僕達からしようかな。」

 

「お願いするです〜!」

 

「その子達には数段階に分けた出力リミッターが掛かってるから、最初は残念かもしれないけどそこまで出力の変化は無いかな。」

 

「各自今の出力を扱いきれる様になったら、私やフェイト隊長、さくら君やリインやシャーリーの判断で解除していくから。」

 

「要するに、一緒にレベルアップして行く感じですぅ〜。」

 

それから一通り簡単に説明をした所でティアナから質問が上がる。

 

「出力リミッターって、なのはさん達にも掛かってますよね?」

 

「あ〜、私達はデバイスだけじゃなくて、本人にもだけどね?」

 

それからリミッターの話になりシャーリー達の講義が始まる。スバルとキャロは頭から煙を吹きそうになっていた。

 

「八神部隊長って確かSSランクだから4ランクダウン…つまりAランク迄落としてるんですか…」

 

「はやてちゃんも色々苦労してるです…」

 

「なのはさんは…?」

 

「私は元々S+だったから、2,5ランクダウンでAA…だからそろそろ私1人でみんなの相手をするのは辛くなってくるかなぁ。」

 

「隊長達ははやてちゃん、はやてちゃんはカリムちゃんやくろちゃんの許可がないとリミッター解除出来ないし、許可はまず下りないんだよねぇ。」

 

「そう言えばさくらさんはこの間D辺りまで落としてるって話でしたけど、元々は…?」

 

「元々は確かSS+位で、闇の書の闇とエグザミアを取り込んだ後はSSS+なんだけど、局の規定がここまでしか無くってね?」

 

「8ランクダウン!?それにここまで、ってもしかして…」

 

「とーさまの魔力量は、ほぼ無限なんですぅ。」

 

リインの発言と思った以上にリミッターが重い事にFW陣は騒然となった。

 

「ほぼって事は、無限では無いんですか?」

 

エリオが気になったのか質問を投げる。

 

「そこはさくら君の体質なんだよね。多分そろそろだと思うんだけど、みんな身体の調子はどうかな?」

 

「さっきまでハードな訓練してましたし、そこそこ疲れて…あれ?」

 

「疲れてる所か、力が漲ってるような…」

 

「身体が物凄く軽く感じます…!」

 

「今なら何でも出来そうな気がしますっ…」

 

なのはの問いにFW陣は自身の体調に驚愕した。既に色々あって心身共に疲れた筈なのに、逆に溢れる様な魔力や気力、体力に戸惑いを隠せなかった。

 

「僕の体質は2つ。1つは周囲の魔力を過剰に摂取する体質だね。」

 

「これは言葉通りで、例えば最大値が100で、魔力を60使ったらその瞬間には回復してる位の吸収率だね。」

 

さくらの発言になのはが補足する。

 

「もう1つは僕の魔力を吸収されちゃう体質。大体5メートルの範囲で、僕の心臓に近い程吸い上げる魔力量が多くなる。みんなの身体は魔力が全快しても吸い続けて、次は身体が勝手に体力の回復に充てる。大体5分近くに居れば体力も魔力も全快だから、今からもう1本訓練しても問題無いよ。」

 

「シャマル先生は【被魔力搾取体質】って呼んでて、何とか治療出来ないかって頑張ってるんだけど…」

 

そう言ったなのはの顔は少し物悲しそうな顔をしていた。

 

「さくらさんは私達に魔力を取られてるけどそれ以上に周囲から吸収してるって事ですか?」

 

「その通りだよキャロちゃん。別に僕にも問題無いしみんな元気になるからどうでもいいんだけどさぁ…なのはちゃんまだ気にしてるの?」

 

そう言ってさくらはなのはに目をやる。釣られてスバル達もなのはに視線を向けるが、なのはの表情は険しくなっていた。

 

「…私達は”急速充電器”ってさくら君を物扱いして化物扱いしたあの人達をこれからも許さない。」

 

「昔の話じゃないの…まぁそんな訳で、封印してても僕の魔力はほぼ無限ってこと。まぁ、封印状態だと最大値がどうしても少ないから、調子に乗ってると疲れちゃうんだけどね。」

 

戯けて締め括った瞬間、機動六課の隊舎に耳を劈くアラートの音が鳴り響いた。

 

 




設定盛りすぎたのか方向性が見えない…
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